( ^ω^)ブーンの通う学校に痴女が来たようです

  
3: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:11:00.25 ID:z2vcaDleO
  

 >>1乙です。

 この作品はドロドロ恋愛アドベンチャーです。
 なので童貞の方々に閲覧はお勧め出来ません。

 では投下始めます。
  
4 : 巫女(福岡県):2007/04/09(月) 20:11:40.61 ID:bTt+9qcO0
  
童貞以外誰が見るんだよばか
  
5 : 農業(樺太) :2007/04/09(月) 20:11:52.80 ID:3OMDSD/cO
  

という事は読者は俺だけだな
  
6 : 留学生(樺太):2007/04/09(月) 20:12:29.55 ID:sHbuDSx3O
  

これは期待
  
7 : ネコ耳少女(長野県):2007/04/09(月) 20:13:25.09 ID:pk03LeJI0
  
>>4-7
なんという童貞…(^o^)



  
8: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:14:14.86 ID:z2vcaDleO
  

 ※

( ^ω^)「今日はいい天気だお!」

 春だぜ。あぁ、春だ。
 春といえば桜や菜の花、それに心地よい陽気。
 しかし僕にとって春という季節は女性を意味する。
 それは何故かというと三つ程の理由があるのだが――

 いや、そんな事より今は風が気持ちいい。
 例えるならば夏に扇風機が作り出すような生暖かい風。
 外気の涼しさと相まって、それが柔らかく感じた。

 入学式に入社式。クラス換えに、転校生。
 人々が"出会い"を体験する、それはもう素晴らしい季節。
 僕という人間は、そんな季節に生まれる事が出来た。

( ^ω^)「新学期早々遅刻をしてしまった訳だが……
       致し方ない。HRには遅れて行くしかないお」



  
9: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:15:07.74 ID:z2vcaDleO
  

 そう、僕は高校二年生。
 ここVIP高校の生徒である僕は、期待に胸を膨らませていた。

 だってよく考えてみてよ。
 一年生は新しい環境に慌てて、馴染む事で精一杯。
 三年生は進路やら何やらで大忙し。
 僕ら二年生は、一番楽で楽しい一年を送れるのだ。

( ^ω^)「桃色ってレベルじゃねーくらいの学園生活。
       僕は、そういうギャルゲー並の生活が夢なんだお!
       ……なのに最近は、野郎ばっか寄ってきて困る。
       くそみそばかりのこんな世の中じゃ――」

 ポイズン。
 因みに僕はGTOの愛読者なんだよね。
 お勧めシーンは鬼塚が腕相撲するとこかな。
 いや、もしかしたら渋谷とのバトルシーンの方が……

 「あの、ハァ、ッちょっ、と、いいでしょぅ、か」

( ^ω^)「……ん? 誰だお?」

 恐らくは女性のものであろう声に、振り返ってみる。
 そこには、息を切らした少女が立っていた。



  
10: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:16:20.80 ID:z2vcaDleO
  

 ※

ξ;゚听)ξ「やだもう、何で遅刻しちゃうかなぁ」

 せっかく今日から転入生としてキャラを作るのに。
 最初から遅刻なんてしては、計画が台無しね。

ξ ><)ξ「ってキャア!」

 ビチャッ!

ξ ゚听)ξ「いたた……なんなのよ、もう……水溜まり?
      ……ひどいよ、なんで私にいじわるするの!」

 前から転んでしまったのは誤算だった。
 私のスカートはびちょ濡れで、なんだか気持ち悪い。
 それでも、始業式に遅刻だけはしちゃいけない。

 そう。私は、このドジっ子キャラを変えるのだ。
 もちろん目指すは最強萌え属性――ツンデレ。
 ツンという名前なのだから、ツンデレを目指しても不思議じゃないよね。

 私はツンデレとなり、攻める人間になるのだ。
 それはもう、『ちょwwwwおまwwwねーよwwww』ってぐらいに。
 あ、間違えた。『うはwwwwwwwモエスwwwww』ってぐらいに。



  
11: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:17:36.81 ID:z2vcaDleO
  

ξ ゚听)ξ「えーっと……ここで合ってるよね……」

 この地域には、二つの高校が建っている。
 一つは私の通う、VIP県立VIP高等学校。
 もう一つは向かいに構える、私立のラウンジ学園だ。

ξ;゚听)ξ「わかってるわかってますともこの展開……!
      私の事だ、最悪の場合『てへ、行く学校間違えちゃった☆』
      みたいになってしまう事もあり得る。
      ここは冷静に、道を聞くのが英断ね……」

 そう考えた瞬間、すぐ前を歩く制服姿の人間を発見した。
 時間を見ると既に遅刻決定だったのが悔しい。

ξ ゚听)ξ(あ、もしかすると……あそこの学校かな?)

