( ^ω^)ブーンは国を滅ぼすようです
- 63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:25:19.71 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「新国王、ブーンだおー」
「わーわー」
('A`)「やったなブーン」
('A`)「じゃ、裏切り者は帰るよー」
( ∵)「ドクオさん」
('A`)「ビコーズたん、今までサンキューなー」
( ∵)「いってしまうのですか?」
('A`)「イエス」
( ∵)「せめて、ツンさんやブーンさんに挨拶を」
('A`)「わかってないなあ。俺は裏切り者だぜ?
オウサマを裏切って、おひめさまを誘惑しようとしたジュウザイニン」
( ∵)「ドクオさん……くぅ、なかせるぜ!」
- 67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:27:33.20 ID:xPmRBcTl0
('A`)「じゃ、みんなによろしくなー」
( ∵)「まってください」
('A`)「おいおい、gdgdだな」
( ∵)「この手紙をどうぞ」
('A`)「誰から?」
( ∵)「それは開けてからのお楽しみ。さ、はやくいかないと殺しますよ?
あなたはジュウザイニンですからねー」
('A`)「コワイヨー」
( ∵)「さようなら、ジュウザイニン」
('A`)「最後までイヤミな奴だ」
- 71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:30:09.37 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「新国王のブーンでーす」
ξ゚听)ξ「姫のツンでーす」
「わーわー」
ξ゚听)ξ「ふう、挨拶も疲れるわー」
( ^ω^)「本当だねー」
(*゚ー゚)「おじゃまします」
( ^ω^)「あなたはだれですか?」
ξ゚听)ξ「早くも浮気? キー!」
- 73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:32:08.51 ID:xPmRBcTl0
(*゚ー゚)「旦那のギコがおせわになりました」
( ^ω^)「あ……」
ξ゚听)ξ(やだ、私としたことが、空気嫁)
( ^ω^)「このたびは、ゴメイフクを、えーっと」
(*゚ー゚)「王様」
(;^ω^)「ひぃ! すいません」
(*゚ー゚)「お願いがあります」
(;^ω^)「?」
- 75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:34:24.87 ID:xPmRBcTl0
(*゚ー゚)「こんかいの争いで、多くの人が死にました」
(*゚ー゚)「ギコも、そのひとりです」
(*゚ー゚)「争いは、かなしみやぞうおしかうみません」
(*゚ー゚)「だから、やくそくしてください。私たちのような
悲しみを背負ってしまう人を、極力ださないように、全力をつくすと」
(;^ω^)「これは重い」
ξ゚听)ξ「それが、王様のセキニンってやつよ」
- 76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:36:02.78 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「わかったお」
( ^ω^)「でも、いずれあらそいは起こるお」
(*゚ー゚)「はい……」
( ^ω^)「ニンゲンは、おろかで、ドンヨクで、愚かだから」
ξ゚听)ξ「二回言ってるわよ」
( ^ω^)「こまかいところはいいから」
- 79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:38:40.22 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「もし、争いがおこったときは……」
( ^ω^)「まもるべき、大切な人たちのために、たたかうお」
ξ゚听)ξ「よくいった!えらい!」
(;^ω^)「いたいお。叩くなおー」
(*゚ー゚)「……私、いっしょうけんめいいきます」
( ^ω^)「それが、ギコの願いでしょう。しっかり、子供をそだてなさい」
( ^ω^)「ホッホッホ」
- 83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:41:18.72 ID:xPmRBcTl0
('A`)「さてと、さいごのみおさめだーいえーい」
('A`)「もう、かえってくることはないだろうなー」
('A`)「さらば、わが故郷」
('A`)「あ、手紙忘れてた」
('A`)「ビリビリっとなー」
('A`)「なんだこれ。手紙じゃないじゃん。えーっと」
('A`)「……新しい国民標と、指令状?」
('A`)「うっそー」
- 84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:44:19.98 ID:xPmRBcTl0
――――
あれから、少しだけ時が経った。
新しい王を迎えた国は、ゆっくりと、着実に成長していった。
( ^ω^)「すっげーのど渇いたおー」
ξ゚听)ξ「私もよ。ドックン、ドックーン」
('A`)「……およびでしょうか?」
( ^ω^)ξ゚听)ξ「喉かわいた」
('A`)「……かしこまりました。お茶を用意いたします」
- 87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:45:50.45 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「お茶ウマー」
ξ゚听)ξ「ウマー」
('A`)「では、私はこれで」
( ^ω^)「あー、ドックン。ちょっと待ちなさいって」
('A`)「なんでしょうか?」
( ^ω^)「私がありがたいお話をしてあげましょー」
('A`)「?」
ξ゚听)ξ「ぱちぱちぱち」
- 88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:47:46.78 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「むかしむかし、この国が、まだ悪い王様にしはいされていたときー」
ξ゚听)ξ「ふんふん」
( ^ω^)「ちっぽけな男が、反乱軍にいましたープッw」
('A`)「……」
( ^ω^)「そいつは半端もので、何をするにも中途半端ー」
ξ゚听)ξ「ダサッ!」
( ^ω^)「しかーし」
- 91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:52:25.32 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「彼は夢を叶えました。執事になりたいという夢を」
ξ゚听)ξ「へー」
( ^ω^)「しかし、彼はかつて友人を裏切った男。
おもい十字架をせおったまま、生きてきました」
( ^ω^)「ところがどっこい。仕えた先は、その友人の国。オワタ」
ξ゚听)ξ「アチャー」
( ^ω^)「ところが、その友人は彼に気づきませんでした。
いや、気づかない振りをしていたのでしょうかー」
ξ゚听)ξ「友人GJ」
( ^ω^)「しかし、本当は違いました。友人は、すでに彼を許していたのです。
執事は一生、その人に仕えたとさ。めでたしめでたし」
- 94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 23:55:17.44 ID:xPmRBcTl0
( ^ω^)「どうだったかお?」
('A`)「……ひじょうに、良い話でしたな」
( ^ω^)「ドックンも、こういう執事になれるといいお」
('A`)「ええ」
ξ゚听)ξ「しかし、ドックンって本当に変な名前ね」
('A`)「……自分は気に入っておりますが」
( ^ω^)「だよねー」
ξ゚听)ξ「名付け親はセンス無いわね」
(#^ω^)ビキビキ
ξ゚听)ξ「あら、どうしたのかしら?ほほほー」
- 99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/02(土) 00:00:14.01 ID:1tv9eEU70
今、俺はとある国で執事をしている。
ドクオという名を捨てて、ドックンという名前になった。
月がきれいだ。王様はグースカ眠っている。無用心だ。
俺は、もう半端はやめる。
死ぬまでこの国に仕えてやる。
何があっても、このオバカな王に仕えてやる。
なぁ、この意味わかるか?
――――俺は、今、幸せってことなんだぜ。
fin
- 115: 1 ◆NscXkUt6VE 2007/06/02(土) 00:08:48.20 ID:1tv9eEU70
あとがき
( ^ω^)ブーンは国を滅ぼすようです を読んで頂いてありがとうございました。
地の文を書くのが面倒だったので、台詞で通したら、楽なことこの上なかったです。
特に語ることはありません。では、ありがとうございました。
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