□俺は(*゚ー゚)しぃの携帯電話のようです

41: 全校集会 :2007/05/07(月) 21:54:08.71 ID:V5m576+e0
  
生活指導「近日ぅー!携帯電話の使用がめだぁーつ!!」

広い広い体育館に、生活指導の声が響いた。
携帯電話の使用について、全校集会が開かれたのだ。

生活指導「我が校では携帯電話の使用は認めていない!見つけ次第……」

       「 没 収 だ ! ! 」

(*゚ー゚)「……」

俺は、しぃのポケットの中で静かにしている。
今は真昼間。この時間にメールするのはいないだろう、という考えで
しぃは俺をポケットに入れたまま着ていた。

生活指導「であるためー!今後はぁ〜『ブブブブブブブブ』
       このような事態が起きないよ『ブブブブブブ』

……。
送信者、つー。



46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 21:58:22.11 ID:V5m576+e0
  
生活指導「だれだああああ!今携帯をならした奴はぁぁぁ!!!!!」

(;*゚ー゚)「……」

こっそりポケットに手を入れ、ボタンを押してバイブを止めるしぃ。
半径3メートル以内の生徒は、恐らくしぃが犯人ということを分かっているだろう。

生活指導「おとなしく出て来いぃぃぃ!!」

(;*゚ー゚)「だ、誰なんだろうねwwあははwww」

ξ;゚听)ξ 「は、はは……」

(*゚∀゚)「こんなときに携帯を持ってくるバカはいないでしょー」←送信者

やばい……今しぃが犯人だとばれたら、俺は没収されてしまう。
運が悪ければ、解約までされるだろう。
それだけは防がなければ……どうやって……



52: 全校集会 :2007/05/07(月) 22:01:52.97 ID:V5m576+e0
  
……!

俺は自らを操作して、新規メールを作成する。
本文や件名は空でいい。
宛先は……適当でいいや。

適当にアドレス帳から引っ張り出し、俺はそいつにメールを送った。
完璧、これで罪を擦り付けられた。


『ブブブブブブブ』

隣の男子の列から、バイブの着信音が聞こえた。
あーあ、可愛そうに。悪いけど、身代わりになってね。

生活指導「おいそこぉ!立て!」

言われて、しぶしぶ立ち上がる男子生徒。
その顔は、半分怒りに満ちていた。

(#,,゚Д゚)「ごるぁ……」



54: 全校集会 :2007/05/07(月) 22:05:45.60 ID:V5m576+e0
  

全校集会終了後、しぃはほっとした様子で息をつく。

(*゚ー゚)「もー!つーちゃん!本当に焦ったんだからね!」

(*゚∀゚)「いーじゃんいーじゃん、バレなかったんだしwwww」

そんな会話を楽しみながら、教室へ戻る途中だった。
先ほどの男子生徒が、しぃに立ち寄る。

( ,,゚Д゚)「おい、しぃ」

(*゚ー゚)「あ、ギコ君。今日は災難だったねwww」

(#,,゚Д゚)「災難どころの騒ぎじゃねえぞゴルァァァ!!!」

(*゚ー゚)「そ、そんなに怒鳴んなくても……」

(#,,゚Д゚)「テメーのメールのせいで、本当にとばっちり受けたぞゴルァ!!」

(*゚ー゚)「わ、私のメール?」

彼女は慌てて俺を取り出す。
送信ボックス、宛先、ギコ。



57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/07(月) 22:08:48.46 ID:V5m576+e0
  

(*゚ー゚)「あ……いや……偶然ボタンがあたって……」

( ,,゚Д゚)「偶然?は、すばらしい偶然だなゴルァ」

(*゚ー゚)「えっと……ごめん……」

( ,,゚Д゚)「けっ」

場の雰囲気だけを悪くして、ギコは立ち去っていく。
残された、しぃ達女子生徒は、ひそひそと陰口を叩き始めた。

(*゚∀゚)「あいつー……!」

ξ゚听)ξ 「ひどい言い様よ!しぃも気にしなくていいんだからね!」

(*゚ー゚)「う、うん……」



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