 私は濡れたままのスカートを、絞るように押さえる。
 片手に鞄を持ち、全速力でその人物に向かって行く。
 追いつき、息を整える間もなく声をかけた。

 ああ、優しそうな人ね。
 この人なら親切にしてくれそうだ。



  
12: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:18:56.93 ID:z2vcaDleO
  

 ※

ξ;゚听)ξ「あの、ハァ、ッちょっ、と、いいでしょぅ、か」

 その声が聞こえた瞬間、僕は間違いなく春を感じた。
 去年まではキモくもなくカッコよくもなく……
 そんなポジションにいた僕に、フラグが立つのではないかと。
 僕のタイプである純真無垢で清楚な女の子が、声をかけてくれるのかと。

( ^ω^)「……ん? 誰だお?」

ξ;゚听)ξ「あのぉ、っはぁ、ここがVIP高校で、大丈夫っぁ、ですか?」

( ^ω^)「……」

 スカートから滴る、水滴。
 ……君は何故に、自らの股間を押さえながら喘ぎ声を出すんだ。
 うん……どうみても濡れています本当にありがとうございました。

(;。ω。)「痴女は嫌いだおぉぉぉっおぉぉぉぉぉお!!!」

 僕はその場から逃げ出した。
 目の前の少女に、襲われるかと思って。

ξ;゚听)ξ「痴女……?」

ξ ;凵G)ξ「ふえぇ……ひどいよぉ……」

 本日ハ晴天ナリ。
 そんな単語が、頭の隅をかすめた。



  
13: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:21:03.59 ID:z2vcaDleO
  

      『お兄ちゃん、遅刻しちゃうよぉー!』
          ――お節介な幼なじみ――
   『もう、ブーン君ったら……昔から、変わってないなぁ』
          ――口煩い妹――
          『先輩、これ、あの……お弁当です……』
          ――引っ込み思案な後輩――
 『ああーっ! それ僕のおかずだよーっ!』
          ――部活熱心な僕っ娘――


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆( ^ω^)ブーンの通う学校に痴女が来たようです☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


              『だが断ギャアアアアアアア!!』
          ――男達の奪い合い――
  『昨日転校してきたツンちゃんさー』
          ――広まる誤った噂――
        『やらないか』
          ――リアルHOMO――
    『お前って空気作者だよなー』 俺『ごめん』
          ――突き刺さる一言――



  
14: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:22:17.04 ID:z2vcaDleO
  

 昨日の不思議体験アンビリーバボー。
 その嵐が過ぎ去った学校は、いやに静かだった。

 ある者は美少女転入生の話題。
 ある者はさすらいのツンデレ痴女の話題。
 僕ら三人組は、その後者側の話をしていた。

('A`)「よ、何とか落ち着いたみたいだな」

( ^ω^)「いや……ヤバいってレベルじゃなかったお」

(´・ω・`)「まさかあの娘が巷で有名な"ツンデレ痴女"だとはね。
       流石の僕も度肝を抜かれてしまったよ」

 ドクオとショボンが、交互に声をかけてきた。
 この二人とは幼なじみであり親友である。
 割り切った話を出来る、たった二人のグループなんだ。

('A`)「そういやぁ今日、ツンちゃん遅いな。
    もしかしたら露出してんじゃねーか?」

( ^ω^)「まさかwwwwあり得ねーおwwww」



  
15: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:23:18.02 ID:z2vcaDleO
  

ξ ゚听)ξ「おはよう」

( 。ω。)「ギャアアアアアアア!! 痴女っうぇぉぇえ!!!」

('A`)「ブーン落ち着け! 今のところツンちゃんは正常だ!」

(´・ω・`)「今のところね」

ξ;゚听)ξ(え……今のところ正常って……
      私何か変な事したかしら……いいえしてないわそんなはずないわ!
      昨日はずっと"ツンデレ"を演じていた……
      だから私が実は"ドジっ娘"なんて知られてないはず!
      そうよ何を慌てているのツン! 私は至って正常よ!)

