从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´)「いぇーい」
- 116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:34:30.97 ID:SXe3Msdq0
- 【結婚前夜!!】
[午後8時、台所]
从 ゚∀从 「…………………………………………………………」
('A`) 「…………………………………………………………」
(`・ω・´) 「………………………………………………………」
从 ゚∀从 「…………………………ごちそーさま」
タッタッタッタッタッタ
(#'A`) 「ハイン!! ご飯残しちゃいけません!!」
(`・ω・´) 「ドクオ、そっとしとけ。結婚式を控えた奴の心はガラス細工並に繊細なんだ」
('A`) 「たとえば?」
(`・ω・´) 「そうさな、俺は緊張のあまりフルチンで交番に特攻したっけ。
あいつもなんかやらかすぞ、たとえばおもむろに腹筋を始めたり」
(;'A`) 「いや、それはねーだろ」
(`・ω・´) 「………………なあ、ホントにいっちまうんだな………」
('A`) 「そうだな……………………………………」
(`・ω・´) 「……………………………………………ドクオ、明日は早い。もう寝なさい」
- 117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:35:21.29 ID:SXe3Msdq0
- [午後9時30分、ドクオの部屋]
('A`) 「………………………………………………………………」
('A`) 「何故だろう、月影村脱出に成功してもちっとも嬉しくない。2回目だからか?」
ガラッ
从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」
(;'A`) 「むおっ!! 男の部屋にノックもせずに入ってくるんじゃない!!」
从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」
(;'A`) 「ぬあっ!! 俺のベッドに勝手に上がり込むんじゃない!!」
从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」
(;'A`) 「うおいっ!! 俺の大事なGBAを投げるんじゃない!!」
从 ゚∀从 「兄貴〜…………………」
从 ゚∀从
从 ;∀从 ジワッ
从 ;∀从 「兄貴ッ!!」
(;'A`) 「のあっ!! どうしたどうした、なんで泣く!!」
- 122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:39:36.31 ID:SXe3Msdq0
- 从 ;∀从 「兄貴、俺ふとんの中で考えてたけど、やっぱ嫁に行くの怖い!!」
(;'A`) 「お嫁に行くの怖い? 何言ってんだ、相手はジョルジュ君じゃないか。
彼んとこに行くのにどうして怖いってことがあるかよ」
从 ;∀从 「でも、でも!!」
(;'A`) 「あのな、一度覚悟を決めたんだろ? もうしょうがねえんだよ。
大丈夫大丈夫! ジョルジュ君ならきっとお前を幸せにできるよ!!」
从 ;∀从 「そうじゃねえんだよバカ兄貴!! 俺はな…………」
从 ;∀从 「兄貴と離ればなれになるのが怖いんだよ!!」
(;'A`) 「ッ!!」
- 127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:42:02.56 ID:SXe3Msdq0
- 从 ;∀从 「俺はものごころついたとき、既に奴はいなかった!!
それで奴のかわりに俺の世話をしてくれた兄貴が
そんときから好きだったんだよ!!」
(;'A`) 「………………………………………………」
从 ;∀从 「そんときから今まで、兄貴が好きだっていう感情がどんどん大きくなっていった!!
頭ん中じゃわかってるんだ、こんなのいけないって!! でもどうしても
俺は兄貴が、兄貴が……………………………」
从 ;∀从 「好きで好きでしょうがねえんだよ!!!!!!!!」
(;'A`) 「ハイン……………………………………」
从 ;∀从 「なあ兄貴、俺はどうすりゃいいんだよ!!この気持ちをどうすりゃいいんだよ!!」
从 ;∀从 「ジョルジュも大好きなんだ!!でも、正直に言ってそれと同じくらいか、
それ以上に兄貴のことが好きなんだよおおおおおおおおおおおおッ!!」
(;'A`) 「ハイン、泣け泣け。気が済むまでずっと泣いてろ」
从 ;∀从 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」
- 137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:47:24.29 ID:SXe3Msdq0
- [午後10時]
从 ゚∀从 「あ、兄貴…………………………」
('A`) 「どした?」
从 ゚∀从 「俺さ、泣きながら考えたんだけどさ………………」
从 ゚∀从 「俺、兄貴と最後の日に…………」
(;'A`) (こ、これはもしや……………………)
从////从 「あ、兄貴に俺の初めて、あげる…………………」
(;'A`) (やべえ!! きちゃった!!)
