何やってもうまくいかないから( ^ω^)小説でも書くようです

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:54:49.94 ID:ug5EbwgY0

('A`)「……かわいい顔が、はは、見えないのが、残念だけどひひ」

( Σ川 ///) )(!!)

「やあっ!」

胸の先に何が触れるのを感じ、彼女はビクンとその身を捩った。

(*'A`)「いひ、うへはひひひひひ、感度りょうこおおおおおおうううっ!!」

彼が右手に力を込めると、丸めたプリントがくしゃりと音を立てる。
それからは、薄ら笑いだけが部室内に響いていた。



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:55:36.53 ID:ug5EbwgY0

('A`)「はひ、はひ、興奮してきたよぅう」

(:::::::::::::::)「いや……いやだ、やだやだやだやだっ!」

(*'∀`)「かわいいいぃぃよおぅぅぅぅ」

何度も力を込めるのだが、そのたびに脱力してしまう。
全身が動くのに合わせ、大きめの胸が小刻みに震えた。

( 川;゚ -゚) ) (だ、だめだ、力が……)

('A`)「みせて、みせて、ねえ、おれたち恋人だ! こいびと!」

( Σ川 ///) )(ひゃあっ!?)

いまや、ドクオのものとなっている彼女の両手は。

お腹の下からカットソーの裾を掴み、にべもなく捲り上げると……
わずかな弛みを見せながらも、胸でつっかえて止まった。

その下から覗く、真っ白な肌。
窪んだ腰周りからお腹につづくなめらかなライン。

(*'A`)「ひいひひ! かわいいおへそ! いひい!」

(:::::::::::::::)「く……やっ!」



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:56:21.10 ID:ug5EbwgY0

('A`)「見たいなあ! 胸! 見せろ!」

( Σ川;゚ -゚) )(ひゃあっ!?)

見えない力が腕を押し上げ、両手が一気に引き絞られる。

胸に引っかかった上着が外れると同時に。
それまで押し上げられていた両胸が、弾かれるようにぷるんと顔を出した。

('A`)「……」

(*'∀`)「うひゃわあああえうぇえええええええっ!! おp、おっぱいぃうぃ!」

( Σ川 ///) )(!!)

(:::::::::::::::)「あうっ……!」

簡素でひかえめなレースのついたホワイトのブラ。
その下で露わになった白い双球は、それを包み込む布の装飾とは裏腹に、控えめとは言い難いボリュームだった。



40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:57:08.84 ID:ug5EbwgY0

(*'A`)「はーっ、はあぁーっ」

ドクオは舐め上げるように胸の下から上へ、さらに脇から胸の先までをゆっくりと視姦し、吟味する。

(*'A`)「かうぁうぃいよおう、クー、かわいいぃい」

(:::::::::::::::)「はふっ……!」

彼の荒い鼻息が、脇と胸の間、乳腺を通過して胸の上、鎖骨から首筋へ伝う。
自分勝手で我侭な愛撫。
ゆっくりじっとりと、絡みつくように肌を撫であげる。

('A`)「いひえへ、でへえへ、いい眺め」

( 川 ;-;) )(ううっ……)

情けなさと恥ずかしさが入り混じり、知らず知らず溢れ出ていた。
今の状況における、何故、どうして。
これらは全て後悔の渦となって涙に溶け出していた。

( 川 ;-;) )(私……どうして来てしまったんだろう、こんな……)



42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:58:05.16 ID:ug5EbwgY0

('∀`)「いいよね、次、下、いいよねぇっ!」

ドクオの声がより一層大きく響き渡り。
すぐさまそれに呼応するように、彼女の手がズボンのベルトにかかる。

(:::::::::::::::)「あうっ……!」

抗うことの無意味さを知った彼女の体の震えは、先ほどまでの必死さからではなく、
やるせなさと悲壮感からくるものであり。

ジーンズのジッパーを下げると、かちゃかちゃと音立てながら白い太腿が露わになってゆく。

('A`)「ああ、あああああああぁぁあぁ、おいしそおぅおおおぅううう」

白いパンティと、それに負けないくらい白く透き通った脚が、光を淡く反射する。
丸めたズボンの裾に足を通し、すっかり脱ぎ去ろうとしていた矢先のこと。


どさっ


( Σ川 ;-;) )(!!)



