( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです

  
189:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 20:21:08.48 ID:+W80BKbE0
  
( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです

第6.5話

あらため

ξ゚听)ξは想いの元をたどるようです

後編「まっすぐ育つ大樹のように」



  
190:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 20:21:36.66 ID:+W80BKbE0
  
――えっと、どこまで思い出したかしら。

そう、ブーンと初めて喋ったところ。

遠足。

( ∵)「よしみんなペアをくんだなー。じゃあ男子の名前順に前から席つめていけー。」
みんな順々に前につめていく。ブーンとツンは割と後ろのほうになった。

ξ゚听)ξ(バスだなんて…乗り物酔いのあたしにはきついなぁ…)
( ^ω^)「お?ツンさん具合わるそうだお?」

――あ、このころはブーンもあたしのことツンさん、ってよんでたな。あたしもブーンくん、って呼んでたっけ。

ξ゚听)ξ「う、うん。あたし乗り物酔いがひどいから、不安だなーって。」
( ^ω^)「そうなのかお。気分悪くなるといけないから、ツンさん窓際すわってくれお。」
ξ゚听)ξ「うん。ありがと。」
ξ゚听)ξ(いつもうるさいけど…わりとやさしいとこもあるんだ。)



  
192:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 20:22:14.88 ID:+W80BKbE0
  
( ゚∀゚)「ブゥーン!!どこだぁー!!」
( ^ω^)ノシ「ここだおー!!!」

( ゚∀゚)「いいことおしえてやろう!!!バスが走っている状態で窓をあけて手をだすんだ!!!」
( ^ω^)「そ、それでどうなるんだお!!」
( ゚∀゚)「おっぱいを…おっぱいをもんでる感触になる……!!!!!」

( ^ω^)「な、なんだってー!!!!」

ξ゚听)ξ(やっぱりバカなだけね……)

みんなを乗せたバスは、モリタポ山ふもとまで向かう。
地の道を走るので、バスが揺れている。

ξ;゚听)ξ「うえぇ……気持ち悪い。」
( ^ω^)「ツンさんよってきちゃったのかお。袋ちゃんと広げておいておくといいお!」
ξ;゚听)ξ「うん…ゴメンねあたしの隣で。」
( ^ω^)「きになんかしなくていいお!ツンさんとお友達になれたからブーンは大収穫だお!」



  
193:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 20:22:56.46 ID:+W80BKbE0
  
ξ;゚听)ξ「うん…ありがと…。」
( ^ω^)「目をつむって楽にしてるといいお!苦しくなったらすぐにブーンにいうお!」
ξ;゚听)ξ「じゃあちょっと甘えさせてもらうね…。」

――このころから、やっぱりブーンはブーンだったね。
今もまったくかわってない。

あたしもかわれてなかったけどね。

「――さん!ツンさん!」

ξつ听)ξ「…?ゴメン寝ちゃってた…。」
( ^ω^)「気持ちよさそうに寝てるから起こすのがかわいそうだったけど、モリタポ山についたから起こさないといけなかったおw」
ξ゚听)ξ「あ!ゴメンね!」
( ^ω^)「いいおいいお!ハイキングはじまってるお!いくおー。」
ξ゚听)ξ「お、おー!」

こうして二人のモリタポ山ハイキングが始まった。
モリタポ山は、すごく標高の低い山ということで有名な山で、ゆっくり歩いて45分くらいで頂上についてしまうほどである。
なのでハイキングや、登山初心者にとっては愛好される山なのである。



  
202:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 21:05:03.72 ID:+W80BKbE0
  
( ^ω^)「んー!いい天気だお!」
ξ゚听)ξ「ほんとだねー。雨だったら休もうかと思ってたw」

少しゆるい斜面をさくさく歩いていく二人。
( ^ω^)「かーろーやかーにゆるーやーかにー」

ξ゚听)ξ「はぁ…はぁ…。」

( ^ω^)「またーどーこかーでーあーえーるーといいなー」





ξ;゚听)ξ「はぁ…はぁ…はぁ…。」


( ^ω^)「いのーせーんとーわーあぁぁぁーーるど!!!!」





ξ;゚听)ξ「ちょ!!!ちょっと待ちなさいよ!!!!!」
( ^ω^)「おー?ツンさんおそいおー?」

ξ;゚听)ξ「あんたが…はやいの…よ!!!」



  
205:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 21:12:36.70 ID:+W80BKbE0
  
