( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
- 386: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:04:00.44 ID:G9MWWfZO0
- ( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
最終話B-PART「未知との遭遇・前夜」
- 387: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:06:22.79 ID:G9MWWfZO0
- 二人がクリスマスディナーを食べ終わり、談笑していると、家の電話が鳴った。
( ^ω^)「お、電話だお。」
電話に出ると、相手はカーチャンだった。
酔っているのだろうか、終始なにをいってるのかわからなかった。
J( *'ー`)し「あー!!ブーンかい?」
( ^ω^)「お!カーチャンかお?」
J( *'ー`)し「そうそうカーチャンよカーチャン!!」
( ^ω^)「なんだお?酔ってるのかお?」
J( *'ー`)し「そーんなわけないでしょ!」
( ^ω^)(なんというほろ酔い……間違いなく居酒屋……)
J( *‘-`)し「まあとりあえず明日明後日にはかえるからちゃんと戸締りしなさいよ。じゃあ切るわよー。」
(;^ω^)「ちょ!!何勝手に決めてんだお……って切れてるお……。」
(*゚ー゚)「おば様から?」
( ^ω^)「そうだお……。なんか、トーチャンと小旅行決め込むつもりだおww」
- 389: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:19:54.20 ID:G9MWWfZO0
- (*゚ー゚)「え?じゃあ今日は帰ってこないって事?」
( ^ω^)「今日どころか、明日明後日くらいまでかえってこないお……。」
(*゚ー゚)「いいなーw ラブラブって感じ♪」
( ^ω^)「ちょwwそんなところじゃないおww」
(*゚ー゚)「あっw そうだったねw」
( ^ω^)「息子をおいて遊びに行くってひどいおw」
(*゚ー゚)「んーと、じゃあブーン明後日明々後日くらいまでウチにこない?」
(;^ω^)「しししいしししっししししっしししいsしいの家にかお!!!?」
(*゚ー゚)「うん♪ 明日から従姉妹のつーがくるけど、それでいいなら、ね?」
( ^ω^)「お?従姉妹さんかお?」
(*゚ー゚)「うん。向こうも冬休みだから、うちに泊まりにきたいーって電話があってさ。」
( ^ω^)「おー。でも、従姉妹さんとの時間を邪魔しちゃうから、ブーンは大丈夫だお!」
- 390: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:22:14.38 ID:G9MWWfZO0
- (*゚ー゚)「そんなことないよ!つーにもブーンと付き合ってることは言ってるし、一度あわせてあげたいってのもあるの。あ!つーは従姉妹のことね♪」
( ^ω^)「それならお言葉に甘えさせてもらうお。」
ブーンはどこかバツが悪く感じたが、しいの従姉妹にも興味があった。
( ^ω^)「そういえば、そのつーさんはいくつなんだお?」
(*゚ー゚)「つーは、ブーンよりひとつ下だよ♪」
(*゚ー゚)「それに、つーはあたしたちと同じ大学に推薦で決まってるから、下見もかねてくるみたいだよ。」
そういうと、しいはケータイを手に取り、ブーンに開いて見せた。
そこには、少し髪の毛の長いしいと一緒に映っている子がいた。
( ^ω^)「……このこがつーさんかお?」
(*゚ー゚)「そうそう♪」
- 392: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:28:09.61 ID:G9MWWfZO0
- 写真に写っている限りでは、つーという子は明るい感じだ。
少し栗色の髪の毛を、後ろでくくっていた。ポニーテールという髪型だろうか。
( ^ω^)「従姉妹ってだけあって、しいと似てるお!」
(*゚ー゚)「そう? 実際会えばわかるけど、あたしとつーはぜんぜん似てないよw」
( ^ω^)「明日が楽しみになってきたおwwwww」
(*゚ー゚)「あ、明日っていってももう11時半だねw」
( ^ω^)「明日つーさんはいつごろこっちにつくんだお?」
(*゚ー゚)「昼前っていってたかな。」
( ^ω^)「じゃあ早く寝たほうがいいおね。」
(*゚ー゚)「あ!!」
( ^ω^)「お?」
(*゚ー゚)「お風呂はいってないやw」
( ^ω^)「すっきり忘れてたおwww」
- 394: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:28:55.25 ID:G9MWWfZO0
- (*゚ー゚)「今から沸かすと遅くなりそうだよね、シャワー使ってもいいかな?」
( ^ω^)「どうぞだおー。」
(*゚ー゚)「なんだったら後からはいってきてもいーよ♪」
( ^ω^)「急になにをいいだすんだおwww」
(*゚ー゚)「冗談冗談w また今度一緒にはいろうねw」
そういうと、しいは風呂場へ向かった。
――この冗談がたまに本気で聞こえることがあるお。
と、またブーンはかんがえていた。
(*゚ー゚)(ブーン……いつになったら積極的になってくれるのかなぁ……)
風呂場についている鏡に向かい自分を見つめる。
