ノパ听)は奮闘するようです
- 8: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:36:08.78 ID:neRSr2wS0
- ノパ听)<第一話!!
扉の先にいるのは、昔よく遊んでいた幼馴染の姿。
なにが起きたか、把握できない俺はただただ呆然としていた。
彼女の後ろにいるカーチャンは、俺の様子をみてくすくす笑っている。
('A`;)「ひ、ヒートなのか……?」
ノハ;凵G)「そうだよおおお!!ヒートだよ文句あっかぁあああ!!」
畜生、なんてうるさいんだ。
耳の中で、ヒートの声が反響していた。
- 10: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:39:46.79 ID:neRSr2wS0
- カーチャンに、助け舟のつもりで視線を配る。
だが、なにを勘違いしているのか、嬉しそうな表情をしていた。
そんな笑顔をみせなくていいから、ヒートを部屋から連れ出してくれ。
そう思ったときである。布団から無理やり引き起こされたのは。
ノハ;凵G)「いつまで寝てるつもりだああああああ!!もう9時を過ぎてるぞおおおお!!」
('A`;)「ちょ、ちょ、待て!!タンマタンマ!!」
俺の裸体が、布団から飛び出した。
もちろん、バベルの塔も反り返っている。
- 14: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:42:42.66 ID:neRSr2wS0
- ノパ听)「……………」
('A`;)「…………」
ノパд゚ )「…………」
(;A;)「こっちみないでくだひゃい………」
- 15: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:45:28.37 ID:neRSr2wS0
- なんていうことだ。
昨日の夜、暑くて俺は服を放り出し、そのまま寝てしまったのだ。
この事実は、床に無造作に落ちているシャツとパンツが証明している。
そして、このごろ俺は禁欲生活をしていたため、バベルの塔は爆発寸前であった。
今も、欲を放出しようとモーニングうpしている。
そんな姿を、俺は幼馴染の女の子とカーチャンに見せてしまったのだ。
死にたい。人生で初めてそう思った瞬間であった。
ノハ///)「ドクオの……、幼稚園のとより大きくなってる……」
ヒートは、顔を赤く染め、改めて俺のを見ていた。
カーチャンが追い詰めるように
J( 'ー`)し「一応、ドクオも男の子なのよ」
そう言い放った。
母親を殴りたいと思ったのは、後にも先にもこれだけである。
- 18: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:48:01.99 ID:neRSr2wS0
- ('A`;)「ちょ……、みるなよ!!」
俺はあわててバベルの塔を隠そうとするが、とても隠れるような品物ではなかった。
だから俺は、引き抜かれた布団を自分の腰に巻いた。
ノハ///)「そんな……、隠すことも無いのに……」
アホか。
大体何を期待してるんだよこの女は……。
J( 'ー`)し「一応、ドクオも年頃なのよ」
前言撤回。
デンプシーロールを喰らわせたい。
- 19: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:50:58.78 ID:neRSr2wS0
- とりあえず、二人を部屋から追い出すことに成功した俺は、パンツを履く。
扉の向こう側からは、ヒートの怒声が聞こえるが気にしている場合ではない。
外服に着替えると、俺は即座に部屋から出て、家から飛び出した。
('A`;)「こんな家で暮らせるか!!」
という捨て台詞を残して。
J( 'ー`)し「しまった!!追うのよヒートちゃん!!」
ノパ听)「あいあいさあああああああああああああ!!」
なんなんだこの二人は。
素で俺はそう思った。
- 22: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:53:10.19 ID:neRSr2wS0
- ここは、俺の友達のブーンが働いている喫茶店。
クラシックな音楽が大人なふいんきを醸し出し、俺はこの店を気に入っていた。
そこに逃走し、かれこれ三時間になる。
('A`)「悪いなブーン。迷惑かけて」
( ^ω^)「おっおっお。気にするなお」
笑いながら、コーヒーを淹れるブーン。
香ばしい香りが、俺の鼻に入り込む。
- 24: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:56:34.99 ID:neRSr2wS0
('A`)「はぁ〜〜。マジで家に帰りたくないぜ……」
( ^ω^)「幼馴染フラグなんて、羨ましいお」
('A`)「俺もさ、つい昨日まではそう思っていたけどさ。
実際、いいもんじゃないよ。幼馴染は」
ブーンを見る。が、表情がなぜだか強張っていた。
視線を外に向けているが、外になにかがあるのだろうか?
俺は、その元凶をみてしまった。
鬼のような形相で、俺を睨んでいるヒートを。
おしっこがちょっと漏れてしまったのは内緒である。
- 27: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 21:59:48.74 ID:neRSr2wS0
喫茶店の扉が、乱暴に開かれる。
ブーンはびびって、わずかだが震えていた。
そこには、修羅が立っている。
ノハ#゚听)「みつけたぜええええええ!!」
マフィアに、寝床を見つけられたような気持ち。
そう言えば、俺の心情を理解してくれるだろうか。
恐ろしい顔で、ヒートは俺に近づいてくる。
スタンド使いなのだろうか。
背後には、ゴゴゴゴゴゴゴというフレーズが出ていた。
- 31: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 22:01:40.22 ID:neRSr2wS0
ノハ#゚听)「おいピッツァ!!」
(;^ω^)「ぶ、ぶひッ!!」
自覚していたのだろうか。
イタリアンマフィアにそう言われたブーンは、即座に反応した。
ブーンは、姉歯マンションが地震に襲われたかのように、
全身を震わしている。
ノハ#゚听)「ドクオは私のだ!!今度手ぇ出したら許さんじゃけぇのぅ!!」
(;^ω^)「か、かしこまりました!!」
裸足のゲンは、平然とそう言い放つ。
いつから俺は、お前のになってしまったんだ。
- 36: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 22:04:29.14 ID:neRSr2wS0
ノハ#゚听)「じゃあ、ドクオを持って帰っていいんだな!?」
(;^ω^)「ど、どうぞ。ご自由に」
ノハ#゚听)「このブタッ!!」
(;^ω^)「ぶ、ぶひッ!!その通りですお!!」
意味不明なやりとりをした後、俺は首根っこを掴まれる。
当然、ヒートにである。
- 37: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 22:05:30.32 ID:neRSr2wS0
ノパー゚)「ドクオちゃ〜ん……」
笑顔が、怖い。
蛇に睨まれた蛙状態であった。
('A`;)「な、なんでしょうか……?」
ノパー゚)「今度、私に黙って消えたら、許さねぇからな」
口調が、代わっている。
その声色からは、憎悪が含まれていた。
俺は静かに頷く。
選択肢が頷くしか残っていなかったからである。
- 38: ◆I40z/j1jTU :2007/05/24(木) 22:07:51.45 ID:neRSr2wS0
ノハ#゚听)「豚ッ!!あばよ!!」
(;^ω^)「あ、あの……。ドクオ君が飲みましたコーヒー代は……」
ノハ#゚听)「知らんッ!!立て替えておけええええええ!!」
(;^ω^)「ぶ、ぶひッ!!」
俺は、ブーンに申し訳ない気持で、店を出て行く。
家は、大量の段ボール箱で埋め尽くされていた。
('A`)<第一話、終わりだ
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