43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:58:53.52 ID:ug5EbwgY0

突如、鈍い衝撃が襲い、彼女は片足の姿勢でバランスを崩した。
おそらくはテーブルの脚であろう物体が肩に食い込み、必死で上体を起こそうとする。

だが……続けざま、荒い呼気が耳元で狂ったように響きわたり、
がさがさの感触が乱雑に彼女の体をむさぼった。

(:::::::::::::::)「……いやっ、いやだあっ!」

(*'A`)「げへええ、いいよ!
     くー、がわいいよぐうううう!!!」

白い太腿の間を割るようにドクオの足が入り込み、
ボリュームのある胸が彼の掌の動きに沿って歪む。

腿をさすられ、腰を掴まれ、薄い布を押し広げられ。
彼の手が、唇が、肉感的な柔肌の大地をべたべたと這いずり、駆け回る。

『げへええええ、うひいいいっ、おいじいいいいいようおぉう、ぐううぅぅ』

( 川 ;-;) )(あああ……)


(私……このまま?)

(いやだ……)

(誰か……)



45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 07:59:33.86 ID:ug5EbwgY0

その時だった。

「ぐいひいひひ……うぶっ」

胸の谷間に顔を埋め、下着を無理矢理押し広げようとしていたドクオの荒い息遣いが、
うめきのような奇声と共に離れるのがわかった。

『おい! やめろ!』

「は、離せえええ!」

( 川 ;-;) )(えっ……?)

