( ^ω^)は駆動兵器を操るようです
- 8: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:26:36.02 ID:MSClLYYf0
ミ,,゚Д゚彡「私が、なぜこのような戦争を仕向けたと、貴様は考えておる?」
壁を向き、笑みを浮かべながらロマネスクに問う。
( メωФ)「……試験管人間の可能性を確かめるため。もしくは、駆動兵器の……」
ミ,,゚Д゚彡「ふん。相変わらず”人間”にしては、察しはいいな」
この言い方が、ロマネスクの頭に引っかかった。
人間にしては――。
まるで、フサギコは人間で無いような言い方。
(#メωФ)「……そのような事なら、戦争を起こさずともよかっただろう!!」
ミ,,゚Д゚彡「そう熱くならなくても、いいであろう。
それに、私がたった一つの理由だけで、このように血を流してまで、命を張ってまで動くと思うのか?」
そう言い、ロマネスクに、血の滲んだ軍服を、見えるようにする。
深緑の迷彩に、黒く赤い血がこびり付いていた。そして、フサギコは続ける。
ミ,,゚Д゚彡「私は、クマー……。いや、弟を殺す為に、この戦争を仕向けた」
ロマネスクは、驚きを隠せなかった。
悪の象徴であった、ν帝国の大統領、クマー。
正義の象徴であった、VIP軍の少将、フサギコ。
この二人が、兄弟であったなんて。
外された右肩が、ズキンと痛む。喉が鳴り、腕が振るえるのを、ロマネスクは感じた。
- 10: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:28:18.86 ID:MSClLYYf0
(;メωФ)「な……なんだと?」
ミ,,゚Д゚彡「いや、説明が足りなかったな。私は……『0.05%』の生き残りの一人だ」
『0.05%』
おそらく、知る者は五人もいないであろう『0.25%』以前に行われていた人体同士の合成の事を指す。
そう、フサギコは言った。
その中の生き残り……。いや、成功例と言うべきか。
それが、二人。
フサギコ、クマー。
(;メωФ)「そ……そんな馬鹿な……」
ミ,,゚Д゚彡「私とクマーは、最初の造られた人間なのだよ。わかるかね?
そして、お互いがお互いを殺す為に、今現在、VIPとν帝国に分かれているのだよ」
さらに、フサギコは説明を続けた。
なぜ、試験管人間を作り続けたのか、固執し続けたのか……。
ミ,,゚Д゚彡「人間と人間を組み合わせる事によって出来るモノ。
それは、色々な欠点を克服した、完璧なる知識の集合体」
( メωФ)「……」
ミ,,゚Д゚彡「だが、これは理想論。100年も前の酔狂な男が打ち上げた、夢物語と言われていたのだよ。
その男の名前は……ギコ。私の”生みの親”だ」
- 12: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:30:52.64 ID:MSClLYYf0
(;メωФ)「なっ……親を作ったのか!!?」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。私は好きだぞ、理解のいい奴はな。
私は作った……。その酔狂な理想論を打ち立てた男を。欠陥を直させる為に、だ」
―――
――
―
『目を覚ませ……ギコ』
私が、こう言う為に、どれだけ人を殺し、裏切り、操ってきたことか。
この一言の為に、私は作られた人生を費やしてきたのだ。
お前も、そうだったのであろう?ギコ。
(,,-Д-)『……』
あいつを殺して、もう20余年。
今、またこうしてお前の顔を見ることになるとは、その頃は考えもしなかった。
私の体に欠陥が現れるまではな……。
ミ,,゚Д゚彡『おい。完成、しているのであろうな?』
( ,'3 )『問題は無い……はずです。あとは、脳の問題ですね。
当時の記憶があるかどうか……。とにかく、今は目を覚ますのを待つだけです』
- 14: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:32:21.96 ID:MSClLYYf0
欠陥というのは、後々試験管人間全てに現れるものだという事を知る。
それは、完璧を拒んだ神の仕業、というものなのであろうか。
体に現れるのは、個々により違うものだが、フサギコの場合は、強烈な体内での拒絶反応。
内臓が、関節が、全てが千切れるような痛み、脳に響く謎の声。聞くだけで、吐き気を催し、自殺願望が頭に渦巻く。
それが、一定の期間を置き、やってくるのだ。
その度に、ギコへの復讐心、そして怒りが沸々と込み上げる。
ミ,,゚Д゚彡『こいつには、特別なモノがある。
私達のような者を、一つ上のステージ……いや、天井へと持ち上げる知識がな』
( ,'3 )『どれほどの苦痛かはわかりかねますが、
フサギコ殿がそれほど言われるのであれば、相当なものなのでありましょう』
そして、私の親であった物が、目を覚ました。
私と同じ目をし、似たような声でコチラへと話しかける。
(,,゚Д゚)『……お前、フサギコか?』
ミ,,゚Д゚彡『ああ。そうだよギコ。いや、お父さん』
皮肉混じりに、ギコを父親呼ばわりする。
すぐに状況を察したか、キッと睨み、こう言った。
(,,゚Д゚)『……ほう。わしを造ったか』
―――
――
―
- 16: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:34:30.31 ID:MSClLYYf0
(;メωФ)「お前が父親を作って、自分の欠陥を埋めようとしたのはわかった。
だが……。なぜ殺した。殺す必要など無いはずだ。
必要だったのであろう?その知識が……。そして、なぜ戦争を起こしてまでクマーと争う?」
ミ,,゚Д゚彡「ギコは、欠陥を埋められなかった。
いや、元々欠陥を修復できないことを知っていたのだ。
だから殺した。殺したかった、ただそれだけだ。そして……クマーと戦争をする理由。それは……」
ミ,,゚Д゚彡「――喧嘩、だ」
(;メωФ)「……喧嘩、だと?」
( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第29話『家族』
何を言い出すと思えば……。
喧嘩だと?
