( ^ω^)ブーンが金の袋を振り回すようです

55: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:49:33.77 ID:kMOqnFSX0
第六章【震】


少々蒸す空間に男が二人。全裸で。
互いに向き合って座っていて、どちらの額にも汗が滲んでいる。全裸で。
もちろんウホッな展開ではない。全裸だけど。

(;^ω^)「暑いお。【熱】なんか使うバカがいるからこの部屋は暑いんだお」

(;'A`)「だって仕方なかったじゃないか。あの時の状況的に考えて……」

(;^ω^)「そんなの関係無いお。僕が片付けてやろうとしたのにお前がテンパるからダメなんだお」

(;'A`)「……悪い」

(;^ω^)「……おぉ」



57: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:50:48.99 ID:kMOqnFSX0
〜それは遡ること数分前〜


(;'A`)『やっべ! G出た! マジやっべ!』

( ^ω^)『僕んちでは良くあることだお。今叩き潰してやるから待っとけお』

(;'A`)『早く早く!! G無理だよ!! ひぃぃぃぃぃいいいいいいいぃぃいい!!!!』

(;^ω^)『G如きでうるせぇお。……あれ? スリッパが無いお』

(;'A`)『もうダメだ! 【熱】!!』



58: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:51:48.33 ID:kMOqnFSX0
〜そんなこんなで現在に至る〜


つまりはこういう事だったのである。
そしてブーンの家には冷房機がない。
二人は暑さを凌ぐ為に全裸になっているのであった。

(;^ω^)「【熱】をやりすぎたせいでGが爆発して飛び散ったから余計惨事だったお」

(;'A`)「正直Gの破片が顔面に付いた時は失禁するかと思った。てか、失禁した」

( ^ω^)「頼むから死んでくれお」

(;'A`)「なんか……ゴメン」

( ^ω^)「……このアンモニア男め」



59: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:53:20.10 ID:kMOqnFSX0
二人が全裸で言い争っている頃、家の外には一人の女性が立っていた。全裸で。

川 ゚ -゚)「表札に内藤……。ここか」

まるで日本人形のような美しい表情を崩さずに一人呟く。全裸で。
数回深く呼吸をした後、ドアノブに手を掛ける。全裸で。

川 ゚ -゚)「今貴様の玉を破壊してやるぞ」

決意の声を上げ、一つの人影はドアの向こう側へと消えていくのであった。全裸で。



62: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:54:21.41 ID:kMOqnFSX0
川 ゚ -゚)ノ「たのもー」

ブーン達の耳元に究極に時代遅れな挨拶の声が届く。
久々にリアルな女の子の声を聞きつけたブーン達は涎を垂らしつつ出迎えに玄関まで参るのであった。全裸で。

( ^ω^)「何か用かお? この童貞を奪ってもらいたくて仕方ない僕に何か用なのかお」

('A`)「セクロスしたい! セクロスしたい!!」

通行人が聞きかけたら即通報ものの言葉を叫びながら二人は駆けていった。
その姿はまるで咲きたての花の甘い香りを届けるそよ風のように。
二人は玄関に着いた瞬間、一発で血走った眼で来訪者を捉えた。



64: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:55:08.61 ID:kMOqnFSX0
( ^ω^)「生の女の子発見だお!!……って」

('A`)「セクロス!! セクロス!!……って」






(;^ω^)(;'A`)「「全裸で来訪!!??」」








川 ゚ -゚)「お前らも全裸だろ」



65: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:56:02.83 ID:kMOqnFSX0
来訪者は冷静に、尚かつ的確にツッコミをする。全裸で。
その冷静さに感化されたのか二人はすっかり冷静になっていた。

(*^ω^)「あらやだ、私ったらはしたないお」

('A`)「そんなことよりセクロスしようぜ」

特にドクオは独自のマイペースさで来訪者に迫っている。全裸で。
そんな彼の誘いに対して……

川 ゚ -゚)「あぁ、良いぞ」

答えはYESであった。



69: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/19(土) 23:58:31.54 ID:kMOqnFSX0
('A`)「俺の童貞よ。サラバ」

(;^ω^)「ちょwwwwねーよwwwwwww」

思わず声を上げるブーン。
当たり前だ。
今まさにこんなに気持ち悪い男が自分より先に童貞卒業を果たそうとしているのだから。

(;^ω^)「せめて僕の童貞も奪ってくださいお」

切実に懇願する。
そんな彼の哀れな姿を見つめる来訪者。
しばしの沈黙の後、遂にその口が開かれた。

川 ゚ -゚)「お前チンコ無いだろ」



72: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:00:09.96 ID:2WH6kAVJ0
またしても的確なツッコミ。
あまりにも完璧で、あまりにも冷徹な言葉を受けたブーンは自我を崩壊させてしまった。

