( ^ω^)ブーンが関西女に惚れたようです。

9: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:57:19.14 ID:4NWQuAGT0
  
第陸話 決戦、素直クール

昼休み、同じクラスで出来た唯一の友達のドクオと一緒に屋上で弁当を食べる。
( ^ω^)「小ネタを挟んでる間に一ヶ月近くが経過して、もうすぐゴールデンウィークだお。」
清々しい春の陽射しと風が気持ちいい。
('A`)「誰に言ってんだ?」
隣りのドクオが可哀想な子を見るように僕に冷たい視線を向けている。
( ^ω^)「そういえば新聞屋さんから遊園地のチケットを4枚もらったお!クラスの女子を誘って一緒に行かないかお?」
('A`)「スルーか。まぁ遊園地の案は賛成だ。どうせ暇だしな。」
( ^ω^)「問題は誰を誘うかだお!」
('∀`)「そうだなぁ…椎茸さんは?」
ドクオの提案を受けて椎茸さんを頭に思い浮かべ…れない。
(;^ω^)「どうやら知らない女子だお…」
('∀`)「(*゚ー゚)←こんな顔だ!」
( ^ω^)「あぁ、あの子かお。でも椎茸さんは多分彼氏がいるお。」
('A`)「なに!?」
( ^ω^)「この前、街で(,,゚Д゚)←こんな奴と楽しそうに手を繋いで歩いてるのを見たお。」
('A`)「おぉぉぉぉ…密かに好きだったのに…」
(;^ω^)「失恋乙だお…」
('A`)「…いや!まだ可能性はゼロじゃぁ…ゼロじゃぁない!!」
( ^ω^)「あ!」
屋上に椎茸さん(*゚ー゚)と彼氏(,,゚Д゚)が入って来た。
2人は弁当を広げて食べ始める。
(*゚ー゚)「はい、ギコくんアーンしてー♪」
その光景はドクオにトドメを刺すには充分…
(;^ω^)「ドクオ…見ない方が…」
(;A;)「うわぁぁぁぁ!!!」
遅かったか。
ドクオは泣きながら屋上から走り去っていってしまった。



10: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 01:58:29.29 ID:4NWQuAGT0
  
昼休みが終わり、僕は席替えしたばかりの一番後ろの窓際の席に着く。
前の席はドクオ。
机にしがみついて悲痛な声を…もう見ていられない。
ふと隣りに目が行く。
隣りの席の津村さんが鞄から次の現国の教科書を取り出していた。
ξ ゚听)ξ「なによ?」
僕の視線に気付いた彼女がこっちを向く。
やっぱり可愛い…
ξ ゚听)ξ「なんなんずっと見て。きもいわー」
(;^ω^)「あ、ごめんだお!ちょっと見とれ…」
「きりーつ!」
気が付くと既に先生が入って来ていた。
僕と津村さんはハッとして急いで立ち上がる。
ドクオはまだ机に伏せていた。
「れーい!ちゃくせーき!」
あれ?誰だろあの人?
(´・ω・`)「え〜、このクラスの現国の担当だった荒巻先生が、女子生徒の下着を盗んで懲戒免職になったせいで今日からこのクラスの現国を担当することになったショボンです。」
教室からは「マジかよ…」「ニュースで見た…」「ヅラのくせに…」などと次々と驚きの声が上がる。
あぁ、あの先生ならやりかねないな…パンチラ観賞だけにしておけば…と僕は納得した。
(´・ω・`)「ちなみに荒巻先生が盗んだのは椎茸のパンツだ。」
(;゚ー゚)「言うなよ!」
(#'A`)「な…ん…だ…とぉ…」
わーい!ドクオが立った!ドクオが勃った!
(#'A`)「許せねぇ!!」
ドクオは立って勃った。
(´・ω・`)「まぁどうでもいい話だ。僕はゲイだしね。」
さらっと衝撃的な発言を残してショボン先生は授業を始めた。



11: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 02:01:06.40 ID:4NWQuAGT0
  
( ^ω^)「あっ」という間に放課後。
ξ ゚听)ξ「あんた、ほんま変な奴やなぁ…」
(;^ω^)「仕方ないんだお…」
津村さんから憐れみを受けていると、同じクラスの素直さんが近付いてきた。
川 ゚ -゚)「ツン、ちょっと…」
ξ ゚听)ξ「どないしたんクー?」
ツンは津村さんの、クーは素直さんのあだ名。
素直さんが手招きして2人は教室の隅に行った。
(*^ω^)「あの2人が一緒に居ると絵になるお。」
津村さんと素直さんは学年で、いや、このVIP高校で1・2を争う美人だ。
可愛い津村さん、綺麗な素直さんで人気を二分している。
( ^ω^)「ドクオもそう思……お?」
さっきの元気は何処へやら、ドクオは再び机に抱きついていた。
('A`)「zzzz…」
( ^ω^)「なんだ、寝てたのかお。どうせ夜中までエロゲやってたんだお。」
僕がドクオを放って帰る準備をしていると、津村さんの声が教室に響いた。
ξ;゚听)ξ「うそぉ!?ほんまにぃ!?」
どうやら凄く驚いてるみたい。
素直さんは無言で頷いている。
なんだろう?
まぁ僕たちには関係ないだろうな、そう思いながら僕は帰る準備を終えた。
ふと周りを見ると、教室に居るのは僕と寝ているドクオ、教室の隅に居る津村さんと素直さんだけになっていた。
掃除とかしなくていいのかな?
僕が作者の都合の悪いことを考えていると、素直さんが僕とドクオの方に向かって歩いてくる。



13: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 02:02:14.89 ID:4NWQuAGT0
  
川 ゚ -゚)「こんなに緊張するのは生まれて初めてだ。」
ξ*゚听)ξ「あんたベッピンやねんから大丈夫やって!頑張りや!」
川 ゚ -゚)「全力を尽くす。」
こ、これはもしかして…
ξ;゚听)ξ「ちょっと内藤!あんた何してんの!はよこっちきぃや!」
僕は津村さんに腕を掴まれて2人で廊下に出る。
色白で細い手…僕の鼓動は少し早くなった。
(;^ω^)「…お?」
ξ ゚听)ξ「あんたなー、もうちょっと気ぃ使わなあかんでー」
(;^ω^)「まさか…」
ξ ゚听)ξ「私もさっきめっちゃビックリしたけどな〜」
(*^ω^)「ダブル告白!?」
ξ;゚听)ξ「はぁ?」
(*^ω^)「素直さんがドクオに!そして津村さんが僕に!?」
ξ;゚听)ξ「あんた…やっぱ変わってるなぁー…」
(*^ω^)「そんなところに惚れたのかお!?もちろん返事はOKだお!」
ξ;゚听)ξ「私なんも言うてないけど…」
(*^ω^)「めでたく2組のカップル誕生だお!」
ξ;゚听)ξ「あほや…もうほっとこ…」
津村さんは照れ隠しなのか、廊下からこっそり教室の中を覗く。

第陸話 おわり



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