( ^ω^)ブーンが関西女に惚れたようです

68: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 03:05:59.74 ID:4NWQuAGT0
  
劇場版 しあわせを、君と

ξ*゚听)ξ「ただいまー!」
(*^ω^)「おかえりだお!」
キィ…キィ…
僕は車椅子に乗って玄関に向かう。
僕の両足を奪ったあの事故から一年…
あれから僕は高校を中退して叔父さんの新聞配達所を辞め、安いアパートで内職をしながらツンと暮らしている。
ツンは事故の後、すぐに高校を中退して僕と一緒に住むと言い出した。
彼女の両親はもちろん猛反対。
というか、僕も猛反対したんだけど。
しかし、「内藤と一分一秒でも長く一緒におりたいねん!それ以外に私の幸せは無い!!」という彼女の言葉が両親を説得し、そして僕の気持ちも動かした。



69: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 03:07:08.56 ID:4NWQuAGT0
  
パートから帰ったツンを出迎え、僕たちは一緒に部屋に入る。
ξ ゚听)ξ「あー疲れたー!」
( ^ω^)「お疲れ様だお。」
僕はソファに座る彼女を労いながらお茶を出す。
ξ*゚听)ξ「あ、私がやるからええのに!」
( ^ω^)「僕がやりたいんだお。」
ξ*゚听)ξ「あ、ありがとー」



70: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 03:08:58.63 ID:4NWQuAGT0
  
ほんま内藤は優しいわぁー。
さすが私の選んだ男やわ!
…あれ?
冷蔵庫みたいな大きさの段ボール箱一杯にボールペンがある。
今朝はあんなん無かったのに。
ξ;゚听)ξ「あのボールペン、まさか今日一日で?」
(*^ω^)「僕は手先が異常に器用なんだお!これでも昔はホビーVIPに(ry」
ξ*゚听)ξ「めっちゃスゴいやん!私なんか2時間で5本しかでけへんのに…」
(;^ω^)「それは不器用すぎるお…」
ξ;゚听)ξ「だ、だって100色ボールペンやで!?そんな色ぜったい使わんやろゆー色とかあるし!」
(;^ω^)「ミッドナイトブルーは黒とは微妙に違うお…」
ξ ゚听)ξ「知らんがな!」
( ^ω^)「あ、そうだお。そんなことより…」
内藤がポケットから小さい箱を取り出す。
(*^ω^)「これ…受け取って欲しいお…」
ξ*゚听)ξ「なになに!?プレゼント!?」



71: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 03:10:23.45 ID:4NWQuAGT0
  
(*^ω^)「早く開けて欲しいお!」
パカッと。
ξ*゚听)ξ「…指輪やんか!どないしたん急に!?」
( ^ω^)「ツン…僕はもうすぐ18歳だお…」
ξ*゚听)ξ「え?」
( ^ω^)「僕と結婚して欲しいお!」
ξ*゚听)ξ「……………」
私はいきなり求婚されて頭が真っ白になった…
(;^ω^)「だ…だめかお?」
ξ*゚听)ξ「…だめなわけないやん!」
なんとか頭を回転させて言葉を出す。
あかん…泣いてまう…
ξ;凵G)ξ「ぅ…ぐすん…」
(;^ω^)「ツン?」
ξ;凵G)ξ「嬉しい…」
( ^ω^)「ツン…嬉しい時は笑って欲しいお。」
内藤はそう言いながら私の頭を優しく撫でてくれる。
ξ;凵G)ξ「う、うん…ちょっと待ってな…」



72: ◆mFWJzt/.Cs :2006/06/30(金) 03:11:41.24 ID:4NWQuAGT0
  
ツンはようやく泣き止み、僕が渡した指輪を左手の薬指に通す。
火傷の跡は目立たなくなっていた。
ξ*^ー^)ξ「似合う?」
(*^ω^)「思った通り、やっぱりツンには可愛い感じのが似合うお!安物で申し訳ないけど、婚約指輪ということで…」
ξ*゚听)ξ「値段なんか関係ないで!めっちゃ嬉しい!」
彼女はそう言って僕に抱きつく。
(*^ω^)「ツン…大好きだお…」
ξ////)ξ「めっちゃ好きやで…」

僕たちは、遊ぶ暇もお金もありません。

でも、充分にしあわせです。

ブーンが関西女に惚れたようです。
(*^ω^)ξ*゚听)ξ「おわり!」



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