( ^ω^)ブーンが死んでしまったようです。

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2005/12/05(月) 03:17:56 ID:JNs7ZXwgO
この世界には七つ集めると願いが叶うドラゴ〇ボールという不思議な玉があるという。
そして集う戦士たち。
('A`)「ったく、マンドクセけどやってやるか」
(´・ω・`)「みんなブーンの為にがんばろうね」
ξ゚听)ξ「しかたないわね。べ、別にブーンの為じゃないんだからね!」
/,'3 「なぁに死んでんだアイツは。ま、面白そうだしお前らに付き合ってやるよ」


ブーンを生き返らせる旅が今始まる…。





30: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 03:54:39 ID:JNs7ZXwgO
―ブーンが死んだ日

ξ;凵G)ξ「バカ!なに死んじゃってんのよ!もっと、もっと伝えたい事もいっぱいあったのに…!」
(´;ω;`)「ブーン…君は最高の友達だったよ…。君との思い出、絶対に忘れないよ…グスッ」
('A`)「クソ…勝手に死にやがって…!」
/,'3 「……。」
m9(^д^)「プギャー、死んでやがんの!」
('A`)「…!なんだとテメェ!」
m9(^д^)「プギャー、暴力反対!」
/,'3 「やめろ!場を考えろ馬鹿野郎共が。」
m9(^д^)「プ、プギャー、そうやって傷の舐めアイツしてろプギャ」
('A`)「テメェ…!」
/,'3 「放っておけ。…それより、この後家に来てくれないか?そこの二人もだ。見せたい物がある…」
('A`)「見せたい物…?」



39: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 04:29:43 ID:JNs7ZXwgO
―荒巻宅
ξ;;)ξ「ヒック、グスン。ブーン…」
(´・ω・`)「ツン、元気だして…」
('A`)「おい、こんな所に呼んだんだから早く見せろよ」
/,'3 「こんな所とはご挨拶だな。実はな、俺の家系は代々機密書類などを扱ってきたんだ。…そうだな、今で言うスパイみたいなモンか」
('A`)「焦らすなよ。さっさと…」
/,'3 「まあ焦るな。仕事柄、俺の一族はそういった重要な情報を取り扱ってきたんだ。」
ゴゾゴソ…
すると荒巻は一札の文献を取り出した。
/,'3 「本当は見せちゃいけないんだが、内藤のヤツには世話になった事もあるしな。…ココを見てみろ」
文献には多少読む事ができる文字と絵が書いてあった。
(´・ω・`)「なになに?…氷の大地に願いが叶う術アリ…え!?あ、あとは何が書いてあるかわからないよ…」
/,'3 「氷の大地とは、南極か北極だな。そこの氷の下に遺跡があるらしい。そこに行けば何かしらの方法で願いが叶う、と記されている」
ξ゚听)ξ「え!?じゃあブーンを生き返らせる事ができるの!?」
('A`)「なんか嘘臭えな。その情報は確かなのか?」
/,'3 「ああ。国家機密並の情報だ。恐らく正確なものだろう」
ξ゚听)ξ「じゃ、じゃあ今すぐ出発するわ!」
('A`)「ちょwwwおまwwww南極か北極のどちらかもわかってないんだぜ?俺は行くのは正直マンドクセえが、
ブーンが生き返えるならついて行くつもりだぜ。ショボンも来るよな?」
(´・ω・`)「もちろんだよ!資金の方は僕がなんとかするよ。」
('A`)「大丈夫なのか?」
(´・ω・`)「パパに頼めば大丈夫だよ。パパはショボンコーポレーションの社長だからね」
ξ゚听)ξ「なら今すぐ出発よ!」



41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2005/12/05(月) 04:32:12 ID:JNs7ZXwgO
/,'3 「盛上がってるとこ悪いが、お前ら落ち着け。文献の最後に書かれている事なんだが、遺跡にはトラップが存在するらしい」
('A`)「ヤバいのか?」
/,'3 「ああ。危険度Sと書かれているからな。命を落とす旅になるかもしれん。お前らにその覚悟があるか?」
('A`)「…」
(´・ω・`)「…」
ξ゚听)ξ「……やるわ。私はどんな危険があってもそこに行くわ。」
('A`)「ちょwwwおまwwww死ぬかもしれねぇんだぞ?」
ξ゚听)ξ「ええ。覚悟は決まったわ。あなた達は?」
('A`)「チッ、しかたねえな」
(´・ω・`)「僕も行くよ!僕もブーンを助けたいもの!」
/,'3 「…いい覚悟だ。特にその女、気に入ったぜ。任せろ、道案内は俺がしてやる」
こうして彼らは命がけの旅に出る事になったのである…。



43: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 04:33:28 ID:JNs7ZXwgO
/,'3 「盛上がってるとこ悪いが、お前ら落ち着け。文献の最後に書かれている事なんだが、遺跡にはトラップが存在するらしい」
('A`)「ヤバいのか?」
/,'3 「ああ。危険度Sと書かれているからな。命を落とす旅になるかもしれん。お前らにその覚悟があるか?」
('A`)「…」
(´・ω・`)「…」
ξ゚听)ξ「……やるわ。私はどんな危険があってもそこに行くわ。」
('A`)「ちょwwwおまwwww死ぬかもしれねぇんだぞ?」
ξ゚听)ξ「ええ。覚悟は決まったわ。あなた達は?」
('A`)「チッ、しかたねえな」
(´・ω・`)「僕も行くよ!僕もブーンを助けたいもの!」
/,'3 「…いい覚悟だ。特にその女、気に入ったぜ。任せろ、道案内は俺がしてやる」
こうして彼らは命がけの旅に出る事になったのである…。



155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2005/12/05(月) 15:47:04 ID:JNs7ZXwgO
(´・ω・`)「うん、じゃあよろしくね、パパ」
ショボンは電話を切った。
(´・ω・`)「パパに船の手配をしてもらったよ」
('A`)「おい、ずいぶんと簡単だな。一分くらいしか話してないじゃないか。
それに危険な旅になるかもしれないんだぜ?よく親父さんおkしてくれたな」
(´・ω・`)「パパなら『男の子ならそれくらいの旅も必要だガハハー』だって」
一同「(すごい父親だ…)」
(´・ω・`)「さあ、いつでも出発できるよ!」
/,'3 「まあ待て。まだ夜だ。出発は朝になってからのほうがいい。今日は家に泊まっていけ。やる事もあるしな…」
ξ゚听)ξ「やる事?」
/,'3 「ああ。旅の準備と、今できるだけの情報収集だ。情報は時に命を左右するからな」
ξ゚听)ξ「わかったわ。私達はなにをすればいいの?」
/,'3 「そうだな…ショボンは今から言う物を朝までに用意してくれ。女は俺と一緒に情報収集だ。ドクオは…寝てろ」
('A`)「ちょwwwwwなんで俺だけ」
/,'3 「冗談だ(頭悪そうだからとは口が裂けても言えないな)女と一緒にさっきの文献を解析してくれ(これなら余計な事はしないだろ)」

