( ^ω^)ブーンがスライムベスの中の人になったようです

121:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 06:38:15.18 ID:ha8J5tREO
  
――――――――――


( ^ω^)「うーん…………」

( ・∀・)「おお!死んでしまうとは情けない!」

( ^ω^)「んあ?」

いつの間にかスライムは竜王の前にいた

( ^ω^)「あーもしかしてやられた?」

竜王がコクン、と頷く

( ^ω^)「畜生!!!あの女!薬草二百個も持ってるなんてずるいお!」

( ・∀・)「じゃ、お前スライムに逆戻りね」

( ^ω^)「え?」

スライムに降格した!!テロテロリーン!←レベルアップの音

( ^ω^)「な、何故レベルアップの音楽が………」

そうしてる内にシュン!とキメラが現れた

('A`)「………」



122:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 06:42:44.09 ID:ha8J5tREO
  
( ・∀・)「なんだ。お前もか………」

('A`)「うーん………」

キメラが目をさます

( ・∀・)「おお!死んでしまうとは情けない!」

('A`)「へ?」

( ^ω^)「………」

( ・∀・)「じゃ、お前も逆戻り」

キメラはただのドラキーに戻ってしまった!


('A`)「……おいおい。なんでドラキーなんだ?タホドラキーだろ?」



( ・∀・)「は?ドラキーからだぞ。」

('A`)「はぁ!?」

( ^ω^)「そういえば僕もただのスライムだお…」

('A`)「え?なんで?」

( ・∀・)「しらねーよ……。規則だもん」



124:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 06:48:02.20 ID:ha8J5tREO
  
( ・∀・)「似たようなもんだろ……」

( ^ω^)「……」

('A`)「はぁ……また最初からかよ…」


( ・∀・)「おいおい……。文句いいたいのはコッチだぜ?モンスター側が負けたらお前等給料無しだからな?」

( ^ω^)「わ…わかってるお」

( ・∀・)「ま、わかってるなら二度とメタルスライムにはならないようにな」

('A`)「あーあ…キメラ………」

( ・∀・)「よーし。じゃあバシルーラで送ってやろう」

( ^ω^)「またかよ…」

竜王がバシルーラを唱えると二人は消えてしまった……

( ^ω^)スライム:時給400円

('A`)ドラキー:時給500円



132:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:09:02.93 ID:ha8J5tREO
  
――――――――――
ラダトームの城

シュン!

( ^ω^)「ん……」

('A`)「ここは……………ラダトームか?」

( ^ω^)「みたいだお」
二人は城が騒がしいのに気付いた

('A`)「なんだ?何かあったのかな?」

( ^ω^)「よし。盗み聞きだお!」

スライムがこっそり兵士に近づく。

「おい!今回のローラ姫の役が決定したってよ!」
「え?一体誰だ?」
「それは知らないが今回はすごい美人らしい!」


( ^ω^)「……」

スライムが無言でドラキーの元へ戻る

('A`)「どうだった?」

( ^ω^)「………第二回ローラ姫奪回大会の話をしていたお」



133:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:16:09.85 ID:ha8J5tREO
  
('A`)「え゛!!」

ドラキーがあからさまにイヤな顔をする。

( ^ω^)「………確か第一回ローラ姫奪回大会の時のローラ姫の役は物凄いブサイクだったお………」

('A`)「あれは……ひどかった………」

( ^ω^)「確か城の前の看板に顔写真がのってたはずだお」

('A`)「んーまぁ見るだけ見るか」



城の前の看板

( ^ω^)「これかお?」

――第二回ローラ姫奪回大会!君もドラゴンにさらわれたローラ姫を助け出そう!優勝商品は経験値5000とロトの剣!!


