ノパ听)は奮闘するようです

32: ◆I40z/j1jTU :2007/06/20(水) 00:02:36.29 ID:TutKxD3r0

('A`)<エピローグ


この高校も今日が卒業式。

慣れ親しんだ学校、教室、机、そして友達。
全てに別れを告げる儀式が始まっていた。

相変わらず校長はつまらない話をしている。
ブーンは隣でいびきを掻きながら寝ていた。


……やれやれ、こいつは本当に自由人だな。


こいつには卒業式も糞も無いようだ。
俺も、そんなふうに気楽にうけたかった。

でも、俺の心はそわそわしてそれどころではなかった。



33: ◆I40z/j1jTU :2007/06/20(水) 00:03:55.75 ID:TutKxD3r0

時間が刻々と進み、いよいよ終わりが近づいてくる。

まだかまだかと時計を睨むが、針はそれ以上早く進まない。
当たり前だ。

それから数十分後、やっと校長の話が終わる。
卒業生たちは、吹奏楽部や親に見送られ教室に移動。
そして解散。

解散のあいずは出たが、皆教室から出ようとはしなかった。
俺も、事情が無ければこのままいただろう。

だが、これ以上待たすことはできなかった。


(;^ω^)「ドクオ!!どこにいくんだお!?」

('A`)「悪い。俺帰るわ」


教室から飛び出し、俺は走り出す。



34: ◆I40z/j1jTU :2007/06/20(水) 00:04:53.01 ID:TutKxD3r0

あの時と同じく、空は青い。

アスファルトの上を、軽快に自転車を漕いでいく。
視界に映るのは、大きな海だった。

砂浜にいる女性は、俺に優しく微笑んでいた。




――――ノパ听)は奮闘するようです



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