( ^ω^)ブーンが金の袋を振り回すようです
- 3: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:12:09.28 ID:Su76JSYz0
- 第九章【愛】
愛って何だろう。
僕は昔からずっと考えていた。
一緒にいれば愛なのかな。
キスしたり性交したりすれば愛なのかな。
そんな簡単に解明できるような物じゃないのはわかってる。
でも僕は確実に昔、愛情を注いでもらった記憶がある。
男女愛とかそういうロマンチックな物じゃない。
カーチャン……。
J( 'ー`)し
- 6: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:13:23.45 ID:Su76JSYz0
- ( ;ω;)「おぉ……?」
気付けばブーンは涙を流していた。
あんな大怪我が何事もなかったかのように完治したからとか、女の子に愛されたことがないのに気付いたからとかではない。
全ては【愛】←このサブタイがいけないのだ。
( ;ω;)「カーチャン……カーチャンからもらった大事な金玉は今、完全に潰れてしまっていますお」
小さき頃からずっと愛情を注いでくれていた母の姿を思い出し、思わず涙が溢れただけなのだ。
母親から貰った大事な金玉を潰してしまった自分の不甲斐なさに、思わず涙が零れてしまっただけなのだ。
('A`)「どうしたんだ? 急に泣き出したりなんかして」
( うω;)「な、何でもないお! ただ、ちょっとカーチャンのことを思い出しただけで」
(,,゚Д゚)「お前の母親がどうかしたのか?」
( ^ω^)「ずっと会ってなかったから少し寂しくなっただけなんだお」
――そして、彼は語り出す。愛すべき母との麗しき記憶を。
- 7: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:15:15.92 ID:Su76JSYz0
- J( 'ー`)し「それじゃあホライゾン! いつかあんたの金玉を破壊してやるからね!」
( ^ω^)「そうか」
J( 'ー`)し「まず第六姦という組織を使ってあんたの金玉を破壊するのに挑戦させるから!」
( ^ω^)「そうか」
J( 'ー`)し「あと、ここにオナホ『カーチャンの温もり』置いておくからね!」
( ^ω^)「そうか」
J( 'ー`)し「このオナホにチンコ入れたらチンコ消えるからね!」
( ^ω^)「ほうほうそれでそれで」
J( 'ー`)し「このオナホとカーチャンのまんこは繋がってるからそこんとこヨロシク!」
( ^ω^)「ヨロシク!」
J( 'ー`)し「ちなみにあんたの金玉には『欣霊』が宿っていることを忘れないように!」
( ^ω^)「ガッデム!」
J( 'ー`)し「これからあんたは『ブーン』と名乗りな! 英語で恩恵って意味でなんかかっこいいから」
⊂二二二( ^ω^)ニニ二⊃「ブ―――ン!!」
- 10: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:16:39.86 ID:Su76JSYz0
J( 'ー`)し「それじゃああんたのカーチャンはここで終わり。ここから私は全ての男性器を統率する主――」
キンタマスターだよ!!!
- 12: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:18:21.26 ID:Su76JSYz0
- (;A;)「お前にはそんな辛い過去があったのか」
(,,;Д;)「よく頑張った……! よく頑張ったぞ! ブーン!」
ブーンの秘めたる過去を知り、気付けば涙を流していた二人。
カーチャン系の話では、誰もが涙を禁じ得ないのだ。
この二人も当然の事ながら例外ではなかった。
( ^ω^)「カーチャンは僕のことをずっと愛してくれていたお。だから……」
( ;ω;)「僕は一生を掛けてカーチャンに恩返しをしたいんだお!!」
J( 'ー`)し「そうかい、ありがとね」
不意にブーンの背後から声が響く。
驚いた彼は思わず後ろに向けて本気の裏拳を放った。
( ^ω^)「ふんぬぅっ!!」
J(メメ#)ー`)し「うべぇっ!!!」
- 13: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:20:51.26 ID:Su76JSYz0
- 心地よく裏拳が決まったところでブーンは後ろを振り向く。
そこには強烈な衝撃を受け、地に無様に倒れ込んでいる者がいた。
( ^ω^)「貴様、いきなり僕の背後に立つとは何者だお!?」
突如現れた見知らぬ人物に敵意丸出しで問いただすブーン。
彼の視線は今よろよろと立ち上がろうとしている人物に向けられている。
J(;'ー`)し「人のアジトに乗り込んでおいてよく言うよ。ここは、キンタマスターの館。
そして私は……キンタマスターさ!!」
('A`)「あぁ、話している間にもう館に突入していたのね」
(,,゚Д゚)「こういうことってよくあるんだよな」
( ^ω^)「そうそう。何時の間にかこんなところに!? みたいなことありすぎて困るお」
('A`)「あの現象を俺は『テレポート現象』と呼んでいる」
(,,゚Д゚)「ねーよwwwww」
( ^ω^)「ネーミング安直すぎワロタwwww」
