( ^ω^)ブーンが金の袋を振り回すようです

5: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:28:09.11 ID:f7vonIbM0
第三章【熱】


('A`)「えっと……、ここら辺だったはずなんだけどな……」

片手に地図を持った男が昼下がりの閑静な住宅街に一人。
元々垂れ下がっていた目をよりいっそう垂れさせて、鬱っていることを表情で表す。
胸元には『第六姦:ドクオ』と名札らしき物がついていることから、きっと彼の名前はドクオなのであろう。

そんな彼の視界にふと、一人の男が映った。

( ´ω`)「……」

ピザ、キモオタ、挙動不審、きんもー☆
一目見るだけで多大なる罵倒の言葉が容易く思い浮かぶ容姿だ。
確実にダメ人間。



7: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:29:10.81 ID:f7vonIbM0
うん、ゴメン。
前話を丸々コピペなんかしたりして。
冒頭のシーンはいつも書き始めに悩むんだ。

でも……

('A`)「なぁ、内藤ホライゾンって人の家がどこにあるか知ってるか?」

このダメ人間も道を尋ねるくらいになら役に立つだろう。

そうドクオは考え、ダメ人間に道を尋ねた。
しかし、彼はドクオの声が届かなかったのかブツブツ呟きながら歩いていってしまう。

( ´ω`)「チンコ…… 僕のチンコ…… 作者は手を抜きすぎ……」



8: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:30:12.73 ID:f7vonIbM0
('A`)「前話の流れ的にこうなるのはわかっていたがな」

全てを見越していたドクオ。
ということはもちろん

('A`)「ぶっちゃけブーンの家は知っているからさっさと行くか」

道程を知っていたようである。


>('A`)「えっと……、ここら辺だったはずなんだけどな……」

たぶんこの台詞はドクオの釣りなようだ。



9: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:31:05.20 ID:f7vonIbM0
歩くこと数分、今ドクオはブーンの家の目の前にいる。

('A`)「よし、到着だ。さっさと目的を達成させるかね」

一人意気込むドクオ。
彼の拳は硬く握られている。
きっと決意が込められている証なのであろう。

('A`)「待ってな、ブーン。貴様の金玉はあと数分の命だ!」

( ^ω^)「誰か僕の名前を呼んだかお? お、どちら様ですかお」

唐突に扉を開きブーンが現れた。
こんなハプニングには流石のドクオも対応できない。



11: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:32:22.33 ID:f7vonIbM0
('A`)「えっと、その、あの…… 第六姦のドクオです!」
(;'A`)(やべ…… 何正直に答えてるんだ、俺は……)

思わぬ失態を見せたドクオ。
だが、

( ^ω^)「なんだw第六姦かお。さぁ、遠慮せずに上がってくださいお」

ブーンは普通に招き入れた。

('A`)「あ、どうもです」



12: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:33:25.10 ID:f7vonIbM0
('A`)「なんか急にお邪魔しちゃってすいませんねw」
(;'A`)(なんで普通に招き入れられているんだろう……? もしや、罠か?)

( ^ω^)「いえいえwえっと、何か飲みますかお?」
(;^ω^)(その場のノリで招き入れちゃったけど第六姦ってこないだの組織じゃねぇかお。金玉ピンチだお)

('A`)「いえ、お構いなく」
(;'A`)(まさかこいつ毒でも盛ろうとしたのか? これは油断していたら殺られる……!)

( ^ω^)「そうですかお。じゃあおやつかなんか持ってきますお」
(;^ω^)(とにかく機嫌を取って帰ってもらうのが一番だお)

('A`)「そんな、わざわざ悪いですってw」
(;'A`)(確実だ! 確実にこいつは毒を盛ろうとしている!)

