( ^ω^)が特攻するようです

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:34:45.02 ID:FYK6gcM90
  
( ^ω^)「これでぼくもおわりかお・・・」

彼の名前は内藤ホライゾン。

( ^ω^)「この戦いもこれでおわるんだお・・・」

ここVIP国は十数年隣のラウンジ国と対立関係にあった。
そして5年前ラウンジ国がVIP国を攻撃しこの戦争が始まった・・・

( ^ω^)「ツン・・・やっと平和になるお。そしてお前のもとへいくお・・・」



3: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:36:16.51 ID:FYK6gcM90
  
第一話


時はさかのぼり5年前・・・

彼は毎日友達と遊んで、家で家族と飯を食べ、とても平穏な日々をすごしていた・・・

そうあの日までは・・・

5年前の6月18日、ラウンジ国から総攻撃を受けた日だ。

その時彼は、ニュー速という街で友達と遊んで・・・

( ^ω^)「今日もツンに電話するおwwww」

プルル・・・・

ξ゚听)ξ「また内藤!?いつもうるさいのよ!」

プープープー・・・

( ^ω^)「切られたお・・・」

( ^ω^)「しょうがないからポーションでも買ってくるおwww」



4: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:38:09.91 ID:FYK6gcM90
  
そしてコンビニ・・・

( ^ω^)「ポーション〜♪」

<ヽ`∀´>「300円ニダ!」

(;^ω^)「ポーション値上げしてるお・・・でもはらうお・・・・」

<ヽ`∀´>「毎度ありニダ〜」

( ^ω^)「ポーションも高くなったお・・・うかつに買えないお・・・」

そして家に帰る道の途中、それは起こった・・・

「ドーン!!!!!11」

(;^ω^)「な・・なんだお!」

振り返ると向こうの方で爆発があったようだ。

(;^ω^)「向こうはツンの家のほうだお!」

ツン、ツン、ツン!