(;^ω^)「……ハッ! 脳が赤信号を……
       いや、二人共騙されちゃいけないお!
       こいつはとにかく変態だお……
       おら、次は一体何をする気なんだお!?」

 僕が質問をすると、彼女は待ってましたと言わんばかりにニヤつく。
 しかし可愛い。可愛いけど、やはり痴女は嫌いだ。



  
16: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:25:14.36 ID:z2vcaDleO
  

ξ*゚听)ξ「な、何言ってんのよ、このピザが!
      あんたに痴女呼ばわりされる覚えなんて、無いんだから!」

( ^ω^)「……」

ξ ゚听)ξ(これ完璧だろーwwwwwwwツンデレだろーwwww)

 痴女呼ばわりされる覚え……いやあるだろ。
 僕の前で自慰をしてたくせに、何を言っているんだ。
 天然やドジっ娘なら守備範囲だけど、流石の僕でも痴女はねーわ。

('A`)「ははは。そういやツンちゃんさ、どこ住み?
    転入生だけど、家は近いんだったよね」

ξ ゚听)ξ「ええ。ラウンジ駅前の集合住宅よ。
      べ、別に教えたくて教えた訳じゃないんだから!」

('A`)(うわーすげーキャラ作ってるわー……
    もしかすると素性は"ツンデレ痴女"じゃなくて"只の痴女"なのかなぁ)