===================以下、ドクオの意識世界
(;'A`)(常識) 「大変だ!! ここでやったら人間として!!」
(;'A`)(深層意識) 「大変だ!! 俺としては主意識のために理性に勝ってほしいけど
本能が押してる!! たのむ、どうか理性が勝ってくれ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(;'A`)(理性) 「糞ッ!! ここで負けたら俺の人間としての資格が!!」
(`A') (本能) 「あー、理性とかまじざけえ。早くハインの○ン○に精○ぶちまけてー」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(;'A`)(深層意識) 「やばい!! 本能の奴ターミネーターに見えてきた!!
アーノルドシュワルツェネッガーだよ!! 理性負けちゃうよ!!」
- 138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:48:04.48 ID:SXe3Msdq0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(`A') (本能) 「おら、しぶてーんだよ!! 早く負けろや」
(;'A`)(理性) 「畜生!! 俺はハインに人間として……………」
(`A') (本能) 「うぜーんだよさっきから人間人間てよぉ!! おめーもやりてーんだろ?」
(;'A`)(理性) 「ちがう!! 俺は、おれは!!」
(`A') (本能) 「今の俺はシュワちゃんだぜ? おめーに負ける気がしねーよ」
(;'A`)(理性) 「俺は…………俺は無力なのか!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(;'A`)(深層意識) 「糞ッ!! 記憶の奴、何を……」
(;ロAロ)(記憶) 「おまたせっ!!」
(;'A`)(深層意識) 「記憶ッ!! おせーぞ!!」
(;ロAロ)(記憶) 「すまん、でもあれがあった!! 本能の奴に勝つにはこれしかねえ!!」
(;'A`)(深層意識) 「あれって何だ!? 藤岡弘、か!? ジャッキーか!? まさか……」
(;ロAロ)(記憶) 「ああ、そのまさかさ!! 主意識の奴、映画みねーからマインドハックまで
してきてやったぜ!!」
- 140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:49:11.82 ID:SXe3Msdq0
- (;'A`)(深層意識) 「でかした!! おい、妄想!!」
(=A=)(妄想) 「合点承知の助!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(`A') (本能) 「ホントにしぶてーな……だが、もう終わりだ。
俺が勝って、ハインとはやらせてもらう」
(;'A`)(理性) 「畜生、畜生!!」
(`A') (本能) 「シュワちゃんになった俺に勝とうなんざ無理だったんだよ」
(=A=)(妄想) 「それはどうかな!!」
(;`A') (本能) 「ッ!! 妄想……………」
(=A=)(妄想) 「そら、うけとれ理性!! お前が勝つための最後の力だ!!」
(;'A`)(理性) 「!!!!!!! この溢れるような力は……………!?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(;'A`)(常識) 「なあ、記憶。お前が持ってきた力ってまさか………………」
(ロAロ)(記憶) 「ああ、そのまさかさ!! 今理性が受け取った力は
『スティーブン・セガールの情報』の記憶さ!!」
(;'A`)(常識) 「そうか!! 常識的に考えてセガールの方が強い!!」
- 142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:50:08.99 ID:SXe3Msdq0
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(;`A') (本能) 「バカな…………セガールだと!?」
(;'A`)(理性) 「…………すごい………これなら」
(#'A`)(理性) 「これならてめえに勝てる!!」
(;`A') (本能) 「バカな、ばかなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
('A`)(理性) (あばよ、本能……主意識に嫁さんができたら、今度はやろうや……」
======================意識世界終わり(この間10秒)