彼は必死で走った・・・



5: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:39:14.02 ID:FYK6gcM90
  

しかし・・・

(;^ω^)「人が逆に流れてて進めないお」

(;^ω^)「火も回ってきていて危険だお・・・」

結局彼はたどり着けなかった・・・

ツンの最後にそばにいてやれなかった・・・



6: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:40:05.47 ID:FYK6gcM90
  
10日後・・・

( ;ω;)「ツン!ツン!なんで死んだんだお!」

ツンの死亡が確認された・・・
どうやらツンの家は爆撃された場所のすぐ近くだったらしい・・・

( ;ω;)「何でツンが死ななきゃならないんだお!不公平だお!」

その時ニュースでは・・・

( ><)「ここで速報なんです!今回の爆撃はラウンジがやったらしいんです!」

( ;ω;)「ラ・・・ラウンジかお・・・」

( ;ω;)「ラウンジがツンを殺したのかお!」

その時彼の頭の中にはラウンジツンを殺したという言葉が何回も流れていた・・・

(#^ω^)「ラウンジのやつら許さないお・・・」

(#^ω^)「僕はラウンジを許さないんだお!」

その時彼はラウンジへの復讐を誓った・・・

ラウンジへの復讐、それはラウンジと戦うことを意味していた。



7: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:41:07.82 ID:FYK6gcM90
  


そして3年後彼はトレーニングを重ね、見事VIP機動空戦隊への入隊を果たす、

VIP機動空戦隊とは、VIP国の空戦の第一線を任されているVIP国最強の空戦隊である。

なぜ彼が空戦隊を選んだかというのはまた別の話・・・

機動隊に入ったブーンはもくもくと訓練を続け、実力をつけ、空戦隊でも名前を知られる存在にまでになった。

そして空戦隊に入り1年半になったとき、その話が彼の元に飛び込んできた。

「Boon-Project」



10: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:42:19.09 ID:FYK6gcM90
  
( ^ω^)「なんだおこの手紙?」

封筒の送り主はVIP空戦隊本部だ。

( ^ω^)「もしかして、昇級かお?フヒヒwww」

ビリッ・・・

中身を取り出し一通り目を通してみる。

( ^ω^)「これは・・・・」


「あなたは「Boon-Projece」のメンバーに選ばれました。やる気のあるものは以下の日時に本部に集合してください。」

中に書いてあったことはこんなけだ。

(;^ω^)「なんだおこれは?」

そう思うのも仕方ない。彼は何も聞かされていないのだ。

(#^ω^)「何も説明なしで送るなんて失礼な奴だお」

( ^ω^)「でも僕を必要としてるのならいくしかないんだお!」



11: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:43:14.62 ID:FYK6gcM90
  
1週間後・・・

彼はその場所で驚くべき計画を聞かされた・・・

そして彼は誓った、「この計画は僕が実行する」と・・・

「Boon-Project」その内容はこうである。

VIP国で秘密に開発されていた新型爆弾「Boon」をラウンジ国に落とす。

ただこれだけだ。

しかしこの作戦には条件があった。

それは

「爆弾を乗せた戦闘機を特攻させる」

だった。



12: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:44:13.88 ID:FYK6gcM90
  
( ^ω^)「ラウンジを消して、僕も消えるんだお」

( ^ω^)「そうしたらツンのもとへいけるかもしれないお・・・」


彼は思った、これはきっと神様がくれたチャンスかもしれない。

この作戦を成功させること、それが自分の使命なんだと・・・

( ^ω^)「僕がその役引き受けたお!」

し〜んとした会議室のような部屋にに彼の声が響く。

( ´∀`)「ほんとかモナ?その決意は揺るがないモナか?」

( ^ω^)「絶対ラウンジをつぶして見せますお!」

( ´∀`)「異議あるものはいるかモナ?」

異議のあるものはいなかった。

きっとここでいったら自分がやらなくてはいけないという恐怖感のためだろう。

( ´∀`)「ジャア決定だモナ!これからは彼を含めた委員会メンバーのみだから他のものは解散だモナ」

ザワザワ・・・



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:45:28.61 ID:FYK6gcM90
  
さっきまで30人ほどがいた部屋も今は5人だけとなった。

( ´∀`)「では、詳しく説明をするモナ」

( ´∀`)「このプロジェクトの概要はさっき話したから理解しているモナか?」

( ^ω^)「把握してるお」

( ´∀`)「なら話は早いモナ。このプロジェクトの決行は半年後の6月18日モナ」

( ´∀`)「それまでの4ヶ月は余生を楽しんで欲しいモナ。では5月18日にまたここに集合してくれモナ」

( ^ω^)「把握したお」

彼はもらった4ヶ月の大半を、友達達とすごした。

そして毎日家に帰ると、カーチャンの飯を食べ、幸せなひと時をすごした。

いや、彼にとっては幸せではないのかもしれない。



14: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:46:47.65 ID:FYK6gcM90
  
そして4ヵ月後・・・

( ´∀`)「みんな集まったモナ?」

( ^ω^)「みんなっていっても5人しかいないおw」

(;´∀`)「そうモナな。ではこれから1ヶ月の間はここで作戦や戦闘機の整備を行ってもらうモナ」

( ^ω^)「把握したお」

それから1ヶ月は地獄のようだった。

彼は毎日のように、訓練をしていた。

敵機が突然現れても対応できるように、今まで以上の技量が求められた。

そんな毎日を送り続けていた。