- 14: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:24:06.50 ID:Su76JSYz0
- J( 'ー`)し「ブーン。あんたの金玉にはね、この世の喜びの感情全てが込められている欣霊というものが宿っているんだよ」
('A`)「あ〜父さん母さん〜」
( ^ω^)「あいやいやー」
J( 'ー`)し「金玉を破壊することであんたに宿った欣霊は解放される。モララーはよく破壊してくれたよ。
その欣霊を手に入れて永遠の喜びを手に入れることが私の野望――!」
('A`)「あ〜感謝して〜ます〜」
(,,゚Д゚)「ハイハイ」
J( 'ー`)し「私の能力は【愛】。これは能力を操れる力を与えることができるの。
これで第六姦を作り上げた。母なる愛は何でもできるからね」
('A`)「あ〜ワガママ娘〜」
( ^ω^)「お前は男だお」
J( 'ー`)し「ただ、【愛】はそれだけではない。戦闘もちゃんとできるの」
('A`)「あ〜これっからっも娘〜」
(,,゚Д゚)「お前は男だ」
('A`)「一生懸命〜恋〜しま〜した〜」
( ^ω^)(,,゚Д゚)「フゥワフゥワフゥゥ――!」
- 15: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:26:17.78 ID:Su76JSYz0
- ('A`)「サンキュー!」
ドクオが歌いきると同時に会場に地を震わすほどの拍手が鳴り響く。
そして、手を腫らすほど叩き狂っていた観客は確かに見ていた。
ドクオの目に微かな光が灯っていたのを。
(;A;)「俺……音楽やっていて良かったよ」
そして、またしても観客は見てしまった。
席の外れにポツンと佇んでいた一人の中年女が急に服を捲し上げたのを。
J(#'ー`)し「私の話を聞け! こうなったら【愛】! おっぱいミサイルだ!!」
キンタマスターが叫んだ瞬間、彼女の乳房が宙へと放たれた。
一つは歌いきって疲れ切っているドクオへ、一つは観客に紛れて手を叩いているブーンの玉袋へと。
_
( ゚∀゚)「おっぱいとは女性の象徴! おっぱいとは母なる愛情! まさしくおっぱいミサイルは【愛】の力!!」
その美しく軌道を描いて飛翔していくおっぱいを見て思わずジョルジュは叫んでしまった。
自身の『おっぱい評論家』という肩書きがミサイルを見逃すことはできなかったのだ。
(,,゚Д゚)「いや、誰だよ」
- 17: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:29:22.87 ID:Su76JSYz0
- J( 'ー`)し「欣霊ってのはね、精子と共に喜びの感情を放出させるの。オナニー後の聖人タイムはその為に起きる。
それならば喜びを放出させないように発射口――竿を奪えばいい。濃厚な喜を手に入れるためにね」
彼女はおっぱいミサイルによる爆風と硝煙の中、誰に語りかけることもなく呟く。
自分の考えた策略が、計画通りに進行される。
全てが思い通りになる優越感に彼女は浸っているのだ。
J( 'ー`)し「さて、玉袋はどうなったかね」
煙が晴れてきた頃合いに、彼女はターゲットへと目を向ける。
そこには――
( ω )「……」
――玉袋が破け、中身が溢れ出しているグロテスクなブーンの姿があった。
- 18: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:31:48.26 ID:Su76JSYz0
- J( 'ー`)し「狙い通りだね。さて、欣霊を取り出そうか」
『そうはいかない』
J(;'ー`)し「何!?」
倒れているブーンへと歩を進め、目当ての物を取り出そうとするキンタマスターへ不思議な声が届く。
その声は可憐で、優しげで、どこか哀しげで。
それでもどこか強い意志を含んでいて――
『私が欣霊。あんたなんかの元には行かない。私はブーンと共にいる』
J(;'ー`)し「小癪な……! あんたが我が子の玉に宿っていることを知った時の喜びをお前は知らないくせに……!」
『えぇ、知らないわ。知りたくもない!』
J(;'ー`)し「黙れ! 力ずくでも奪ってくれるわ!」
『無駄よ。見てなさい』
声を合図にズタズタになったブーンの玉袋が急激な光を帯び始める。
幻想的な美しさを持ち、どこか暖かな印象を与えるその光はまさしく『喜』を表現していた。
- 19: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:33:13.23 ID:Su76JSYz0
- ( -ω-)「お……おぉ……」
多大なるダメージによって気を失っていたブーンが目を覚ます。
( ^ω^)「あれ……? 僕は……?」
気を失う寸前までの記憶を整理する。
確かライブやってて、拍手を送って、そしたらおっぱいが飛んできて――
(;^ω^)「やべぇお! 玉袋はどうなっているんだお!」
鮮明に浮かび上がった記憶と共にやってきたのは、自身の袋への心配だ。
完全に思い出したとほぼ同時に、玉袋へと目を向ける。
(;^ω^)「これは……」
そこにあるのは第一章と同じように、否、第一章と比べ物にならないほどに黄金色に輝いている玉袋であった。