……………………………………………………………………
ξ゚听)ξ「ねえ、氷の大地って事は南極じゃない?北極には地面ないし…」
(´・ω・`)「そうだね。」
('A`)/,'3 「そうだったのか?」
ξ゚听)ξ「ドクオはともかく荒巻君って結構無知だったのね」
('A`)/,'3 「……。」



161: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 16:31:50 ID:JNs7ZXwgO
まだ家じゃないけど投下。
―翌朝
ξ゚听)ξ「さっそく出発ね!」
/,'3 「女、お前は焦りすぎだ。まずはドイツに向かう」ξ゚听)ξ「なにちんたらしてんのよ!こうしてる間にもブーンは…」
/,'3 「内藤がなんだ?もう死んでるんだぞ?焦らずに確実に行けばいい」
ξ゚听)ξ「そ、そうね…。べ、別にブーンの為に必死になってるんじゃないんだからね!」
('A`)「はいはいわろすわグェッ」
ツンの水平チョップがドクオに炸裂する。
/,'3 「(怖い女だ…)」
ξ゚听)ξ「で、ドイツに行ってどうするのよ?」
/,'3 「お前らピリ・レイスの地図は知っているか?紀元前4世紀頃に書かれた地図をレイス提督
が模写した物だ。これには人工衛星からの写真と比べても、非常に正確に書かれている。」
('A`)「それがどうしたってんだよ」
/,'3 「お前らは人の話を最後まで聞くという事を知らんのか。…続けるぞ。
さらにその地図には南極の氷の下にある山脈の標高まで記してあるらしい。」
そして荒巻はさらに小声で話はじめた。



162: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 16:36:11 ID:JNs7ZXwgO
/,'3 「これも極秘だが一般に知られている地図はレプリカだという情報を得た。
なぜわざわざレプリカを公表する必要があったのか?もしかしたら世界が危機におちいる事が書かれているのかもしれない。例えば、願いが叶う遺跡とかな」
(´・ω・`)「つまり、オリジナルの地図がドイツにあるんだね?」
/,'3 「そうだ」
ξ゚听)ξ「でも見せてくれるかしら…」
/,'3 「間違いなく見せてくれないだろう。もしかしたら地図の情報を知っているというだけで抹殺されるかもしれん」
('A`)「じゃあどうすんだよ!」
/,'3 「潜入して地図を写真に納める」
('A`;)「おいおい…どっかのゲームじゃないんだからよ…」
/,'3 「怖気付いたのか?」
('A`)「ば、馬鹿野郎!誰がビビってるだって!?」
/,'3 「ならいい」
(こんな感じのぐだぐだ中略)
('A`)「つまりドイツでそのなんとかって地図を探しせばいいんだな?」
/,'3 「そうだ」
ξ゚听)ξ「じゃあ今度こそ出発よ!」

続きはまた後で。
※この作品はある漫画の影響を多々受けています



211: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 22:29:39 ID:JNs7ZXwgO
目の前には中型の客船があった。
(´・ω・`)「ようこそ愛艇『クイーンVIP号』へ!」
('A`)「ちょwwww愛艇ってwwwwwwエエェェ…」
(´・ω・`)「うんパパが誕生日にくれたんだ」
一同ドン引き
(´・ω・`)「…?どうしたのみんな?早く乗ってよ」
/,'3 「お、おう…」
('A`)「ヒソヒソ…(金持ちって恐いな)」
ξ゚听)ξ「(まったくだわ…)」
そして一同は船に乗り込む。/,'3 「おい、この船は最大速度はどれくらいだ?」
(´・ω・`)「え…?250ノットだけど」
/,'3 「ブッ!(メチャクチャだな…どんな船だよ…)」
さすがに敵がいる訳もなく、苦もなくドイツに入国できた。
('A`)「さて、着いた訳だが。どーすんだ?」
/,'3 「とりあえず宿の確保だ。そうだな、目立たない宿がいい。俺は調べる事があるから任せるぞ。」
ξ゚听)ξ「わかったわ」
/,'3 「よし、18:00にここの噴水で落ち合おう。なにかあったらこれで連絡する。周波数は149.89だ」

―荒巻サイド:ある西の研究所
/,'3 「やはりココか…。ドイツで怪しいのはココくらいだぜ」
その研究所は規模が小さいものの、機材等は最新の物だった。それに警備と対侵入者のセキュリティは半端ではない。



215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/12/05(月) 22:32:53 ID:JNs7ZXwgO
/,'3 「ヘッ、これじゃあココに何かありますよって言ってるようなもんだぜ」

―ツン、ドクオ、ショボンサイド:???
ξ゚听)ξ「馬鹿ッ!何道に迷ってるのよ!」
('A`)「お前が任せるって言ったんじゃねーか!来たことないのに土地勘なんかねーよ!」
(´・ω・`)「二人共喧嘩はやめようよ…」

―再び荒巻サイド:研究所通気口
/,'3 「中のセキュリティはお粗末なもんだな。警備の人間も少ない…どういう事だ?」下を見てみるとたしかに少ない。どうやら最低限の人員しか配置されていないらしい。
/,'3 「ま、この方が仕事もやりやすくていいがね…」
荒巻は通気口をさらに進む。すると異臭が漂ってきた。生臭い、獣特有の臭い。
/,'3 「動物実験でもやってるのかね…」
さらに進むと大型の換気扇があった。臭いはここから来ている。
/,'3 「さーて、何の実験やってんだ?…な、なんだありゃあ?」

―ツン、ドクオ、ショボンサイド:噴水前
ξ゚听)ξ「まったく、ショボンが道聞いてくれたよかったものの、こんな所で迷子になるとこだったわ。ショボンがドイツ語話せて助かったわ」
('A`)「チッ、嫌味な女だぜ」
(´・ω・`)「あ、荒巻が来たよ」
/||,'3 「……。」