15: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:47:26.37 ID:FYK6gcM90
  

そして今、彼はVIP特攻隊のとしてこれから離陸する。

( ・∀・)「離陸用意完了!」

( ^ω^)「じゃあカーチャンいってくるお・・・」

ブーンと大きな音を立てて戦闘機が離陸する。

戦闘機には例の爆弾が積まれていた・・・

( ^ω^)「アレから5年も経つのかお・・・」

( ^ω^)「これでVIPともおわかれだお・・・」



16: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:48:13.55 ID:FYK6gcM90
  
その頃本部では、

( ・∀・)「それにしてもなぜ特攻しないければならないんですか?」

( ´∀`)「聞きたいかモナ?」

( ・∀・)「それはもちろんききたいですよ」

( ´∀`)「じゃあいうしかないモナ。理由は簡単だモナ、なんとなくだモナ。」

(;・∀・)「なんとなくとは・・・」

( ´∀`)「僕はなんとなく特攻がいいとおもったモナ。それだけだモナ」

(;・∀・)「そ・・・それだけであいつを特攻させたのですか?」

( ´∀`)「戦争に犠牲は必要モナ」

( ・∀・)「ゆ・・・許せない・・・人はどうぐじゃないんだぞ!!!11」



18: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:49:09.05 ID:FYK6gcM90
  
( ´∀`)「もう遅いモ・・・ぐっ」

その時モララーは腰についている銃を抜き、彼の胸目掛けて発砲した。

( ´∀`)「な・・・何をす・・るモ・・ナ」

( ・∀・)「お前に生きる価値はねぇ。ここで死んでろ」

( ´∀`)「そ・・そ・・んな・・は・・・ず・・」

そこでモナーは事切れた。

それと同時にモララーはある場所へと走っていった。



19: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:50:10.23 ID:FYK6gcM90
  
数分とぶとラウンジ国が見えてきた。

これから彼が特攻するポイントへは3分ほどだろう。

( ^ω^)「アレがラウンジかお・・・」

ラウンジへはいるとまっすぐポイントへと向かう・・・

( ^ω^)「ツン・・・もうすぐつくお・・・」

その時無線が入った。

「ガーッ・・内藤聞こえるか!モララーだ!」

( ^ω^)「なんだおモララーさん?」

( ・∀・)「この作戦は中止だ!早く引き返せ!」

( ^ω^)「何を言ってるんですお。それにこの作戦の指示はモララーさんじゃなくてモナーさんだお」

( ・∀・)「そんなことはどうでもいい!早くもどれ!」

( ^ω^)「もうおそいお」

ポイントへ付いた。もう引き返すことはできない。

「内藤!ない・・・う!・・ガーッ・・」

もう無線は入らない。これでもう彼を邪魔できるものはいない。



20: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:51:02.26 ID:FYK6gcM90
  
( ^ω^)「ツン、僕の最後ちゃんとみてくれお。」

( ;ω;)「カーチャン、ショボン、ドクオ・・・みんな、みんなありがとうだお!」

彼の乗った戦闘機が勢いよく落ちていく。手にはツンの好きだったニュー速の景色の写った写真を持って・・・

( ;ω;)「うおおおおおおおおおお!!!!!11」

( ;ω;)「ツンいまいくお!」

ξ゚听)ξ「ブーンこないで・・・」

( ;ω;)「!!!!!!!!」

( ;ω;)「ツンかお?何でツンがいるだお?」

ξ゚听)ξ「あなたを正しい道へと導くためよ!」

( ;ω;)「正しい道って何のことだお!はやくいってくれお!」

ξ゚听)ξ「じゃあ言うわ・・・まだあなたは死ぬべきじゃないわ・・・」

( ;ω;)「なんでだお!ツン・・・ツンは僕が来るのがいやなのかお?」



22: 1 ◆Dkc7zZpEJc :2006/08/29(火) 22:52:51.80 ID:FYK6gcM90
  
ξ゚听)ξ「そうじゃないけど、まだあなたにはやることがあるでしょ!」

( ;ω;)「僕のやることはツンのもとへ向かうことだお!」

ξ゚听)ξ「あなたがいなくなったらみんなはどう思う?また同じことを繰り返すだけなのよ!」

( ;ω;)「でも僕はツンのもとにいくんだお!」

ξ゚听)ξ「ブーン!あなたはまちがっているわ!私のもとへはいつでも来れるけどそっちへはもういけないのよ!」

( ;ω;)「!!!」

ξ゚听)ξ「速く戻りなさい!いまならまだまにあうわ!」

( ;ω;)「ツンごめんだお・・・ぼくはまちがっていt・・・」



23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:53:54.42 ID:FYK6gcM90
  

彼がすべての言葉を言い切る前に戦闘機は地面へ到達する。

その瞬間ラウンジ国はこの世界から消去された・・・

もちろん彼の命も同時に消えてしまった。

彼は落ちる瞬間に思った。

「僕がしたことはまちがってる、でもどんなことがあっても僕の思いは変わらなかっただろう。」

「でも今はそう思わない、元の世界に戻ってツンの分もいきてやるんだ・・・」

もう戻ることはできなかった。



今日も元気に遊ぶ子供たち、そしてきれいに澄み渡った空、あわただしく進む毎日、しかしそこにはいるべきはずの二人の姿はなかった・・・


-------------------------------FIN-------------------------------



24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/08/29(火) 22:55:11.39 ID:FYK6gcM90
  
かなり短編なのは仕様です。

ほとんど作者の好奇心で書いたものなので叩かれるのは覚悟のうえです。



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