□俺は(*゚ー゚)しぃの携帯電話のようです
- 21: 圏外 :2007/05/08(火) 22:11:18.59 ID:+JJb+tAd0
- (*゚ー゚)「や、やっぱり怖いよぉ……」
(*゚∀゚)「弱音を吐くんじゃないよ!」
……俺としぃとつー、俺達は、暗いくらい森の入り口にたっていた。
俺を掴んだしぃの手が、小さく震えている。
(*゚ー゚)「大体、本当にお化けでたらどうするのよ!」
(*゚∀゚)「殺される」
(*゚ー゚)「バカァ!」
どうやら、心霊スポットで肝試しをやるつもりらしい。
確かに薄暗い森だが……俺は幽霊なんて信じない。(科学物なだけに)
- 23: 圏外 :2007/05/08(火) 22:14:55.70 ID:+JJb+tAd0
- 俺のライトを付け、奥へと進んでいく二人。
ライトのつけっぱなしは止めろ、電池の消耗激しいから。
(*゚ー゚)「やっぱ帰ろう……」
(*゚∀゚)「バーカいうんじゃないよ!ここは民家も近くて、携帯も十分繋がるんだしさ」
(*゚ー゚)「……」
確かに、ここら辺には、アンテナの気配がプンプンする。
普通だったら、電波も十分良好だろう。
……だけど。
(*゚ー゚)「私の携帯、圏外なんだけど……」
(*゚∀゚)「ありゃ?私のもだ」
- 24: 圏外 :2007/05/08(火) 22:18:57.91 ID:+JJb+tAd0
- な、何故だ?
近くに電波を感じるのに、それがなぜか俺に届かない。
(;*゚ー゚)「や、やばいよぉ……」
(;*゚∀゚)「今、何か音しなかった?」
……。
な、なんだ……?
「はぁ……はぁ……」
(;*゚ー゚)「足音、聞こえるよね」
(;*゚∀゚)「まさか……幽霊……?」
科学的な俺でも、流石に不安になる。
電波が通じない、不審な足音。心霊スポット。
……ま、まさかな……。
- 26: 圏外 :2007/05/08(火) 22:21:59.21 ID:+JJb+tAd0
- 「はぁ……はぁ……」
(;*゚ー゚)「ど、どうしよう……つーちゃん!」
(*゚∀゚)「あ、人影」
(;*゚ー゚)「ふぇぇ!?」
しぃが慌ててそこにライトを向ける。
そこには、真っ黒の服、真っ黒のズボン、真っ黒の帽子、真っ黒の靴。
全身が黒で包まれた、幽霊──。
(*´_ゝ`) 「はぁ……はぁ……やっぱり、幼女の盗撮はたまらんな……」
- 27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/08(火) 22:25:23.23 ID:+JJb+tAd0
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その日、男は警察によって連行された。
盗撮、盗聴を繰り返しており、毎日この森の中で眺めていたとの事。
俺が圏外になったのも、どうやら盗撮の電波により、
正規の電波が届かなくなっていたらしい。
本当に、最悪な不審者だぜ。
(*;ー;)「ある意味幽霊より怖かったよぉ……」
(*゚∀゚)「よしよし」
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