217: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 22:36:48 ID:JNs7ZXwgO
(´・ω・`)「どうしたのさ、そんな青い顔しちゃって」
/||,'3 「あ、ああ。それより宿はどうなった?」
ξ゚听)ξ「いい宿があったわ。それより聞いてよね、ドクオのヤツがみt(ry」
('A`)「しつけーぞ、クソアマ」
ツンとドクオが騒いでいるが荒巻の耳には入っていない様子だった。
/,'3 「とりあえず宿にいこうか。話はそれからだ」
―宿『ワロス亭』
この宿は料金が安い代わりに、宿主が余計な気遣いをしない。ここなら目立つ事もないだろう。
/,'3 「みんな集まってくれ」(´・ω・`)「そういや荒巻はどこ行ってたの?」
/,'3 「怪しい場所をいくつか周ってみた。そして可能なら地図を写してこようと思ったんだが…」
('A`)「へぇ、一人でご苦労なこった。で、地図は見つかったのか?」
/,'3 「ああ。ある場所はわかった。ここから北西の研究所だ。」
('A`)「仕事ハヤスwwwさっそく今から行くぜ!」
/,'3 「待て。そうしたいところだが、そうはいかなくなった。」
(´・ω・`)「荒巻がためらうって事はよっぽどヤバいんだね…?」
ξ゚听)ξ「なにがあったのよ?」
/,'3 「あそこには…いたんだ」
('A`)「なにがいたってんだよ」
/,'3 「名前はない。見た目はトカゲの化け物だ。爬虫類の遺伝子をベースに、数種の遺伝子を組み込んで作られた生物兵器だ。性格は極めて凶暴、力が強く素早い」
('A`)「ちょ、ちょっと待てよ。そんな話漫画かゲームでしか聞いたこともねーぞ」
/,'3 「当然だ。一般には公表していない。
十数年前、コイツを戦争に投入する計画があった。その事を知った俺の一族達は他国の特殊部隊と、未然に防ぐ為に生物兵器破壊の任務を遂行した。
もちろん俺は参加しなかったがな。こちらにもかなりの被害が出たらしいが、なんとか生物兵器と共に施設の破壊に成功した。
理論が書かれた書類も焼却したらしいが…」



219: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 22:45:45 ID:JNs7ZXwgO
いつの時代にも同じような事をする人間はいるらしい。
/,'3 「おっと、話がずれたな。つまり地図はその化け物が護ってるって事だ。
研究所に人員が少ないのも暴走時に被害を最小限にする為だろう」
('A`)「冗談じゃねえ!そんな化け物と戦えるかよ!」
/,'3 「心配するな。弱点はある。爬虫類の遺伝子がベースだからだろう。
冷気に非常に弱いんだ。お前にこれを渡しておく」
荒巻は銃をドクオに渡した。
/,'3 「これは弾頭に冷凍弾を詰めてある。普通の銃より効くハズだぜ」
と、荒巻はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべて言った。
('A`)「…」
(´・ω・`)「僕達はどうすればいいかな?」
荒巻はディスクを取り出す。
/,'3 「これには研究所の見取図や情報が入っている。これで俺達をサポートしてくれ。女はショボンのサポートを頼む」
ξ゚听)ξ「わかったわ」

―24:30研究所
/,'3 「これから潜入する。サポート頼むぞ」
(´・ω・`)「了解」
/,'3 「行くぞ。ちゃんとついて来いよ。まずは管制室を占拠して機能を奪う」

('A`)「なあ、こんなに簡単に潜入できていいのか?」
/,'3 「俺が一流なだけさ」
('A`)「(なんだコイツ…)」



220: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 22:52:57 ID:JNs7ZXwgO
(´・ω・`)「よし、その下が管制室だよ」
/,'3 「5人か、やけに少ないな…」
やはり最低限の人数しか配置されていないらしい。
/,'3 「ドクオ、行くぞ。あんな兵器作ってるヤツらに容赦する事はねえ」
('A`;)「お、おう」
通気口を破壊し、飛び下りる。そして着地する前に計3発を発砲、二人を肉塊に変えた。着地と同時ナイフを構え、右の敵の首を切り裂く。
(('A`;))「あ…あ…」
ドクオは突然の殺戮に動けないでいた。中に一人場なれした人間がいたのだろう。動けないドクオを見逃すハズなかった。
/,'3 「チッ!」
荒巻は舌打ちし、ドクオに銃を向けようとしている人間にナイフを投てきする。ドクオの目の前に崩れ落ちる人間だった物。
('A`;)「うわあああ!!」
ドクオは銃を乱射、弾丸が最後の一人に突き刺さり、途端に凍付く。
/,'3 「あの馬鹿…弾数が少ないから弾を変えておけと言ったのに…!」
('A`;)「あああああ!!」
敵を倒した後もドクオは叫び続けた。パニックを起こしているのだろう。
/,'3 「ドクオ、落ち着け!もう終わったんだ…」
('A`)「ああ、あ…。ハアハア…」ドクオが落ち着いたのを確認すると、荒巻はすぐにドアをロックした。
/,'3 「管制室は占拠した。今からこちらのデータを送る」
(´・ω・`)「届いたよ」
/,'3 「映像は見えるか?」



221: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/05(月) 22:56:50 ID:JNs7ZXwgO
(´・ω・`)「大丈夫。君達も見えてるよ。どうやら周辺には敵はいないみたいだね」
/,'3 「よし、引き続きサポート頼む。ドクオ、大丈夫か?」
('A`)「あ、ああ。取り乱してすまねぇ」
/,'3 「次はあの化け物が相手だ。しっかりしてくれよ!」
勇気づけるようにドクオの肩を叩く。
('A`)「おう、任せてくれ!」
(´・ω・`)「そこを東に行けば例の生物兵器がいるよ。その後ろの部屋に地図があるみたいだね」
ξ゚听)ξ「今調べ終わったわ。その研究所に配置されてる人間は100人。地図を保管してあるにしては本当に人員が少ないわね。
よっぽどその化け物に自信があるのかしら。化け物の詳細はもうちょっと待って」