造られた人間だとしても、ただの兄弟喧嘩。
どこにそこまでの感情が沸くというのだ。
(;メωФ)「なぜ、喧嘩がここまで……」
ミ,,゚Д゚彡「私とクマーは、似て非なる存在なのだよ。同じ遺伝子の元から作られたモノ。
だが、望むもの。目指すべき目標、思考……。何かとは言えない。だが、全てが違う。全てが違うのだ」
( メωФ)「全てが違うから、何だというのだ?人は、違って当たり前だ」
- 17: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:35:44.94 ID:MSClLYYf0
ミ,,゚Д゚彡「その違いを、個性と捕らえ、評価するのが、お前達人間であろう?
人より走るのが速い、人より勉学に優れている、人より容姿が端麗である……。
だが、私達は、違うのだ。その違いが、憎い。いや、憎く感じるように植え込まれているのかもしれないがな」
人との違いが、憎い。
人間、全て同じ部分、部位で出来ている者はいない。
これは、児童学校に所属する学徒でもわかる、至極普通な事。
その人間の違いが、この社会を回し、この世界を回している。
異なった考えがぶつかり、新たな考えを生む。
その新たな考えに、同調した人間達が、数を成して、コミュニティを形成していく。
その考えが、人間同士のキメラ、所謂試験管人間には無い、そうフサギコは言う。
人間が違う形、性格を持たされているのは、各々の不安、不満を埋めるように、新たな見解を生めるように……。
なぜその考えが、試験管人間には無いのか。
それは……。
ミ,,゚Д゚彡「完成、されているからだ。人間として、生物として」
( メωФ)「……」
生物としての、完璧を目指そうとする。
だが、完璧というのは、非の打ち所の無い、どこにも欠点が見当たらない物。
故に、自分の体にある、必然的に生じる欠陥が、鼻に付く。
それが、ギコを造り直し、修復させようと思った理由。
そして、完璧であるが故に、高いステージでの物事の押し計らいが生じてくる。
フサギコが、クマーを殺そうとしている理由はそこにある。
- 18: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:38:21.99 ID:MSClLYYf0
ミ,,゚Д゚彡「矛盾、という言葉を知っているな。ロマネスク中尉」
( メωФ)「……ああ」
ミ,,゚Д゚彡「本来の話では、最強と謳われる矛と、最強と謳われる盾。
その矛で、盾を突くとどうなるか……。といった話だ。だが、私が言いたいのは、そこでは無いのだよ」
全く同じ環境で、全く同じ能力を持たされたフサギコとクマー。
作り出され、全く同じ訓練を受け、全く同じ栄養を摂り、過ごして来た二人は、容姿は違えど、その技量は等しく持たされた。
ミ,,゚Д゚彡「だがな、決定的に違う事があった。それは……、内面の違い。
人間を超越した能力を持つ私とクマーに、差が生まれ始めたのだよ。
その小さな差は、徐々に大きくなっていく。私は、その差が目に付くようになっていた」
( メωФ)「……そして、目に付くようになっていった差が、今のお前を動かしている。ということか?」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。同じ、最強の矛と盾を持ち、対等な能力を持つ二人が対峙したとしても、
それを持つ内面的な人間の技量が違えば、当然差が生まれる。
そこで私は、この何十年間も、努力してきたのだよ。クマーを殺す為。
少しでも試験管人間としての性能の差が開かない内にな。それでも、長い年月がかかって、今に至るのだ」
この、一連のフサギコの話を、ほぼ黙って聞いていたロマネスクは、怒りを覚えた。
今にも、銃をぶっ放してしまいそうな、トリガーを引く指を押さえるのを我慢するのに、必死であった。
- 20: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:39:47.57 ID:MSClLYYf0
(#メωФ)「本当に……!!」
(#メωФ)「――本当に言っているのか!!」
ミ,,゚Д゚彡「当たり前だ。さっきも言ったであろう?この際だから、話してやる、とな」
(#メωФ)「くっ……!!そのような理由で、ここまで戦争を拡大させて……!!!」
ミ,,゚Д゚彡「お前には、私の過去なんぞわかるまい。さあ、NRPが着いたようだぞ。ここから出なくてもよいのか?」
自分は、ここで引き金を引かなくてはならない。
自分は、ここでこの諸悪の根源を断ち切らなくてはならない……。
思索が頭の中を、縦横無尽に駆け巡る。
殺せ……。
殺せ……。
ロマネスクの全てがそう命じる。
(;メωФ)「お前は……悪だ。悪は断ち切れと教えられていた……!!
