( ^ω^)エアーがクオリティーを育てるようです

238: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:02:04.97 ID:0Pq/oGrZ0
  
青い空、白い雲。
いつもと何も様子は変わらない。だが、変わった事は必ずどこかで起こっている。
彼等が住む世界もまた、例外では無い。

('、`*川 「今日も平和ねぇ!!」








いつものようにのんびりしている彼女にも何かが起ころうとしている。
何が起こるかって?それは誰にも分からない。



240: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:03:15.50 ID:0Pq/oGrZ0
  




〜( ^ω^)エアーがクオリティを育てたようです 〜










( ^ω^)ブーンと('、`*川 おばあちゃんのようです 不思議な出会い編 前編





243: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:06:14.66 ID:0Pq/oGrZ0
  
時間はお昼時、ペニサスはいつものように家で家事をしている。
いつもの平凡な一日と何も変わらない。

('、`*川 「ふぅ・・今日も暖かいわね」

綺麗な青空が一面に広がっている。
一通りやる事を終わらせたペニサスは家の庭で日なたぼっこをしていた。

('、`*川 「ふぁぁ・・こんなにいい天気じゃ何もしたくなくなるわねw」

大きな欠伸を一つついて、外を見回してみる。

('、`*川 「やっぱり平日のお昼だから、人は少ないよね〜」

回りを見回しても自分と同じくらいの歳の人や小さな子どもと主婦くらいしかいなかった。
穏やかな風がペニサスの綺麗な黒髪を揺らす。



246: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:08:13.71 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 「うーん・・ブーンちゃんが帰ってくるまでまだまだ時間あるし・・とりあえずテレビでも見ようかしら」

ペニサスは庭から家の中へ入り、TVのリモコンを手に取った。
そしてTVの電源を入れる。

('、`*川 「今の時間は・・笑っていいともかしら?w」

そう呟いてチャンネルを回す。いいともは既に始まっていた。

('、`*川 「・・今日はそっくりさんか」

今日はそっくりさん自慢大会が放映されている。いいともはペニサスの楽しみにしている番組の一つだ。

('、`*川 「うわwwやばいwwダチョウ倶楽部の上島のそっくりさんにすぎwwww」

かれこれ一時間全部、いいともを楽しむペニサス。
外の穏やかな様子は全く変わっていない。

('、`*川 「あははw面白かった〜次は・・」



249: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:10:14.75 ID:0Pq/oGrZ0
  
チャンネルを回そうとした時に、ふと手を止めた。

('、`*川 「って、こんなゴロゴロしてちゃダメね、掃除でもしようかしらね」

言ったと同時にペニサスは掃除機を取り出し、リビングの掃除を始める。だがどうも集中できない。
暖かい陽射しが部屋の中にまでさしているからだろうか。

('、`*川 「・・ほんとに天気がいいわねぇ」

家の中には掃除機の音だけが響き渡っている。
青空には相変わらず雲ひとつ現れる様子も無い。

('、`*川 「お出かけしたいなぁ・・」

('、`*川 「うーん・・」



254: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:11:59.50 ID:0Pq/oGrZ0
  
少し考え、結局・・

('、`*川 「たまにはいいよねwよし、掃除機片そう〜♪」

お出かけする事にしたようだ。そうと決まれば、もの凄いスピードで掃除機を片し、外出の準備を始めだす。

('、`*川 「よっしゃ!!お散歩するわよ〜」

最近、天気の悪い日が多く、いまいち運動不足に悩んでいたペニサスは凄く張り切っていた。
準備が終了すると共に早足で玄関へ向かった。

('、`*川 「じゃあ行こう!!」

勢い良くドアを開け、歩き出す。
外は太陽が相変わらずの状態だ。

('、`*川 「どうしようかな・・いつもの公園でも行ってみようかな」



257: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:13:59.28 ID:0Pq/oGrZ0
  
行き先を公園に絞り、元気に歩いていくペニサス。
その姿を遠くから見つめる人物が一人・・

???「・・あの人か、見たところ普通の人にしか見えないけどな」

???「まぁいいや。一般人に紛れてとりあえず尾行してみようかな」

???「だが僕の読みに狂いはないはず・・」

その声はまだ随分と若い声だった。謎の男はペニサスに悟られないようにゆっくりと尾行を始めた。
随分と慣れているのだろうか。ペニサスはその男の気配など全く気がつかなかった。

