从*゚∀从 「いぇーい」 (゚∀゚* ) 2008 Dec.var
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:40:54.84 ID:2FxAEPPr0
- 【会いに来たよ 会いに来たよ 君に会いに来たんだよ】
イラク キルクーク地方
『侵入者を逃がすな!』
『この基地のどこかにいるはずだ! 探せ!!』
( ;ФωФ)「むう……やばいな」
(;゚д゚ )「畜生囲まれた! 情報部のやつら、間違ってたんだ!!」
( ;ФωФ)「いや……我々が相手の策略に落ちただけであるよ……」
(;゚д゚ )「杉浦さんどうすんですか!? このままじゃ私たち……」
( ;ФωФ)つロ 「落ち着け!!
いいか、吾輩に考えがある。
まず吾輩が囮になり、奴らを陽動するから主はH−6ポイントで待機している、
【叡知の姫】シュール・スナオという白人の女に、この封筒を渡し、
今の吾輩の状況を伝えろ!
彼女ならそれで状況を覆すことができるはずだ!!」
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:41:17.62 ID:2FxAEPPr0
- (;゚д゚ )「しかし……それでは杉浦さんが……!!」
( #ФωФ)「吾輩を嘗めるでない!!
この【壮烈の侍】杉浦ロマネスク、あんな奴らにやられはせん!!」
(;゚д゚ )「……」
( #ФωФ)「 行 け !!
この作戦にはお主等の未来がかかっているのを忘れたのか!?」
(;゚д゚ )「どうぞ……どうぞご無事で……」
ダッ
( ФωФ)「頼むぞ……」
( #ФωФ)「うるああああああああああああああああああああああ!!」
『侵入者だ!! 撃て、撃ち殺せ!!』
ズギュゥン ズギュウン
( #ФωФ)「うぉうぉうぉあー!!」
ダーン
- 9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:42:31.48 ID:2FxAEPPr0
- ─────────────────────エニイウェアー
( ФωФ)「ここは……」
( ФωФ)。0(知らない場所であるが、とても居心地がいいような……。
もしやここが……天国……)
( ФωФ)「ふふふ……流石の吾輩も、遂に命つきるときが来たか……」
( ФωФ)。0(あいつらは基地を制圧できただろうか……。
ドクオは店を……あの自殺願望女は……。
シャキン……フッサール……ジョーンズ……先生……)
( ФωФ)。0(すまぬ、吾輩は逝かねばならぬようだ……
すまぬ……!!)
『ロマ。まだあなたは死んだ訳じゃないわ』
( ФωФ)。0(先……生……?)
- 10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:42:54.20 ID:2FxAEPPr0
- ('、`*川「ハロー。久しぶり」
( ;ФωФ)「先生……?
本当に、先生なんですか……?」
('、`*川「そーよ。何、私じゃなかったら何だと思うわけ?」
( ;ФωФ)「でも、先生はあの時、確かに……」
('、`*川「うん、死んだわ。でも、現にこうしてあなたの前にいるのよ?
この事態、どー説明してみる?」
( ;ФωФ)「吾輩……いや、僕は死んだ……のですか?
いやでも、さっき先生は……」
('、`*川「うーん、やっぱりロマは察しがいいなぁ。
そ。あなたはまだ死んだ訳じゃないわ。
それに近い状態ではあるけれども」
('、`*川「私たちが今いるのは、俗に言う『三途の川のほとり』。
あなたが進めば死ぬし、戻ると言えばまだ生きていられる」
( ;ФωФ)「僕はイラクで撃たれ……そして今、ここに来た……。
文字通り、生死の境をさまよいながら……。
すぐには信じられませんが、信じる他はないようですね……」
('、`*川「ざっつらい! ショボちゃんと違って話が早くて助かるわ」
- 11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:43:40.46 ID:2FxAEPPr0
- ('、`*川「で、どうしたい?
このまま死ぬか、戻って生きるか」
( ФωФ)「愚問ですね。僕はまだ生きる必要があります。
まだ僕は戦地に赴き、たくさんの仲間とともにがんばる義務があります。
それに、我が友や弟子、ほっとけない奴らが幾人もいますし……。
僕は……ここで死ぬわけにはいかないんです」
('、`*川「……ショボちゃんもそう言ってたわ。『まだ死ぬわけにはいかない』って。
そうよね、みんな、まだ死にたくないわよね……」
('、`*川「あーあ、また、暇になっちゃうなぁ……。
ま、いいわ。生きたい人間をむりやりこっち側に引っ張ってくる訳にもいかないしね」
('、`*川「そろそろ、あなたを現世に返さなきゃ。
まだちょっと名残惜しいんだけど……しょうがないよね」
( ФωФ)「先生……僕は、半年くらい前に事故から生還したシャキンの話を聞いて……。
そんな夢物語あるわけないと思ってたんですけど、やっぱり……」
( ФωФ)「やっぱり、先生に会えて嬉しいです。たとえ、夢であっても」
('、`*川「……嬉しいこと言ってくれるじゃないの」
- 12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:44:24.84 ID:2FxAEPPr0
- ( ФωФ)「先生……それじゃ」
('、`*川「ええ、お別れね……。
グッバイ、ロマ」
( ФωФ)「また、いつか会う日を楽しみにしてます」
('、`*川「なるべくその日が遠くなることを祈ってるわ……。
ちょっと、寂しいけどね」
('、`*川「……行っちゃったか」
('、`*川「ありがとうね、ロマ」
- 14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:45:04.66 ID:2FxAEPPr0
- ─────────────────────テヘランの病院
( ;ФωФ) ガバッ
( ФωФ)「……」
( ФωФ) フゥ
( ФωФ)「……いかんな、つい昔の口調が出てしまった」
『やあ! お目覚めかい中年ジャップ』
( ФωФ)「!! その声は……」
lw´‐ _‐ノv「ハロー、【壮烈の侍】杉浦ロマネスク。
ちゃんと股間のロングマッシュルームは勃ってるかな?」
( ;ФωФ)「【叡知の姫】シュール・スナオ……。
目覚めのジョークとしては最低であるな」
lw´‐ _‐ノv「残念。ミルナ=コッチにはバカ受けだったんだが」
- 15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/12/21(日) 22:45:40.72 ID:2FxAEPPr0
- ( ФωФ)「んで、吾輩が倒れてからの戦況はどうなった?」
lw´‐ _‐ノv「あんたの目論見通りいったよ。わりとすぐ作戦が立てられた。
けど、正直あんたがあの封筒を渡す前に死んでたら危なかったね」
( ФωФ)「ふむ……では、あの基地は落とせたのであるか?」
lw´‐ _‐ノv「うい」
( ФωФ)「それだけ聞けりゃ安心である」
lw´‐ _‐ノv「次の決戦は早く見積もっても来年3月あたりになりそうで。
それまであんたはゆっくり休むといいさ」
( ФωФ)「承知したのである。3月あたりまで日本で静かにしてることにするのである」
lw´‐ _‐ノv「んじゃ」
( ФωФ)。0(3月……そう言えば、先生の命日はそのあたりだったな……)
( ФωФ)。0(……久々に、墓参りにいくとしよう)
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