( ゚ω゚)「あばばばばばばっばばばばばwwwwwwwハローさんうめぇwwwwwwwww」

急にトイレに閉じこもり奇声を上げ始めたブーンを尻目に、ドクオは来訪者へと歩を進めた。

('A`)「さぁ、邪魔者は消えた。そろそろ始めようぜ」

川 ゚ -゚)「あぁそうだな。ここからが本番だ」

('A`)「俺達の――」

川 ゚ -゚)「私達の――」





('A`)川 ゚ -゚)「「セクロスを!!!!!」」



76: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:01:04.57 ID:2WH6kAVJ0





そして二人の舞は始まる。


時に激しく、時に緩やかに。



男は女を強く抱き寄せ、女はその激しい運動に息を荒くする。

女は男を挑発するように見つめ、男はその眼差しの虜となる。




二人から飛び散った汗は暗闇の支配する空間の中を美しく飛び散っていった。



78: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:02:38.66 ID:2WH6kAVJ0
やがて舞を終えた二人はセクロスのために普通に布団に入っていった。

(;'A`)「セクロス前のダンスは疲れたぜ」

川 ゚ -゚)「準備運動にはちょうど良いじゃないか」

二人の舞がセクロスシーンの描写だと勘違いした人乙。
兎にも角にも二人のセクロスは今まさに始まろうとしていた。





川 ゚ -゚)(こいつに気付かれないように能力を使わなくてはな)



81: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:04:18.83 ID:2WH6kAVJ0
(;'A`)「よよよよっよよよし、今こここのおおお俺のおティンティンをいいいい入れちゃうぞ」

童貞という言葉をその存在自体で表現しているドクオ。
そんな彼が童貞を捨てる日が来るなど本人ですら思っても見なかったのである。
緊張するのは当然だ。

川 ゚ -゚)「そんなに硬くならなくても良いぞ。硬くするのはここだけで良い……」

そう言うと来訪者の手は優しくドクオの欲望を包み込み――

川 ゚ -゚)「ここだ。入れるぞ」

自らの秘部へと招き入れていった。



83: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:06:02.59 ID:2WH6kAVJ0
('A`)「あ……あぁ……」

思わず声を漏らす。
ドクオ自身を待ち受けていたのは暖かで滑らかな蜜壺だ。
自分の感覚全てをそこに集中させる。

川 ゚ -゚)(よし、今だ。【震】)

来訪者が心の中で念を込めた瞬間、ドクオには今まで訪れたことのない感覚が襲ってきた。

((('A`)))「な、何だこれ……急に振動しだした?」

川川 ゚ -゚)))「おっとすまない。膣痙攣を起こしたようだ」

((('A`)))「そうなのか。じゃあ一旦抜く……抜けない!?」

もちろんその抜くって言うのはシュッシュして抜くとかじゃなくてチンコが抜けないという意味合いだ。
膣痙攣は起こしたら病院に行って辱めを受けながら医者に合体を解いてもらおう。



84: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:08:02.58 ID:2WH6kAVJ0
((('A`)))「そう地の文は言ってるがどうする?」

川川 ゚ -゚)))「ここは素直に病院に行くとしよう」

((('A`)))「じゃあ付き添いとしてブーンを連れて行くか。おい、ブーン」

先程まで狂気に満ち溢れていたブーンを呼ぶドクオ。
その声によってブーンは現実世界へと舞い戻ってきた。

( ^ω^)「……お? なんだドクオかお。セクロス中にどうしたんだお?」

((('A`)))「見ての通り膣痙攣でチンコが抜けなくなったから病院に行くんだ。付き添いできてくれ」

( ^ω^)「わかったお。それじゃあ行くかお」



85: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/20(日) 00:09:20.58 ID:2WH6kAVJ0
そして三人は近場の天国病院へと向かうこととなった。全裸で。
もちろんドクオと来訪者は繋がったままだから気にしない。
そんな彼らの様子を物陰から見守る一人の男がいた。



(,,゚Д゚)「あれはNO.4のクー……? 病院って事はNO.5と組んで奴らを倒しに掛かったか。
     俺は一体どっち側に味方すれば……」

二章にわたっての決戦でなんとか勝利を取った相手、第六姦NO.2のギコである。
この作品らしくない葛藤を彼が繰り広げている間にも、話の流れは先へ先へと向かっていってしまうのであった。



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