( ^ω^)「気を遣わなくてもいいんですお。さ、何か食べましょう」
(;^ω^)(まさかもう既に機嫌損ねて何もかも受け取ってくれないのかお? 金玉やべぇwwwww)

('A`)「あの、僕もうお腹がいっぱいなんで」
(;'A`)(やばい、このまま流れで強制的に毒を盛られる! こうなったら……)

( ^ω^)「そうなんですかぁ」
(;^ω^)(クソ、なんで食わないんだお! こうなったら……)

( ^ω^)『ははははははははははw』('A`)
(;^ω^)(( こ れ し か な い ! ))('A`;)



15: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:35:27.02 ID:f7vonIbM0
( ^ω^)ノ「一発芸やるお」

先に動いたのはブーンの方だ。

('A`)「遂に動き出したか! 間に合え!【熱】!」

( ^ω^)(こうなったらお得意のこれで機嫌を取るしか……)




⊂⌒ヽ          (⌒⊃
  \ \  /⌒ヽ  / /
 ⊂二二二( ^ω^)ニニ二⊃
     \ \_ _/ /
      (  (::)(::)  )
       ヽ_,*、_ノ  ブーン
   ///     
 ///  



('A`)「帰宅部パクんなwwwwwww」



16: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:37:19.20 ID:f7vonIbM0
('A`)「だが、かえって都合が良い」

そう呟くと、ドクオは剥き出しになったブーンの金玉へ掌を向け念を送った。

( ゚ω゚)「ああぁぁっぁあああああぁぁあああああ!!!! 熱いっ!! 金玉が燃えちゃうお!!!!」

突如もがき苦しむブーン。
いきなり金玉が沸騰してしまうような熱を帯びてきたのだ。
無理もないだろう。

('A`)「俺の能力は【熱】を操ること。ブーンよ、知っているか?
金玉ってのは熱に弱くてな、37℃くらいで精子なんかは死滅しやすくなるんだってよ」

(;゚ω゚)「熱い!! 熱くて死にそうだお!!!」

('A`)「お前の金玉は俺の熱によってジワジワと破壊されていく。地獄の苦しみをとくと味わうんだな」

(;゚ω゚)「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!」

『私を信じて。これからが反撃よ』



17: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:38:39.14 ID:f7vonIbM0
突如ブーンの頭の中に響いた声。
それはいつか聞いた声。

『大丈夫。あなたは死なない。私がいるから』

そしてその声が頭から出ていった瞬間、ブーンの感じていた熱は消え去っていった。

( ^ω^)「あああぁぁぁぁああああ!! ……って、お? 熱くないお」

(;'A`)「何? 俺はまだしっかりと【熱】を送っているはずだぞ」

( ^ω^)「確かさっきの声は金玉が……」


( ^ω^)「…………」

「…………」(^ω^ )




   (^ω^)



19: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:39:54.76 ID:f7vonIbM0
下へ目を向けたブーン。
彼の視界に映った物は

(;^ω^)「玉袋がメッチャ伸びてるお」

自らのデロンデロンになった玉袋であった。
しかもただ伸びているだけではない。伸びようが尋常ではないのだ。
例えるなら、大型の熊の毛皮のように。

(;'A`)「なんだこれは!? 玉袋ってこんな巨大に伸びるもんだったのか!?」

( ^ω^)「とにかく玉袋が伸びて熱を発散してくれたおかげで、もうお前の攻撃は効かなくなったお。」

(;'A`)「チ……チクショウ!」

(  ω )「それよりもお前に一つ言いたいことがあるお」

急に声のトーンを変え、静かな怒りの色を醸し出し始めたブーン。
その気迫にドクオはただ押されるのみだ。

(;'A`)「なんだよ……?」



21: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/16(水) 23:41:31.87 ID:f7vonIbM0
(#゚ω゚)「お前は僕の金玉を破壊しようとしたお! 竿が無くなってオナニーできない僕に止めを刺そうとした!
   お前がもし僕の立場だったらどうするお! 一生オナニーできなくなるんだお!!」

('A`)「ブーン……」

('A`)(俺は間違っていたのかもしれないな……)

('A`)「悪かった。俺の負けだ。お前の本気の怒りが俺の目を覚まさせてくれたよ。
なぁ、罪滅ぼしの代わりと言ってはなんだけど俺を仲間にしてくれないか?」

( ^ω^)「ドクオ……」

('A`)「これからよろしくな」

そう言って誓いの握手をしようとブーンの元へ歩むドクオ。
互いの手を伸ばせばシッカリと繋ぐことのできる距離にきた瞬間――

(#^ω^)「甘ったれたこと言ってんじゃねぇお! 金玉痛かったじゃねぇかお!!」

(#)A`)「オブゥッ!!!」

――ドクオは思いっきり殴られた。
ブーンは妬み深い性格だったであったのである。



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