( ^ω^)ブーンがトンファー部に入部したようです 第8話「灼熱のキック」

49: ◆0UBHj9d5Uc : 2006/03/27(月) 23:01:39.22 ID:9p9SQU8X0
第8話「灼熱のキック」




サッカー部対トンファー部の3対3のPK対決。
2対2で迎えた後攻トンファー部の攻撃。3人目のキッカーはブーン。
これで決めればトンファー部は勝利。はずせばサドンデスに突入。
ペナルティーマークの前に立つブーンは両手にホワイティを装備していた。

( ´ー`)「トンファーなんか持ってたら蹴りにくいだけだと思うんだけどな。」

(´・ω・`)「サドンデスになるとブーンがキーパーになるからここで決めて欲しいね。」

( ゚∀゚)「ブーンなら、それでもブーンならやってくれる!」

( ^ω^)「ここは絶対に決めるお!そして、トンファー部を廃部になんかさせないお!」



54: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:02:46.05 ID:9p9SQU8X0
ブーンはゆっくりとサッカーボールの置いてあるペナルティマークから後ろへ下がっていった。

( ^ω^)(このキックに全てをかけるお!)

勝負の行方を見守るサッカー部とトンファー部の面々。
ブーンは今吹いている風がやむのを待っていた。
微妙な風すら勝負に影響するPK対決。ブーンはベストの状況がやってくるのを待っていた。
風はやがて弱まっていき、ゆらゆらと楽しそうに舞っていた桜の花びらがグランドに落ちた。

( ^ω^)「今だ!いくお!ホワイティ!」

┫『了解。マイマスター。』

ブーンは助走を思い切りつけて走り出した。

( ^ω^)「トンファーキ〜ック!!!!」



55: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:03:23.66 ID:9p9SQU8X0
      ∧_∧  トンファーキ〜ック!
     _(  ^ω^)
    /      )     ドゴォォォ _  /
∩  / ,イ 、  ノ/    ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _
| | / / |   ( 〈 ∵. ・(   〈__ >  ゛ 、_
| | | |  ヽ  ー=- ̄ ̄=_、  (/ , ´ノ \
| | | |   `iー__=―_ ;, / / /
| |ニ(!、)   =_二__ ̄_=;, / / ,'
∪     /  /       /  /|  |←サッカー部のゴールキーパー
     /  /       !、_/ /   〉
    / _/             |_/
    ヽ、_ヽ


( ゚∀゚)「ゴールキーパー蹴っちゃったああああああ!!!!」

( ´ー`)「ええええええ!!!!!」

(´・ω・`)「ぶち殺す。」

ドゴォォォという豪快な音と共にサッカー部のキーパーは吹っ飛び、ゴールネットに突き刺さった。
当然、ペナルティマークに置いてあるサッカーボールはぴくりとも動いていない。



59: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:04:45.18 ID:9p9SQU8X0
あまりにもキーパーが綺麗にゴールネットに突き刺さったため、
ボブは思わず「ゴォォォーーーール」と叫んでしまった。
その瞬間、サッカー部員に取り囲まれたボブは体育館裏へ連れていかれた。
そして10分後、半泣きになって帰ってきたボブは「すみません、すみません。ちゃんと審判やります。」と全員に連呼した。
結局、ブーンのシュートはノーゴール扱いとなり、サドンデスに突入した。



68: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:07:16.82 ID:9p9SQU8X0
  トンファー土下座!
     ., -ーー-,,_ 
   r'"  .     `ヽ
.   |   "ヽ、 (    )
   |  `ー−.| !∨ ̄∨   
  (、`ーー、ィ \\ \\   
    `ー、、___/ ヽ_つ ヽ_つ ⊂○ニニニ⊃

ブーンはジョルジュとショボンにトンファー土下座で謝った。

( ^ω^)「つい勢い余ってやってしまいましたお。すみませんですお・・・。」

( ゚∀゚)「まあ、しょうがない。あのキックの威力でボールを蹴れば何とかなるだろうし。」

(´・ω・`)「問題はキーパーの方だね。ブーンがキーパーやることになるとは思ってなかったから練習してなかったし。」

( ^ω^)「自信はあんまりないですけどがんばりますお。」



72: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:09:26.25 ID:9p9SQU8X0
2対2でサドンデスへ突入したPK対決。4人目のキッカーはシラネーヨ。