(´・ω・`)「あ、僕とブーンもラウンジ駅前だよ。
      もし良かったら帰り一緒に帰らない?
      案内とかしたいし、自己紹介なんかもしたいし」

ξ ゚听)ξ「いいわよ。じゃあ帰りに校門の前でね。
      す、少しでも遅れたら、許さないんだから!」



  
17: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:26:28.56 ID:z2vcaDleO
  

 彼女はそう言って、ぷりぷり怒りながら席に着いた。
 残された僕ら。共通ではない、疑問が出来ていた。

( ^ω^)「あの娘は本当になんなの?」
('A`)「あの娘は本当にツンデレなのか?」
(´・ω・`)「あの娘は本当に痴女なのかい?」

( ^ω^)「OKお前ら、時に落ち着け。
       まずは一つずつ疑問を解消していくお」

('A`)「じゃあまずは俺の疑問からだが……」

( ^ω^)「は? 普通は僕の疑問からじゃないの?」

(´・ω・`)「というか、『何なの?』って疑問点がはっきりしてないよね。
      疑問というよりは君の心情じゃないのかい」

('A`)「だから俺でいいじゃん」

( ^ω^)「はっ?」

(´・ω・`)「君話聞いてた?」

('A`)「ひっど。お前らひっど」



  
19: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:29:30.66 ID:z2vcaDleO
  

( ^ω^)「チンカスは黙ってろお。
       それよりショボン、お前とは拳で語り合う日が来たらしいな」

('A`)「ちょっと待って、チンカスって誰?」

(´・ω・`)「いいね、かかってきなよピッツァ。
      先に言っておくけどドクオちょっと黙ってろ」

('A`)「ふーん。お前らの気持ちよく理解した」

( ^ω^)「僕……ドクオのそんな優しい所好きだお」

('A`)「俺お前に助太刀するわ」

(;´・ω・`)「な……汚いぞお前ら!」

( ^ω^)「世の中多数派が支配する世の中なのだよ!」

('A`)「今だショボン、やれ!」

( ^ω^)「羽交い締めとかwwww」
( ^ω^)「やめろ!」

(´・ω・`)「多数派が支配するwwwww世の中なのだよwwwwwwww」

('A`)「だよwwwwwww」

( ^ω^)「wwwwwwwwwwww」

('A`)「何で俺が殴られてんのwwwwいたwwいwwwwww」



  
20: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:30:30.73 ID:z2vcaDleO
  

   キーンコーンカーンコーン
 下校時間になりましギェエエエエエエ!!!
 誰か助けギギギギギギギギギギィ! アアアアア!!
   キーンコーンカーンコーン



('A`)「じゃあなー」

( ^ω^)「二度と学校来んなおー」

(´・ω・`)「一生顔見せないでねー」

('A`)「遺書にお前らの名前書いとくから」

 チンカスと別れた僕らは、隣にいる痴女に目を向ける。
 心なしか顔が紅潮していて色っぽさを感じた。
 だけど、どうせ穴に何か挿れてるんだろうな。

( ^ω^)「気をつけるおショボン……隙を見せちゃ駄目だお……
       この娘は自らの快感のためなら……いやこれ以上は言えない」

(´・ω・`)「なんともはや……」



  
21: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:32:16.95 ID:z2vcaDleO
  

ξ;゚听)ξ「さ、さっきから、なんて言い掛かりつけるのよ!
      私は一度もそんなオ……そんな行為、した事ないんだから!」

( ^ω^)「嘘つくなお! この目でしかと見たんだお!
       君が快感に身を委ねて、そのスカートに染みを作っていた事実を……!」

ξ;゚听)ξ「染み……? ……ちょ、違うわよ!
      あれは、ただ水溜まりにはまっちゃっただけなんだから!」

( ^ω^)「じゃあ、どうしてスカートの前が染みてたんだお!
       お前が……アレをコレしたからじゃないのかお!!」

ξ;゚听)ξ(駄目だわ駄目よツン……ここで引いちゃ駄目よ!
      こんな所で『私ドジだから、つまづいてそのまま突入しちゃったんだニャン☆』
      なんて言ったら、それこそツンデレという化けの皮が剥がれてしまう!
      そうよ、ここはこの状況を利用すればいいの。
      ツンデレっぽく回避すれば、一石二鳥じゃない!
      ああなんて才女なの私! なんて策士なの私!)



  
22: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:33:56.44 ID:z2vcaDleO
  


ξ#゚听)ξ「何で水溜まりにはまったかなんて、決まってるじゃない!
      私 が 濡 れ た か っ た か ら よ !」





(;´・ω・`)「Mだーーーーーーーーーー!!!」
(;゚ω゚)「M痴女だーーーーーー!!!
ξ#゚听)ξ「ぬわーーーーーーーーーーーー!!!」



  
24: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:35:15.98 ID:z2vcaDleO
  

 ※

ξ゚听)ξ「はぁ……」

 もう駄目だ。完全に痴女だと思われてしまった。
 三人組の唯一の理解者であったショボン君。
 その彼にすら疑われては、ツンデレとして生きる術を奪われたも同然だ。

ξ ゚听)ξ(なんで……? なんで失敗したの……?
      私はちゃんとキャラ作りしてたはずなのに……
      痴女だなんて、ドジっ娘よりダメダメだよぅ……)

 私がツンデレを目指した理由。
 それはひとえにキャラ位置の理不尽さだった。

 何をするにも、ドジだから仕方ねーよ。
 何をしたってぶりっ子してるわーとか言われる。
 そんな毎日が、たまらなく嫌になったからだった。

ξ ゚听)ξ「もう嫌だ……また同じ……いや、違う。
      痴女なんて言いふらされたら、もう終わりだ。
      前の学校より、酷い事言われちゃうよ……」



  
25: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:37:09.32 ID:z2vcaDleO
  

 気付けば、駅前を通り過ぎて土手に座っていた。
 昔の学校により近い、見晴らしのいい場所だ。
 ここで夕陽を見ると、心が洗われる気がする。

ξ゚听)ξ「きれーだなぁ……」

 オレンジ色の太陽が、いつの間にか濁っていた。
 違った。私の目から、涙が出ていたせいだ。

 それに気づいてから、私は声をあげて泣いていた。
 うあー、うあー、って、まるで赤ちゃんみたいに。

ξ;凵G)ξ「うぇー! もうやだー! 死にたいー!」

 叫んだ事により得た成果は、喉の痛み。
 それから、心に出来た空虚だけだった。

 なんで、どうして、私はこうなってしまったんだろう。
 真面目に考えて、真面目に行動や発言をしたつもりなのに。
 私は、何故こうも失敗してしまうのだろうか。

ξ;凵G)ξ「うぇ……えぐっ……」

 しゃっくりは、止まらない。
 ただ、溢れてくる。



  
27: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:38:15.95 ID:z2vcaDleO
  

 そして、ため息も止まらない。
 そうやって私は、刻々と時間だけを浪費していった。
 考えるだけ、無駄だとわかっていながらも。

('A`)「ん? あれ……ツンちゃんかなぁ」

ξ;凵G)ξ「ひぐ……いぎっ……」

(;'A`)「泣いとるがな……なんでだろ……
    は! 彼女、も、もしや……!」



ξ*゚听)ξ『ほらほら! さぁ私の●●を舐め回しなさい!
      そうよあなた達は犬なのよバター犬なのよ!
      そうゆっくり……あっ、くふぅっ……ひぁあ……ぅ
      ち、乳首、噛んじゃやだぁ、だめだよ、だめだよぉっ……!』



