( ^ω^)ブーン達の冒険はまだ始まったばかりのようです
- 49:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:30:03.87 ID:5RDAbSqc0
- 第2話
完全に静寂が支配している空気。
それぞれがそれぞれなりの方法を考えているのだろう。
どうすればこの終わりのない退屈な現状から抜け出せるのか。
どうすればこの終わってしまった世界を再び動かすことができるのか。
( ^ω^)「そういえば……」
1人の男が静寂を破り口を開く。
( ^ω^)「ツンは漫画の設定では魔女ッ子だったおね? それなら魔法で何とかなるんじゃないのかお」
- 50:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:30:52.67 ID:5RDAbSqc0
- ξ゚听)ξ「そういえば私は魔女だったのよね。魔法が使えてもおかしくないか」
今まですっかり忘れていたのかのように確認の言葉を発するツン。
ただ……と付け加えて話を続ける。
ξ;゚听)ξ「魔法ってどんな風に使うのかわからないんだけど」
魔女のまさかの発言に言葉を失う一同。
全員がその冷たい視線を原因の人へと向けている。
(;'A`)「……」
(;^ω^)「……」
(´<_`;)「……」
(;´_ゝ`)「……」
- 51:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:31:22.43 ID:5RDAbSqc0
- ξ;゚听)ξ「だ、だって作品の中に魔法の描写なんて一度もなかったし、作者がとりあえずで作った設定なんだから仕方ないじゃない」
必死に弁解を試みる少女。
( ´_ゝ`)「流石に魔法使えないくせに魔女ッ子名乗る詐欺師には萌えられないわ」
(´<_` )「それには同意だぞ、兄者」
(;^ω^)「ちょ…… そんなこと言ってたらまたツンに殺されるお」
ξ#゚听)ξ
無言で失言をした3人の元へ行き、絶対的な暴力を彼らにプレゼントするツン。
懺悔を繰り返しながらもメメタァされている被害者達をよそにドクオはマイウェイを進んでいた。
('A`)「くだらね。ブーン小説でも読んでるか」
- 52:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:32:13.65 ID:5RDAbSqc0
- (#)´_ゝ(#)「ツン、時に落ち着け」
(メメ<_`(#)「魔女なのにバリバリ格闘派もどうかと思うんだが」
(##メ)ω;)「何で僕まで……」
顔がボロボロになった3人がそれぞれの思いをツンに告げる。
なんとも不憫な彼らの言葉は、ツンに届くことはない。
ξ゚听)ξ「うるさい。とにかく私が魔法を使えるように協力しなさいよ」
異常に理不尽なツンの命令に対して、メメタァされる恐怖心を植え付けられている彼らには選択肢は与えられない。
答えはYesのみだ。
- 53:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:32:50.52 ID:5RDAbSqc0
- ( ^ω^)「じゃあ早速作戦会議を始めるお」
( ´_ゝ`)ノ「はーい、先生!」
( ^ω^)「兄者君、何ですかお?」
( ´_ゝ`)「今日は何について決めるんですか」
( ^ω^)「超理不尽魔女ツンに魔法を使わせる方法だお」
メメタァ
(´<_` )「でもなんで俺らが考えなくちゃいけないんだ……」
(#)ω(#)「弟者君、意見がある場合は挙手してから発言してくれお」
\(´<_` )「はい、先生。何故僕らが考えなくちゃいけないんですか?」
(#)ω(#)「それは我らが君主のツン様に全てを捧げる為だお」
(´<_`;)「把握した」
- 55:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:33:31.67 ID:5RDAbSqc0
- ( ^ω^)「ところでドクオはさっきから何やってるんだお?」
ブーンが先程から全く気配を感じない脇役の存在に気付く。
そこには1人でケータイをいじっているドクオの姿があった。
('A`)ノ□「ん? あぁ、これ(ttp://vip.main.jp/end/67-top.html)読んでるんだよ」