『何やってるんだよお前!』

「お、おではぐーのごいびとだぞぉぅぉうお」

ドサッ

「あがぁうあっ!」

『はあ、はあ……』

(:::::::::::::::)「ひっ……!」

揉み合うような音が聞こえ、それから彼女の脇に足音が近づいた。
咄嗟に身を縮めて硬直し、そのまま動き一つ取れないでいる彼女の首筋に、何者かの手があてられる。



49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:03:04.88 ID:ug5EbwgY0

川 ;-;)「あ……」

そのまま一気に、頭の覆面が外された。
視界が完全に開けると同時、目に飛び込んできた光景は。


(´・ω・`)「大丈夫か!? どこも怪我はない?」


眼前で心配そうに覗き込む一人の男性……サークルの部長、ショボンだった。
視線を移すとその後ろには、倒れ込み、鼻をおさえて悶絶しているドクオの姿があった。

川 ;-;)「あうっ……」

何も言葉を発することができないまま、身を預けるかのようにその体へ倒れ込む。
腕を回してしっかと抱きついた。

(´・ω・`)「よしよし、怖かったな。もう心配いらないからね」

ぽんぽんと背中を叩かれ、肩をさすられる。
恐怖から解放された反動なのか、襲われていたときよりもさらに足ががくがく震えていた。

彼女は何も考えられず、ただ縋るように全身を押し付け、涙を溢れさせた。



51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:04:13.60 ID:ug5EbwgY0

('A`)「おぐ……お、おでのぐーに手を出ずなあぁあぁあぁあ!」

川 ;-;)「!!」

ショボンの肩ごしに、よろめきながら迫るドクオの足が見えた。

川;゚ -゚)「や……ショボンさ」

彼女が言い終わる前に、すぐさま体が突き放される。
ショボンはドクオから突き出された腕を、肘で咄嗟に受けていた。

(´゚ω゚`)「!!」

川;゚ -゚)「はっ……」

息を飲んだ彼女の眼前、上に逸れたドクオの腕の先には、銀色の何かが鋭い光を放っていた。



53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:05:27.79 ID:ug5EbwgY0

('A`)「はあ、はあ、お、おれのクーを」

上半身を大きく揺らし、滑稽な仕草で身を引きながら、体勢を整えようとするドクオ。

(´・ω・`)「……こ、いつぅっ!!」

しかし。
立ち上がったショボンは、彼の持った刃に怯むことなく、腕を大きく振りかぶると……、

(;'A`)「う、うわあっ」

ガツッ

川;゚ -゚)「!!」

その横っ面にこぶしを叩きこんだのだった。



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:06:56.18 ID:ug5EbwgY0

それからの事は、放心していたクーの目にはどこか別世界の出来事のようだった。
ただ、彼女にとってショボンの対応は、実にスムーズかつ頼りがいのあるものに映った。

既に戦意を喪失していたドクオの胸を掴み、強い口調でサークルからの退部を促すと、
何かあったら警察に突き出す旨を伝え、放り出すように部屋から追い出した。

呼気とうめきを交互に漏らし、ふらつきながら廊下を駆けて行くドクオ。
無論、彼女はその後姿を見る事はなかったが。


服を着替え、溢れ出る涙を懸命にハンカチで拭き取る。
そのうちに、真っ白で何も考えられなかった頭が少しづつ理性を取り戻してくる。

川*;-;)「本当に、本当にありがとうございました。本当に……」

(;´・ω・`)「気にしないで。
       サークルない日なのに部室の鍵が借りられてるのが気になって、
        それで来て見たんだけど……無事で本当によかったよ」

川*;-;)「はい、私……なぜか、動けなくて、それで」

(´・ω・`)「よしよし、いいんだよもう。悪いのは全部あいつなんだから」

川 ;ー;)「はい……」

(´・ω・`)「早く忘れるといいよ」

川 ;-;)「ありがとうございます」



58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:08:25.68 ID:ug5EbwgY0

川 ゚ -゚)「それにしても、ショボンさん強いんですね。……意外です」

(´・ω・`)「意外って」

川;゚ -゚)「あ、すみません」

(´・ω・`)「いやいや、それに僕は弱いよ」

川 ゚ -゚)「そうですか? あいつ、ナイフ持ってたのに」

(;´・ω・`)「……もう無我夢中だったからね。
        喧嘩なんて一度もしたことないんだけど」

川 ゚ -゚)「そうなんですか?」

(´・ω・`)「ああ、人を殴ったのも初めてさ。最初で最後になるといいけどね」

川*゚ -゚)「かっこよかったですよ」

(;´・ω・`)「はは、勝てたのは相手があいつだったからかも」

川 ;ー;)「ふふ……」


まるで映画のワンシーンか何かのように、絶妙のタイミングで助けに来てくれた。

白馬の王子様、という言葉が彼女の脳によぎった。
涙がことさらに溢れ、それから改めて、我ながら陳腐な表現だな、と思い直し。
おかしさと安心感で、彼女の顔には自然と笑みが溢れていたのだった。



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:27:44.07 ID:ug5EbwgY0

その後。
クーはそれまでにない充足感とともに、毎日を過ごしていた。


川 ゚ ー゚)「あの講義、来週試験があるそうなんだが……」

(´・ω・`)「本当かい? あの先生毎年同じ試験問題らしいよ」

川 ゚ -゚)「ああ、らしいな。これなら対策も簡単そうだ」

(´・ω・`)「だね。……ところで、金曜は時間あるかい?」

川 ゚ -゚)「……いや」

(´・ω・`)「忙しい?」

川 ゚ -゚)「うん、その日はバイトがある。どうして?」

(´・ω・`)「研究室の友達がね、あの映画がなかなか面白いと……一緒にどうかなって」

川 ゚ ー゚)「ふふ」

(;´・ω・`)「ふふって」

川 ゚ ー゚)「大丈夫、土曜日は一日中暇だから。行こう」

(*´・ω・`)=3「よかった」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:28:34.31 ID:ug5EbwgY0

