( ^ω^)ブーンがトンファー部に入部したようです 第7話「PKの攻防 」

4: ◆0UBHj9d5Uc : 2006/03/27(月) 00:23:50.53 ID:owi/+rLk0
第7話「PKの攻防 」




サッカー部とトンファー部のクラブ勝負の日がやってきた。
放課後、サッカー部のグランドにそれぞれの面々が集まった。

( ´ー`)「俺はサッカー部のキャプテンで3年生のシラネーヨだ。今日はよろしく頼むよ。」

(´・ω・`)「よろしく。」

( ´ー`)「中学サッカー界の有名人のジョルジュを引き抜けるとは俺も嬉しいよ。」

( ゚∀゚)「俺たちは簡単に負けるつもりはありませんけどね。」

( ^ω^)「ショボン先輩、ジョルジュ先輩って有名人なんですかお?」

(´・ω・`)「そうだよ。うちの部に入ったあともしばらくサッカー部から勧誘されてたみたいだし。」

( ^ω^)(ジョルジュ先輩は何でトンファー部に入ったんだお?)



5: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:25:46.58 ID:owi/+rLk0
( ´ー`)「じゃあ、ルールを説明するよ。3対3のPK対決。3人で勝負がつかなかった場合はサドンデスルールになる。
審判は審判部のボブに行ってもらう。」

(´・ω・`)「特に問題はないね。」

( ゚∀゚)「じゃあ、はじめますか。」

( ^ω^)(足引っ張らないようにがんばるお。)

( ´ー`)「先攻後攻を決めようか。」

ジャンケンで順番を決めた結果、先攻はサッカー部、後攻はトンファー部になった。

(´・ω・`)「さっき相談したとおりでジョルジュ、僕、ブーンの順番でキックね。キーパーはジョルジュで。」

( ゚∀゚)「俺とショボン先輩の2ゴールで勝負を決めてやるぜ。ブーンはゆっくり見学してな。」

( ^ω^)「助かりますお。」

ブーンが勝負前のウォーミングアップをしていると、
クラブ勝負の準備のためにサッカーボールを持ってゴールポストに向かっている女の子がいた。
その女の子はツンだった。



9: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:27:51.60 ID:owi/+rLk0
( ^ω^)「あれ?ツン、どうしてこんなところにいるんだお。」

ξ゚听)ξ「あ、ブーン。私サッカー部のマネージャーになったのよ。」

( ^ω^)「なんだ、そうかお。」

ξ゚听)ξ「今回は悪いけどサッカー部の応援するからね。」

( ^ω^)「そりゃそうだおね。でも、僕もがんばるお。」

ξ゚听)ξ「お互いがんばりましょうね。」

( ^ω^)「うんだお。」

( ゚∀゚)「おーい、ブーン。そろそろ始まるぞ。」

( ^ω^)「はいですお。」

ブーンはゴールポストの前に集まっているサッカー部とトンファー部の側に走っていった。



11: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:29:32.28 ID:owi/+rLk0
( ´ー`)「よし、じゃあ。PK対決を開始しよう。」

審判のボブが勝負開始の声を上げた。

先攻のサッカー部の部員がキックした。ボールは緩やかな弧を描いてゴールポストの右上に突き刺さった。
ジョルジュはボールと反対方向に飛び出していた。

( ^ω^)「バナナシュートだお。」

(´・ω・`)「うまいね。」

( ゚∀゚)「くっ。さすが現役サッカー部だな。いいところ蹴ってきやがる。」

後攻のトンファー部の攻撃。ジョルジュは思い切りボールを蹴った。
スピードのある低い弾道のボールにサッカー部のゴールキーパーは横っ飛びで反応した。
しかし、かすることもなくゴールネットに突き刺さった。

( ゚∀゚)「ふぅ。まずは1点。」

( ^ω^)「今のところ1対1ですお。いい勝負ですお。」



14: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:30:49.44 ID:owi/+rLk0
1対1で迎えたPK対決。2番手のサッカー部のキッカーがボールを蹴った。
スピードにのったボールがゴール左下へと吸い込まれるように飛んでいった。

