内藤小説

270: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:37:54.86 ID:/as6jCuAO
  
―――エピローグ―――


あっという間に月日は流れてゆき、あの事件の終結から一ヶ月が経った。

季節は夏真っ盛りといった様相で7月の最高気温を更新していた。

カランコロン

(´・ω・`)「いらっしゃい」

('A`)「おぅ……ありゃ俺が最後か」

( ゚∀゚)「おいおい!主役を差し置いて最後に登場とは流石毒男だな!」

('A`)「悪かったよ」

( ^ω^)「フヒヒ、ごめんお!」

('A`)「……幸せそうだな」

( ・∀・)「ドクオさんはいつ見ても不幸そうですね」

('A`)「…ソウダネ」



273: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:41:38.06 ID:/as6jCuAO
  

(´・ω・`)「じゃあ始めようか」

( ゚∀゚)「アヒャ!いいぞー」

(´・ω・`)「それじゃあ僭越ながら…ブーンとツンの婚約を祝って…カンパーイ!」

ガチャンガチャンとグラスをあてる音。

ξ〃凵V)ξ「は、恥ずかしい…」

内藤とツンを初め、ドクオ、ショボン、ジョルジュ、モララーの六人はショボンの店で呑みまくった。

内藤とツンの二人の出会いや、馴れ初めなど話は尽きなかった。

そういえば流石兄弟からもメッセージが届いていた。一体どこから情報を仕入れたのか。

流石だからな、と全員で声を合わせて笑い合った。



274: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:45:07.59 ID:/as6jCuAO
  

('A`)「そういや、武田からプレゼントがあるとかなんとか…」

(´・ω・`)「あぁ確かに言ってたね」


まぁどうでもいいお、という内藤の声でその話は終わった。


そして六人はまた呑みはじめた。


外に聞こえるような声で笑いあい、呑み明かした。夏の夜はやはり蒸し暑く、クーラーが入っている店内でも汗ばむくらいだった。


飲み会も終盤に差し掛かるとモララーあたりはすやすやと寝息を立てていた。ジョルジュは相変わらず奇声を発して騒いでいる。



277: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:49:32.69 ID:/as6jCuAO
  

そろそろ片付けるか、というショボンの声。


ショボンだけに任せるわけもいかないので動ける奴全員で片付ける。


('A`)「あ、俺煙草吸ってくるわ」

じゃあ僕も、なら僕も行くお、と声が続き結局三人一緒に外に出て吸う。

( ^ω^)「…んー旨いお」

禁じていた煙草を吸い、スーッと吐いた煙が夏の夜空に吸い込まれてゆく。

('A`)「しっかし…大変だったなー…」

(´・ω・`)「……ねぇ」

何故かしんみりとした空気が流れる。

( ^ω^)「……明日から仕事捜そうと思ってるお」

(´・ω・`)「…そう」



279: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:55:00.98 ID:/as6jCuAO
  

('A`)「…俺もだ。そしていずれは職場結婚を…」

( ^ω^)「それで時々この店に呑みにくるお」

('A`)「……」

(´・ω・`)「フフ、いつでも待ってるよ」


しんみりとした空気を壊すように蝉がやかましく鳴く。

(´・ω・`)「さ、そろそれ戻ろうか」

('A`)「だな。片付けもあとちょっとだし」

( ^ω^)「おっ!ツンだけじゃ可哀相だお!行くお!」

三人が店に戻っても尚、蝉は鳴き続ける。何を叫んでいるのかは人間には分からない。

秋を遠ざけるように、夏が向こうへ行ってしまわぬように。

願わくば…


幸せな日々が続くように。



282: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 00:56:49.86 ID:/as6jCuAO
  


ここは日本の某巨大掲示板。幾度かの鯖落ちを経験した最も住人が多い板。


そこに一つのスレが立った。



「ちょwwwwwwwwwwwwこいつらスゲェwwwwwwwwwwwwwww」




そこのキモヲタピザと思われる1にはある動画が張られていた。



そのスレは瞬く間に祭となり、住人に深く浸透する事になった。



283: ◆P.U/.TojTc :2006/11/13(月) 01:01:51.83 ID:/as6jCuAO
  

そして次に立ったスレ。


「あいつら呼び戻そうぜwwwwwwwwwwwwwww」


もちろんそのスレも祭になった。


だが、ネットから離れた彼らはまだその事実を知る事はない。


数日後、彼らは驚愕する。


またあの忙しくも楽しい日々が始まるのかと。


その影響で内藤とツンの結婚が遅れたのもそれはそれでまた素敵なお話。



( ^ω^)の内藤小説

おわり



戻るあとがき