从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´)「いぇーい」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 22:55:54.99 ID:SXe3Msdq0
- こっからちょっとだけシリアスになるよ〜(^o^)/
- 77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 22:57:12.51 ID:uGZYq9500
- イェーイ!!
- 78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 22:57:14.14 ID:SXe3Msdq0
- 【番外編1・ドクオは正義とは何かということについて考えるようです】
('∀`) 「おっ!! ハインハイン、いいもんみっけた」
从 ゚∀从 「ん? なんだ?」
('∀`) 「 『正義・悪』 って本さ。懐かしいな、小さいときよく読んだっけ」
从 ゚∀从 「ごめん、俺読んだことねえ」
('A`) 「じゃあ読んでやる、この話でいいかな。むかしむかし………………」
========================
むかしむかし、ずぅーっと西の海の向こうに、VIP国という国がありました。
そこはまあまあ平和な国でしたが、国の周りの海には海賊がいて、住民達はいつも怯えていました。
さて、海賊と戦うための海軍がVIP国にはありますが、その海軍に
(;'A`) 「998、999、1000!!」
ひときわ熱心に訓練をするドクオという青年がおりました。
彼は漁師だった両親が海賊に殺されており、そのため海賊を滅ぼそうと海軍に入っていたのです。
そのころVIP国の海では、「ハインリッヒ高岡」という海賊が暴れ回っておりました。
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 22:59:09.99 ID:SXe3Msdq0
- ハインリッヒは強力な海賊ではありますが、物を盗んでも人は殺さずに解放し、
そのため海軍からは一目置かれていました。
しかし所詮物取りであることに変わりはないので、海軍では討伐部隊を組織することになりました。
その討伐部隊に、ドクオがいました。
ドクオの上司のブーンという青年が
( ^ω^) 「ドクオはもう充分に強いですお!! そろそろ討伐をさせるべきですお!!」
と懇願したため特別に入隊することができたのです。
ある日の午後、討伐部隊は作戦を実行しました。あらかじめ金、銀などを載せた船が
VIP国の港を出港するとデマを流しておき、その船に討伐部隊を沢山乗せておく作戦です。
VIP国の港の沖で、案の定ハインリッヒ達が討伐部隊の乗った船に乗り込んで来ました。
そこで初めて、ハインリッヒ達は自分たちが罠にはめられた事に気付いたのでした。
討伐部隊は沢山の死者を出しながらも、なんとか首領のハインリッヒ高岡を捕らえることが
できました。驚いたことに、ハインリッヒ高岡はまだ16にもなっていないような少女でした。
- 80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:00:43.80 ID:SXe3Msdq0
- VIP国では海賊の首領は裁判にかけられ、まず例外なく絞首刑になります。
ドクオは自分達のことを正義だと信じて疑いませんでした。そして、「悪」である
海賊達が死刑を宣告されたときの顔を見ることと、裁判の終わりに海賊達が言う
この世への不満などを冷酷な気持ちで聞くのが楽しみで、裁判には毎回顔を出していました。
だからこそ、裁判の終わりにハインリッヒが言った
从;゚∀从 「おまえら国民に暴力を振るったり海の向こうの新大陸の原住民を
虐殺したりしてなにが正義だ!!」
という言葉がずっしりと心にのしかかってしまいました。
ドクオは国民と海軍の仲が悪いことを知っていました。そして、海の向こうに新大陸を発見し、
そこを征服していることも知っていました。
そしてドクオは、ハインリッヒが言っていることが全て真実であるような気がしてなりませんでした。
- 82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:01:52.16 ID:SXe3Msdq0
- ドクオは海軍の総隊長室へ行きました。本当のことが知りたかったのです。
(;'A`) 「総隊長殿!! 裁判の席でハインリッヒが言ったことは本当でございますか!!」
( ^Д^) 「…………………………………………………………………」
(;'A`) 「答えてください!!」
( ^Д^) 「……………………………………ああそうだ。本当だ」
(;'A`) 「ッ!?」
そのとき、ドクオの中で何かが変わりました。
今までドクオは海軍のやることは全て正しいとおもっていました。
しかし、罪もない人々に暴力を振るったり、虐殺をしたりといったことは
ドクオは正義ではないと思っています。ドクオは何が正しいのか、訳が分からなくなっていました。
三日ほど、ドクオは部屋からも出ず、悩んで悩んで悩み続け、そして一人で決断しました。
「自分を信じるほかはない」 と。
ドクオはすぐにクーデターを起こす準備を始めました。
彼にとって幸いだったことは、意外にも裁判でのやりとりを聞いていた者が多かったことでした。
そのためドクオに賛同する者も多く、準備は着々と進んでいきました。
- 84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:03:31.65 ID:SXe3Msdq0
- クーデター決行の一週間前、ドクオは絞首刑を4日後に控えたハインリッヒの独房に向かいました。
从 ;〓从 「ひゃひ!? ひょ、ひょひゃへひゅ!!」
(;'A`) 「ひっでえ………」
そこはとてもひどい様相でした。ハインリッヒは全裸で体中に痣をつくり、猿轡をかませられ、
ひどく衰弱している様でした。
ドクオはハインリッヒを自分の部屋に連れて行きました。
(;'A`) 「どうしたんだその体の痣は?」
从 ;∀从 「す、ストレス解消だって………」
(;'A`) 「全裸だったのは?」
从 ;∀从 「どうせ死刑になる女だからって………」
ここにきて、ドクオにはっきりとした怒りがわいてきました。
ドクオは、必ずクーデターを成功させようと固く決心しました。
- 85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:04:39.96 ID:SXe3Msdq0
- クーデター当日。海軍の司令塔前広場に集まった反乱者はドクオやブーンをふくめ海軍全体の6割を占めました。
('A`) 「みんな、死ぬなよ」
そう言った反乱軍大将のドクオは、爆弾を司令塔の入り口に仕掛けて司令塔入り口を吹っ飛ばしました。
('∀`) 「みんな、『この世の正義』じゃない。『自分の正義』を信じるんだ」
サーベルをかまえたドクオは、穏やかな顔で司令塔に突撃していきました。
クーデター中の事や終わってすぐのことはあまりよく解っていません。
しかしクーデター後に海軍総隊長が替わったこと、新大陸の原住民虐殺が終わったこと、
そしてクーデターが終わった直後に二人の男女が海軍基地から出てきたという目撃情報から
どうやらクーデターは反乱軍側の勝利で幕を閉じたようです。
あなたの「譲れない自分の正義」とは何ですか?
- 86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:06:48.12 ID:SXe3Msdq0
- ========================
(*'∀`) 「な? いい話だったろ?」
从;゚∀从 「ああ…………でも」
(*'∀`) 「ん? どうした?」
从;゚∀从 「なんで登場人物が俺らとこんなに名前が同じになるんだ?」
('A`) 「ああ、それね。ここだよ、ここ」
正義・悪 出版:某T大学童話創作クラブ
ここ
↓
著:シャキン・フッサールetc……
从;゚∀从 「あ、なーる」
━━━━━━━━━━━━━━━━━そのころのシャキン
(;`・ω・´) (あれ……俺の黒歴史本が無いな、どこだろう?)
- 87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:07:48.64 ID:+kSh/8HM0
- 親父wwww
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:08:06.84 ID:uGZYq9500
- イェーイww
- 89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:08:34.02 ID:20zDSw8x0
- 父ちゃんwwwww
- 90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:08:53.53 ID:BVBHOsRT0
- 不覚にも泣いた
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:09:20.49 ID:LKtGJT5DO
- ( ;∀;)イイクロレキシダナー
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