('A`) 「………………駄目だよハイン。そんなことをしたら、お前はジョルジュ君を
裏切ることになる」
从////从 「でも…………………………………………………………」
('∀`) 「ハイン、いいんだよいまさら思い出なんか作らなくたって。
今まで3人で生きてきた、その一瞬の繰り返しの全てが
俺にとって最高の思い出で、お前から俺への最高のプレゼントだよ」
从////从 「じゃあさ、兄貴……最後に一つ、わがままをいっていいか?」
('A`) 「なんだ?」
从////从 「今晩はもう、思いっきり甘えさせて……………」
('A`) 「……………………………………………………………………」
(*'∀`) 「ああ。思いっきり甘えてくれ!!」
- 150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:55:45.11 ID:SXe3Msdq0
- [午後9時・シャキンの部屋]
(lil`・ω・´) 「なんてこった……妄想とはいえ、実の娘で抜いちまった…………
…………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………
…………………………………………BARにでも行こう…………」
[午後9時20分・BAR]
カランコロン
(lil`・ω・´) 「マスター…………………………」
|(●), 、(●)、.:|「あなたの事ですからきっとくると思って待っていましたよ。なんにします?」
(lil`・ω・´) 「メタノールで」
|;(●), 、(●)、.:|「何があったのですか? いや、そんな、はやまらないでください」
(lil`・ω・´) 「いいじゃん、同じアルコールなんだから」
|;(●), 、(●)、.:|「いや、アルコールですけども……何があなたをそこまで……」
(lil`・ω・´) 「実は俺、(ジツノムスメデチンチンシコシコドピュッドピュッ)しちまって…………」
|(●), 、(●)、.:|「やっぱあんたメタノール飲んだ方がいいわ」
(;`・ω・´) 「ちょ、素のマスターなんて初めてみたよ!」
|(●), 、(●)、.:|「冗談ですよ。今日は私のおごりです。メタノール以外なら何でも飲んで下さい」
- 152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:56:55.70 ID:SXe3Msdq0
- [午前5時]
(;`=ω=´) 「う〜ん…………お酒……………………………」
|(●), 、(●)、.:|「シャキンさん。起きて下さいよ!! もう5時ですよ!!」
(;`=ω=´) 「むー………起きるのが辛い…………」
|(●), 、(●)、.:|「だめだこりゃ。完全に酔っぱらってる。ちょっと、クー!! クー!!」
川う〓゚) 「ふぇんはい、ほふはほ」
|(●), 、(●)、.:|「私この人に酔い覚ましを作ってきますから、見張っててください」
川 ゚ 〓゚) 「ふぇーふ」
タッタッタ
川 ゚ 〓゚) 「……………………………………」
川 ゚ -゚)つ〓 「これもいいかげん飽きてきたな」
川 ゚ -゚) 「おい、おっさん!! いいかげん………」
(;`=ω=´) 「あー………うー……………ハイン…………」
川;゚ -゚) 「誰だよ!? さ、早く」
- 159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/27(日) 23:59:44.41 ID:SXe3Msdq0
- (;`=ω=´) 「ハイン………こんなに立派になりやがってよう………………」
川 ゚ -゚) 「………………………………………?」
(;`=ω=´) 「俺があんときによう…………………………むー……………」
(;`=ω=´) 「かわいかったな、うぃー………………………………………」
川 ゚ -゚) 「ったく、思い出がフラッシュバックしたか? しょうがない、寝ろ寝ろ!!」
|(●), 、(●)、.:|「できましたよ、バックトゥーザフューチャー3で使ってた酔い覚ましが」
川#゚ -゚) 「…………空気の読めない糞親父乙」
|(●), 、(●)、.:|「何言ってるんですか。さあ、いきますよ」
コポコポ
ゴクッ
(;`=ω=´)
(`・ω・´)
(`゚ω゚´)
(`゚ω゚´) 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああッ!!」
|(●), 、(●)、.:|「………………どんなときも、このおっさんは変わりませんね」
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