( ^ω^)ブーンが爆弾魔になったようです
- 797: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:34:22.33 ID:+sBXcWrpO
- ブーンは恐る恐るそれをめくって見る
細かい字が乱雑にならびもはや字になっていない
その中にブーンは一つの文字を見つけた
「屋敷の爆発事件」
- 798: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:35:58.39 ID:+sBXcWrpO
- 10月14日
3丁目の屋敷で爆発事故
主人と娘が死亡
使用人にも負傷者
屋敷の金品が盗まれていた
10月15日警備員と使用人に事情聴取警備員2名連絡取れず
10月16日
海岸で警官が警備員の一人を発見事情をきく
また聞き込みの結果
別の警備員が宝石店に大量の宝石を持ち込んで換金していたとの事
屋敷で盗まれた金品の可能性高し
警備員の氏名ドクオ32歳
- 799: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:37:56.78 ID:+sBXcWrpO
- あの日ドクオは風邪をこじらせて仕事に来てなかった
まだ決まったわけじゃない
でも何だろうこの不快な気持ちは?
何だろうこの胸に込み上げる悲しいものは
僕は手帳をポケットにいれ店を飛び出した
- 800: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:39:06.50 ID:+sBXcWrpO
- コンコン
('A`#)「誰だよこんな時間にって・・・・ブーン?」
玄関先に立っていたのは元同僚の奴だった
人がせっかく気持ちよく飲んでたのに水さしやがって
('A`#)「一体なんのようだ?」
- 801: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:41:22.36 ID:+sBXcWrpO
- ( ^ω^)「お前に聞きたい事があるお・・・・」
('A`)「?なんだよ」
( ^ω^)「なんでお前あの日休んだんだお?」
('A`)「あ?馬鹿、風邪だよ風邪!同僚のお前が一番知ってるだろ?」
( ^ω^)「次の日に宝石店に行くくらい軽い風邪だったのに休んだのかお?」
ドクオの顔色がさっと変わった
- 802: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:42:19.54 ID:+sBXcWrpO
- ('A`#)「・・・・てめぇ何がいいたい」
( ^ω^)「簡単な事だお」
クーを殺したのはお前だろ?
- 804: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:43:32.61 ID:+sBXcWrpO
- ドォォォォォン
('A`;)「か、金が俺の金がああああああ!」
(#^ω^)「そんなもんのためにクーを、クーを殺したのかあああああああ!!!」
僕は小さな爆弾で金庫を木っ端みじんにした後ドクオに殴りかかった
お前が お前が お前が
憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い
クーから明日を奪って
希望を奪って
自分の幸せを手にいれたお前が憎い
- 805: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:45:09.58 ID:+sBXcWrpO
- 僕はドクオを殴りまくった
顔の形が変わるほど
力を込めて
涙を流して
彼女のために
彼女のために・・・・?
- 807: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:47:34.26 ID:+sBXcWrpO
- ふと気付いた
僕も同じだ
こいつと
みんなの時間を止める事は
明日を
希望を
幸せを
奪う事じゃないのか?
一人の幸せは誰かと繋がっていて一人の幸せを奪う事は誰かの幸せを奪う事なんじゃないか?
一人の希望は誰かと繋がっていて一人の希望を奪う事は誰かの希望を奪う事なんじゃないか?
一人の明日は誰かと繋がっていて一人の明日を奪う事は誰かの明日を奪う事なんじゃないか?
僕は時間なんてとめてなかった
僕は時間の泥棒なんかじゃなかった
ただの殺人鬼だったんだ
- 808: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:49:30.61 ID:+sBXcWrpO
- ああ・・・・
時計塔の下にいた人達も写真館の警備員もあの花嫁も花婿もあの電車に乗ってた人達もあの家族もそしてクーも
みんな明日へ幸せを探しに行こうとしてたんだ
一つ一つ幸せを拾い集め、積み上げて毎日を歩いてたんだ
彼らの時間を奪った僕はあの地獄の化け物と一緒だ
化け物はこの世にいちゃいけないな
- 811: ◆7YW6txupJQ :2006/05/01(月) 23:52:04.93 ID:+sBXcWrpO
- 僕はバックから爆弾をとりだした
クーのために用意した爆弾だ
一瞬で息の根を止めるために威力は高く設定してある
こいつに使うのは勿体ないがこいつだけは許せない
僕は爆弾をセットするとドクオの部屋をでた
みんなが明日へ歩けるように僕の時間を止めるために
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