( ^ω^)ブーンたちは鈴の音を聞くようです

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/24(木) 22:14:43.08 ID:8xUEAKk1O
( ^ω^)ブーンたちは鈴の音を聞くようです










2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/24(木) 22:16:53.18 ID:8xUEAKk1O
プロローグ


久しぶりにアイツに呼び出された。

「何だよ、俺に話したいことって?」

「ああ、はるばる地獄から来てくれたのか。調子はどうだい?」

何でコイツはいつもこんなことを聞くんだろう。オレには理解できない。

「いつも通りだよ。地獄に来るヤツはろくなヤツがいねえから、毎日もめ事ばっかだ。うるさくて仕方ねぇ」

「そうかい。私もヒマなんだよ。だが最近面白いことを見つけた」

アイツはヒゲを弄りながら下界を見て言った。

「たとえ私がどんな下劣なことをしても、人間たちは私に祈るんだよ」

下界を見てみると、観覧車が壊れて、中の子供が今にも落ちそうになってる。

「見たまえ、下にいる人間を。みな『ああ神様、どうか子供が助かりますように』と祈ってる。私がやったにも関わらずな」

前から思ってたが、やっぱコイツは嫌なヤツだ。



3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/24(木) 22:18:47.53 ID:8xUEAKk1O
「それでだ。どのくらいしたら私を嫌いになるか試してみることにした」

「どうするんだ?」

「とりあえず人間をランダムに30億人ぐらい消そうか。増えずぎてたからちょうどいい。
24時間の猶予もやろう。自分の終わりを知ってからの行動とかも見てみたい」

「おまえほんとに性格ひねくれてんな」

「ずっとこんな生活してればひねくれるさ。君もヒマだろ?見てきなよ」

そう言ってアイツは紙に今までのアイデアを書いた。

「ま、ヒマだし見てってやるよ」

そう言ってオレは横に座った。
下界では人間たちが蠢いている。これから自分たちの身に降りかかる災難も知らずに。



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