今のVIPにだ!!!VIPに教えられていた!!!」
ミ,,゚Д゚彡「……」
トリガーに指をやり、ちょうど心臓の真後ろに銃口を当てる。
一瞬で……殺す。
そうでないと、自分が殺されてしまうだろう。
そして、自分に言い聞かせるように、言葉を重ねる。
- 21: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:41:40.50 ID:MSClLYYf0
(;メωФ)「そして!!その教えは……フサギコ。お前から聞いたものだ……!!」
ミ,,゚Д゚彡「……お前に、私が殺せるとは思わんが」
(;メωФ)「いつまでも……、いい気にはさせん!!!
フサギコは、ここで命を終える!!そして……私が、この喧嘩を止める!!!
お前の代わりに……!!!終わらせる!!!」
ロマネスクは、トリガーに指をかける。
そして、一気に指を引いた。
『……そうか。大きくなったもんだ』
ズドン。
大きく、太い音が響き、手前の壁に、何発もの弾丸と、肉片が張り付く。
銃口から白い煙を吐き、次弾を装填すると、ロマネスクは、徐々に倒れ行くフサギコをじっと見つめる。
まるで、操られるのを止めた人形のように、ぐったりとうつぶせに倒れこむフサギコ。
胸には大きな穴が開き、今まで流れていたかも疑問であるほど冷徹であったその体からは、おびただしいほどの血が流れて出していた。
その血は、人間のそれと寸分変わらず、部屋には、銃とは違う鉄の臭いが充満する。
返り血を浴びたロマネスクの軍服は、フサギコが流していた腕の血とは比べ物にならず、迷彩が隠れるほどの浴びようであった。
そして、徐々に体温を失いつつあるのがわかるフサギコの体から、声が聞こえた。
ミ,, Д 彡「……ぁ………」
何を言おうとしたのかは、今もロマネスクにはわからない。
罵倒の言葉であったかもしれない、侮辱の言葉であったかもしれない。
だが、その言葉が何であっても……。
後悔は、してはいけない。
もう、戻れないところまで来てしまったのだから――。
- 22: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:43:16.66 ID:MSClLYYf0
( メωФ)「……必ず、止めます。フサギコ少将」
流れそうになる涙を抑えながら、痛む右腕で、敬礼をする。
フサギコの死体を、仰向けにし、目を閉じさせると、ロマネスクはNRPへと急いだ。
おそらく、次が最後の戦い。
一人の男が、死を持って解決させた大きな闇の終了が、近づく。
そして、その頃NRPでは、クルー達が、一人一人胸の内を話していた。
これからの身の振り方。
今のこの事態をどう思っているか――。
从'ー'从「私の考えは、さっきの通りです。何も、変わりません。最後まで、NRPと共にいます」
中には、NRPを降りると言う者もいた。
普通なら、そうするであろう。
わざわざ反逆をしてまで倒したい悪であるかどうか、という問題である。
誰も、止めたり、咎めたりはしない。
@^0^@)/「私も、このNRPに残ります!NRPの、一員ですからァ!」
残ったのは、ワタナベ、ホッペマンを含む9人。5人は、降りることを決めた。
荒巻は、予想以上に残ったNRP乗組員達に、驚きを覚えた。
そして、この腐った体制のVIPに、皮肉を感じた。
- 24: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:44:52.74 ID:MSClLYYf0
/ ,' 3「――わかった。後は、駆動兵器だけだ。揃い次第、すぐにここを出る」
『了解!!』
そして、ドクオがNRPに駆けつけると、そこにはクーがいた。
まるで、自分を待っていたかのように感じたドクオは、立ち止まる。
川 ゚ -゚)「……ドクオ。君は、これに乗って行くのか?」
('A`)「はい。そう、決めました」
淡々と返答するドクオ。
そして、淡々と質問をするクー。
慌しく感じるこの南部指令基地。
