□俺は(*゚ー゚)しぃの携帯電話のようです
- 14:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:42:47.73 ID:qAQGckxI0
- (*゚ー゚)「〜♪」
両親と共に乗っている車。
今日は久々に、家族で休日を過ごすらしい。
(*゚ー゚)「おとーさん、あとどんぐらいで着くの?」
父親「んー。お父さんも始めていく場所だからなー」
母親「道に迷わないでくださいよ」
少し遠くにある、大きな湖。
どうやら今日はそこに向かっているようだ。
父親「んー。この高速道路に乗って……どこで降りればいいんだろうなぁ」
母親「んー……」
- 15:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:45:35.93 ID:qAQGckxI0
- (*゚ー゚)「あ、おとーさん。私携帯で調べてあげようか?」
父親「お、頼む」
しぃはそういって、俺をポケットから取り出す。
『アプリ』、その中の、『E○ナビウォーク』を開いた。
……ナビウォーク……?
(*゚ー゚)「VIP湖っと……」
目的地に、VIP湖と入力する彼女。
次の瞬間には、VIP駅への歩行用の道が示されていた。
(*゚ー゚)「よーし、お父さん。そのままマッスグ進んでー」
父親「りょーかい」
- 16:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:48:25.97 ID:qAQGckxI0
- しぃは、俺が示した道を父親に教えている。
……だが、やはりそこで問題は起きた。
(*゚ー゚)「あれ……全然進まないなー」
しぃが俺の画面を見ながら、首を傾けた。
それもそうだ。
しぃが今使っているのは、携帯の歩行用ナビ。
車、更に高速道路の中で使っていたら、反応が遅くなるのは必然だった。
(*゚ー゚)「お父さん!全然スピードでてないんじゃない!?」
父親「え……80は出してるぞ」
(*゚ー゚)「予定到着時間、5時間後だって!」
……歩いていけば、の時間だけど……。
そんなこと、しぃが気づくはずもなかった。
(#*゚ー゚)「もっと飛ばして!」
- 17:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:52:10.76 ID:qAQGckxI0
- 父親「お、おお!」
娘命である父親が、おもむろにアクセルを踏み込んだ。
大きなGが車内を襲い、しぃ達はシートへと押し付けられる。
父親「100……120……!!!」
(#*゚ー゚)「ダメ!全然目的地までの距離が減って無いよ!」
父親「130……150!!」
(;*゚ー゚)「もっとぉ!もっとぉ!!」
車線を上手く使いながら、次々と前方の車を抜いていく。
後方からのクラクションが、俺にも響き渡った。
(*゚ー゚)「まだ距離が縮まってないよ!!」
母親「いえっふぅーーーーぃ!!」
- 20:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:54:36.59 ID:qAQGckxI0
- □「おいサーバー!早く反応しろ!」
サーバー「目的地までの距離、残り25km」
□「バーロー!もうさっきの報告から3kmは進んだぞ!!」
サーバー「3km!?ちょっとまて……目的地までの距離、残り22km!」
□「ああああ!更に5kmは進んだってば!」
サーバー「おいおいwwwwwどんだけだしwwwwうぇwwwww」
□「早く教えろって!」
サーバー「目的地までの距離、残り17km」
□「もうさっきから9kmは進んだって!!」
サーバー「うぜえええええええええ!!!!!」
- 21:ハイウェイで爆走 :2007/06/01(金) 21:58:54.90 ID:qAQGckxI0
- (;*゚ー゚)「ええええ!?」
俺がサーバーから送られてきた情報を、表示する。
それを見たしぃが、驚愕の表情を見せた。
(;*゚ー゚)「お父さん!お父さん!」
父親「男は止まらない止められないいいいいいいいいい!!!」
(;*゚ー゚)「もう目的地通り過ぎたって!!」
父親「I go lake !!! I go lake !!! I must go lake !!!!!!!!」
(;*゚ー゚)「どんどん遠ざかってるよ!!」
父親「シャーラップ!!!!」
母親「ゴーレイク!!ゴーレイク!ほ・の・ぼ・の・レイク!!!」
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