( ^ω^)ブーンがトンファー部に入部したようです 第15話「ジョルジュのトンファー」

287: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:00:50.08 ID:4avN4sJ50
第15話「ジョルジュのトンファー」




桜の舞い踊る季節も終わろうとしていた。ここはヴィップ学園高校の体育館2階。
トンファー部とクラブ委員会のクラブ勝負が今まさにはじまらんとしていた。
トンファー部のメンバーはブーン、ジョルジュ、ショボン。そして、マネージャーのツン。
クラブ委員会のメンバーはモララー、兄者、弟者。
双方向かい合って立っていた。

( ・∀・)「それでは、はじめようか。」

(´・ω・`)「では、ルールを説明します。体育館の床に10m4方の正方形のラインを引きました。
これを勝負のリングとします。リングから出るかダウンして10カウント、もしくはギブアップした方が負けです。
3人がそれぞれ1度ずつ闘い、勝利数の多い方の勝ちです。審判は審判部の成歩道に行ってもらいます。」

( ^ω^)「あれ?今日の審判はボブじゃないんですかお?」

( ゚∀゚)「何かこの前の料理部とのクラブ勝負が終わってからストレスで十二指腸潰瘍になって入院したらしいぜ。」

ξ゚听)ξ「審判部ってストレスがすごい溜まりそうですしね。」

(;^ω^)(こっちの方がストレス溜まるお。)



296: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:03:31.93 ID:4avN4sJ50
ブーン達が勝負の準備をしているとバタンという音と共に体育館のドアが開かれた。
ドアを開けたのは病院の患者服を着たボブだった。成歩道が思わず言った。
「ボ、ボブ部長!どうしたんですか!?入院してたんじゃないんですか?」

(;^ω^)「え!?ボブって審判部の部長だったのかお?」

( ゚∀゚)「そうだぜ。」

(;^ω^)(アリエナス。)

ボブはゼエゼエと息を切らしながら話した。
「クラブ委員会にクラブ勝負を挑む奴らなんてそうそういない!
この勝負は・・・この勝負だけは俺が審判しなければならないんだ!だから病院を抜け出して来た!」
ボブはそう言うと病院の患者服を脱ぎ、成歩道の審判服を無理やり奪い取り、着た。
しょうがないので病院の患者服を着て悲しそうな顔をしている成歩道。
そんな成歩道を無視しながらボブは言った。
「俺が来たからには心配御無用です。この一世一代の勝負、命を懸けて審判します。」

(;^ω^)(病院抜け出してきたあんたの命の方が心配だお・・・。)



297: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:04:52.91 ID:4avN4sJ50
「それでは、先鋒戦を開始します。ジョルジュと弟者はリングに来て下さい。」
ボブが声を高らかに上げた。

( ゚∀゚)「じゃあ、まずは1勝ゲットしてくるぜ!」

( ^ω^)「がんばってくださいですお!」

ξ゚听)ξ「がんばってください!」

(´・ω・`)「ジョルジュ、相手は剣道部キャプテンの弟者だ。竹刀の間合いには十分気をつけた方がいい。」

( ゚∀゚)「わかってます。まかせてください。」

ジョルジュがリングへと向かって歩いていった。

(´<_` )「さて、ジョルジュ殿はどれ程拙者を楽しませてくれるでゴザルかな。」

竹刀を片手に弟者がリングへ向かって歩いていった。



301: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:06:07.75 ID:4avN4sJ50
リング中央で向かいあうジョルジュと弟者。

( ゚∀゚)「おい、防具着なくてもいいのか?」

(´<_` )「竹刀だけで十分でゴザルよ。多分拙者には触れることもできないでゴザル。」

( ゚∀゚)「な、なんだと!」

(´・ω・`)「ジョルジュ落ち着いて。」

ショボンはリングの外から声をかけた。

( ゚∀゚)(おっと、落ち着かないとな・・・。)

ジョルジュは深呼吸をして落ち着きを取り戻した。
そして、ボブの試合開始の声が上がった。



302: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:07:01.26 ID:4avN4sJ50
弟者はジョルジュから距離をとると竹刀を構えた。

( ゚∀゚)(さて、リーチはあっちの方が圧倒的に長い。ここは相手の攻撃をトンファーで受け流して懐に入る。)

ジョルジュは弟者との間合いを詰めようと突っ込んだ。
しかし、何かに腹を突かれて後ろに吹っ飛んだ。

( ゚∀゚)「いってぇええ!な、何だ?何が起こったんだ。」

弟者は竹刀を構えたままだった。

( ゚∀゚)(くそ、何が起こったんだ・・・だが、間合いを詰めないとこっちは何もできないぜ。)

ジョルジュは弟者に再び突っ込んだ。
そして、再び何かに腹を突かれて後ろに吹っ飛んだ。



304: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:07:51.94 ID:4avN4sJ50
( ゚∀゚)「なるほどな・・・突きか。」

(´<_` )「そうでゴザルよ。拙者の突きが見えたでゴザルか。なかなかやるでゴザルな。」

ジョルジュと弟者の戦いを見ていたショボンが呟いた。

(´・ω・`)「・・・これはまずいね。」

( ^ω^)「え?まずいですかお?」

(´・ω・`)「竹刀で面とかを打ってきてくれるとトンファーで受け流せるんだけど突きだとどうしようもない。」

(;^ω^)「あ、そうですおね。」

(´・ω・`)「あの様子だと突きしか打たないみたいだ。リーチ的にも竹刀の方が長い。
そして、弟者の突きのスピードが尋常じゃない。かわして近寄ろうとしても次の突きがくる。」

(;^ω^)「それはまずいですお。」



306: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:08:59.71 ID:4avN4sJ50
ショボンの予想通りに弟者は徹底して高速の突きしか打ってこなかった。