- 21: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:34:52.68 ID:Su76JSYz0
- J(;'ー`)し「何故だっ!! 私は確実に金玉を破壊したはず!!」
思わず声を荒げる。
完璧だったと思われていた、途中まで完璧だった自分の策略が不可思議な力で台無しになったのだ。
誰だって平常を保つことは不可能であろう。
『私が治した。そして、更に彼に新たな力を与えたわ』
(;^ω^)「この声は僕の金玉? でももう力を使い果たしたはずじゃ……」
『私は金玉じゃない、欣霊よ。あなたがオナニーできなくなったおかげで充分に力を蓄えられたの』
(;^ω^)「キンタマじゃなくてキンタマ? 精神病院いっとけお」
『……まぁ、あなたに戦う力を与えたから、それでキンタマスターに打ち勝ちなさい』
( ^ω^)「急展開過ぎて把握しかねるお。戦う力って何なんだお?」
『あなたが今まで戦った経験を忘れていなければ大丈夫。頑張って』
( ^ω^)「ファックミー!! とにかく今までの経験を思い出してみるお」
- 22: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:36:39.26 ID:Su76JSYz0
- そしてブーンは第六姦と繰り広げられた死闘の数々を思い起こす。
(*´・ω・`)「どんな声で鳴くのか想像してたら勃起してきちゃったよ」
――第六姦 【痛】 ショボン
('A`)「帰宅部パクんなwwwwwww」
――第六姦 【熱】 ドクオ
(,,゚Д゚)「ぐわーやられたー」
――第六姦 【冷】 ギコ
- 23: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:37:41.52 ID:Su76JSYz0
- 川 ゚ -゚)「お前チンコ無いだろ」
――第六姦 【震】 クー
从'ー'从「突然ですが皆様に対して私がちんこむんぎゅう」
――渡辺さん
ξ;゚听)ξ「○×△☆_gadad」
――第六姦 【快】 ツン
(;・∀・)「あの……仲間を助けるために奮闘するとか、そんな感じのはないの?」
――第六姦 【圧】 モララー
- 26: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:40:30.96 ID:Su76JSYz0
- 今までの経験がブーンの脳裏に鮮明に思い浮かぶ。
玉袋を振り、玉袋を振られ、玉袋に恋をし、玉袋に生きた者達との出会いが自分をここまで成長させてくれた。
( ^ω^)「ぶっちゃけ全くわからない件」
結局思い出したことは全て無駄となった。
J( 'ー`)し「そろそろ良いかい? 【愛】!! お前は私の記憶に苦しみな!!」
不意に叫び出すキンタマスター。
その叫び声に驚かされるブーンに、不思議な現象が起き始めた。
( ^ω^)「いきなり叫ぶなバーローwwww ……お?」
いきなり視界から光が消え失せる。
何事かとしばらく待っていると、そこに映し出されたのは……
【+ 】「ハァ……ハァ……」
J(*'ー`)し「あぁ……良い!!」
我が両親の性行為であった。
- 27: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:42:25.62 ID:Su76JSYz0
- (;^ω^)「おぉ!?」
思わず驚嘆の声を上げる。
その声に反応したキンタマスターは、今起きている現象の説明を始める。
J( 'ー`)し「これが【愛】の最上級の必殺技。その名も『親の丸見えセックス』!!
貴様が一番見たくない物を見せ続けられる精神攻撃に耐えきれるかな?」
今まで見たことのない映像が彼の精神を襲い出す。
それがキンタマスターの最大の技なのであった。
そんな凶悪な技を受けたブーンは映像が流れ始めてから数分後、小さく声を上げた。
( ^ω^)「正直勃起した」
- 31: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:43:51.05 ID:Su76JSYz0
- J(;'ー`)し「なんだと!?」
ブーンの発した言葉は自分の状況を的確に示した一言。
その一言だけでキンタマスターは動揺してしまったのだ。
今まで確実に敵を仕留めていた最大の技を難なく受け流されてしまったのだから。
( ^ω^)「あれ……? チンコ無いのに勃起……?」
ブーンもまた、自身の言葉に疑問を持つ。
無いはずの物が勃起したのだ。
こんなことは起きるはずがない。
( ^ω^)「これは……」
不審を抱き、下へと目を向けるブーン。
彼の目に映った物は……
( ^ω^)「玉袋……かお」
勃起した金色の玉袋であった。
- 32: ◆qvQN8eIyTE :2007/05/24(木) 20:44:55.97 ID:Su76JSYz0
- (,,゚Д゚)「お前に与えられた能力は【硬】。チンコを扱う者なら必要不可欠な能力だろ。
その金の袋を振り回してキンタマスターを倒してこい! ブーン!」
今まで存在を忘れ去られていたギコが突然声を上げる。
最後の戦いを見逃すわけにはいかないのだ。
ここで――全てが終わる。
J(;'ー`)し「硬いチンコに刺されたら流石の私でも死ねる」
( ^ω^)「じゃあ刺すお。えいっ」
J(;'ー`)し「ぎゃー」
ブーン達は勝った。
戻る/第十章