だが、この二人の間の会話には、落ち着いた空気が流れていた。
川 ゚ -゚)「そうか……」
('A`)「クー少尉は……行かないんですね」
川 ゚ -゚)「……どっちに、いればいい?」
('A`)「え?」
川 ゚ -゚)「私は、VIPか、このNRP。君は、どっちにいるべきだと思う?」
- 26: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:46:25.18 ID:MSClLYYf0
――答えたくは無かった。
自分が、ここでどう答えたとしても、クー少尉の人生を動かしてしまいそうで……。
でも、クー少尉の目は、凛と輝いていて、俺を逃がそうとはしなかった。
('A`)「……でも、自分が答える訳にはいきません」
川 ゚ -゚)「……君は、鈍感だな」
そう言うと、クー少尉は、俺に詰め寄って来る。
自信に満ち溢れたその姿に、少し見とれてしまったが、目の前にクー少尉の顔が来ると、呆けた自分もすぐに飛んでいった。
川 ゚ -゚)「君に、この命を預けようと言っている」
('A`)「……え?」
川 ゚ -゚)「行くところの無いこの命、君が友の敵を討つ糧に……」
(;'A`)「ちょっと……何言ってるんですか!!」
『私は本気だ』
そう言わんばかりの目に、ドクオはねじ伏せられた。
川 ゚ ー゚)「……決まりだ」
('A`)「……」
先にNRPへと入っていくクーの後姿を見て、申し訳ない感情の前に、
ブーンがどれほど影響を与える人間だったのか、という事が浮かんできた。
- 28: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:47:19.26 ID:MSClLYYf0
あいつは、何も考えていないようで、何か考えていて……。
きっと今も、のんきな顔をしてここを見てるんだろうな。そんな事をドクオは考える。
お前のVG。
俺が、引き継ぐよ。ブーン。
('A`)「クーさん!!」
川 ゚ -゚)「……ん?なんだ?」
お前の腕、脚。
('A`)「この戦いが終わったら……」
川 ゚ -゚)「?」
空を。
('A`)「この戦いが終わったら……。ブーンの墓……、立てるのを手伝ってくれませんか?」
川 ゚ー゚)「ああ。もちろんだとも」
お前の翼で駆けよう。
/ ,' 3「――君たちの返答を、聞こう」
('A`)「もちろん、行きます。行かせてください!!」
川 ゚ -゚)「同じく」
- 30: 作者 ◆Cy/9gwA.RE :2007/08/04(土) 22:49:31.62 ID:MSClLYYf0
『駆動兵器VR、VP。搭載完了しました。VBは、各部装甲を仮修繕いたしました。各兵器、搭載始めます』
/ ,' 3「ありがとう。その言葉を待っていた!!」
そして、フサギコとクマーの兄弟喧嘩を継いだ男も、NRPへと到着する。
散弾銃と、血まみれの迷彩服を着て。
(;メωФ)「はぁっ……!!遅くなりま……した……!!」
(;'A`)「ロマネスク殿!!!」
(;メωФ)「さぁ……。行きましょう!!!」
/ ,' 3「ロマネスク……」
(;メωФ)「戦争は、クマーを殺せば全て終わります!!詳しい事は後で話します。さあ、行きましょう!!」
/ ,' 3「……そうじゃな。シラネーヨへ連絡を取る。NRP、発進!!!」
演習棟から、NRPが飛び立ち、シラネーヨのいるラウンジ空域へと向かう。
残るは、戦力を蓄え、ν帝国、いや、クマーを殺すのみ。
だが、戦争というものは、網の目の様に人間の感情、思考が入り組んでいる。
そう簡単にいくわけも無く、フサギコの死により、新たな復讐の芽が生まれる。
(;`ハ´)「フサギコ殿……!!!!」
ξ;゚听)ξ「そ、そんな……。お父様……」
二度目の、いや最後の三つ巴の戦いが始まろうとしていた――。
( ^ω^)は駆動兵器を操るようです 第29話 『家族』 完
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