( ^ω^)ブーンが関西女に惚れたようです。

3 : ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:49:36.04 ID:4NWQuAGT0
  
第壱話 関西女、襲来

僕の名前は内藤。
東京都ニュー速市立VIP高校に通う何処にでもいるような高校2年生。
まぁちょっとピザでオタクで何故か語尾に「お」を付けて話すけど。
今日は一学期の始業式。
柔らかな風に舞う桜の花びらを横目に僕は全力疾走している。
(;^ω^)「始業式から遅刻はヤバいお…ハァハァ…」
初日から担任に目を付けられたくない、そんなことを思いながら桜並木を走り抜ける。
次の角を曲がればVIP高校はすぐ目の前だ。
僕は少しだけスピードを落として、曲がり角をコーナーにみたててアウト・イン・アウトで華麗に…
(;^ω^)「うわぁ!!」
ξ;゚听)ξ「きゃぁ!!」
ドン!
危ないと思う暇も無くぶつかってしまった。
(;^ω^)「いたたたた…す、すいませんでしたお…」
アウトに振ったのがいけなかったか…横から衝突してしまったな…
痛さを我慢してなんとか立ち上がり、ぶつかった相手を見る。
ξ;゚听)ξ「いったぁー…」



5: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:52:37.43 ID:4NWQuAGT0
  
女の子だ。
それもかなり可愛い。
しかもVIP高校の制服を着ている。
これなんてエロゲ?と思いつつも期待してしまう。
でもこんなカワイイ子が僕のことを好きになってくれるなんて有り得ない。
僕はすぐに妄想を中断して、もう一度きちんと謝ろうと…
ξ#゚听)ξ「ちょっとあんたぁ!どこ見て走ってるん!」
(;^ω^)「ご、ごめんなさいだお!急いでて…」
女の子は立ち上がり、両手を腰にあてて仁王立ち。
背は僕より少し低くて体つきは細いのに、早口の関西弁で威圧感は物凄い。
ξ#゚听)ξ「あんたの都合なんか知らんわ!私かって急いで…」
キ―ン―コ―ン カ―ン―コ―ン…
目の前のVIP高校からチャイムが鳴った。
ξ;゚听)ξ「あー!!!」
(;^ω^)「あー…」
これはもう間に合わないな…
はぁ…初日から遅刻かぁ…
ξ#゚听)ξ「あんたのせいで遅刻やんか!どないしてくれんのよ!」
関西弁の女の子は僕を睨む。
か、かわいい…
ξ#゚听)ξ「聞いてるん!?もうええわ!」
そう言って彼女は校門へと走って行ってしまった。

僕は一人取り残された。
なんだろうこの感じ…
なんか…胸が熱くなってる気がする…まさか…僕はマゾ?



6: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:53:54.87 ID:4NWQuAGT0
  
僕が教室に着くと既にみんな席に着いてホームルームが始まっていた。
教壇にはスーツ姿の男の人が居る。
この人が担任の先生だろう。
( ゚∀゚)「こら内藤!一学期の初日から遅刻とはいい度胸だな?」
(;^ω^)「す、すいませんお…」
( ゚∀゚)「まぁいいや。めんどくせーから遅刻扱いにはしねぇよ。さっさと席に着け。」
(*^ω^)「ありがとうございますお!」
( ゚∀゚)「おう!そこの一番前の席だ。」
僕は先生が指さした教壇の真ん前の席に座った。
よりによって一番前…ついてない…
( ゚∀゚)「嬉しそうだな内藤?そんなにオレの近くが良かったのか?」
(;^ω^)「全然嬉しくないですお…」
( ゚∀゚)「そーかそーか!別に遅刻した罰とかじゃねぇぞ?ただの出席番号順だからな。」
先生はそう言いながら黒板に振り返り、チョークでカツカツと何か書いていく。
( ゚∀゚)「ジョルジュ長岡!オレが一年間この2年A組の担任だ!よろしくな!」
クラスのみんなが口々に「よろしくお願いします」とバラバラに言う。
( ゚∀゚)「ちなみに担当教科は数学だ。分からないとこがあったら遠慮なく訊けよ?」
「「はーい」」今度は割りと揃った。
( ゚∀゚)「さて、この後は始業式があるが、その前に転校生の紹介だ!」
「「おぉー!?」」遂にピッタリ揃った。
( ゚∀゚)「じゃぁ連れてくるから静かに待ってろよー」
そう言ってジョルジュ先生は教室を出て行った。



7: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:54:53.52 ID:4NWQuAGT0
  
みんなは口々に「どんな子だろう?」「男子かな?女子かな?」と騒ぎ出した。
転校生かぁ…でも転校するんじゃなくて転入してくるんだから転入生じゃないのかな?
そんなことを考えてたら教室のドアを開けてジョルジュ先生が帰って来た。
( ゚∀゚)「喜べ野郎ども!女子だ!」
「「おぉぉぉぉぉ!!」」
男子が異様に盛り上がってきている。
( ゚∀゚)「じゃあ入って自己紹介して。」
ジョルジュ先生が廊下の転校生にそう言うと、彼女はゆっくりと教室に入って来た。
「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」
彼女を見た男子たちのテンションは最高潮に。
その様子に彼女は少し引きながら
ξ;゚听)ξ「大阪から来ました津村です!みんなよろしくー」
やっぱりさっきぶつかった彼女だった。
ベタな展開で申し訳ない。

第壱話 おわり



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