( ゚∀゚)「くそ、これじゃ近づけないぜ。」

弟者の突きに目が慣れてきたジョルジュはギリギリかわせるようになってきていた。
しかし、かわしても次の突きがくるため間合いを詰められないでいた。

(´<_` )「まあ、突きが見えてもどうしようもないでゴザルな。」

( ゚∀゚)(くそ。玉砕覚悟で突っ込むしかないのか。)

(´<_` )「さて、ではそろそろ終わらせるでゴザルかな。」

弟者の高速の突きがジョルジュを襲った、ジョルジュはその突きをかわそうとした。
しかし、その軌道が変わった。

( ゚∀゚)「何っ!。」



309: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:10:21.47 ID:4avN4sJ50
弟者は突きの後に竹刀を振り下ろしジョルジュの足を打った。

( ゚∀゚)「ぐはっ!」

足の痛みでジョルジュは床に膝を付いた。すかさずカウントをとるボブ。

( ゚∀゚)「こんなのはダウンには入らねえぜ!」

ジョルジュはそう言うとすぐに立ち上がった。
しかし、竹刀で打ち込まれた足を少し引きずっていた。

(´<_` )「さて、もうちょこまかと動き回る足もなくなったでゴザルな。」

そういうと弟者はジョルジュに無数の突きを放った。
ジョルジュは足の痛みでその突きをかわせずに全てくらい、床に倒れた。

ξ゚听)ξ「ジョルジュ先輩!」

(;^ω^)「ま、まずいですお。」

(´・ω・`)「・・・。」



310: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:11:24.86 ID:4avN4sJ50
カウントをとり始めるボブ。しかし、ジョルジュはよろめきながら立ち上がり言った。

( ゚∀゚)「だから、こんなのはダウンには入らねえって言ってるだろ!」

(´<_` )「たいした根性でゴザルな。だが、次で決めるでゴザルよ。」

そう言うと弟者は竹刀を構えた。

( ゚∀゚)(・・・こうなったらあれをやるしかねえ。ミスったら負けだぜ。)

ジョルジュは深呼吸をするとトンファーのグリップを握り締めた。

(´<_` )「では、さらばでゴザルよ。」

弟者はジョルジュに突きを放った。

( ゚∀゚)「うおおおおおおおおおお!!!!!!」



314: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:12:10.27 ID:4avN4sJ50
ガチィッ!!!と、いう音と共に弟者の竹刀の突きが何かに当たって止まっていた。
竹刀の先にはトンファーの長ロッドの先端があった(長ロッド:グリップを中心としてロッドの端から長い部分のこと)。

(´<_` )「な、なんと!!竹刀の突きをトンファーの突きで止めたのでゴザルかっ!」

( ゚∀゚)「トンファー牙突(がとつ)!!!」

動揺している弟者との距離を一気に詰めるジョルジュ。
弟者があわてて出した突きはジョルジュのトンファー牙突で全て止められた。

(´<_` )「ま、まずいでゴザル!」

弟者の懐に入ったジョルジュは弟者の腕をトンファーで殴りつけた。

(´<_` )「うぐっ!」

腕の痛みで弟者は竹刀を落としてしまった。

( ゚∀゚)「竹刀がなければこっちのもんだぜ!いくぜえええぇえええ!!!!」

ジョルジュは体を左右に振りながら弟者に迫った。



317: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:13:25.18 ID:4avN4sJ50
               デンプシートンファーー!!!

                ドガガガガガガガガガ゙!!!

                    ゜ヾ´      ″
     トンファ〜! =―≡ ̄`:∵∧_∧´‘
         _  Λ_≡―=', (   )∴∵゛、゜¨
⊂ニニニニニニニ⊃ ( ゚∀゚ r⌒)  _/ / ̄    _
      ´∴‘∪く / ∧   | y'⌒  ⌒ ヽ _Λ(  ≡―=‥、,、
     ″″    \/  Λ_|  /   | | ゚∀゚ )`=―≡―∞
     “          ( ゚∀゚  |   |ヾノ   // `'ー-- ∩
             =―≡ ̄`:, | ,  | ( ̄=―≒‥,⊂ニニニニニニニ⊃
         ,゛“=―≡―=',/  ノ )∵`=≡―=
                ∴/´/ / |  | ,'ゞ       トンファ〜!


( ^ω^)「デンプシートンファーですお!!!」

(´・ω・`)「まっくのうち!まっくのうち!まっくのうち!」

弟者はデンプシートンファーをまともにくらい、床に倒れた。

( ゚∀゚)「うおおおお!どうだあああ!!」

ジョルジュは雄叫びを上げた。

( ^ω^)「これは10カウントで立ち上がれないお!ボブさっさとカウントとれだお!」



324: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:14:40.57 ID:4avN4sJ50
そのとき、ボブは病状が悪化し、床にうつ伏せに倒れていた。
それに気づいた成歩道がボブを助け起こしていた。

(;^ω^)「ちょwww。審判も倒れてるおwww。」

ボブは成歩道の手を払いのけ、言った。
「俺が審判だ!この勝負は俺が見届ける!」

(;^ω^)「コントはいいからはやくカウントとってお!!」



330: ◆0UBHj9d5Uc :2006/03/33(日) 00:16:06.54 ID:4avN4sJ50
よろめきながら立ち上がったボブはカウントをとり始めた。
しかし、弟者が10カウントで立つことはなかった。ボブが勝者ジョルジュと声を上げた。

( ゚∀゚)「よっしゃああああ!!勝ったぜ!!!」

( ^ω^)「やったですお!!」

ξ゚听)ξ「ジョルジュ先輩、おめでとうございます!」

(´・ω・`)「想定の範囲内です。」




To Be Continued...



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