そういって彼はブーンにケータイを向ける。
その画面には、かの名作ブーン小説が映っていた。
(;^ω^)「ちょ…… 魔女狩りかお。こんな作品に魔女狩りの名前出しちゃって良いのかお」
('A`)「俺知らね」
僕も知りません。
本当すみません。
でも魔女狩り大好きです。
植物では泣きました。
許してください。
(´<_`;)「作者弱気なくせに何やってんだか」
- 56:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:33:59.69 ID:5RDAbSqc0
- >>1が魔女狩りの作者さんに本気で謝っている最中、ブーンはあることに閃く。
( ^ω^)「ん? でも魔女狩りでもツンは魔女で、魔法もちゃんと使えてたお。これを応用すれば良いんじゃないのかお?」
( ´_ゝ`)「ナイス提案です、先生。それでツンを狩らせようと言うわけですね!」
(´<_`;)「兄者、流石にもうフォローしかねるわ」
弟者が兄者を見放した瞬間、兄者の視界にツンが見えた。
ξ#゚听)ξ
いや、既にツンではなく鬼のようであった。
その鬼を見た刹那、兄者は生物的な本能に従って即座にジャンピング土下座を披露した。
が、
メメタァ
結果は行動に伴うわけではなかった。
しかしメメタァが多いのでそろそろツンには自重してもらおうと思う。
- 57:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:34:33.20 ID:5RDAbSqc0
- (#)´_:;`。・,「先生、どうやってツンに魔法を覚えさせるんですか」
( ^ω^)ノ□「とりあえずツンには魔女狩りを読んでもらいたいと思うお」
そう言うと、ブーンはツンにケータイを渡す。
('A`)「あ、俺のケータイ……」
なにやらドクオが呟いているが、その声はツンに届くことはないだろう。
ξ゚听)ξノ□「じゃあ読ませてもらうわ」
黙々と読み始めるツン。
彼女が読み終えるまでその他一同には発言は許される雰囲気ではなかった。
皆が皆、メメタァを恐れているから。
- 58:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:35:18.38 ID:5RDAbSqc0
- 〜数時間後〜
ξ )ξ「読み終わったわ」
静かにそう言い放つ。
その声はとても無機質で感情の無い、いや、感情を押し殺したような声であった。
( ^ω^)「お疲れ様だお。で、読んでみてどうだったんだお」
ξ )ξ「どうだったですって……?」
彼女が聞き返した瞬間、その手元からはパンッという音が鳴った。
それはガラクタへと変貌を遂げるドクオのケータイの断末魔であった。
俺のケータイ\('A`)/オレタ
/('A`)\ナンテコッタイ
- 59:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:35:43.08 ID:5RDAbSqc0
- ξ#゚听)ξ「何で私があんなに可哀想な役回りなのよ!」
急激にボルテージを上げるツン。
その迫力に押されっぱなしの一同が何とかフォローを入れようとする。
(;´_ゝ`)「待て、俺らは殺されてるんだからまだお前は良い方だろ」
(´<_`;)「兄者、ネタバレは控えろ」
(;^ω^)「とにかく最後は救われたんだから気にしたら負けなんだお」
(´<_`;)「お前もネタバレするんじゃない」
- 60:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:36:20.33 ID:5RDAbSqc0
- 数分後、そこには元気に暴れ回るツンの姿が。
ξ゚听)ξ「もう私が可哀想な話は読んだりしないわ」
そして周りの男達に当たり散らした彼女は、ある程度怒りを収める。
マジ自重してください。
ξ゚听)ξ「とりあえず『』の中に呪文的な言葉を入れればいいのね。じゃあやってみるわ」
ξ゚听)ξ『性欲の増強』
( ^ω^)「ちょwwwそれはオワタ同人の魔法だおwwww」
Σ(;^ω^)「って僕のボブ(最大時9p)が!!」
ξ゚听)ξ「どうやら魔法は使えるみたいね」
