( ^ω^)ブーンがトンファー部に入部したようです 第14話「宿命の出会い」

59: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:34:30.56 ID:ukhkmITt0
第14話「宿命の出会い」




部塔の最上階のクラブ委員会室。ショボンは一歩前に出ると口を開いた。

(´・ω・`)「クラブ委員会にクラブ勝負を挑みます。
トンファー部が勝ったら1年間クラブ勝負を受け付けない権利をもらいます。
そちらが勝てばトンファー部は廃部で構いません。」

( ・∀・)「・・・その条件で構わない。勝負の日は?」

(´・ω・`)「今週末の土曜の放課後に体育館の2階でお願いします。」

( ・∀・)「了解した。」

(´・ω・`)「それでは。」

ショボン達がクラブ委員会室を出ようとするとブーンが腰に下げていたホワイティが話し始めた。

┫『マイマスター。何か気配を感じる・・・。』

( ^ω^)「えっ?」



61: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:35:24.62 ID:ukhkmITt0
ブーンはクラブ委員会室から出る前に立ち止まった。

( ゚∀゚)「どうしたブーン。もう行くぞ。」

立ち止まっているブーンを見たモララーが口を開いた。

( ・∀・)「・・・ブーンと2人で話がしたい。他の者は席を外してくれ。」

(;^ω^)(えっ!?うほっな人じゃないおね?)

ξ゚听)ξ「ブーン、気をつけてね。」

(;^ω^)「う、うんだお。」

ブーンとモララーを残してほかの者は全員退室した。

( ・∀・)「それが白のトンファーか。」

そう言うとモララーはブーンが腰に下げているホワイティを見た。

(;^ω^)(何か僕の腰のあたりをジロジロ見てるお。やばいお。)



64: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:36:58.01 ID:ukhkmITt0
ホワイティをしばらく眺めていたモララーは机に戻り、引き出しを開けて黒いトンファーを取り出した。

(;^ω^)(ホワイティと全く同じ形だお。・・・でも真っ黒だお。)

( ・∀・)「この黒のトンファーも白のトンファーと同じようにクラブ委員会室の壁に刺さっていた。私が今の所有者だ。」

┣『久しぶりだな白のトンファー。」

黒のトンファーがしゃべりだした。

(;^ω^)「黒いトンファーがしゃべってるお!!」

┫『何者だ貴様は。』

┣『・・・時空を越えた時の衝撃で記憶に障害があるみたいだな。』

(;^ω^)「あれ?トンファー同士がしゃべってるお?」

┣『オルソンシリーズのトンファー同士の会話は可能だ。
そして、所有者もすべてのオルソンシリーズのトンファーと会話は可能だ。』

( ^ω^)「オルソンシリーズ?」

┫『オルソンシリーズとは何だ。」



71: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:38:51.81 ID:ukhkmITt0
┣『・・・ほとんどの記憶が残っていないようだな。いいだろう説明してやろう。
白のトンファーと黒のトンファーはこの世界とは違う平行世界アーズと呼ばれる場所で作られた。』

( ^ω^)(平行世界アーズ?)

┣『平行世界アーズはこの世界とほぼ同じような生活水準だが1つだけ違うところがある。
それは、戦争を行う際に国の代表者がオルソンシリーズと呼ばれるトンファーを使って戦い、勝敗を決める。
勝利条件は相手のトンファーの破壊。通称、トンファー大戦。』

( ^ω^)「オルソンシリーズって何だお?」

┣『オルソンという技術者が作ったトンファーのことだ。
戦争の際には必ずオルソンシリーズのトンファーを使用することが世界協定で定められている。』

黒のトンファーの話を聞いているうちにブーンがふと疑問に気づいた。

( ^ω^)「あれ?平行世界アーズとかいうところのトンファー達が何でこっちの世界にいるのかお?」

┣『私と白のトンファーはラウンジとツーチャンネルという国の戦争で使用されていた。
その際に時空の嵐に巻き込まれこっちの世界に飛ばされてきたのだ。』

( ^ω^)「時空の嵐って何かお?」

┣『我々の世界のものを他の平行世界へ飛ばす力を持つ嵐だ。
まれにしか起きない現象だがそれに私達トンファーが巻き込まれた。
そして、この世界へ飛ばされこの建物の壁に突き刺さったのだ。その際に所有者の設定が初期化されてしまった。
そのため、我々は我々を扱う適合者が現れるまで待つしかなくなったのだ。」

( ・∀・)「そしてその適合者が私とブーン、おまえだ。」



73: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:40:47.63 ID:ukhkmITt0
黒のトンファーの話があまりにも非現実的なのでブーンは混乱していた。

(;^ω^)「こ、これってほんとの話なのかお?みんなで僕を騙そうとしてるんじゃないのかお?」

( ・∀・)「私も最初はこの黒のトンファーが話している内容が理解できなかった。
しかし、実際にこいつを使ってみた結果思ったよ。平行世界アーズの存在を認めざるを得ないと。
そうだろう?ブーン。」

(;^ω^)(確かにホワイティのすごい力はこの世界とは掛け離れているような気はしていたお。)

( ・∀・)「そして、私は思ったよ。適合者としてブーン、おまえと戦いたいと。」

(;^ω^)「えっ!?」

( ・∀・)「学園内最強と自負している私は毎日が退屈だったんだよ。はじめようじゃないか、トンファー大戦を。
平行世界アーズでつけられなかった勝負をここでつけてやろうじゃないか。」

(;^ω^)「それはつまり・・・。」

( ・∀・)「そうだ。クラブ勝負で私は大将で出る。おまえも大将で出ろ。
トンファー部が廃部になり、おまえが孤立してからじっくりと楽しもうと思ったがそちらから来たので戦うことにした。」