('、`*川 「あれー・・さっきまで少ないけど人はいたはずなのになぁ」

何故か道で人を見かけなくなった。
いつもと何か違う。違和感を感じつつも・・

('、`*川 「・・まぁ、いいや♪とりあえず公園に行けば近所の人がいるはずね♪」

ペニサスは極めて楽観的思考を持っていたので対して気にはしなかったようだ。
しばらくして、いつもの公園につく。



259: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:16:00.50 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 「あれ?人が一人もいない・・珍しいこともあるものね」

何故か公園にも人影は無かった。
だが・・

('、`*川 「昼時だから帰っちゃったのかもね〜まぁ、いいや。外で考えごとするのもいいことよね♪」

やはりかなり楽観的思考の持ち主なペニサス。ベンチへと腰掛け色々と考えはじめる。
少し時間が立つと自分の目の前だろうか、若い男に声を掛けられた。

???「隣、いいですか?」

('、`*川 「ビックリした!!」

条件反射というべきか、ペニサスは思わず言葉を出してしまった。

 ( ∵) 「・・あの、隣大丈夫ですか?」

('、`*川 「あ、大丈夫ですよ」

 ( ∵) 「失礼します」

その若い男はゆっくりとベンチへと腰掛ける。
ペニサスは隣に座った男の顔を覗き込んでみた。



262: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:18:04.29 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 (随分若いわね・・高校生くらいかしら?)

わざわざ自分の隣に座るなんて、何かあるのだろうか。
そんなことを考えていると少年は不思議そうな顔でペニサスを見つめていた。

 ( ∵) 「・・・どうしましたか?僕の顔に何かついてます?」

('、`*川 「あ、いや・・初めて見る顔だなーって思って・・」

今まで見かけた事も無かったこの青年。どこか不思議な雰囲気を持ち合わせている。
すると少年はいけないとでもいいたそうな表情を見せ、話し出す。

 ( ∵) 「自己紹介してませんでしたね。僕は最近こっちに越してきたんで・・わからなくて当然ですよ」

 ( ∵) 「僕はビコーズと言います。突然の無礼をお許しください」

('、`*川 (高校生にしては大人びた口の利き方するわねぇ・・)

今時珍しい子だなとペニサスは思い、自分の自己紹介を始める。

('、`*川 「私はペニサスって言うの。ヨロシクね」

 ( ∵) 「はい、ヨロシクお願いします」



264: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:20:04.80 ID:0Pq/oGrZ0
  
公園に誰も居ない状態は全く変わらない。
人と話すのは大好きなペニサスは・・

('、`*川 「今日は何故か人がいなかったから丁度よかったわ。少し話していかない?」

なんとまあ大胆な誘いをかける。
普通なら遠慮がちになるはずなのだが・・

 ( ∵) 「はい、僕も話し相手を探していた所なんです。まだまだ知り合いが少ないもので・・」

ビコーズはどうやらノリノリのようだ。

('、`*川 「ふふwヨロシク」

ペニサスはビコーズに満面の笑みを返す。
その笑顔を見て、ビコーズの動きが一瞬だが止まる。

 ( ∵) (ふぅん・・笑顔の素敵ないい人みたいだな)