237: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/06(火) 00:13:48 ID:Gn0PSgWGO
/,'3 「あの部屋だ。腹をくくれ」
('A`)「おう!」
二人は部屋に飛び込んだ。瞬間、獣臭が鼻をつく。ヤツは眠っているようだ。
('A`;)「想像してたより気持ち悪いな…」
大きさは3mくらいだろうか。鋭い牙と鋼鉄さえ引き裂きそうな爪を生やしている。
/,'3 「眠っているとはいえ、倒さねばならない相手だ。今の内にできるだけダメージを与えるぞ」
二手に分かれて挟み撃ちの形になる。
('A`)「オラァァァァ!!」
ドクオと荒巻が銃を乱射する
生物兵器(以下獣)「グギャアアア!!」
目を覚ました獣は荒巻に突進。そして爪を横なぎに繰り出す。
荒巻はナイフで受け止めるが、衝撃で吹き飛ばされる。さらに荒巻に肉薄する巨体。
/,'3 「ぐ…」
('A`)「荒巻!チクショーこっち来やがれ化け物がぁ!!」
ドクオはショットガンに持ち替え、突進。そしてぶっ放す!
獣「グゲ!?」
獣は獲物をドクオに切り換えたらしい。ちょっと痛かったようだ。
('A`)「こっち来やがれぇ!」ズドン!ズドン!と更に撃ち放つ。多少のダメージはあるものの、致命傷にはならない。
/,'3 「ば、馬鹿野郎…俺に、当たったらどうすんだ…」
ξ゚听)ξ「荒巻君!聞こえる!?その怪物の弱点はやっぱり冷気しかないわ!
通常の火器では大したダメージにならないの。でもそこには液体窒素のタンクがあるハズよ!見つけて利用して!」
/,'3 「ぐ…」
どこだ…荒巻は霞む目でタンクを探す。
それは天井から生えるようにあった。暴走した時に上から散布する為にあの位置にあるのだろう。
('A`)「ぐあ!」



239: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/06(火) 00:18:35 ID:Gn0PSgWGO
獣の爪がドクオの太股を切り裂く。そして噛み殺そうと肉薄する!
('A`)「こ…の醜い化け物がぁぁ!!」
冷凍弾はあと5発。銃口を獣の目に突き立てトリガーを引く。
獣「グギャアアアアアアア!!」
獣はドクオから離れてのたうち回る。頭に近いだけあって、ダメージはそれなりの物らしい
/,'3 「ドクオ!走れるか!」
('A`)「お、おう…」
/,'3 「地図の部屋まで走れ!」
('A`)「お前はど…」
/,'3 「うるせぇ!いいから早くしろ!!」
('A`)「わ、わかった…」
ドクオが部屋に入るのを確認し、グレネードのピンを抜く。
獣はだいぶ回復しているようだ。
/,'3 「………今だ!」
グレネードを投げ、部屋に疾走する。
('A`)「早く来い!」
スドーン!!
背後でグレネードの炸裂音がしると同時に部屋に飛び込む。そしてドアを閉め、ロックした。
/,'3 「ハアハア…」
('A`)「あ、あいつは…?」
/,'3 「ハアハア、今ごろ、氷漬け…だろうよ、ハアハア…」



240: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/06(火) 00:29:32 ID:Gn0PSgWGO
二人は部屋を捜索、地図は意外と早く見つかった。
('A`)「これじゃないか?」
/,'3 「…そうだな。間違いない。」
荒巻は地図を写し、元の場所に戻す。
/,'3 「よし、あとは生物兵器を作る為の装置の破壊だ。」
こうしておけばカモフラージュとなって目的が地図だとは思わないはずだ。

二人は装置を破壊し尽くし、研究所を脱出。傷は痛むが来た場所を戻ればそれほど苦労しなかった。

―宿『ワロス亭』
ξ゚听)ξ「ふ、二人共!酷い怪我じゃない!」
('A`)「たいした事ねえよ。それより地図だ」
/,'3 「大当たりだな。南極の遺跡の場所、入り方も書いてある。今すぐここをでるぞ。追跡されたらまずい」
(´・ω・`)「そうだね。出るのは早いほうがいい」
ξ゚听)ξ「でも二人の怪我が…」
/,'3 「大丈夫だ。心配してくれるのか?めずらしいな」
ξ゚听)ξ「か、勘違いしないでよね!この先、傷が開いたとかで足手まといになられたら困るからよ!」
('A`)「素直じゃないヤツ…(ボソ」
ξ゚听)ξ「なんか言った!?」
こうして一同は地図の入手に成功し、南極を目指す事になった。



109: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/07(水) 01:13:02 ID:HFW50jOKO
地図によると遺跡は南極のマーカム山の下にあるらしい。入口は海底にあり、潜水艇を用意するしかないようだ。

―スペイン
(´・ω・`)「じゃあよろしくね、パパ」
スペインで物資を補給し、潜水艇の用意をしてもらうショボン。
('A`)「早く出発するぞ」

南極までダイジェストで御送りします。

('A`)「クソ!研究所の追手が来やがった!」
( ・∀・)「俺の名はドイツ軍少佐、モララーだからな」
(´・ω・`)「この船を見くびらないほうがいいよ…」
戦闘ヘリが『クイーンVIP号』に攻撃を仕掛ける。
/,'3 「ヘリにはスティンガーを使え!」
激しい海上戦の末、モララー隊の撃破に成功。
( ・∀・)「チクショウ!だからな」
( ´∀`)「所詮捨て駒モナ…。イマジナリーユニット出撃」

モナーの部隊は少数だったが精鋭部隊。さすがに、強い。
(´・ω・`)「駆動系がやられちゃったよ…どうしよう」
ξ゚听)ξ「レーダーに新たな影が!」
/,'3 「ここまでか…」

???「諦めるな!」
(´・ω・`)「その声は…パパ!?」
(`・ω・')「ガッハッハ!遅くなったな!」
戦闘は熾烈を極めたが、シャキンの私設の部隊の助けでなんとか勝利する事ができた。

そしてついに南極大陸へ到着した…。



799: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/08(木) 08:21:47 ID:16ShAU3XO
眠…。今から予備校行って来ます…
>776
◆3mfWSeVk8Q氏が書き終わったら投下するつもりです。それまでに編集しておきます。
とりあえず装備品だけ投下…
/,'3
装備:AK-47 デザートイーグル 刀
('A`)
装備:スパス12 ニューイングラムM11 ロングソード

(´・ω・`)
装備:ウージーサブマシンガン グロック26

ξ゚听)ξ
装備;スコーピオン ベレッタ

共通装備:ファイアグレネード、グレネード各3 アーミーナイフ
こんなとこでしょうか



729: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:29:08 ID:LeMS5q8DO
一同はマーカム山に近いロス島に上陸した。だが近いといっても遺跡まで500kmはある。
地図によれば海底の入口からはほぼ一直線の地下道があるらしい。

