( ^ω^)ブーンが運命に喧嘩を売るようです

825: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:08:08.23 ID:yVAl4Y3n0
  
第17話 「決戦!アサピー!」


(-@∀@)「アヒャッヒャーーーwww」
(;゚∀゚)「んな!」

アサピーは全身を深く沈めてから跳躍し、人五人分を超える程度に飛翔してから天井に“張り付いた”。

(-@∀@)「まずは前菜からああひゃひゃひゃwwゼwンwサwィィィイイイwww」

天井を思いっ切り蹴り、OPPAIの仲間達目掛け重力加速度に乗ってアサピーが降ってくる。
狂気に彩られた笑みと、喉を嗄らさんばかりの笑い声を付随させ、奴が降りてくる!

(-@∀@)「いっただっきまーーーすwwいいいいっひゃぁぁぁああああwwww」
「ひい!」「助k!」「うわぁ!!」
(;゚ω゚)「う…あ。」
ξ゚听)ξ「何…これ…。」
(# ゚∀゚)「てめぇ…!何してくれてんだぁあこらぁぁあああ!!!」



826: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:08:31.64 ID:yVAl4Y3n0
  
喰っていた。文字通り食っていた。
腕を千切り、足を千切り、腹を千切り、首を千切り。
千切って千切って千切って千切って細かく細かく細かく細かく。
食べやすいように食べやすいように。
アサピーは美味しそうに美味しそうに千切った肉を頬張る。
子供が食べ物を一気に食べるように次から次へと頬張る。

がりっごりっばりっがりっごりっばきっがりっごきっばきっ
ぐちゃぐちゃぐちゃ
ごくり

もう何人かをその胃袋に収めたが、その勢いはまるで止まらない。

がりっごりっばりっがりっごりっばきっがりっごきっばきっ
ぐちゃぐちゃぐちゃ
ごくり



827: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:09:28.27 ID:yVAl4Y3n0
  
(# ゚∀゚)「いい加減にしろやぁぁぁああああ!!!」
(-@∀@)「ぅいひゃぁぁ!?新しいM・E・N・Y・U・Uww来た来た来た来たキターーーwww」

ジョルジュがアサピーに飛び掛る!ジョルジュの力ならきっと勝てる!!
ジョルジュの剣と“直接”アサピーの両手とが重なり合い、鍔迫り合いの状態になる。
両者共全く動かない。どちらも…いやジョルジュだけが苦しげな顔をしている。

(;゚∀゚)「ぐ、お、お、お、お!お!お!お!お!!」
(-@∀@)「ィヒャーー!??いったっだっきまぁぁぁすぅぅwww」

そう言って口を剣の所に持ってきて、無理やりに押し始める。
グググググ…と徐々にジョルジュが力負けの様相を呈してくる。
馬鹿な!?どうなってるんだアイツの体は!!

ξ゚听)ξ「っえい!」
(;゚∀゚)「…!」
(-@∀@)「っうひぃww」

アサピーが剣を加えて大きく仰け反り、両手をジョルジュに向けようとした瞬間。
何時のまにかそこまで駆けていたツンが、足払いの要領でアサピーの足を薙ぎ払った。
…そうか!“視た”のか!

( ゚∀゚)「ナイスだ壌ちゃん!死ねやアサピーーー!!!」
(-@∀@)「うひひゃぁぁww」



828: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:10:00.00 ID:yVAl4Y3n0
  
倒れこんだアサピーに剣を突き立てようとするジョルジュ。
だが、突き出した剣はアサピーの“歯”に止められる。

(;゚∀゚)「ぐっ…くそ!」
(-@∀@)「うぎゃぎゃぎゃぎゃwww」

アサピーは笑いながら体をクルリと反転させ、ジョルジュの剣から逃れて標的を変更した。
標的は……ツン!!

(-@∀@)「メェェェインディッシュゥゥウ!!つまっみグイィィィwww」
ξ゚听)ξ「はっ!」

アサピーが高速で突っ込むがツンは先を視て事前にかわす。
しかし、執拗に追い詰めてくるアサピーに対して段々と追いつかれ気味になる。
いくら未来を視る事ができると言ったって、ツンは体力的には極普通の女の子だ。
このままじゃ!
いても立ってもいられなくなり、僕は駆け出す!!