「それでね、彼ってばすっごい運転荒くて……」

川 ゚ -゚)「そうなんだ。でも、ドライブ楽しそうじゃないか」

「走り屋気分で急ブレーキとかするんだよ。助手席の私の身にも……」

川 ゚ -゚)「それはあぶないな」

「でしょー。そうでしょー。そうなんだって、それで……。
  ……あ、ところで、クーのほうはどうなの?」

川 ゚ -゚)「……うん?
      どう、って聞かれてもなあ」

「彼とはうまくいってる?」

川 ゚ ー゚)「……ふふ。 まあ、答えにくいけど」


『順調、って感じだな』


事件をきっかけとして、半ば当然のように二人の関係は急接近した。
クーの告白にショボンは照れながらも応え、今では誰もが認める恋人同士である。

ドクオはサークルはもちろん、いつの間にか大学からも姿を消していた。
事件のことや、彼の失踪に対する周りの疑問は、ショボンの絶妙なフォローによって昇華され、
それ以上噂にのぼることもなかった。



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:29:44.85 ID:ug5EbwgY0

(´・ω・`)「無理に何でもと気負う必要はない。
       少しづつ、お互いを知っていけばいいと思うよ」


サークルの部長・先輩として、
軽い友達程度の関係で接していたときには気付かなかった、彼の魅力。

常に人当たりよく優しいことは知っていたが、
彼の気遣いと配慮は彼女の想像以上だった。

付き合いはじめてからは実に、つきすぎず離れすぎず、彼女の求める『心地良い距離感』を保ってくれた。
無理な干渉はしないし、束縛も無い。 常に必要数、望んだぶんだけ与えてくれる。

自分に全幅の信頼を置いてくれている感じで、そのため自分も彼を心から信じられる。
それが彼女にはありがたく、理想的な相手に感じられた。


川*゚ -゚)「相性ぴったり、ってやつかな」


それからの時間は、彼女にとって今までにないほどのスピードで過ぎて行った。



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:30:50.36 ID:ug5EbwgY0

そして彼らは二ヵ月と少し後、ついにその時を迎えようとしていた。

行為に至るまでの期間が、世間一般には早いものなのか遅いものなのかは、個人によって尺度の違いがあろう。
しかし、彼女にとっての70日あまりは、本当にあっという間の出来事だったのだ。


川川*) `*)「……」


ベッドの端に腰掛け、肩を寄せ合い、唇と唇が触れ合う。
長いくちづけを終えると、俯いたクーの後ろからショボンが髪を撫でる。

(*´・ω・) ポッ

川 ///) ボンッ


(*´・ω・)「……かわいいよ、クー」

川*゚ -゚)「……ありがとう」

(*´・ω・)「……本当に、いいんだね?」

川 ///)「……」 こくり。

(`・ω・´)シャキーン 「……シャワー、浴びてくるよ」

川 ///)「……うん」



75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:34:16.14 ID:ug5EbwgY0

ざあああああ。
しばらくして、離れたところから鳴り響くシャワーの水音。

これがなければ、バスルームまで届いてしまうんじゃないかと思うほどに、
彼女の心臓はバクバクと早鐘を打っていた。

川*゚ -゚)(その……私たちのはじまりというか馴れ初めが、あんな事だったから……。
      私に恐怖を与えないよう、気を遣ってくれているんだろうな……)

これまでの時間を通して感じたショボンの優しさを、ここでまた再確認する。


川 ///)「……よし」

シャツを引っ張って中を覗き込み、お気に入りのブラを着ている事をチェックする。

川*゚ -゚)b「勝負下着もバッチリ」

そっちの確認も終わったところで、ベッドにころんと寝転がった。



78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/05/30(水) 08:36:12.37 ID:ug5EbwgY0

天井を見上げてみる。彼女の部屋と似たようなつくりだった。

川*゚ -゚)「賃貸アパートなんて、どこも一緒みたいなものなのかな。でも……」

ショボンと付き合う以前、溜息とともに見上げていた自分の部屋の天井と、
彼の過ごしてきたベッドでみるこの光景は、彼女にとって異質なものだった。

つくりはよく似ているのに、心境が異なると、全然違ってみえる。
実際、違う天井だから当たり前の事なのだろうが。


川 ゚ ー゚)「……ふふっ」

緊張が和らぐと、視野が広がったような気がした。
そのうち彼女の興味は、部屋におかれた家具や日用品、さまざまなショボンの私物へと向けられる。



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