('A`)「僕の下半身も噴火しそうです……」

('A`)「僕……今なら空も飛べる気がします……!」

 私は不意に寒気を覚えて、すっくと立ち上がる。
 気配を感じ、振り向いた時には後ろに人影を発見した。
 発見してから――そのまま、押し倒された。



  
28: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:38:59.06 ID:z2vcaDleO
  

 ※

(;^ω^)「だから言ったんだおショボン!
       あの娘は痴女という事が、容易に証明出来たお!」

(´・ω・`)「し、しかし……」

( ^ω^)「あいつは自ら濡れたかったと言った……
       この文からは、二つの結果が推測される。
       まず一つめ。彼女が進んで水溜まりに飛込んだという事。
       この可能性が一番高く、これが事実なら彼女は完璧なM痴女だお。
       自分の欲望とその行動を晒けだす……恐ろしい子!」

(´・ω・`)「確かに、あの娘ならばその可能性はある。
      いや、むしろそうだと信じたいくらいだ……」

( ^ω^)「もう一つだけ、推測できる事象……
       それは、彼女が発した『私が濡れたかった』という言葉。
       それが『自らのアレをコレしたかった』という意味に繋がる可能性だお」

(´・ω・`)「もしそうだとすると……」

(;^ω^)「彼女はとんでもない痴女だお……!」

(´・ω・`)「侮れません……! 侮れません……!」



  
29: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:41:25.47 ID:z2vcaDleO
  

 それからしばらく、僕らはM痴女について話していた。
 痴女を説得する方法や、痴女に萌える方法など。
 いわゆる"痴女論争"を繰り広げていたのだ。

( ^ω^)「……やはり痴女には萌えられぬ……」

(´・ω・`)「だがブーン。よく考えてみなさい。
      君の上に跨り、腰を振る彼女の事を……
      そして彼女がこう叫ぶと仮定しようじゃないか。
      『ホラホラ私の圧力釜は遠心力が命よ〜!』と……」

(;^ω^)「そ、それは……! 『女教師の法則』……!
       あるいは、それなら萌えられる……!」

(´・ω・`)「モノは考えようさ……そうだろ?」

( ^ω^)「この法則をまとめて、彼女に提出するお……!
       それならあの娘でさえ変われるかもしれない……!」

 二人で未来への道標を見つけ、喜んだ。
 これであの痴女を更正の道に誘えると。
 これであの痴女をどうにか出来るかもしれないと。

 その時だった。
 隣を歩くショボンが、叫び声をあげたのは。



  
31: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:43:42.60 ID:z2vcaDleO
  

(´゚ω゚`)「はぁう!! 待て……待つんだジョニー……!」

(;^ω^)「どうしたんだボブ! 応答するんだ!」

(´゚ω゚`)「逆に考えるんだ……
      僕らという監視の目がなくなった彼女の行動を……
      一人になったドクオが危ないんじゃないか……
      つまりはそういう事だ……」

 そうだ。何故僕らはそれに気付かなかったんだ。
 ドクオが襲われる。強姦されてしまう。
 あの痴女は、キモメンのドクオすらヤってしまうだろう。
 ちょっと羨ましい。そう考えていた時期が、僕にもありました。

(;^ω^)「ドクオが!」
( ・ω・)=つ「危ない!」

 僕らは、駆け出していた。
 不穏な空気が流れているのは、気にならなかった。



  
33: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:45:01.86 ID:z2vcaDleO
  

 ※

ξ;゚听)ξ「ーー! ーー!」

 私は押し倒された後、口内を汚された。
 胸を揉まれ、乳首を撫でられ、舌を絡められ。
 初めてのキスは、最悪のシチュエーションだった。

 ここら辺は、夜になると人通りが少なくなる。
 ぼうぼうに生えきった背の高い草のせいで、散歩の人間すら来ない。
 このまま強姦されてしまうのかと考えたら、不思議と涙が出てきた。