( ^ω^)「そうかお?」

ξ;゚听)ξ「もうちょっとあたしにあわせなさいよねっ!」
( ^ω^)「すまんこってすwwwじゃあツンさんにあわせるお!」

ξ゚听)ξ「たのむわよ!……じゃなくて、よろしくね。」

( ^ω^)「……なんで口調をかえるんだお?」
ξ゚听)ξ「え……いや、なんでもないよ。気にしないで。」

( ^ω^)「ブーンはさっきの〜しなさいよね!みたいなのほうがツンさんらしいと思ったお?」
ξ゚听)ξ「そ…そうかな?」

( ^ω^)「そうだお!今の口調だと堅苦しいお!」
ξ゚听)ξ「そっか……。わかった!ブーンくんの言うとおりに変えてみるわ。」
( ^ω^)「あと、ブーン、でいいお!」
ξ゚听)ξ「あ、あたしもツンでいいよ!ブーン。」
( ^ω^)「これからよろしくだお!じゃあサクサクッと頂上までいくおー。」

⊂二二(^ω^)二⊃ ブーン



  
206:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 21:13:30.91 ID:+W80BKbE0
  
ξ゚听)ξ「ちょwwだからはやいってばwww」

――ああ、こうだったなぁ。こうしてあたしはブーンと仲良くなったんだ。

  もしかしたら、もうこのときにはブーンのことを好きだったのかもしれない。

( ^ω^)「ほら!ツンはやくくるお!」
ξ゚听)ξ「ちょっと……あんたみたいに元気じゃないんだから…。」

( ^ω^)「手ぇかすお!」
ξ゚听)ξ「わ…っ。」
( ^ω^)「みんなもうご飯たべちゃってるおwwww」

('A`)「うおーい!おせぇじゃんブーン。」
*(‘‘)*「ツンちゃーん!まってたよー!」
(*‘ω‘ *)「遅いぽっぽ!早く食べるっぽ!」
( ゚∀゚)「おっぱい!おっぱい!」


ツンがゆるい斜面を登り終わり、周りをみわたすと、小高い丘のような、山を切り出された平たい空間がひろがっていた。
その中心には、立派な、樹齢何年かもわからないような大きな樹木が聳え立っていた。
ξ゚听)ξ「す……すごいね。」
( ^ω^)「すごいお!ブーンたちの何倍もおっきいお!」



  
207:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 21:14:26.41 ID:+W80BKbE0
  
ξ゚听)ξ「ブーン…。」
( ^ω^)「お?」
ξ゚听)ξ「あの、今日はありがとう。色々迷惑かけちゃったとおもうから……。」
( ^ω^)「何にも心配ないお!あと、かえるまでが遠足だお!」

ξ゚听)ξ「そうねw帰りもよろしく、ブーン。」
( ^ω^)「まかせてくれおw」


――これをきっかけに、あたしとブーン、ドクオはどんどん仲良くなっていったわ。よく三人一緒にいたっけ…。
中学から高校へと、あたしのブーンへの気持ちは凍り付いていて、今頃になって溶け出してきた。

ブーンを好きなのにフラれた今でもかわりはないわ。

それに今、こうやって想いでをたどって、昔のブーンを見れただけでずいぶんすっきりしたもの。



  
208:理系(大阪府) :2007/04/22(日) 21:15:22.51 ID:+W80BKbE0
  


これで、あたしのブーンへの想い出をたどるのはおしまい。

過去をふりかえっても、今はかわらない。

もちろん、あたしのなかのブーンも。

今はブーンの、一番の親友になれたんだから。


( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです

第6.5話

あらため

ξ゚听)ξは想いの元をたどるようです

後編「まっすぐ育つ大樹のように」 完



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