( ^ω^)ブーンがトンファー部に入部したようです 第1話「白いトンファー」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/23(木) 23:10:40.89 ID:MpZmTJU00
第1話「白いトンファー」




桜の花びらが舞い踊る春の陽気なある日。
私立ヴィップ学園高校の入学式が体育館で行われていた。パイプ椅子に座っている新入生達。
ブーンは校長先生の挨拶を聞いているうちに眠っていた。

ξ゚听)ξ「ちょっとブーン起きなさいよ。」

隣に座っているツンがブーンを起こした。

(;^ω^)「あ、ありがとうだお。」

ξ゚听)ξ「入学式から居眠りしてるの見つかったら大目玉よ。」

(;^ω^)「ポカポカ暖かくてつい寝ちゃったお。」

ξ゚听)ξ「しっかりしてよね。もう高校生なんだから・・・。」

(;^ω^)「はいですお。」

そして、校長先生の挨拶が終わり入学式が終わった。



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/23(木) 23:11:33.92 ID:MpZmTJU00
体育館の出口へゾロゾロと向かう生徒達。ブーンとツンはその集団の中で会話していた。

ξ゚听)ξ「そういえばクラブどこに入るか決めた?」

( ^ω^)「うーん、まだ決めてないお。」

ξ゚听)ξ「私はスポーツ部のマネージャーでもやろうかなーって思ってるのよね。」

( ^ω^)「へーそうなのかお。」

ブーンとツンが体育館を出ると黒山の人だかりがあった。
「サッカー部へ入ろう!」や「バスケットで青春を謳歌しよう!」といったプラカードを手に持っている人達が、
体育館から出てきた新入生を勧誘していた。

(;^ω^)「わ、クラブ勧誘がすごいお。」

ブーンはクラブの勧誘をどうやってやりすごそうか考えているうちに人だかりに囲まれ、ツンとはぐれしまった。

( ^ω^)「あ、ツンとはぐれちゃったお・・・。」



4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:13:20.16 ID:MpZmTJU00
ブーンがクラブの勧誘を避けつつツンを探していると1人の男が声をかけてきた。

( ゚∀゚)「ちょっとそこの君。なんて名前?」

( ^ω^)「ブーンですお。」

( ゚∀゚)「クラブとかもう決めた?」

( ^ω^)「あ、いや、まだですお。」

( ゚∀゚)「俺、2年のジョルジュって言うんだけどトンファー部に入らないか?」

( ^ω^)「トンファー部?」

( ゚∀゚)「まあ、部室で詳しく説明するよ。入るかどうかはそれから決めてくれてもいいし。」

( ^ω^)(うーん、どうしようかお?)

( ゚∀゚)「あ、お茶とお菓子もあるよ。」

( ^ω^)「行きますお。」

ブーンはジョルジュと部室へ向かった。



5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:15:18.15 ID:MpZmTJU00
ブーンとジョルジュはグランドを越えて学校の端にある建物の方へ歩いていた。

( ^ω^)「あそこに部室があるんですかお。」

( ゚∀゚)「そうそう。あれが部塔。」

( ^ω^)「ブトウ?」

( ゚∀゚)「ああ、うちの高校は部室がすべてあそこの建物に入ってるんだよ。
それで部室の塔みたいだなってことで部塔って呼んでるんだ。」

( ^ω^)「なるほどですお。」

ブーンとジョルジュは部塔に着くと中に入った。

( ゚∀゚)「ここの2階にあるんだよ。」

ブーンとジョルジュは2階へと上がっていった。



8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:17:18.43 ID:MpZmTJU00
( ゚∀゚)「ここがトンファー部の部室だ。まあ、殺風景な部室だけどな。」

ジョルジュアはそう言うと「トンファー部」と書かれたプレートが貼ってあるドアを開いた。
部室の中は細長いスチール製のテーブルと数個のパイプイスが乱雑に置いてあった。壁にはロッカーや棚が並んでいた。
ブーンとジョルジュは部室に入った。