ξ;凵G)ξ「……っぷぅ……あ」

( ??)「あれ……お前痴女じゃなかったっけ?
      まぁいいか、どうせ人いないし……ヤられろよ」

ξ;凵G)ξ「ねぇ、何でこんな事するの? やめて……っちゅ」

 もう一度口を塞がれる。
 今度は強く、押し付けるようなキスだった。



  
34: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:46:35.50 ID:z2vcaDleO
  

 ゆっくりスカートを捲られる。
 叫ぼうと動かした舌は、かえって男の欲情を奮わせたらしい。
 結果、私は自ら舌を絡める行為をしてしまったのだ。

ξ;゚听)ξ「……あひっ! やだやだっ、やめて!」

( ??)「え? こうですかわかりません><」

ξ////)ξ「っきゃう!」

( ??)「いい鳴き声してんじゃねーかwww
      ほら、痴女は痴女らしく感じてりゃいいんだよwwww」

 私の秘部を、指の腹でショーツ越しに擦る。
 足の付け根がびりびりとして、変な気持ち。
 抵抗しなくなった私は、快感に身を委ねていた。

 それが誰によって与えられる快感なのかも忘れて。
 ただ私は、涎を垂らしながら身体を揺すっていた。

( ??)「フヒヒ……課外授業は始まったばかりでやんすwwwwww」

 なんでこんな事になっちゃったんだろう。
 彼らが昼間、私を痴女痴女ってはやしたてたから?
 それとも、この男があまりに変態過ぎたから?
 違うよね。私がドジっ娘で通していれば、良かったんだよね。



  
37: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:50:50.76 ID:z2vcaDleO
  

 ※

(;'A`)「……」

 まずは落ち着け、俺はキモメンで短小のドクオだ。
 そして目の前には茂みで事を始めたツンと男。
 どうみても和姦じゃなさそうだけど、何故だろうか。

 彼女……ツンは痴女だから、ヤられて嬉しいはずだ。
 なのに、泣き声に近いような喘ぎ事を出している。
 こういうプレイなのか? いやそれはねーだろ……

 やべぇ俺の液体が噴火間近になってきやがった。
 今度AV借りる時は青姦モノと盗撮モノにしよう。
 ナースモノはその次にすればいいか。

('A`)「僕……やってみます……!」

 俺は草に飛込んだ。
 否、寝転がる二人に、飛び付いた。
 勇気を振り絞って、二人に覆い被さった。

('A`)「うおーーーーーーーー!!」



  
38: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:52:30.87 ID:z2vcaDleO
  











          先にごめんなさい














  
40: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:53:49.15 ID:z2vcaDleO
  

 ※





 ―――――ここまで俺の自演―――――





 そして月日は流れ……
≡≡≡≡( ^ω('A(´・ωξ゚听)ξ
 彼らはそれぞれの道を歩み始めた。





 ―――――ここからエピローグ―――――




 ※
  
41 : 美容師(東日本):2007/04/09(月) 20:54:10.72 ID:ZIQjAxXg0
  
これはwktk
  
42 : 序二段(石川県):2007/04/09(月) 20:54:30.29 ID:wSZjiRxm0
  
これはひどいカオス



  
43: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:55:08.37 ID:z2vcaDleO
  

 〜勇者達のそれから〜



( ^ω^):ブーン

 数年後国境線上の戦いに赴き戦死。
 『VIP戦役』。その戦いの末、VIPは勝利をおさめた。
 その結果が彼らの活躍によって導き出されたという事は、言うまでもない。

 生涯独身と童貞を貫き通した男、ブーン。
 その名前は、いつまでも後世に残っていったという。



('A`):ドクオ

 『狂犬のドクオ』。
 彼はその通り名に名前負けする事もなかった。

 『VIP戦役』によって出たラウンジVIP双方の戦死者は、合計10万になった。
 ドクオはその半分8万を一人で倒し、伝説になった。
 戦いに生き戦いに死んだ男は、生涯男に愛されたという。
  
44 : 美容師(東日本):2007/04/09(月) 20:56:00.94 ID:ZIQjAxXg0
  
ちょwwwwwww
  
45 : グラドル(東京都):2007/04/09(月) 20:56:11.22 ID:JFicy+dl0
  
このカオス具合はもしかして・・・・!?



  
46: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:56:18.75 ID:z2vcaDleO
  

(´・ω・`):ショボン

 彼の陰茎は岩をも貫くとかなんとか。
 ただ、これといった活躍もせずに死んでしまったという事実は否めない。



ξ゚听)ξ:ツン

 その美しさ故に孤高の女性として名高かったツン。
 それしか特に言うことはない。
 つーかこいつ誰だっけ? 使った覚えありましぇ〜んwwwwww



( ??)「俺だよ、オレオレ!」

 作者が新キャラに困って作った謎系キャラクター。
 ぶっちゃけいらなかった。今ではそう反省している。

 因みに趣味はヨーヨーという裏設定がある。
 MOTHER2のネスを目指して武器にしようと考えたが、流石に攻撃力は低かった。
 昔コロコロにヨーヨーの漫画あったよね。そんだけ。
  
