从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´)「いぇーい」

166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:06:37.22 ID:3gOrlPQ80
【エピローグ・ハインへの手紙】
     午前十時頃、ハインが着替えを終え、ウェディングドレス姿で俺たちの前に現れた。

                          それを見た親父、

      (`;ω;´) 「はあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いんんんんん゛ん゛ん゛ん゛!!」

     堰を切ったように泣きまくる。もうじじいっていっても間違いじゃない年なのにな……

           もちろん、俺だって泣いたさ。こんなに立派になりやがってようってな。

 昔、俺がいじめられていたときや喧嘩で殴られたとき、真っ先に助けにきた男勝りなハインではなく、

      かといって俺に甘えてきたり泣きついてきたりといったあまえんぼのハインでもなく、

       そこにいたのは立派に成長して俺らよりはるかに大人になったハインだった。

                            ハインは

                 从*;∀从 「なくなよッ!! もうッ!!」

                そう言いながら頬を染めつつ泣き笑いしてたよ。



              結婚式? 期待を裏切るようで悪いが別に滞りなく進んだぜ。

               特筆するなら親父がバージンロードでこけたことくらいか。

      あと、しいの奴が乱入してこなかったけどなにがあったんだろう? ま、どうでもいいか。


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:07:41.31 ID:3gOrlPQ80
                  ハインの結婚式から半年経った10月。

   いまだ家からハインがいなくなった実感がわかず、ついご飯を3人分炊いてしまったりする。

      ハイネとか杜甫とか山上憶良とかはこの気持ちをどう表現してくれるんだろう。

           ……………………………………………ハイン? 半年!?

          そうだ!! 俺はまだ、やらなきゃいけないことがあったんだ!!

          もう半年もたってるが、これだけはどうしてもやらなきゃいけねえ!!

                 そう思った俺は近所の公園に向かった。

                   あれはまだ埋まっているはずだ!!




                …………………………………………あった!!

            ビニールの袋に入っていたそれははずいぶん汚くなっていた。

                  が、まだ肝心なところは大丈夫だ。

                これには俺の全てを詰め込んだつもりだ。

             1時間後、郵便局から出てきた俺は空を見上げた。

             青く、そしてとても高く澄み切ってんな………………



171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:08:41.72 ID:3gOrlPQ80
               新婚生活が6ヶ月経った夫婦の家のリビング。

         妻と思われる女性が一通の汚れた手紙をいとおしそうにながめる。

           从 ゚∀从 「届けるのがおせーよ、バカ兄貴………………」

  彼女は手紙を何度も読み返し、時には涙しながらその手紙をいつまでも見つめていた。








             从 ゚∀从 「兄貴、心はいつまでも変わらねーよ……」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

前略

おまえがこれを読むのは五年先かも、十年先かも、もしかしたら一生読まないかもしれない。

だけど俺は結婚したおまえにあてて、この手紙を綴る。

まだ俺にはそのときのことはわからないが、

俺はそのとき絶対に泣いてるだろうな、おまえを取られたことが悔しくて。

でも、そのときには俺を笑ってほしい。そうすることで、俺は元気が出るだろうから。



177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:11:25.81 ID:3gOrlPQ80
さて、知っての通り俺には嫌いなことが3つある。

それは人を欺くこと、食べ物を粗末にすること、悲しんでる人を見て何もしないことだ。

ハイン、おまえは絶対に人を欺くなよ。おまえの結婚相手ならなおさらだ。

ハイン、おまえは絶対に食べ物を粗末にするなよ。夫の食事は心を込めて作れ。

ハイン、おまえは悲しんでる人がいたら笑わせてやれよ。特に夫は慰めてやれ。

最後に1つ。

おまえが結婚するとき、おまえはきっと間違った選択はしないだろう。

でももし、辛くなるようなことがあればいつでも俺のところに来なさい。

必ず相談にのってやるよ。

それじゃあな、元気でやれよ。

おまえの兄より、最愛の妹へ
                            H12 Aug 10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:13:22.03 ID:3gOrlPQ80

          从 ゚∀从 ('A`) (`・ω・´) 「いぇーい」

                  これで

              終 わ り ッ ! ! !

 (*`・ω・´)「さああああんきゅうううううううううううううううううううう!!」



194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/28(月) 00:17:32.97 ID:3gOrlPQ80
はじめてスレ立てした作品だったけどこんなに楽しく書けたの初めてだ!!

みんなほんとにありがとう!!

またいつか!!



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