どうやらペニサスに好印象を抱いているようだ。



265: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:21:58.94 ID:0Pq/oGrZ0
  
そんな様子を全く気にせず、ペニサスは話し始める。

('、`*川 「ビコーズ君は何でこっちに引っ越してきたの?」

 ( ∵) 「父の転勤で・・家の父親は仕事でよく色々な所に飛ばされるもので・・」

('、`*川 「忙しいのね〜」

 ( ∵) 「もう慣れましたよw」

口調は丁寧なままだ。

('、`*川 「そう・・でも大変じゃない?やっぱり」

 ( ∵) 「そうですね、学校とかがコロコロ変わるのは大変ですよ」

二人は他愛もない世間話や、身の上話で盛り上がっていた。
時間が立つともう慣れたようで、二人は気を使わずに話していた。そんな時、ふとビコーズの雰囲気が変わる。



268: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:23:59.72 ID:0Pq/oGrZ0
  

 ( ∵) 「ねぇ、ペニサスさん」

('、`*川 「なに?」

その顔は真剣な表情へ変わっている。何かを訴えたいかのような顔つきに。
そしてまた話し出す。

 ( ∵) 「ちょっと最近悩みがあるんですが、聞いてもらっていいですか?」

('、`*川 「私でいいなら喜んで聞くわよ」

短時間でどうやらペニサスはビコーズの心を掴んだらしい。
少し間を空けて、ビコーズは若者らしい悩みをペニサスへ打ち明けた。

 ( ∵) 「実は・・好きな人がいるんですよ」

 ( ∵) 「でも僕、かなり奥手な方で・・気持ちを伝えられないんです」

 ( ∵) 「どうすればいいですかね・・?」

若い人らしい恋愛の悩みだ。ペニサスはどう答えるのだろうか。



269: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:26:03.07 ID:0Pq/oGrZ0
  

('、`*川 「うーん・・」

指を顎に当てて少し考え込むペニサス。
考えた末、ビコーズへ質問を投げかけた。

('、`*川 「あなたはその子のこと、どの位好きなのかしら?」

 ( ∵) 「え?」

('、`*川 「気持ちの度合いよ」

 ( ∵) 「難しいこと言いますね・・」

今度はビコーズが悩み始める。

 ( ∵) 「うーん・・・・」

 ( ∵) 「言葉には言い表せませんね」

 ( ∵) 「彼女は優しいし、可愛いし・・何より思いやりのある人です」

 ( ∵) 「僕はそんな彼女に惚れました。いつでも、どんな時でも彼女が頭から離れません」

 ( ∵) 「そのくらい好きで好きでたまらないんです」

気持ちは充分過ぎる程あるようだ。
そう聞くと同時にペニサスはすぐに口を挟んだ。



273: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:28:16.70 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 「それだったら、相談する必要なんてないよ」