(`・ω・')「今様子を見てきたが、地下にも氷があるな。バイクにチェーンを付けてを運んでおいたぞ」
(´・ω・`)「ありがとう、パパ」
―地下道
(`・ω・')「では行くとするかの」
(´・ω・`)「え?パパはここで潜水艇と一緒に待っててよ」
(`・ω・')「しかし…」
(´・ω・`)「大丈夫だよ。もう子供じゃないんだから」
(`・ω・')「……強くなったな、ショボン。気をつけて行きなさい」
優しく、そして力強く声をかける。
(´・ω・`)「パパも風邪ひかないようにね」

遺跡にはニ日ほどで着いた。光源はなんだろうか。遺跡の中は意外と明るい。
/,'3 「ここからが本番だ。罠に気をつけろよ」
通路を調べていたドクオが立ち止まっている。ドクオの前の通路は一ヵ所だけ少し色が違う。
('A`)「…なあ、これあらかさまに罠だろ。石でも投げてみるか」
そばにあった石を投げる
/,'3 「バ、やめろ!」
ジャキン!!石が落ちた瞬間、地面から1mほどの針が数十本飛び出す。
/,'3 「伏せろ!」
荒巻はドクオを突飛ばす。



730: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:32:27 ID:LeMS5q8DO
('A`)「おま、なにしやが…!」
前方から槍が飛来し、ドクオをかすめた。
/,'3 「下に注意を引きつけて前方からの攻撃、古典的だな。みんな、大丈夫か?」
(('A`;))「……」
ξ;゚-゚)ξ「え、ええ」
(´・ω・`)「死ぬかと思ったよ」
???「……」

―地下2階
ξ#゚听)ξ「軽はずみな行動しないでよね!」
('A`)「す、すまねぇ…」
流石に悪いと思ったのだろう。素直に謝る。
ξ゚-゚)ξ「フン、まあいいわ」
(´・ω・`)「この階はどんな罠があるんだろう?」
/,'3 「さぁな。だが用心するにこしたことはねえ」
警戒しながら歩い
ゴロゴロゴロゴロ…
('A`)「この音は…アレか?」
(´・ω・`)「そうだね…お決まりのアレだね…」
後ろから巨大な岩が迫りくる!
/,'3 「走れ!!」
ξ;゚听)ξ「ちょっとぉ!こんなのベタすぎよ!」
走りながらツンが叫ぶ。
(´・ω・`)「あそこに部屋があるよ!」
/,'3 「飛び込め!」
四人は間一髪で部屋に飛び込む。
('A`)「ハアハア、ハア…ゲ、マジかよ…」
その部屋には、恐らく毒を持つ蛇が数百匹…。



731: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:35:36 ID:LeMS5q8DO
('A`)「引き返せ!」
ξ;゚听)ξ「ダメよ!扉が開かない!」
/,'3 「奥にも扉があるな…。つまりここを突破しろって事か。数が多い、ファイア・グレネードを使え」

荒巻はピンを抜き、投てきした。
ドウッ!毒蛇の群れを焼き払い、叫ぶ。
/,'3 「道ができたぞ!急げ!」
蛇の間を駆け抜ける四人。だが、一匹の蛇がツンに襲いかかった。
スパッ!間一髪のところでショボンが蛇を切り裂く。
(´・ω・`)「大丈夫かい?」
ξ;゚-゚)ξ「え、ええ。助かったわ」
('A`)「話してねーで早く来い!」
駆け出す二人。しかし今度は数十匹の蛇が襲いかかる!その時

ダダダダダダダッ!!
轟く銃声、飛び散る蛇たち。二人に被弾せずに蛇を撃落した腕は凄まじいとしか言いようがない。
二人が部屋に逃げ込むとその男はゆっくりと入ってきた。
('A`)「テメェは…!死んだんじゃなかったのか!?」
(メ●∀`)「久しぶりだモナ。君達のせいでイマジナリーユニットは壊滅、そして僕は片目と左腕を失ったモナ」
モナーは眼帯をし、左の腕は機械式に変わっている。



733: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:39:37 ID:LeMS5q8DO
/,'3 「わざわざ復讐しにきたってか?」
(メ●∀`)「最初はそのつもりだったモナ。でも状況が状況だモナ。ここを脱出するまで手を組むモナ」
荒巻は脳をフル回転させ、状況を考える。
/,'3 「……わかった。手を組もう」
ξ#゚听)ξ「ちょっと!あいつは敵よ!?」
/,'3 「状況を考えろ。戦力は多い方がいい。違うか?」
(´・ω・`)「…賢明な判断だね」
('A`)「チッ」
ξ゚听)ξ「…わかったわ。でもここを出るまでなんだからね!」
―地下3階
('A`)「狭い部屋だな。ん?なんだこの石盤は」
(メ●∀`)「先に進みたくば中央の台座に手を置け、と書いてあるモナ」
モナーを信用するのは気が引けたが、他に手段がある訳もなく、5人は台座に手を置く。
ゴゴゴゴゴゴ…シュー…
すると来た扉が閉まり、ガスが充満し始めた。
('A`)「テメェ騙しやがっ…たな…」

そして5人は意識を失った…
…………………………………



734: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:45:08 ID:LeMS5q8DO
ツン…ツン…
誰かが私を呼ぶ…
ツン…起きるお、ツン!
ξ゚听)ξ「ハッ!ブーン!?」
( ^ω^)「どうしたんだお?ずいぶん唸されてたお。悪い夢でも見たのかお?」
ξ゚-゚)ξ「(よかった…今までのは夢だったのね…)」
周りにはドクオ、荒巻、ショボン、そして何故かモナーの姿も。何かがおかしい。
ξ゚-゚)ξ「(あれ…?なんでモナーがいるの…?)」
('A`)「ツン!危ねえ!」
ξ゚听)ξ「なにが危いのよ、あっブーン、どこ行くのよ」
⊂二( ^ω^)二⊃ブーン
ξ;゚听)ξ「あ、危ない!」
キキーッ!グシャ!
ξ;;)ξ「いやー!!ブーン!」
( ^ω^)「なに泣いているんだお?」
ブーンが後ろに立っている。死体も、ない。
ξ;゚听)ξ「え!?今、トラックに引かれたハズじゃ…」
冷たい汗が、背中を流れる。
( ^ω^)「なに言ってるんだお」
ドンッ
( ^ω^)「あ、ごめんなさいお」
(゚Д゚)「おうテメェ、腕が折れたじゃねぇか。死ねや」
ドスッ!ブーンの腹にナイフが突き刺さる。
ξ;;)ξ「あ…いやあああああ!!!!」
( ^ω^)「何叫んでるお?基地外かお。それよりそのガスガン見せてくれお」
ξ;;)ξ「あ、それは…」
ツンの手から銃を奪い取り、銃口を覗き込む。ズドン!
暴発…