(*゚ー゚)「魅力、ないのかなぁ……?」
鏡には、少し寂しげな顔をした自分がうつっていた。
寂しげな顔をしてても、まっすぐ、自分を見つめていた。
- 395: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:29:19.75 ID:G9MWWfZO0
- ( ^ω^)(しいがお風呂場で裸……ごくり。)
( ^ω^)「興奮しすぎて頭おかしくなりそうだおwwww」
ブーンがもんもんと思索を張り巡らせていると、向こうからぺたぺたと足音がした。
(*゚ー゚)「あがったよー。」
( ^ω^)
( ゜ω゜)
(*゚ー゚)「こっちみんなww」
( ^ω^)「み、みずにはいられなかったおww」
しいの格好は、キャミソールにホットパンツと、下着同然の格好であった。
- 396: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:29:53.66 ID:G9MWWfZO0
- (*゚ー゚)「ね、寝るときは汗よくかくから薄着なんだw」
( ^ω^)「そ、そうだったのかおw」
( ^ω^)「じゃ、じゃあブーンもシャワーあびてくるお!」
(*゚ー゚)「はーい♪」
ブーンがシャワーを浴びている間、しいはブーンの部屋で漫画を読んでいた。
(*^ω^)「あがったおー。」
( ^ω^)「お?しい何読んでるんだお?」
(*゚ー゚)「これおもしろいねー。BLACKLAGOONってのだよー。」
( ^ω^)「しい見かけによらずハードボイルドなのよむおねww」
(*゚ー゚)「えーかっこいいじゃんw バンバーンってww」
( ^ω^)「ブーンの部屋漫画かプラモデルしかないから恥ずかしいおwww」
(*゚ー゚)「趣味があるってことじゃない♪ それに、部屋もきれいにしてあるしさ。」
( ^ω^)「そ、そうかおww」
マンガを棚にしまうしい。
(*゚ー゚)「じゃあ、ねよっかー♪」
( ^ω^)「じゃあブーンは下に布団しくおー。」
- 397: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:30:16.60 ID:G9MWWfZO0
- (*゚ー゚)「え?ベッドあるから二人一緒でいいじゃん♪」
(;^ω^)「ででで、でもベッドせまいお?それに寝相もわるいし(ry
(*゚ー゚)「ほらそんなこといってたらキリがないからはいるはいるー。」
しいはブーンの手をひっぱりなかば無理やりベッドに引き寄せた。
(;^ω^)「し、しいが言うならお言葉に甘えるお……。」
(*゚ー゚)「じゃあ電気けすね♪」
カチリ
部屋の電気が消える。
ベッド一つ。しいとブーンは横に並んでいる。
- 398: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 22:32:38.17 ID:G9MWWfZO0
(;^ω^)(こんな状況でねられやしないおwwwww)
暗くてほとんど何も見えない。
しかし、横にいるしいの感覚はちゃんとつかみ取れる。
おきてるのかな?
寝てるのかもしれない。
けど、安心できる……。
「ブーン……?おきてる……?」
- 409: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 23:27:15.80 ID:G9MWWfZO0
- 「お……?おきてるお。」
「寝ちゃったかと思っちゃったw」
「なんか眠れないんだおw」
「じゃあちょっと、お話しない?」
「いいお?何のお話だお?」
( ^ω^)(!!)
「ブーン、好きよ?」
ブーンのほうを向くしい。
手をブーンに絡めて、耳元でささやく。
- 410: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 23:27:59.83 ID:G9MWWfZO0
「ぶ、ブーンもだお。」
「……。ありがとw」
「ブーンは、しいが大好きだお。」
「こうやって、ずっと手を握っててほしいお。」
「握っててあげるよ。」
「明日も、あさっても。」
「だから、ブーンも握っててね?」
「もちろんだお。」
「じゃあ、今日はこのまま手をつないで寝させてね?」
「おっ。」
「明日が今日より、楽しくなりますように。」
「おやすみ、ブーン。」
「おやすみだお、しい。」
- 412: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 23:28:26.49 ID:G9MWWfZO0
ほほに何かが触れる。
しいの唇だということはすぐにわかった。
――心が満たされる感覚
一つ一つかみ締める。
明日が今日より、楽しく、そして幸せになりますように。
- 413: 県議(大阪府) :2007/04/23(月) 23:28:54.51 ID:G9MWWfZO0
二人で迎える初めてのクリスマスイヴ。
お互いでお互いの溝を埋めたクリスマスイヴ。
雪みたいに、すぐには溶けない愛が作られていく。
ゆっくり。
見えないところで。
確実に。
最終話B-PART「未知との遭遇・前夜」 完
( ^ω^)と(*゚ー゚)と(*゚∀゚)のようです 第0話「ITOKO」完
( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです 完
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