 ( ∵) 「え・・何故ですか?」

('、`*川 「だって・・それだけ好きならさ」

('、`*川 「その子に本気を見せるなら、自分なりに気持ちを伝えればいいだけの話よ」

 ( ∵) 「・・・・・・・・」

真剣な顔つきのまま、ペニサスの話を聞くビコーズ。
そんな様子にペニサスは気がつき、さらに感情を込めて話を続ける。

('、`*川 「それだけの思いがあるならあなたにも普通にそれくらいはできるはずよ」

('、`*川 「勇気を出しなさい。奥手でもいいじゃない。あなたなりにその思いを言葉、いや、言葉が無理なら行動でもいいわ」

('、`*川 「ちゃんと伝えてみなさい。それくらい出来なきゃ、男じゃないわよ?」

きりっとした表情でそう言ってのけたペニサス。



274: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:30:02.14 ID:0Pq/oGrZ0
  

 ( ∵) 「はい・・」

少し落ち込んだような様子になるビコーズ。
そんなビコーズを勇気付けるように、微笑みながらこう言う。

('、`*川 「大丈夫。あなたならできるわ。今話して分かったもの」

 ( ∵) 「?」

('、`*川 「あなたは強い子よ。自分の可能性を自分で消しているだけ」

('、`*川 「もっと自信を持ちなさい?自分の性格だから無理。そんなことないわよ」

('、`*川 「あなたに足りない物・・それは自信だけ。もっと自分自身に自信を持っていきなさい」

('、`*川 「失敗したっていいじゃない。あなたはまだ若いわ。色々なことに挑戦できるもの」

 ( ∵) 「・・・」

('、`*川 「絶対に後悔しないようにしなさい。後で後悔しても遅いんだからね?」

 ( ∵) 「はい!」

('、`*川 「ふふっ、いい返事ねw」

二人は笑い合う。まるで今日会ったばかりの人間同士ではなく、昔からの付き合いの人達のように。



280: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:31:59.18 ID:0Pq/oGrZ0
  
 ( ∵) 「・・そうですか。あなたは優しい人なんですね」

('、`*川 「当たり前のことをしただけよww」

 ( ∵) 「いえ、他人にここまで、しかも初めて会った人にここまで親身になってくれる人はそうはいませんよ」

('、`*川 「そうかしらねぇ・・」

 ( ∵) 「そうですってw」

また二人は笑い合う。
そして、また、ゆっくりとビコーズは口を開く。

 ( ∵) 「・・ちょっとまた変な話をするんですが、よろしいですか?」

('、`*川 「構わないわよ」

 ( ∵) 「もし・・異世界というものがあるとしたら・・興味、ありますか?」

('、`*川 「異世界?」

?のマークがペニサスの頭の中に広がった。当然だろう。



283: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:33:48.77 ID:0Pq/oGrZ0
  
 ( ∵) 「あくまであればの話です。気軽に聞いてください」

そんなペニサスに軽い口調で問うビコーズ。
また顎に指を当てながら考えるペニサス。

('、`*川 「異世界、ねぇ・・」

('、`*川 「興味はあるかもしれないわ。でも・・私は私の住む、この環境や家族が大好き」

('、`*川 「だからあったとしても行きたくはないわねぇ・・」

 ( ∵) 「そうですか・・」

ビコーズの顔にはほんの少し落胆の表情が出ていた。
それには気がついていないようで、話し続けるペニサス。

('、`*川 「でも・・」

('、`*川 「私が役に立てるんなら・・敢えて行ってもいいかもしれないわ」

 ( ∵) 「!!」

ビコーズの顔は驚きの色で固まっていた。
普通なら、こんな事はすぐには言い出せないだろう。



286: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:35:28.68 ID:0Pq/oGrZ0
  
 ( ∵) 「そう・・ですか」

何かを飲み込むような様子をみせながら話すビコーズ。
そしてもう一度ペニサスの方を見て言った。

 ( ∵) 「あなたは優しい上に、勇気も持ってるんですね。尊敬します」

('、`*川 「そんな事ないってw」

ペニサスがそう言うと同時に、ビコーズは何かを考えるような表情になった。

 ( ∵)(この人を・・巻き込まなくてはいけないのか)

 ( ∵)(だが・・あなたの他に務まる人はいない)

再び心の中で何かを決心しなおして、ペニサスの方へ向き直した。
そして話す。

 ( ∵)「今日はあなたのような人としゃべれて幸せです。そろそろ行かなければいけない時間なので・・」

('、`*川 「そう・・残念ね」

 ( ∵)「それでは・・」

ペニサスへ背を向け、ビコーズは真っ直ぐ出口へ向かっていく。その姿を見て、ペニサスはビコーズをもう一度呼んだ。



287: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:36:47.25 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 「待って!!」

ビコーズが足を止める。

('、`*川 「・・また、会えるかしら?」

ペニサスは初めに彼を見たときの不思議な雰囲気を感じたままだった。
ビコーズはその言葉を聞くと、ペニサスの方をゆっくり見て、自信満々でこう言った。

 ( ∵)「会えますよ!それも、すぐに・・」

('、`*川 「すぐに・・?」

その単語は何かペニサスの心に引っかかった。

('、`*川 「・・まぁ、いいわ。とりあえず家に戻りましょう」

その日はノンビリと家に帰った。ビコーズという好青年に会えたことはペニサスにとって凄く嬉しいことでもあった。
家のソファーに座った瞬間、急激な眠気をペニサスを襲った。

('、`*川 「あ、あれ・・変ね。眠気が急に・・」

('、`*川 「だ・・だめ・・寝たら晩御飯の準備・・」

(‐、‐*川 「zzzz・・」



292: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:38:25.34 ID:0Pq/oGrZ0
  
凄まじい眠気に勝てず、深い眠りへと落ちていくペニサス。その中で覚醒する。目の前には黒い空間が広がっていた。

???「ごめんなさい・・」

聞き覚えのある声がペニサスの耳に聞こえてくる。

 ( ∵)「詳しいことは話せないけど・・あなたの力が必要なんだ」

('、`*川 「ビコーズ君!」

 ( ∵)「あなたならきっと・・」

真剣な眼差しでペニサスを見つめていた。

 ( ∵)「安心して欲しい。僕がついてる」

('、`*川 「ちょっと!!そんな事言われても・・!!」

ペニサスが質問をしても、ちゃんとした答えは返してはくれないようだ。



293: 銭湯経営(アラバマ州) :2007/04/12(木) 23:39:27.59 ID:0Pq/oGrZ0
  
('、`*川 「ここは一体・・」

 ( ∵)「・・それはまだ明かせないけど・・すぐに分かると思うよ」

('、`*川 「待って!ちゃんとした説明すらないのにこんな・・!!」

 ( ∵)「・・申し訳ない。本当に」

ビコーズがそう言った。
それと同時にペニサスが瞬きをすると、今まで見たことの無い世界が自分の目の前に広がっていた・・






( ^ω^)ブーンと('、`*川 おばあちゃんのようです 不思議な出会い編 前編 終



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