736: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:47:38 ID:LeMS5q8DO
ξ;;)ξ「あ…もう嫌ぁ…。もう、もうやめてぇぇぇ!」
/,'3 「クソッ!ドクオ!死ぬなぁ!」
(メ●∀`)「……なるほど。みんな!目をつぶって息を止めるモナ!これは幻覚だモナ!」
…………………………………
(メ●∀`)「みんなさっきのガスで幻覚を見せられていたんだモナ」
ξ;;)ξ「ハアハア…ブーン、グスッ」
('A`)「野郎!あの化け物はどこにいった!?」
(´;ω;`)「僕は死んだ母さんを見たよ…。何度も何度も死ぬんだ…」
/,'3 「俺はドクオと同じだな…。ただドクオが殺されるのを見たぜ…」
恐怖や悲哀など、負の感情を見せる幻覚ガス。それがここの罠だったらしい。

正気に戻った時、台座の変わりに、はしごが現れていた…



738: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:51:35 ID:LeMS5q8DO
―地下4階
/,'3 「みんなかなりの体力と精神力を消耗している。少し休息だ。特にツンとショボンの消耗が激しい」
よほど精神に負担をかけたのか、二人はすぐに眠ってしまった。
(メ●∀`)「ちょっと周りを見て来るモナ」
―少し離れた場所
(メ●∀`)「こちらモナー、聞えるかモナ?」
『…よく…ない…や…悪い…うだ…引………ザー』
チッと舌打ちをし、通信機の電源を切った。
/,'3 「(フン、そういう事か…なら利用されるフリして様子を見るか…)」
―四時間後
(-A-)zzZ「ちょ、やめろって…あっ、イクッイッ」
ゴンッ 荒巻のゲンコツが炸裂する。
/,'3 「起きろ。どこに行く気だ」
ξ///)ξ「最低…」
…………………………
(´・ω・`)「地図によるとここが最下層のようだね」
('A`)「ヘッ、最後はどんな仕掛がお待ちかねだ?」
部屋に入ると、奥の通路の向こうに一際輝く祭壇があった。
(´・ω・`)「きっとアレだよ!」
だがここの部屋の奥に行くには大きな裂け目がある
/,'3 「ロープを使おう」
荒巻が裂け目に近付いた時、その割れ目からリフトのように何かが上がってきた。



740: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:56:15 ID:LeMS5q8DO
('A`;)「さ、最後だけあってたいそうなお出迎え…」
一面を埋めつくす人型のモンスター群れ。100体はいるだろうか。その姿はゾンビやグールと呼ばれている怪物に似ている(以下グール)。
ξ;゚听)ξ「こ、こんな数どうしろって言うのよ!」
/,'3 「目標は目の前だ、やるしかない!」
既に荒巻はグレネードを投てきしている。
(メ●∀`)「雑魚共に用はないモナ」
モナーは突進、ギミックアームから高振動ナイフが飛び出し、グールを切り裂く。そのまま身をひるがえし、周りのグールに右手のマシンガンを撃ち放つ。今の体でもかなりの強さだ。
もしかしたら戦闘能力は以前より上がっているかもしれない。
('A`)「ヤツに続け!」
ドクオはショットガンを撃ちながらモナーに続く。
/,'3 「俺達が前線で戦う。ツンとショボンは援護を頼む!」
ξ゚听)ξ(´・ω・`)「任せて!」



742: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 20:58:54 ID:LeMS5q8DO
ドクオと荒巻は刃物に持ち替え突進する。
('A`)/,'3 「うおおおおおおおおお!!!!!!」
荒巻は刀でグールの首を撥ね、襲いかかる者を蹴り飛ばす。ドクオも同様に次々と敵を地面に沈めていく。
('A`)「こんなヤツら、あの研究所の化け物に比べりゃかわいいもんだ、ぜ!」
言いながら頭から剣を振り下ろす。
これまでの連戦でドクオは確実に強くなっていた。
(メ●∀`)「二人共なかなかやるモナ。…!!」
口、だろうか。顔の一部が大きく裂けモナーの右後ろから飲込もうと迫る!
ξ゚听)ξ「危ない!」
ツンのマシンガンが火を吹き、弾丸がグールに突き刺さる。

グールは着弾のショックで跳ね、絶命する。
(メ●∀`)「お嬢さん助かったモナ」
/,'3 「(ヤツの反応が遅れた…?)」
前線でドクオ、荒巻、モナーが戦い、ツンとショボンが三人を援護する。
チームワークは最高、殲滅も時間の問題だ。
(メ●∀`)「これで最後だモナ」
ギミックアームで最後のグールの頭を握潰す。脳の一部がドロリとたれた。それを見ながら
(メ●∀`)「あぁ、君達には話しておく事があるモナ」
と思い出したように語りだす。



745: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 21:05:46 ID:LeMS5q8DO
(メ●∀`)「御存じの通り、この遺跡は一般はおろか、軍部でも一部の人間しか知らないモナ。何故かと言うと力が大きすぎるからモナ」
クックック…と笑い、口の端を吊り上げ、モナーは更に続ける。
(メ●∀`)「それを知ってしまった人間を生かしておく訳にはいかないモナ。諸君、ここまでご苦労だったモナ。残念だけど…」
言葉を切り、そして
(メ●Д゚)「死んでもらおうか!!」
あのどこかとぼけた顔のモナーとは思えない形相で吐き捨てる
(#'A`)「て、テメェ、やっぱり騙しやがっ…」
荒巻が手で制す。
/,'3 「つまりコイツは最初から手を組む気はなかったって事だ。」
(メ●Д゚)「いつでも殺してやろうと思っていたが、そこの荒巻ってのが常に警戒しててね…」
('A`)「ツンとショボンは先に行け。コイツは俺達で食い止める」
ξ;゚听)ξ「ちょ、何言ってるのよ!」
(´・ω・`)「そうだよ、僕達も戦うよ!」
(メ●Д゚)「まあ俺がその気になればすぐに…」