47 : 序二段(石川県):2007/04/09(月) 20:56:36.37 ID:wSZjiRxm0
  
本編と関係NEEEEEEE!
しえん
  
48 : 絵本作家(dion軍):2007/04/09(月) 20:56:47.40 ID:X5dyq8RH0
  
なんというwwwwwwwwwwww



  
49: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:57:02.32 ID:z2vcaDleO
  

 〜後日談〜



( ^ω^)「おい、お前ちんこ見せろお」

(´・ω・`)「いいよ」

( ^ω^)「ちげーよ」

('A`)「おれ?」

( ^ω^)「だからちげーよ」

(´・ω・`)「じゃあぼく?」

( ^ω^)「ちょい惜しめ」

ξ゚听)ξ「あたし?」

( ^ω^)「そうそうそのエクスカリバーを……」



( 。ω。)「ふたなりだーーーーーーーーーーーー!!!」
(´・ω・`)「痴女だーーーーーーーーーー!!!!」
('A`)「はいはいちんこちんこ……ってノリツッコミだーーーーーーーーーー!!!」
ξ#゚听)ξ「ぬわーーーーーーーーーー!!!!!!」
  
50 : 渡来人(北海道):2007/04/09(月) 20:57:16.20 ID:8/6BtQhZ0
  
こ、これは……!
  
51 : 巫女(神奈川県):2007/04/09(月) 20:57:22.62 ID:dN2euje50
  
ちょwwwwwwwwwwwwwwwww
待てなんだこの流れwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



  
52: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:57:50.05 ID:z2vcaDleO
  






 ξ ゚听)ξツンは死ねない身体のようです

               〜Fin〜





  
53 : 美容師(東日本):2007/04/09(月) 20:57:52.35 ID:ZIQjAxXg0
  
エロ展開を期待してた俺はwwwwww
  
54 : 序二段(石川県):2007/04/09(月) 20:58:17.23 ID:wSZjiRxm0
  
エッー!
  
55 : タコ(長野県):2007/04/09(月) 20:58:55.81 ID:az1dW4DU0
  
これはヒドイwww
  
57 : 絵本作家(dion軍):2007/04/09(月) 20:59:02.68 ID:X5dyq8RH0
  
おまwwwwwwwwwwwwwwwwww
  
58 : 学校教諭(神奈川県):2007/04/09(月) 20:59:18.77 ID:AU3Q+7mS0
  
ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



  
59: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 20:59:21.37 ID:z2vcaDleO
  

 後書き



 以上で、( ^ω^)ブーンは痴女のようです。投下終了です。
 たくさんのwktkや支援、大変有り難かったです。
 皆様のレス一つ一つが、この作品を構成しています。

 さて内容についてですが、如何でしたでしょうか。
 展開が早く、少々難しい物語になってしまったと思います。
 ラストは駆け足気味になりましたが、自分としては気に入っていたり。

 一番気に入っているシーンは、やはり最終話の前半です。
 ギコがしぃを助ける、後半の山場の一つですね。
 あそこはあえて心理描写を減らし、情景描写を増やしてみました。
 彼らの、あの時の心理。読者一人一人に答えがあります。
 そう考えてもらって読み返してもらえれば、幸いです。
  
60 : 巫女(福岡県):2007/04/09(月) 20:59:50.99 ID:bTt+9qcO0
  
ガンファイターかよ
  
61 : 美容師(東日本):2007/04/09(月) 20:59:56.37 ID:ZIQjAxXg0
  
ねーよwwwwwwwwwwwwwwwww
  
62 : ガラス工芸家(東京都):2007/04/09(月) 21:00:22.05 ID:CJKWeWjK0
  
これはガンファイター



  
63: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 21:00:33.74 ID:z2vcaDleO
  

 後書き2



 この作品は、初めはシリアスとギャグ。
 後半になるにつれてシリアスを重視しました。
 ブーンとツン、ショボンとクー達、二つのカップル。
 二組の心の葛藤を描くのは、楽しかったです。

 今までの連載期間、何度も逃亡しようと思いました。
 ですが、しっかりと完結させる事が出来て嬉しいです。
 これも皆様の応援のおかげ――そう考えています(笑)

 ブーンやショボン。
 そんな登場人物達に感情移入していただきたい。
 そう考えて、この物語を作りました。
 今一度読み返してもらえれば、よくわかると思います。

 はは、変ですよね。
 自分の書いた作品を読んで涙が出るなんて。
 でも……これでいいんだと思います。
  
64 : 巫女(神奈川県):2007/04/09(月) 21:00:55.56 ID:dN2euje50
  
畜生wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
今世紀俺を最も悔しがらせた人物降臨wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
  