どうやらツンは自分の『魔法使い』という設定が無駄にならないで一安心したようである。
- 61:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:36:48.94 ID:5RDAbSqc0
- そんなやり取りを交わした後、実際に魔法を作者に掛けてみることにした。
ξ゚听)ξ「じゃあ早速やってみるわね。ここから魔法が届くのか不安だけど……」
('A`)「その前にちょっと良いか」
肝心な所で口を挟むドクオ。
本当に空気の読めていない子だ。
('A`)「さすがにモロパクりのままで話進めていくのも何かよろしくない気がするんだが……」
ξ゚听)ξ「確かにそうかもしれないわね。じゃあ呪文的なのが見えないように魔法使うわよ」
ξ゚听)ξ「じゃあ今度こそやってみるわよ」
ξ゚听)ξ『○○○の○○』
彼女なりの工夫を加えた魔法が作者に掛けられる。
伏せ字だらけなのは仕様です。
- 63:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:37:36.53 ID:5RDAbSqc0
- (;^ω^)「何かこの魔法卑猥だお。ところで、何の魔法を掛けてみたんだお?」
何故か『』内の言葉が見えたのか、ブーンが若干惹きつつ疑問を投げ掛ける。
ξ゚听)ξ「ちょっと作者の挑戦心を刺激してみただけよ」
どうやら覚えたてなのに既に使いこなせているようである。
さすがは魔女ッ子。
- 64:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:38:07.01 ID:5RDAbSqc0
- 一方渡辺サイドでは……
从'ー'从「なんかまたあの漫画描きたくなってきた〜」
しっかり魔法は効いているようである。
挑戦心をいじられた渡辺はしばらく使っていなかった机の上に一通りの機材を用意してみる。
从'ー'从「あれれ〜? でも話が思い浮かばないよ〜?」
結局、彼女の用意した機材に久しぶりの仕事が来ることはなかった。
- 65:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:38:34.21 ID:5RDAbSqc0
- ξ#゚听)ξ「なんでよ! バカ作者!」
憤りを隠しきれないツン。
まさか自分の魔法が意味を為さないなんて事は考えてもいなかったんだろう。
作者のネタ切れなど完璧に計算外だったようだ。
(;^ω^)「でもこれじゃどうすれば良いのかわかんないお」
( ´_ゝ`)「作者の発想力を上げる魔法でもあれば良いんだけどな」
(´<_` )「兄者、なかなかナイスな提案だ」
(*´_ゝ`)「うふふふふ」
(´<_` )「やっぱり前言撤回。お前はゴミだわ」
男達がグダグダな会話を繰り広げ始めている。
しかし、何気に核心をついた意見は出たようである。
ξ゚听)ξ「発想力上げれば良いのね。じゃあやってみるわ」
ξ゚听)ξ『○○○の○○』
(;^ω^)「やっぱり卑猥だお」
- 66:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:39:04.67 ID:5RDAbSqc0
- ―再び渡辺サイド―
从'ー'从「あれれ〜? 急に話が思い浮かんできたよ〜?」
今度もばっちり魔法の効果はあったようだ。
再び機材を手に取り、紙にペンを滑らせる。
頭の中に沸き上がるイメージをどんどんと絵にして記していく。
そしてしばらく経った後。
从'ー'从「できたぁ〜」
どうやら続きが書き上がったようである。
从'ー'从「あれれ〜? 私の連載終わったから続き描いても意味無かったよ〜?」
从;ー;从「ふえぇぇぇぇぇええん」
結局無駄な労力を強いられた渡辺は泣き始めてしまうのであった。
- 67:女子高生(東京都) :2007/03/26(月) 21:39:30.98 ID:5RDAbSqc0
- ξ#゚听)ξ「続き描かせても意味無かったじゃない!」
1人激昂するツン。
彼女の怒りを止められる者はいない。
('A`)「俺の出番少なかったんだけど」
1人愚痴るドクオ。
彼のケータイはもう戻ることはない。
\('A`)/
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