/,'3 「いいかよく聞け、コイツはかなりの手錬だ。俺とドクオでも敵うかわからない。
この状況でお前達が生き残る可能性は高くはない」



747: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 21:15:54 ID:LeMS5q8DO
遠回しに足手まとい、と言っているのを二人は察した。

/,'3 「それに俺達がやられたら誰が内藤を生き返らせるんだ?お前達は行くしかないんだ」
(メ●Д゚)「貴様ら…」
(´・ω・`)「…わかったよ。必ずブーンを生き返らせる 」
ショボンは自分の無力さを噛み締めながら言った。
ξ゚听)ξ「二人共、死んじゃダメよ!」
ツンは二人に力を与えるような口調で言った。
/,'3 「いい男は死なないって昔から決まってんだよ」
(メ●Д゚)「ゴルァ!貴様らぁ!人の話を聞けぇ!!!」
モナーはかなり激怒している。
シカトされたのが相当癇に触ったようだ。
/,'3 「さあ、行け!」
駆け出す二人。
(メ●Д゚)「行かせん!」
モナーが二人の行く手を阻もうと銃を向ける。



748: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 21:18:23 ID:LeMS5q8DO
('A`)「させねぇぜ!」
ドクオのイングラムが弾丸をばらまく!弾丸はモナーに向かって疾走する。
(メ●Д゚)「…!!」
モナーはギミックアームで弾丸を弾く。相当、頑丈に作られているらしい。
('A`;)「ちょwwwwwwアイツ、弾丸を防ぎやがったぜ!?」
この間にツンとショボンは奥の通路に消えていった。
(メ●Д゚)「クッ、どうやら先に始末するのは貴様らのようだな…まあいい」
/,'3 「常識が通用する相手だと考えるな。ただ、ヤツは右側の一部が死角になっている。そこに付け込め。それより、来るぞ!」
先の戦いでお互いに弾薬をかなり消費している。ドクオのマシンガンも弾切れだ。銃器はモナーと荒巻のハンドガンのみだった。
(メ●Д゚)「死ねぇ!!!」
モナーの高振動ナイフが唸りを上げ、ドクオに迫る!
('A`)「うおおおおおおおおお!!!!!」
ドクオは敢えて突っ込み、そしてタックルを食らわす。
ドクオと揉みくちゃになって転がるモナー。そこに荒巻が追い討ちをかける。
(メ●Д゚)「邪魔だ!どけぇ!」
ドクオを蹴り飛ばし、荒巻に銃を発砲!
荒巻は身をかがめて疾走。灼熱の弾薬が荒巻の髪を数本吹き飛ばす。
/,'3「おらああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
蹴りを繰り出すが、空を切る。モナーの高振動ナイフが目前に迫るが身をよじってかわす。モナーはバランスを崩し、よろめく。
チャンスだ。
荒巻の刀がモナーの首をはね飛ばそうと牙を向く!



763: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:14:50 ID:LeMS5q8DO
ガキィン!
寸前でモナーの銃が刀を受け止め、一瞬、隙ができた。罠だった。わざとバランスを崩したのだ。
手錬であればこの隙を見逃す訳がない。
ズシャア!
/,'3 「う……」
高振動ナイフが荒巻を貫く。
('A`;)「荒巻ィィィィィィィィ!!!!!」
振動で内臓をかき回す。間違いなく致命傷だ。
モナーが高振動ナイフを抜き去ると荒巻は崩れ落ち、地面に血が広がる。
(メ●Д゚)「…今度は貴様の番だぁ…ケヒャヒャヒャ!!!!」
荒巻の血を見て興奮したのか、奇声を上げる。
(#'A`)「テメェ…………許さねぇ!!!」

一方、その頃…



764: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:17:37 ID:LeMS5q8DO
―奇跡の祭壇
(´・ω・`)「この遺跡の起動法は…ダメだ!地図にも書いてない…」
ξ゚听)ξ「どうすんのよ!これじゃあここまで来た意味がないじゃない!…それに荒巻君やドクオも心配だし…」
(´・ω・`)「と、とりあえず周りを調べてみよう!」
二人は必死で調べはじめた。
ξ゚听)ξ「やっと…やっとここまで来たのに…!ブーンが生き返らなかったら意味がないのよ!いったい、どうやったら………………」
ツンの言葉が途切れる。
(´・ω・`)「どうしたの?なにか見つけた?」
ツンは祭壇の中央にある杯を指さす。
杯には、赤黒い染みのような物がこびりついている。
(´・ω・`)「これは……もしかして、起動条件は人の血…なんじゃないかな…って、ツン!!何やってるんだよ!」
ツンはナイフで自分の手首を切り裂いていた。



766: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:23:09 ID:LeMS5q8DO
(´・ω・`)「どうしてそんな事を…!」
ξ;-_-)ξ「つ…、ブーンを生き返らせる為…に、ここまで来たのよ、その為には何だってやるわよ…」
そして杯に血を注ぎ始める。血が止まりかけたら更に絞るように…。
(´・ω・`)「なら僕に言ってくれれば…」
目を逸らしたくなるほど痛々しい。
ξ;--)ξ「い、いいのよ…アンタが気に…する事じゃないわ…私が、
勝手に、やった事だし…」
だんだんツンの顔が青白くなってくる。
(´・ω・`)「もういいよ、足りない分は僕が…」
その時、祭壇の中心が輝きはじめた。



768: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:29:56 ID:LeMS5q8DO
("_")《我を呼ぶのは誰か…》
ユラユラと祭壇に浮かぶ人ではないもの…これが願いを叶えてくれるのだろうか。
ξ゚-゚)ξ「あ…あなたは…」
("_")《我が名はミレック…そなたの願いはなんだ…》
やはりこのミレックと名乗った物が願いを叶えてくれるらしい。
ξ;゚听)ξ「ブーンを、内藤ホライゾンを生き返らせて!」
貧血状態であるのに関わらず、はっきりと叫ぶ。
("_")《……よろしい…では、生け贄を差し出しなさい…》
衝撃が走る。
(´・ω・`)「い、生け贄だって!?そんな事は聞いてないぞ!」

ξ゚-゚)ξ「生け贄は…絶対必要なんですか…?」
("_")《当然です…命を蘇らせる為には代価が必要…『命の器』が…》
(´・ω・`)「そん、な…」
絶望が二人を支配する。