( ´ー`)「これで決めてやる。」

ゴールポストの前に立ち、シラネーヨを迎え撃つキーパーのブーン。
両手にはホワイティが装備されていた。

( ^ω^)(これを止めない限り勝ちはないお。絶対に止めるお。)

ブーンはトンファーのグリップを握り締め集中した。
助走をつけたシラネーヨがボールを蹴った。
唸るようなスピードのボールは一瞬でブーンの顔の横にまで飛んできた。

( ゚∀゚)「なんて速いんだ!あれじゃ反応できないぜ!」

(´・ω・`)「こりゃ駄目かもしれんね。」

( ^ω^)「そこだおっ!」



74: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:10:30.32 ID:9p9SQU8X0
トンファーパ〜ンチ!
                   _ _     .'  , 
          ∧  _ - ― = ̄  ̄`:, .∴ ' 
         , -'' ̄    __――=', ・,‘ 
        /   -―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’
       /   ノ /~/    
      /  , イ )フ /            
      /   _, \/.             
      |  / \  `、     
      j  / / ハ  |    
    / ノ  ~ {  |    
   / /     | (_    
  `、_〉      ー‐‐`   


ブーンは高速のパンチでサッカーボールを殴りつけた。
ドゴォォォという豪快な音と共にサッカーボールが木っ端微塵に破裂した。

( ´ー`)「ええっ!?」

( ゚∀゚)「ボールが破裂しちゃった・・・。」

(´・ω・`)「さすがブーンだね。」



80: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:12:31.14 ID:9p9SQU8X0
サッカーボールが破裂したため判定はボブに任された。
ボブに集まるサッカー部とトンファー部の熱い視線。
視線に耐えられなくなったボブは「ボールがゴールライン越えてないからノーゴールだよ!文句あるかよ!」と逆切れになっていた。
判定自体には問題がないと全員が判断したため、ノーゴールでPK対決は続行された。

2対2でのサドンデス勝負。4人目のキッカーはブーン。
ゴールポストの前にはシラネーヨが立っていた。

( ´ー`)「キーパーが負傷したから俺がキーパーやるよ。」

(;^ω^)「す、すみませんですお。」

( ´ー`)「まあ、あれは事故だからね。気にせず全力でかかってきな。」

( ^ω^)「はいですお。」

ペナルティマークから後ろに下がるブーン。

( ^ω^)(これで決めるお!今度はちゃんとキックするお!)

ブーンは深呼吸するとホワイティのグリップを握り締め、集中した。

( ^ω^)「いくお!ホワイティ!」

┫『了解。マイマスター。』



85: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:14:21.37 ID:9p9SQU8X0
      ∧_∧  トンファーウォ〜ク!
   三. _(  ^ω^)
  三./      )
∩  / ,イ 、  ノ/
| | / / |    (〈
| | | |  |     }
| | | |  ヽ   ヽ’
| |ニ(!、)   \  \
∪  三  /  ゝ  )
   三 /  / {  |
  三/ _/  |  |_
    ヽ、_ヽ {_ ___ゝ


      ∧_∧  トンファーキ〜ック!
     _(  ^ω^)
    /      )     
∩  / ,イ 、  ノ/   
| | / / |   ( 〈 ∵. ・
| | | |  ヽ  ー=- ̄ ̄=_、  
| | | |   `iー__=―_ ;,
| |ニ(!、)   =_二__ ̄_=;, 
∪     /  /       
     /  /       
    / _/        
    ヽ、_ヽ

( ゚∀゚)「トンファーウォ〜クで助走してトンファーキ〜ックでシュートか!」

(´・ω・`)「これはかなりの威力だね。」



86: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/27(月) 23:15:58.68 ID:9p9SQU8X0
( ´ー`)「こいやぁ!!」

と、シラネーヨが言った瞬間に既にボールはゴールネットを突き破っていた。

( ´ー`)「えっ!」

ゴールネットが破れているのをしっかり確認してからボブは「ゴォォォーーーール」と叫んだ。

( ^ω^)「や、やりましたお!」

( ゚∀゚)「うおお!やりやがったぜ!!!」

(´・ω・`)「僕は100%ブーンがゴールを決めると思ってたよ。」




To Be Continued...



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