829: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:10:37.06 ID:yVAl4Y3n0
  
ξ゚听)ξ「はぁ、はぁ…間に、合わない。」
(-@∀@)「いひひゃああwwいっただきイッタダキーーwww」
ξ゚听)ξ「きゃああああ!!」

(;゚ω゚)「おおおおおおおおおお!!!!」

アサピーがツンを両手で吹き飛ばそうとするのに割ってはいる。

衝撃、空を舞い、壁にぶつかりまた衝撃。

赤い紅い朱い。目の前が真っ赤だ、僕は死ぬのか?死ぬのか 死ぬのか 死ぬのか 死ぬのさ。
…いや、まだ動ける、指を動かせ、足を動かせ、腕を動かせ、心を動かせ!
ツンが危険なんだ。僕がこんな所で死んでる場合じゃないだろう?

ξ゚听)ξ「ブーン!!」
( ゚∀゚)「ブーン!!」
(-@∀@)「ブーン?ブーン?ブゥゥゥゥンンン????」

アサピーは何か納得がいかない事が有るかのように首を傾げる。
しかし、すぐに興味を動かし、またツンに攻撃しようとするが、同じように僕はまた割り込む。

今度は地面に叩きつけられる。痛い。痛い。痛い。

痛い…がまだ大丈夫僕はまだ生きている。
同じように立ち上がる、同じように割り込む、同じように吹っ飛ばされる。

それでも僕は死なない、ツンをジョルジュを手助けするために
何度でも起き上がる。



831: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:11:35.41 ID:yVAl4Y3n0
  
(;@д@)「死なない死なない死なない死なない喰えない喰えない喰えない喰えない喰えない喰えない!!!!」

アサピーは明らかにパニックに陥っていた。
そんな事はお構い無しに、僕は血まみれの体をもう一度起こす。
そうしてアサピーを睨むように見続ける。

(;@д@)「喰えない喰えない喰えない喰えない…!!んごふ!!」
( ゚∀゚)「いい加減五月蝿ぇよ。てめぇはさっさと死ね。」
(;@д@)「おおいぎゃああはああ。」

ジョルジュはアサピーの頭から喉にかけて剣を突き刺す。
それでも活動をやめようとせず暴れる。

ξ゚听)ξ「ブーン!!」
(  ω )「…大丈夫だお。それより今がチャンスだお。」

僕は一人では剣が持ち上げられないので、ツンに一緒に持ってもらい、
アサピーの心臓目掛けて突き刺した。



832: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:12:04.55 ID:yVAl4Y3n0
  

(;@д@)「あ゛あ゛あ゛あ゛!!じに゛だぐだい゛!!じに゛だぐだい゛いいいい!!!」
( ゚∀゚)「いい加減死んどけ!!てめぇみてぇなのはこんな死に様がお似合いだ!!!」
(;@д@)「じな゛あああざま゛ああああああ!!!!!」

壮絶な叫び声を上げた後、アサピーはようやく動きを止めた。
…ほっとしたらなんだか…

(  ω )「…疲れたお…。」

地面に倒れこむ。
二人がなにか言っているが、何を言っているのかサッパリ聞き取れない。

考えるのは先程の事。

僕は本当に剣を突き刺したのか?

いくら考えても答えに辿り着かない。違う始めから着いていながら、ないないと探していただけだ。
あぁそうか…。

暗転



833: ◆y7/jBFQ5SY :2006/06/30(金) 00:13:03.92 ID:yVAl4Y3n0
  
( ゚д゚ )「馬鹿な!!馬鹿な馬鹿な馬鹿な!!こんな馬鹿な話があってたまるか!!」
「大統領閣下!落ち着いて下さい!!今すぐ逃げねば奴らに殺されるだけです!!」
( ゚д゚ )「ここまで来て!!ここまで来て逃げろというのか!?
     遂に『アカシャ』を発掘し、世界の安定が目前まできているのだぞ!!」

国の至る所が紅く燃えている。
人々の阿鼻叫喚の声がそこかしこで繰り返される。

( ゚д゚ )「もう一歩で!もう一歩で!!我らの手で世界が平和になるのだぞ!!
     馬鹿な!馬鹿なぁ!!我々の正義がこんな所で敗れて言い訳が無い!!!」
( ゚д゚ )「ニダーは!!ニダーは何処にいる!!!奴は何処にいる!!!」
「目下捜索中ですが、依然確認の情報はありません!それよりも早くお逃げになってください!!!」
( ゚д゚ )「馬鹿な!馬鹿な!!馬鹿な!!!馬鹿な!!!!馬鹿なぁぁ!!!!!
     
     ニダァァァァァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

コッチミルナの咆哮はその数瞬後、掻き消された。
後には何も残らない。

静寂…。



第17話 「決戦!アサピー!」  終



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