( ^ω^)ブーンがGANTZに選ばれたようです

117:1 ◆DcS0KIr23w:2006/04/24(月) 22:43:21.62 ID:0Rh7+lMi0
  
Intermission

( -ω-)「ZZZzzz...」
ボカッ
(;^ω^)「痛ッ!?」
ξ#゚听)ξ「いい加減起きろっつの!!」
(;^ω^)「おま、誰だおwwwwww」
川゚−゚)レ「ツン、もう少し優しく起こしてはやれないのか?」
ξ゚听)ξ「ねぇお姉ちゃん、コイツ一体何なの!?」
川゚−゚)レ「だから、道端に落ちてたから拾ってきただけだと言ってるだろう」
(;^ω^)(落ちてたって……もうちょいまともな言い訳用意して欲しかったお)
ブーンはクーのアパートに着いた途端、死んだように眠ってしまった。
そして目覚めは、見知らぬ女の、叩きつぶすかのようなゲンコツだ。
ブーンには状況がまるで飲み込めていなかった。
( ^ω^)「この娘は一体誰なんだお?」
川゚−゚)レ「紹介が遅れたな。私の妹の、ツンだ」
ξ゚听)ξ「よろしくね、白豚さん」
(;^ω^)「おまwwwwwwヒドスwwwwww」
川゚−゚)レ「ツン、だから豚ではなくてブーンだと言っているだろう」
ξ゚听)ξ「そうだったわね、ごめんね白豚さん」
(#^ω^)「ピキピキ」
川゚−゚)レ「それより、2人とも早く朝食を食べないと遅刻だぞ」
( ^ω^)「うはwwwwwwwお腹ペコペコだおwwwww」
ξ゚听)ξ「流石、豚さんね」
(;^ω^)「…………」



120:1 ◆DcS0KIr23w:2006/04/24(月) 22:52:09.40 ID:0Rh7+lMi0
  
( ^ω^)「クーさんの作った朝ご飯、美味しかったお!」
ξ゚听)ξ「豚さんのお口にも合うなんて、姉さんも大喜びね」
( ^ω^)「豚じゃなくてブーンだお……」
朝食を摂り、身支度を終えたブーンはツンと共に
最寄りの地下鉄駅へと歩いていた。
( ^ω^)「ツン、VIP学園の生徒なのかお?」
ξ゚听)ξ「そうよ、豚でも入れる馬鹿高校とは違うのよ」
(;^ω^)「ひ、ひどすぎだお」
ξ゚听)ξ「ねぇ、アンタ本当は姉さんの何なの?」
( ^ω^)「……ちょっとした、知り合いだお」
ξ゚听)ξ「彼氏とかじゃない?」
(;^ω^)「そんな訳無いに決まってるだお」
ξ゚听)ξ「良かった、姉さんがキワモノ好きじゃなくって」
(;^ω^)「……と、ところで、クーさんは何をしているんだお?」
ξ゚听)ξ「あれ?アンタ知り合いなのよね?」
(;^ω^)「あ、いや。か、軽ーーく知ってるだけなんだお」
ξ゚听)ξ「クオリティ工科大学に通ってるのよ」
( ^ω^)「そうなのかお!姉妹そろって頭良いお!」
ξ゚听)ξ「豚の知能とは大違いなのよ」
(;^ω^)「…………」
ツンの毒舌は、ブーンを徹底的に叩きのめした。



121:1 ◆DcS0KIr23w:2006/04/24(月) 22:59:14.22 ID:0Rh7+lMi0
  
( ^ω^)「それじゃ、僕はこっちの電車で行くお」
ξ゚听)ξ「御機嫌よう、白豚さん」
(;^ω^)「最後までヒドスwwwwww」
ブーンはツンと分かれ、深い深い、魂が抜け出るかのような溜め息をついた。
( ´ω`)「一生分の悪口を言われた気分だお……」
電車に乗り込み、ブーンはカバンの中身を確認した。
( ^ω^)「黒いスーツに、黒い銃……やっぱり、昨日の戦いは現実なのかお……」
クーに渡されたスポーツバッグは、ブーンの物では無かった。
川゚−゚)レ「いつガンツに召集されるかわからん。いつでも戦える準備をしておけ」
見知らぬバッグにきょどるブーンに、クーはそっと耳打ちをした。

( ^ω^)「とりあえず、学校着いたら着替えるお」
街の朝は、いつもと同じく賑やかだった。



122:1 ◆DcS0KIr23w:2006/04/24(月) 23:07:26.31 ID:0Rh7+lMi0
  
(◎3◎)「おい内藤、今朝のニュースみたか!?」
寝不足で机に突っ伏したブーンに、友人が構わず話かけてきた。
( ^ω^)「ニュース?」
(◎3◎)「商店街のでっかいクレーターのニュースだよ!」
ブーンの脳裏に、昨夜の記憶が鮮明に蘇る。
(;^ω^)「ああ。あれは凄かったお……」
(◎3◎)「おっかない世の中になったよな〜」
( ^ω^)「全くだお」
そう、全くだ。いつから、死人が夜な夜な化け物と戦う世の中になったのだろう。

ξ゚听)ξ「やば、ちょっと間に合わないかも」
ツンは、いつもより少し遅めに家を出ていた。
このままでは、テニス部の朝練に間に合わない。
ξ゚听)ξ「……ちょっと近道しよっと」
ツンは、正規の通学路から少し逸れた裏路地へと入っていった。



124:1 ◆DcS0KIr23w:2006/04/24(月) 23:22:15.56 ID:0Rh7+lMi0
  
ξ゚听)ξ「相変わらず、薄気味悪い道ね……」
ツンの歩く裏路地は、活気のある通学路とは打って変わって
猫も歩かない、静まり返った道だった。
ξ゚听)ξ「ま、たまには静かな朝もいいものよね」
ツンは少し早足で路地を突き進む。
男の姿を目に留めたのは、それからすぐだった。
ξ゚听)ξ(あ……ちょっとカッコ良いかも)
黒のパンツに黒のジャケット、黒いネクタイ。
白いシャツと長い銀髪だけが妙に眩しい男だった。
|||ー゚||「ねぇ君、ちょっといい?」
ξ゚听)ξ「すいません、今急いでるんで……」
勿体無いけど仕方ない。登校中の女子高生を口説こうとする
無神経さは、ツンには好きにもなれそうに無かった。
|||ー゚||「お願いがあるんだ」
男は、構わずツンに話し掛ける。
ξ#゚听)ξ「だから今急いで……ッ!?」
男の右手の掌から、ズルズルズル、と鈍く光る日本刀ような物が出てきた。
ξ;゚听)ξ「な、何……!?」
掌から抜け切った刀を男は左手で持ち、一気に横に薙いだ。
ザクッ
包丁で肉でも切ったかの様な音と同時に、ツンの首から鮮血がほとばしった。
ξ;゚听)ξ「え……?え……?」
|||ー゚||「俺の、朝飯になってよ」
ツンの意識は、男の声を聞いた瞬間に途絶えた。

Intermission is End.

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