65 : タコ(長野県):2007/04/09(月) 21:01:01.95 ID:az1dW4DU0
  
もう一度言おう。

これはwwwwヒドイwwwwwww



  
66: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 21:01:12.94 ID:z2vcaDleO
  

 最後に――





 この作品のジャンル。
 それは、自分自身にも正確にわかりません。



 ただ――自分が書き上げて、初めに感じたこと。
 このジャンルは、こうなのではないかと。
 そう思ったジャンルは――これです。










 ジャンル:君が何かを思い出す物語。



 以上です。
 今まで付き合っていただき、ありがとうございました。
  
67: 配管工(樺太) :2007/04/09(月) 21:01:19.15 ID:he/JGTanO
  

そんなシーン無かっただろwwwwwwwwwwwwww
  
68: ネコ耳少女(長野県) :2007/04/09(月) 21:01:21.87 ID:pk03LeJI0
  
>>66
くやしいのうwwwwwwwwwwwwくやしいのうwwwwwwwwwwwwww
  
69: 空気(dion軍) :2007/04/09(月) 21:01:25.68 ID:BKD2RNce0
  
ガンファイター初めてリアルで遭遇したwww
  
70: 美容師(東日本) :2007/04/09(月) 21:02:08.32 ID:ZIQjAxXg0
  
ガンファイターか!?ガンファイターなのか!?
  
72: 序二段(石川県) :2007/04/09(月) 21:02:29.32 ID:wSZjiRxm0
  
マトモなのも書けるんじゃないかガンファイター
最初だけだったが
  
75: 農業(樺太) ::2007/04/09(月) 21:03:30.55 ID:3OMDSD/cO
  

油断してたwwwwwwwwww
  
76: 絵本作家(dion軍) :2007/04/09(月) 21:03:54.50 ID:X5dyq8RH0
  
ガンファイターさんwwwwwwwついに書いたかwwwwwwww
  
77: モーオタ(栃木県) :2007/04/09(月) 21:04:01.41 ID:yw7II2U20
  
誰も言ってないようだから言っておく

( ^ω^)ブーンは痴女のようです

タイトルすらちげEEEEEEEEE
  
78: とき(樺太) :2007/04/09(月) 21:04:37.40 ID:d5YVtTAQO
  

間違いなくこいつはガンファイター
姿慎めよ
  
79: 絵本作家(dion軍) :2007/04/09(月) 21:05:08.50 ID:X5dyq8RH0
  
>ギコがしぃを助ける

ねーよwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
  
80: CGクリエイター(宮城県) :2007/04/09(月) 21:07:13.92 ID:tG1feetB0
  
>>73
d。初めてエンカウントした。
  
81: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 21:07:46.53 ID:z2vcaDleO
  

ぶっちゃけ俺死ねないの作者なんだ。
携帯なんだから気付けよ気付いてよバァニィ!

因みにガンファイターさんやアフロさん、料理人さんやペンさんを初めとする表の作者さんの方々。
あなた達様面白すぎだろ。新人が入りにくいじゃまいか。

表合作、とても面白かったですよ、ホントに本当に。
バトンは受け取りました、しっかりと最後まで繋ぎます。

裏合作は明日から! みんな見てくれよな!!!!!!111111
見てくれよな!!!!!!!!!!11111111
  
82: 美容師(東日本) :2007/04/09(月) 21:08:26.99 ID:ZIQjAxXg0
  
死ねないだったのかwwwww
裏合作楽しみにしてる
  
83: 学校教諭(神奈川県) :2007/04/09(月) 21:08:28.79 ID:AU3Q+7mS0
  
>>81
だよなあ
  
84: 絵本作家(dion軍) :2007/04/09(月) 21:09:25.82 ID:X5dyq8RH0
  
>>81
異能者さんも入れて下さい><
  
85: モーオタ(栃木県) :2007/04/09(月) 21:10:31.78 ID:yw7II2U20
  
>ガンファイターさんやアフロさん、料理人さんやペンさん
>ガンファイターさんや、ペンさん

ん?誰かきt(ry
  
86: 美容師(東日本) :2007/04/09(月) 21:12:05.26 ID:ZIQjAxXg0
  
>>85
おまえ・・・消されるぞ



  
87: 歌手(樺太) :2007/04/09(月) 21:15:25.18 ID:z2vcaDleO
  

孤島ハーブさんが外で呼んでいますので、このスレは落として下さい。
今日はわざわざ支援やwktkを書いて下さった皆様ありがとうございました。

皆様の支援やwktk。それを忘れず、合作に望みたいと思います。
それでは閲覧ありがとうございましたバーヤバーヤ



戻る