( ゚∀゚)「やらせはせん!!」

今回も勘で飛び出したジョルジュだったがその勘が的中した。
ボールがゴールラインを越える直前にジョルジュの手刀がボールの軌道をかえた。
軌道の変わったボールはゴールポストに当たり、そのままキッカーの方へ転がっていった。

( ^ω^)「や、やりましたお!」

(´・ω・`)「さすがジョルジュだね。」

トンファー部の方へ戻ってきたジョルジュだったが少し様子がおかしかった。
そのことに気づいたショボンがジョルジュに言った。

(´・ω・`)「ジョルジュ、どうかしたの?足でも捻った?」

( ゚∀゚)「は、はい。ちょっと慣れない動きしたんで足を捻ったみたいです。」



17: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:33:21.28 ID:owi/+rLk0
(´・ω・`)「じゃあ、僕がかわりにキーパーやるよ。」

( ゚∀゚)「す、すみません。」

トンファー部の2番手の攻撃。ショボンがボールをキックした。
スピードはないが精密なコントロールでゴール左上に飛んでいくボール。
キーパーは反応していたが手が届かず、ボールはゴールネットに突き刺さった。

( ゚∀゚)「すげー!さすがショボン先輩!」

(´・ω・`)「昨日はかなりウイニングイレブンをやり込んだからね。自信あったよ。」

( ^ω^)(・・・それでどうにかなるショボン先輩に嫉妬だお。)



21: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:35:22.46 ID:owi/+rLk0
2対1で迎えた3番手の勝負。キッカーはサッカー部キャプテンのシラネーヨ。

( ´ー`)「これはまずいな。俺が決めないと負けか・・・。」

シラネーヨは両手でサッカーボールをクルクル回すと深呼吸をし、ペナルティーマークにボールを置いた。

( ゚∀゚)「これを止めれば勝ちだぜ。」

( ^ω^)「ショボン先輩ならやってくれるはずだお。」

ボールから少し後ろに下がったシラネーヨが助走をつけてボールを蹴った。
唸るようなスピードで飛んでいったボールはゴールの右下を狙う。
ショボンはすかさず横っ飛びで反応したが届かずにボールはゴールネットに突き刺さった。

( ´ー`)「よし、これで2対2。次を止めればサドンデスに持ち込める。」

( ゚∀゚)「さすがサッカー部のキャプテンといったところか。」

( ^ω^)「ショボン先輩も反応したけど届かなかったお。」



22: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:36:55.53 ID:owi/+rLk0
ブーン達の元へ戻ってきたショボンが言った。

(´・ω・`)「ごめんね。さっきの横っ飛びで足捻ったみたい。」

(;^ω^)「えっ!ショボン先輩もですかお。」

(´・ω・`)「サドンデスになったらキッカーもキーパーもブーンになっちゃうね。」

(;^ω^)「・・・。」

( ゚∀゚)「まあ、ブーンが決めれば終わりだ。後は任せたぜ!」

(;^ω^)「が、がんばりますお。」



24: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:38:56.28 ID:owi/+rLk0
ブーンはペナルティエリアに向かって歩いていた。

(;^ω^)(全然自信ないお。これで決めないとほぼ負けだお・・・。)

その時ブーンは閃いた。

( ^ω^)「あ、ショボン先輩。トンファーって使ってもいいんですかお?」

(´・ω・`)「うん、クラブ勝負のルール上では問題ないことになってるよ。」

( ゚∀゚)「トンファー使うほうがやりにくくないか?」

( ^ω^)「ま、まあ、トンファー部なんでいちおう使ってみますお。」



28: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 00:40:09.85 ID:owi/+rLk0
ホワイティを両手に装備したブーンはペナルティマークの前に移動した。

( ^ω^)「ホワイティ、力を貸してだお。」

┫『了解。マイマスター。』

ブーンはトンファーのグリップを握り締めると集中をはじめた。
ブーンの中に戦闘記録が流れ込んでいく。

( ^ω^)(・・・力が溢れてくるお。この力で僕は勝つお!)




To Be Continued...



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