('A`)「おいおい……ロトの剣は一体何個あるんだ」



136:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:23:58.25 ID:ha8J5tREO
  
( ^ω^)「写真は…………どれどれ?」

――――――――――
(*'ω'*)
――――――――――

('A`)「うわ……気持ちわる!!!」

( ^ω^)「うっぷ…………!!早くこの場を離れるお!」

ドラキーとスライムは急いで看板から離れた



('A`)「あーあ………あんなブサイクな姫じゃあ見学する気もわかん」

( ^ω^)「うーん……しかしこれから何をするお……。勇者を倒すにしろただのスライムとドラキーじゃあ……」

('A`)「そだな……とりあえず腹減ったから民家に行ってなんかパクろーぜ」

( ^ω^)「…………」



138:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:29:36.59 ID:ha8J5tREO
  
そうしてドラキーとスライムはある民家に忍び込んだ

( ^ω^)「台所は…………」

('A`)「ストップ!」

( ^ω^)「?」

ドラキーがスライムをとめる。どうやら先客がいるようだった

('A`)「……勇者?」

ガサガサ……

( ^ω^)「………ん?」


(´・ω・`)「はぁ………はぁ………」

('A`)「!!!」

( ^ω^)「あー!!!!!!インチキ野郎!!!」

スライムが大声をだす

('A`)「ばか!」


(´・ω・`)「誰だ!!!!」



139:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:35:13.59 ID:ha8J5tREO
  
(´・ω・`)「な…………何だあの時のスライムか………。」

( ^ω^)「よぉ、インチキ野郎。ん?なんだ?今日も下着をせっせと集めてるのか?」

(´・ω・`)「違う!薬草がないか調べていただけだ!」

('A`)「うわ、せこ!薬草くらい買えよ!」

(´・ω・`)「ふん。ロトシリーズの武器を買ったおかげで今金がないんだ」

( ^ω^)「はぁ?買った?誰から?」

(´・ω・`)「そこら辺にいた行商人にだ。お買い得だったぞ」

('A`)「………。」

( ^ω^)「うわぁ………嘘臭い」



142:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:44:01.05 ID:ha8J5tREO
  
(´・ω・`)「お前等こそ何だ。民家に上がり込んで」

('A`)「俺達はただ食料を貰いに来ただけだよ」

( ^ω^)「ん…」
(´・ω・`)「あっそ……勝手にやってくれ」

そう言うとまたタンスを調べ始めてしまった

('A`)「ま、いいか。奥に台所あるみたいだし」

( ^ω^)「急ぐお!」

二人は冷蔵庫から肉、魚などをとりだしガツガツと食べはじめた

( ^ω^)「はぁ…はぁ……今の内に食いだめを…」
('A`)「むごぉ………ムシャムシャ」


その時玄関から叫び声が聞こえて来た

「ドロボー!!」

「ち…違う!待て!」



143:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 07:51:13.53 ID:ha8J5tREO
  
('A`)「やべ!逃げるぞ!」

( ^ω^)「よしきた!」

二人は台所にあった小さい窓から逃げ出した


―――――――――
(´・ω・`)「俺じゃない!俺じゃないんだ!」

「貴様!食料まで食ったな!」

(´・ω・`)「!?」

「誰かー!!!ドロボーを捕まえてくれ!!!」

その声で人が集まる

(´・ω・`)「違う!違うんだ!俺は薬草を…………!!」


その後彼は城の兵士に捕まったらしい…………

――――――――
('A`)「やれやれ……危機一髪だぜ」

( ^ω^)「は、マヌケな勇者だお!」



145:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 08:03:12.91 ID:ha8J5tREO
  
('A`)「さーて、これからどうする?」

( ^ω^)「………」

('A`)「ん?どうした?」

( ^ω^)「……急に素晴らしいアイデアが浮かんでしまったお……」

('A`)「何故いきなり…………」

スライムがドラキーに耳打ちをする

('A`)「ふ……ふふ……」

( ^ω^)「な?この前やったようにすれば…………」

('A`)「ははは!!なるほど!!」

( ^ω^)「よーし!!じゃあいっちょお姫様の所まで行きますか!」

('A`)「よしスライム!しっかりつかまれ!」


ドラキーはスライムを掴むと東の方角へ飛び去った



150:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 08:18:28.02 ID:ha8J5tREO
  