(;^ω^)「・・・。」

( ・∀・)「私が言いたかったのはそれだけだ。」

そう言うとモララーは椅子に座りテーブルの上の書類に目を通し始めた。
しばらく立ち尽くしていたブーンはクラブ委員会室を出た。



75: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:43:20.55 ID:ukhkmITt0
ブーンはクラブ委員会から出ると部塔の屋上に向かった。
屋上へ通じるドアを開けると夕日が沈む景色がブーンの目に映った。
ホワイティを横に置いてブーンはベンチに座った。

( ^ω^)「ホワイティ、さっきの話を聞いて何か思い出したかお?」

┫『・・・何も思い出せなかった。しかし、彼らの言っていることはおそらく本当だろう。』

( ^ω^)「ホワイティはどうしたいかお?」

┫『私の使命が黒のトンファーと戦うことなら私は戦いたい。』

( ^ω^)「でもトンファー大戦になるんだったら、
もし負けたらホワイティが壊されちゃうお・・・。そんなの僕、嫌だお・・・。」

ブーンはうつむきながら言った。



77: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:44:16.46 ID:ukhkmITt0
┫『・・・私は負けない。マイマスターと私は幾度の障害を乗り越えてきた。
今回も乗り越えるべき障害の1つにすぎない。私はマイマスターを信じている。
マイマスターも私を信じて欲しい。』

( ^ω^)「・・・。」

しばらくブーンはうつむいていたがやがて顔を上げた。そこにはもう迷いはなかった。

( ^ω^)「わかったお。ホワイティが戦いたいなら僕はもう迷わないお。
黒のトンファーと戦おうだお。そして、必ず勝つお。」

┫『ありがとう。マイマスター。』

ブーンはベンチから立ち上がるとトンファー部の部室へ戻っていった。



79: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:45:13.39 ID:ukhkmITt0
トンファー部に戻ったブーンをツン達は心配そうに見つめていた。

ξ゚听)ξ「大丈夫だった?変なことされなかった?」

( ^ω^)「大丈夫だお。」

( ゚∀゚)「何言われたんだ?」

( ^ω^)(そのまま話してもきっと通じないお・・・。)

ブーンはしばらく考え込むと話し始めた。

( ^ω^)「モララーさんが大将をやるから僕も大将で出ろって言われましたお。」

(´・ω・`)「・・・そうか。ブーンはどうする?」



81: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:46:09.86 ID:ukhkmITt0
( ^ω^)「必ず勝つので大将をやらせてくださいですお。」

ブーンは力強く言った。

(´・ω・`)「わかった。じゃあ、ブーンが大将でいこう。」

( ゚∀゚)「学園内最強の相手に必ず勝つと言い切ったか。やる気満々だな。俺も負けてられないぜ。」

(´・ω・`)「よし、クラブ勝負の日まで猛特訓だね。」

( ゚∀゚)「やってやるぜ!」

( ^ω^)「がんばりますお!」

ξ゚听)ξ「がんばりましょう!」



83: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:46:44.73 ID:ukhkmITt0
そして、ブーン達は週末のクラブ勝負の日まで死の物狂いで特訓をした。

       ∧_∧
     _:( u ^ω^):   トンファーバラ〜ンス!
    ./       )、:  
   :/ ,イ 、  ノ:ヽ ヽ.  
  :/ /: :|    (:  :\ \. 
 :| |:  :|  /⌒!:  :l l: 
 :| |: :( /   /:   :| |:
 :((ll!): :ヽ ./  / \ :(!l))
      ./ /: ゝ ):    
     ./ <:  / /:     
     :ヽ_ゝ/ /:      
       :∩ヽ__ゝ:     
       :| |二⊃:     
       :| |:       
       :| |:       
       :| |:     
       ∪


(´・ω・`)「1時間静止だよ。落ちたら何度でもやり直しだからね。」

(;^ω^)「テラキビシス・・・。」



85: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:47:40.97 ID:ukhkmITt0
      ∧_∧  トンファー解析!
   三. _(  ^ω^)
  三./     _\
∩  / ,イ 、 ./__/| |
| | / / |   .|目| | )カリカリカリ
| | | |  |   |≡|/ソ
| | | |  ヽ    ̄/
| |ニ(!、)   \  \
∪  三  /  ゝ  )
   三 /  / {  |
  三/ _/  |  |_
    ヽ、_ヽ {_ ___ゝ


( ゚∀゚)「ブーン、駄目だ!解析が甘い!」

(;^ω^)「は、はい。がんばりますお!」



88: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/31(金) 23:48:25.68 ID:ukhkmITt0
              トンファー休憩
             η       ∧_∧
            //  ___(^ω^ )_____
          ._// /___     _____, )__
         〃 /.//    /    /     / /    〃⌒i
         | // /     /    ./     / /    .i:::::::::::!
   ____| / .し⊃ /⌒\./   /⌒i     / | ____|;;;;;;;;;;;!
  [__]___|ι   / /-、 ヽ  / , |   Uし'[_]    |
   | ||     |    / /  ヽ      |  |        .| ||      |
   | ||____|____/ /_____ヽ、_,ノ|  |______.| ||      |
   |(_____ノ /______|  |________.| ||      |
   | LLLLLL./ __)LLLLLLLLLL(_  iLLLLLLL| ||_____」
   | ||    (_/             ヽ__)     | ||    | ||


( ゚∀゚)「ブーン休憩時間はもう終わりだぜ!」

(;^ω^)「は、はいですお。」

そして、とうとうトンファー部対クラブ委員会のクラブ勝負の日がやってきた。




To Be Continued...



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