ノパ听)は奮闘するようです

2: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:19:49.58 ID:FRzGFliq0

ノパ听)<第三話!!


朝が来た。

今日は、皆恐怖する月曜日。
重い身体を起こし、布団から起き上がる。


('A`;)「……やはり」


筋肉痛であった。
部活をやっていない俺にとって、昨日は重労働だったようだ。

こんな貧弱な自分にため息を出しながら、部屋から出る。



5: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:22:34.04 ID:FRzGFliq0

ノパ听)「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


満点の笑顔に、歯ブラシを口に突っ込みながら、ヒートはそこにいた。

朝から元気な奴だな。
俺は彼女のテンションについていけず、無言でその場を去ろうとした。

しかし、ヒートはそれを許すはずもなく、回り込む。


ノパ听)「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


心なしか、歯ブラシも輝いてるように見えた。



7: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:24:49.21 ID:FRzGFliq0

('A`)「………」

いつも以上に、無愛想にヒートを睨む。
頼むから俺に構わないでくれ、という願いを込めて。


ノパ听)「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


……その願いは、叶わなかった。

これは朝の挨拶をしないとどいてくれない。
そう直感した俺は、


('A`)「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


馬鹿になった。



9: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:27:10.15 ID:FRzGFliq0

ノパ听)b「最初からそう言いたまえ!!」


親指を立て、微笑むヒート。

最高に素晴らしい笑顔であったが、なんだかむかついたので、
一発叩いてやった。


ノハ;凵G)d「痛いではないかああああああああ!!」


なぜか親指から小指にシフトしたことに疑問を感じながら、
俺は階段を降りる。


J( 'ー`)し「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


カーチャン……、お前もか。
それでも地球は止まらない。そう叫びたい衝動を、ぐっと堪える。



11: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:29:55.42 ID:FRzGFliq0

('A`)「やあ!!おはよう!!今日もいい天気だね!!」


いつから我が家の朝は、こんなに賑やかになったんだ。
そう思いながら、俺は洗面所へと向かう。


('A`)「………」


相変わらずのキモメンが、鏡に映し出せれている。
なにかの間違いだと思い、目を擦るが変わることはなかった。


('A`)「はぁ〜、欝だ」


鏡に向かい、歯ブラシを動かし続けた。



15: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:31:56.96 ID:FRzGFliq0

居間にもどると、ヒートが朝飯をつくっていた。
カーチャンも優しく、それを見守っている。


('A`)「………」


チャンネルを回すが、当然の如くニュースしかやっていない。
どこも同じことしかやっていないのに、なぜこぞってニュースをやるのか。

くだらないことを考えながら、俺はお天気お姉さんを見ていた。


ノパ听)「どくおおおおお!!できたぞおおおおお!!」


出されたのは、いたって普通の卵焼き。
焦げ目のない、綺麗な黄色をしている。



19: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:34:24.60 ID:FRzGFliq0

ノパ听)「どう?おしそうでしょ?」

('A`)「見た目はな」


卵に醤油をかけ、箸を持つ。

いい匂いだが、味はどうなのだろうか。
顔にこそ出していないけど、俺は少し期待をしていた。

卵を、口に運ぶ。


('A`)「お、なかなかうまいじゃん」

ノパ听)b「あ〜たりまえさあああああああ!!」


おかずが美味いと、ごはんが進む。
俺は珍しく、おかわりをした。



21: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:36:28.74 ID:FRzGFliq0

('A`)「あぁ〜、食った食った。ごっそさん」


食器を台所に運び、洗面所へと向かう。

一応これでも、見た目には気を使っているんだぜ?
ブサメンを少しでも良くみせるためにな。


('A`)「今日は、お前に決めた!!」


取り出されたのは、アリミノWAX。
少し値段が張るが、その分好評なサロン用WAXだ。

少量付け、髪型を整える。



24: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:39:03.27 ID:FRzGFliq0

それが終わると、次は寝巻きから制服に着替える。

そして、教科書を入れ準備OK。
下に降り、ヒートを呼ぶ。


('A`)「おい、準備いいか?」


言い忘れたけど、ヒートの部屋は一階にある。

俺のトーチャンの部屋なんだが、海外出張で家にいなく、
そこを使わせているわけだ。


('A`)「……なにしてるんだあいつ?」


俺は、扉を開けることにした。



28: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:41:38.04 ID:FRzGFliq0

ノハ;凵G)「どくおおおおおお!!どうしようううううう!!」


今日二回目のヒートの泣き顔。
飽きない奴だ、と思いながら話を聞くことにした。


('A`)「どうしたんだ?」


ノハ;凵G)「パンツだよパンツ!!どれをはいていけばいいんだああああ!!」


床に規則正しく置かれているのは、ヒートの下着。
見事に、全て子供パンツであった。


ノハ;凵G)「どくおが選んでくれええええええええ!!」



29: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:45:07.69 ID:FRzGFliq0

('A`)「これでいいんじゃね?」


指先に在るのは苺パンツ。

決して、某マンガに流されたわけじゃないぞ。
本当だからね?


ノパ听)「うし!!私の勝負パンツじゃああああああああ!!」


その場で着替えようとするヒート。
俺は慌てて部屋から出る。


('A`)「しっかし、ガキだなぁあいつ」


時間を気にしながら、俺はそう思った。



33: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:49:45.00 ID:FRzGFliq0

('A`)「ヒート、そろそろ出ないと遅刻するぞ」

ノパ听)「っしゃああああああ!!行くぞどくおおおおおおお!!」


うん、なかなかいいね。ヒートの制服姿。

ブラウスからは、はじけんとばかり胸が強調している。
豊満なその胸に、俺の視線は釘付けされた。


ノパ听)「どうした?私の顔に何かついてる?」

('A`*)「なんでもねぇよ。行くぞ」


玄関で靴を履こうとしたとき、カーチャンがきた。
いつになく、その顔は強張っている。



35: ◆I40z/j1jTU :2007/05/25(金) 22:51:08.99 ID:FRzGFliq0

J( 'ー`)し「ヒートちゃんをよろしくね、ホーケイ」

('A`)「あいあい。あと、次ホーケイっつたら怒るからな」

J( 'ー`)し「短小のくせにほざくな小僧」

('A`#)ビキビキ


次に、カーチャンはヒートをみる。


J( 'ー`)し「困ったことがあったら、直ぐドクオを頼りなさいね」

ノパ听)「……はい」


このとき、俺はまだ気づけなかった。
登校だけで、なぜこんなに二人が緊張しているのかを。



('A`)<第三話、終わりだ



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