――――――――――

東の洞窟



( ^ω^)「……おい。」

('A`)「……何だよ」

( ^ω^)「何だこの人ゴミは」


普段なら無人の洞窟が今は人で賑わっていた。露店まであった

('A`)「しらねーよ……………。ローラ姫奪還大会の参加者じゃねーの?」

( ^ω^)「…………」

よく見るとドロルが「順番→」と書かれた立て札を持ちながら歩いていた。そしてドラゴンと一人一人並びながら戦っている


( ^ω^)「……」
('A`)「……」



193:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 10:11:06.53 ID:ha8J5tREO
  
('A`)「なぁ、とりあえずここまで来たから観戦してかねーか?」
( ^ω^)「んー、まぁ他にやる事も無いし。そうするお」

スライムとドラキーが列の頭に向かう。その途中メーダが道をふさいできた

メーダ「………」

('A`)「……なんだよ」

メーダ「……一万円」

( ^ω^)「は?」

メーダ「観戦したいなら一万円」

('A`)「おい!何だよその値段!ぼったくりじゃねーか!」

メーダ「………」

メーダは動かない

( ^ω^)「ぐぐ………………。」

今の二人じゃ勝つこともできないので泣く泣く一万円を支払った。


('A`)「おい。アイツ自分より強い奴は無料でとうしてるぞ」
( ^ω^)「………」



198:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 10:20:37.35 ID:ha8J5tREO
  
二人が歩いていくと広間に出た。

( ^ω^)「どうやらここで一人づつドラゴンと戦ってる見たいだお」

('A`)「へー……。……うわ!あの勇者よわ!」

( ^ω^)「たかがレベル7でドラゴンに挑むとかもうね、アホかと」

戦っていた勇者が焼き殺され、体が消えた。

ドロル「はい、次のかたー」

ドロルに案内されて次の挑戦者がやって来た

/',З「うひょー!!!!!ドラゴンごとき一撃で倒してやるわい!!」


( ^ω^)「ぶっ!!」

('A`)「あの時のジジィじゃねーか!!!」

/',З「ん?あれ、あの時のメタルスライムか?スライムになっとるがな」

( ^ω^)「お前のせいだお!」

/',З「まぁええ!そこでワシの華麗な戦いを見てろ!」



202:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 10:29:47.93 ID:ha8J5tREO
  
('A`)「華麗……?」


/',З「メルキドにいるドラゴンくらいならワシにはちょろいもんじゃぁぁぁぁ!!!」

老人はそう言いながらドラゴンに向かっていきー―――

( ^ω^)「!!!」

('A`)「!!!!」



ドラゴンのデコピンで吹き飛ばされてしまった

/',З「アッーーー!!!!!!!!!!」


( ^ω^)「ぎゃーっははははは!!!!!!!」

('A`)「ジジィ……哀れな……」

/',З「こんな筈は………。ドラゴン程度に…………」

( ^ω^)「ん?あれよく見たらキースドラゴンじゃねーかお」

('A`)「あ、ホントだ。体の色が微妙に違う」



206:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 10:36:50.79 ID:ha8J5tREO
  
/',З「お……おい!詐欺じゃないか!」

老人がドロルに言い寄るがドロルの頭突きを食らってまたも吹っ飛ばされた。

/',З「うげ!」

老人の体が消えた


( ^ω^)「ば……馬鹿だ………」

('A`)「………」

ドロル「はい、次!」

次の挑戦者が広場に来た。体の大きい筋肉質な男だった

(*'ω'*)「………」


('A`)「!?」

( ^ω^)「おい……ローラ姫じゃないか?」

('A`)「いや、明らかに男だろ………」

( ^ω^)「???」



209:◆utqnf46htc :2006/06/07(水) 10:45:05.54 ID:ha8J5tREO
  
( ^ω^)「じゃあ本当のローラ姫は?」

('A`)「さぁ?あの奥の部屋にいるんじゃね?」

( ^ω^)「…………よし」

('A`)「え?」

( ^ω^)「ローラ姫を………」

ゴニョゴニョと耳打ちする

('A`)「…………ふひひひ!いいなそれ!」


二人は忍び足で奥の部屋に移動した
途中あの挑戦者が敗れたらしい音がした

――――――――――

( ^ω^)「ここかな?」

('A`)「ここだな」

ソーッとドアを開け、中の様子を覗く



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