769: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:31:04 ID:LeMS5q8DO
しばしの沈黙。
ξ゚听)ξ「………わかったわ。私が生け贄になる」
沈黙を破ったのはツンだ。
(´・ω・`)「ちょ、ダメだよそんなの!それにツンが犠牲になって生き返っても、ブーンは喜ばないよ!」
ξ#゚听)ξ「じゃあどうしろってのよ!」
ショボンは黙り込む。彼は必死に葛藤していた。自分が犠牲になるかどうかを。
でも、怖い。恐ろしい…!
("_")《…ではそなたが生け贄になるのですね…?》
ξ゚-゚)ξ「ハイ…」
(´・ω・`)「待って、やっぱり僕が!」
???「その必要はないぜぇ!!!」

祭壇に入って来たのはボロボロに傷ついたドクオだった―――



771: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:34:41 ID:LeMS5q8DO
―数分前
(#'A`)「テメェ…………許さねぇ!!!」
怒り狂うドクオ、それを嘲笑うモナー。
(メ●Д゚)「ヒャッヒャッヒャ!お友達が殺されて怒ったかぁ?」
(#'A`)「テ、メ、ェ!あああああああああ!!!!!!」絶叫し、突進。無謀すぎる。そしてがむしゃらに打ち込む。
ガキン!キン!ゴキン!
怒りによって、斬撃は鋭さを増していたが、ワンパターンすぎる。ドクオの斬撃はことごとく受け止められた。
(メ●Д゚)「ヒッヒッヒ…そんなんじゃあお友達のかたきはとれねぇぞぉ!」
ズバッ!切っ先がドクオの胸板を切り裂く
(#'A`)「ぐうぅ……!うあああああ!!!!」
血の華を咲かせながらも攻撃を緩めようとしない。
だが…
ドゴォ!
('A`)「ぅぐ…」
ドクオの体が中に浮く。
モナーの膝蹴りがドクオの動きを止めた。
(メ●Д゚)「そろそろ、死ね」殺意の刃がドクオに向けられた



773: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:40:26 ID:LeMS5q8DO
/,'3 「(俺は…死んだのか………?いや、まだ生きている……)」
霞む目でモナーを探す。
モナーはドクオを殺害しようとギミックアームをふりかぶっている。
絶体絶命の状態だ。

/,'3 「(この位置はヤツの死角…!クソッ、体が動かない…銃はどこ、……銃!そうだ、アレがまだ残っていた…全部くれてやる!)
今まさに振り下ろそうとしているモナーの耳に四回の銃声が轟く!
(メ●Д゚)「!?」
弾はギミックアームに命中…

(メ●Д゚)「まぁだ生きていたか…安心しろ!コイツを殺してからお前も殺してや……?」
ギミックアームが動かない。見ると凍り付いている。
(メ●Д゚)「貴様なにを…」
/,'3 「ドクオォ!今だぁぁぁぁ!!!!!!」
血を吐きながら叫ぶ。
('A`)「うおおおおおおおおお!!!!!!!!」
ドクオが剣を振り下ろす!
ズバッ!!…ガシャン
ドクオの斬撃はモナーの肩口からギミックアームを切り落とし、そして腹部を貫いた…。


ドクオの前には横たわる荒巻。
('A`)「ハハハ…何寝てんだ……?なんとか言えよ、おいッ!おい!!」
荒巻は動かない
(つA`)「う…うわあああああああ…!」
この旅で一度も見せなかった生きている証を流した…

―荒巻、死亡…
…………………………………



785: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/09(金) 22:56:03 ID:LeMS5q8DO
(´・ω・`)「そんな……」
ツンがミレックを見る。
ξ゚听)ξ「…あなたの力でなんとかなりませんか…!?」
("_")《生け贄がなければ不可能です…》
(´・ω・`)「やっぱり僕が…」
('A`)「いいや、あいつが死んだのは俺にも責任がある。おいそこのお化け!生け贄なら俺を使え!」
ξ#゚听)ξ「なに熱くなってんのよ!冷静になりなさい!」
さっきまで一番取り乱していたツンが吠える。

("_")《……あなた達のような者は初めてです…これまでにここに来た者は己の欲望の為だけに我が力を使った…
…しかしあなた達は自分を犠牲にしてまで友を生き返らせようとしている…
いいでしょう…さっきの男の言葉が本当ならここはもうすぐ破壊される…私の存在自体を『命の器』に変換しましょう…》
ミレックが巨大な光の柱となる
("_")《我は人間という物を勘違いしていた…あなた達の可能性を信じましょう…
地球の未来を…頼みましたよ…さようなら…真の仲間を持つ者たち…》
光は突如消滅、そして…


…………………………………………………………………



837: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/10(土) 05:52:21 ID:muVPxQpKO
―日本
('A`)「あー久々の日本の空気はうまいぜ」
/,'3 「それより内藤だな。本当に生き返っているのか…?」
一同に不安がよぎる。
ξ;゚听)ξ「と、とにかくブーンの家に行ってみましょ!」
―内藤家
ピンポーン
ツンが恐る恐るチャイムを押す。
返事がない…
(´・ω・`)「まさか…」
ξ;゚听)ξ「え…?ちょっと待ってよ…どういう事よ…」
声が震えている。
ξ;;)ξ「返事、返事しなさいよ!なんとか言ったらどうなの!?ブーン!」
絶望感が漂ったその時…



838: ◆tGJWnjCS9s :2005/12/10(土) 05:53:08 ID:muVPxQpKO
ガチャ…ドアが開いた。
(#^ω^)「なんだお…?こんな朝っぱらから五月蠅いお。…まだ眠いお。
…それにみんなどうしたんだお?そんな傷だらけで。ツンにいたっては泣いちゃってるお」
ブーンのあんまりな言葉だったが…。
('∀`)「ブーン…」
ドクオが初めて笑顔をみせる。
(´;ω;`)「ブ、ブーン…グスッ」
ショボンはたまらず感涙する。
/,'3 「ハッ、内藤らしいな」
荒巻はニヤリと笑う。
ξ;;)ξ「ブーン…!」

ツンは、ブーンの胸に飛び込んだ。
( ^ω^)「ちょwwwwww胸がwww(おっきしちゃうお)」

ツンはブーンの胸の中で泣きじゃくり、言葉にならない声で言った。
(お帰りなさい、ブーン…)
fin



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