( ゚∀゚)「まあ、適当に座ってくれ。」

( ^ω^)「はいですお。」

ジョルジュとブーンはパイプイスに座った。

( ゚∀゚)「で、まあ、トンファー部のことなんだけど。簡単に言うと格闘技の1つだな。」

( ^ω^)「格闘技ですかお。」

( ゚∀゚)「ああ、剣道部の竹刀がトンファーになったっていうとわかりやすいかな。」

( ^ω^)「・・・。」

( ゚∀゚)「どうかしたか?」

( ^ω^)「わかりやすいんですけどあんまり聞かない格闘技ですお。」



10:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:18:11.57 ID:MpZmTJU00
( ゚∀゚)「まあな。この県じゃトンファー部はうちの高校にしかないし。県予選なしですぐに全国大会に出場できるからな。」

( ^ω^)「え!全国大会があるんですか!」

( ゚∀゚)「ああ、あるよ。」

( ^ω^)「結構奥が深そうですお。」

( ゚∀゚)「他に質問あったら何でも聞いてくれ。」

( ^ω^)(うーん、すぐに全国大会出れるのは面白そうだお。旅費とか学校が出してくれたらラッキーだお。)

ブーンが入部するか悩んでいると部室の壁に白いトンファーが2つ刺さっているのに気づいた。



12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:19:12.12 ID:MpZmTJU00
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|ニニニニ⊃
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|ニニニニ⊃
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( ^ω^)「あれ?この壁に刺さってるトンファーは何ですかお?」

( ゚∀゚)「ああ、それは最強の武器トンファーだよ。」

( ^ω^)「最強の武器トンファー?」

( ゚∀゚)「部塔が建てられた時にはすでに刺さっていたんだ。誰が何のために刺したのかは謎だけどな。
部塔の7不思議の1つで『最強の武器トンファーを手にした者は英雄になる』って言うのがあるんだよ。」

( ^ω^)「へー、まあでもこんなの抜けるわけないお。コンクリートの壁に刺さってるお。」

( ゚∀゚)「そうだな。今まで何人も挑戦したけど抜けた人いなかったしな。」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:20:48.31 ID:MpZmTJU00
壁に刺さったトンファーを眺めていたブーンは、パイプイスから立ち上がるとトンファーの前に立った。

( ^ω^)「まあでもせっかくだし、ちょっと僕もやってみようかお。」

( ゚∀゚)「別に構わないぜ。やってみな。どうせ抜けないだろうけど。」

ブーンはトンファーを1本ずつ両手で掴むと思い切り引っ張った。

( ^ω^)「えいだお!」

すると、トンファーはスルリと壁から抜けた。あまりにもあっさり抜けたのでブーンは倒れて尻餅をついた。

(;^ω^)「え!?」

( ゚∀゚)「ええええ!!」

(;^ω^)「抜けちゃったお・・・。」

( ゚∀゚)(ま、まじか!こいつは本物かもしれない。是非とも入部させたいぜ。)



17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2006/03/23(木) 23:22:24.78 ID:MpZmTJU00
(;^ω^)「こ、これどうしようだお。」

トンファーを両手にもってうろたえているブーンにジョルジュは詰め寄った。

( ゚∀゚)「ブーン、これはもはや運命だ!君には是非ともトンファー部に入部して欲しい!」

(;^ω^)(ど、どうしようだお。なんかすごいことになっちゃったお。)

( ゚∀゚)「頼む!入部してくれ!」

ジョルジュは頭を下げた。

(;^ω^)(まいったお。もうちょっとじっくり考えたいお。)

( ゚∀゚)「もし、入部してくれたら俺のおっぱいDVD全部貸してやる!」

( ^ω^)「是非とも入部させてくださいだお。」

こうしてブーンのトンファー部の入部が決定した。




To Be Continued ...



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