( ^ω^)が悲しい別れをするようです

3:諷 ◆9Pw6FLVfBE :2006/09/17(日) 20:33:56.10 ID:XsmfekPg0
  
第9話

―救いの手―


人はいつもそうだ。

強い立場にいる奴も、弱い立場にいた奴も自分より弱いものは見下す。いじめる。

まさにいま、ツンがその状態だった。

ξ;;)ξ「うう・・・なんで・・・なんで・・・」

確かにツンは何もしていない。

しかし社会では殺人を犯した人の子供と言う目で見られる。

それが耐えられなかった。

ξ;;)ξ「私が・・・何したって言うのよ!」

次の日からツンは学校はおろか外にも行かなくなった。

「外の世界が怖い」

こんな気持ちは初めてだった。



5:諷 ◆9Pw6FLVfBE :2006/09/17(日) 20:35:06.72 ID:XsmfekPg0
  
毎日家の中で一人ですごす。

そんな日々が続いた。

ξ゚听)ξ「あーよく寝たわ。」

といいながらいつものようにケータイをひらく。

いつものことながらメールも着信もない。

はずだった。



携帯には「新着メール1件」と言う文字。

ξ゚听)ξ「どうせ迷惑メールでしょ。」

ピッ。ピッ。

静寂の部屋の中に電子音が響く。

ξ゚听)ξ「(えっ・・・)」

メールの送り主それは・・・

ショボンだった。



6:諷 ◆9Pw6FLVfBE :2006/09/17(日) 20:36:38.31 ID:XsmfekPg0
  
ショボンはツンのクラスメートだった。

メールを恐る恐るひらく。

「最近学校来てないね。DQNどもが怖いのか?」

ξ゚听)ξ「べ・・・別に怖くなんかないわよ!」

ツンは「別に怖くないわよ。」とだけ打って返信した。

ξ゚听)ξ「(ショボンは・・・私を・・・いじめないのかしら?)」

その日の夜になってメールがかえってきた。

「怖くないの?なら普通に学校きなよ。高校いけなくなるよ。」

ξ゚听)ξ「・・・・・」

結局メールは返せなかった。



7:諷 ◆9Pw6FLVfBE :2006/09/17(日) 20:38:33.60 ID:XsmfekPg0
  
次の日の朝。いつものようにケータイをひらく。そこにはまた「新着メール1件」の文字があった。

「返しにくかったかい?まぁ相談事があればいつでも電話でもメールでもくれればいいよ。じゃあね。」

ξ゚听)ξ「(ショボン・・・・)」

その日の夜ツンは朝のメールを思い出していた。

ξ゚听)ξ「(電話・・・・してみようかしら?)」

ショボンの電話番号をひらいてボタンを押す。

プルルル・・・・



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