( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
- 78: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:15:36.01 ID:jAE4ajhu0
( ゚д゚ )「ああ。モナーさん、お待ちしておりました。」
( ´∀`)「ギコはどこだモナ?」
あせりだろうか、完全に口調が違う。
( ゚д゚ )「さっきまでここにいらっしゃったのですが……。」
(#´∀`)「なんで引き止めておかないモナ!!!」
( ゚д゚ )「申し訳ありません。」
(#´∀`)「おちょくるのもいい加減にしろモナ!!!!」
モナーが懐から黒いモノを取り出した。
拳銃だということは、すぐにわかった。
- 79: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:16:08.92 ID:jAE4ajhu0
( ゚д゚ )「け……拳銃……?」
ほかにお客様がいなくてよかった。
従業員にも、あらかじめ出払うように言っておいた。
そして、警察にも電話をしておいた。
(#´∀`)「俺はテンゴクにある暴力団『Pizzicato』の幹部、モナーだモナ!!!」
(#´∀`)「なめたことしてくれやがったやつは、痛い目にあってもらうモナ!」
モナーはミルナに拳銃を向ける。
しかしミルナは、モナーの拳銃を見ずに、モナーのオーラを見ていた。
- 80: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:16:36.45 ID:jAE4ajhu0
モナーのオーラは、ひどく青かった。
青は、おびえている色。
拳銃を、撃つのにためらっているはず――。
――そのとき。
ミ,,゚Д゚彡「モナー!!!!!」
店のドアを勢い良く開けたギコが、モナーに突撃をした。
(;´∀`)「……!!!!ギコ!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「ふぅぅぅん!!!」
モナーに組み付くと、その場にもつれ込んだ。
取っ組み合いになるギコとモナー。
――私は急いで、拳銃を蹴り飛ばした。
- 82: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:17:15.39 ID:jAE4ajhu0
( ゚д゚ )「ギコさん!!!!」
(;)∀`)「お前余計なことしやがってぇぇぇうぐぁっ!!!!」
上からこぶしを叩き込むギコ。
モナーは頭を打ったのか、うずくまっている。
ミ,,゚Д゚彡「お前と決着をつけにきたぞ、モナー!!!」
( ゚д゚ )「なんでここにきたんですか!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「俺は……俺だけが幸せになるなんて、できないもんなんだって、気づいたんだ。」
( ゚д゚ )「そんなこと、気づかない方がいいんです!!!
前しか見てない、ほかは見えない、それくらいがギコさんにはあっています!!!」
- 83: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:17:49.96 ID:jAE4ajhu0
ミ,,゚Д゚彡「……。そうでも、俺は一人で生きているわけじゃない。」
( ゚д゚ )「……。」
ギコは、モナーの懐を探り、ドスを二本取り出した。
ミ,,゚Д゚彡「これで、コイツには武器がない。ミルナさん、警察を呼んでもらっていいか?」
( ゚д゚ )「は、はい。モナーがここにくることを見通して、もう呼んで来ました。」
ミ,,゚Д゚彡「そうか……。ミルナさん。一つ頼みごとがあるんだが……いいかね?」
( ゚д゚ )「……。なんでしょうか?」
ミ,,゚Д゚彡「これからも……いいアクセサリー、作ってくれ。」
- 86: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:18:54.33 ID:jAE4ajhu0
- ――もしかして。
ミ,,゚Д゚彡「君のような装飾商に会えて、本当によかった。ワタナベも、すごく喜んでいた。見たとたん涙を流していたよ。」
( ゚д゚ )「そうですか……。それはよかった……。」
――そうしていると、2台ほどのパトカーがやってきた。
ミ,,゚Д゚彡「さあ。時間だ。」
( ゚д゚ )「……。そうですか……。」
――やはり。
ミ,,゚Д゚彡「じゃあ、いつ出れるかわからないが、出られたら、また来るよ。」
ミ,,゚Д゚彡「それまでは、俺はあいつのぬくもり、思い出を抱いておくことにする……。」
- 87: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:19:26.39 ID:jAE4ajhu0
――ニコリと笑うギコさんは、どこかうれしそうで、悲しそうで。
警察の方が、二人を連れて行く間、私は黙ったままでした。
( ゚д゚ )「お待ち……しております……。」
――小さく、つぶやくことぐらいしかできずに。
私は、あの二人を救えたのでしょうか?
幸せになるお手伝いが、できたのでしょうか?
- 88: 日本語教師(大阪府) :2007/04/25(水) 21:19:58.94 ID:jAE4ajhu0
疑問で終わってしまう。
一つ疑問で終わらないのが、僕が作って指輪で、お二人が喜んでくれた、それだけです。
あの指輪には、今日、この日の刻印をうっておきました。
それが、何になるかはわかりませんが……。
今日に意味を持たせるのは、あのお二人です。
私は、今日も人を見ます。
( ゚д゚ ) 「やあ。アクセサリーショップ『MRN』へようこそ。僕はこの店のオーナーのミルナです。」
( ^ω^)(*゚ー゚)「こっちみんなwwwwwwwwww」
( ^ω^)と(*゚ー゚)は恋人同士のようです
サイドストーリー集
( ゚д゚ )は見えるようです 完
戻る/あとがきとおまけへ