川*゚ ー゚)ノハ*゚听)lw*´‐ _‐ノv川*゚ 々゚)はよつばのようです

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:13:41.02 ID:W7QQ9lGI0
川*゚ ー゚)ノハ*゚听)lw*´‐ _‐ノv川*゚ 々゚)はおつかいするようです


('A`)「んじゃ頑張れよー、お父さんはゴロゴロしながら待ってるぞー」
川 ゚ -゚)「駄目親父丸出しだな、やれやれ……」

川 ゚ -゚)「じゃあ、空流・灯兎・秋・来羽、頼んだぞ」

川*゚ ー゚)「だいじょうぶだぞ、おかーさん」
ノハ*゚听)「まかされよおおぉぉぉ!!」
lw*´‐ _‐ノv「……夢は108……おっと、安易にお題を消化する所だった」
川*゚ 々゚)「包丁よーし♪改造済みガス銃よーし♪」

四人「いってきまーす!」

川 ゚ -゚)「行ってらっしゃい」

川;゚ -゚)「……駄目だ!後ろから尾いて行く!」
('A`)「心配性だな。そんな事より今からヤろうぜ」


四つ子姉妹達のちいさなちいさな冒険の始まり。



12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:16:54.35 ID:W7QQ9lGI0
川*゚ ー゚)「さて、おつかいにたのまれたものをかくにんするぞ」

母親より渡されたメモを開く四人姉妹の長女・空流(くうる)。
長い黒髪の毛が良く似合う、癖の強い他の3人のまとめ役さん。

ノハ*゚听)「なんだあぁぁ!たまねぎさんはいらないぞ!!」

勢い良く駆け寄ってしまいつまずきそうになる次女・灯兎(ひいと)。
赤く短い髪の毛が似合う、活発でよくはしゃぐがんばり屋さん。

lw*´‐ _‐ノv「ダンシングフラワーは頼まれて無い?そう…残念ね」

凄く残念そうにうつ向き、栗色の長い前髪で顔が見えなくなる三女・秋(しゅう)。
四人の中で抜きん出て頭脳が良いが、他人とは違う発想をするマイペース思考の女の子。

川*゚ 々゚)「たまねぎ、にんじん、じゃがいも…ぎゅう肉まであるっ♪
      斬ったら気持ち良さそうね♪」

金髪のポニーテールをぴょこんと揺らし愉しそうに笑う四女・来羽(くるう)。
すこし危険な思想もあるけど、明るい笑顔がとっても良く似合う女の子。



13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:19:41.42 ID:W7QQ9lGI0
川*゚ ー゚)「くるう、まて。これは…もしかして?」

ノハ*゚听)「ちがいないね!!」

川*゚ 々゚)「あははっアレだよね♪」

lw*´‐ _‐ノv「真実はいつも一つ」

きゃいきゃいはしゃぎながら、
各々の脳内でメモに書かれた食材で出来あがる料理を想像する。
四人の想像が一致したと同時に一斉に口を開く。

「「「カレーだ!!!」」」
lw;´‐ _‐ノv「悪魔召喚に捧げる贄料理に違いない。あな恐ろしや……」

川;゚ ー゚)「しゅー、よくわかんないがちがうとおもうぞ」

……訂正、一人だけ違うようだった。



15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:21:43.55 ID:W7QQ9lGI0
ノハ*゚听)「ちずなんてみなくてもあたしにはわかる!さきにいってるぞおおぉぉぉ」

川*゚ ー゚)「お、おい!ひいと!…まったくあのばかは……」

lw*´‐ _‐ノv「お母さんとよく行ってるスーパーだから問題無いよ。空流姉さん」

川*゚ 々゚)「あらあらうふふ♪しゅうおねえちゃんがふつうのこといってるっ」

川*゚ ー゚)「あしたは、おおあめざーざーか??」

川*゚ 々゚)「すぺつなずナイフでもふってくるんじゃないかなっ?」

lw*´‐ _‐ノv「今、私は辛辣な言葉により傷付いた。
        だがしかし涙の数だけ強くなれるよ、と偉人は言葉を残している」

川*゚ 々゚)「それでこそ♪」

川*゚ ー゚)「しゅうだな」



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:24:49.16 ID:W7QQ9lGI0
3人がスーパー酉友に到着すると、
身振り両手を大きくばたばた動かし叫んでいる灯兎が居た。

ノハ*゚听)「おそかったじゃないかあああぁぁぁ!くうるねえはあねしっかくだな!」

黙りながら、平手でぱしっと灯兎の頭をはたく空流。

ノハ*;凵G)「いたっ!なにすんの!!」

川*゚ 々゚)「ひいとおねえちゃんがわるいよ〜はたかれるだけでよかったじゃない♪」

わたしならこの包丁で―――

ノハ;゚听)「ううっ…なんだかさむけが!?」

川*゚ 々゚)「あははっ」

川*゚ ー゚)「ばかなことやってないで、おかーさんにたのまれたものかうぞ」



18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:27:08.79 ID:W7QQ9lGI0
スーパー酉友に入る四人の子供達。
ここからが本当の地獄、いや試練だ。

川*゚ ー゚)「おかーさんをこまらせないように、メモにないものをかごにいれるなよ」

lw*´‐ _‐ノv「え…暗暗裏に米を入れようと……」

川*゚ ー゚)「だめだ!」

lw*´‐ _‐ノv「がっくりさ」

ノハ*゚听)「はい!にんじんさん、じゃがいもさん!」

川*゚ ー゚)「たまねぎもな」

ノハ#゚听)「しょんぼりだぞおおおぉぉぉ!!!!」

川*゚ ー゚)「あれ?くるうは?」



19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:29:42.71 ID:W7QQ9lGI0
川*゚ 々゚)「……ふふふっ。良いね、この包丁…」

川*゚ 々゚)「この包丁で同じ組のあの子を……私のモノに」

川*゚ 々゚)「あははははっ!殺したい程愛してるし、愛したい程殺してるよっ!」

川*゚ ー゚)「なにをしてるんだ、ほうちょううりばで」

ノハ*;凵G)「まいごになっちゃったかとおもったぞおおおぉぉぉ!!」

川*゚ 々゚)「……!あはは♪ごめんねっ!しょうらいりょうりにんさんになろうとおもって
ねっ!」

lw*´‐ _‐ノv「人の愛のカタチは人それぞれ。それが狂気であろうとも」

川*゚ 々゚)「!?あはは……」

川*゚ ー゚)・ノハ*゚听)「???」



20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:32:27.47 ID:W7QQ9lGI0
残りの牛肉を買い終え家路に着く四人。
空はオレンジ色に染まり、遠くではカラスが鳴いている。

川*゚ ー゚)「わすれものはないな」

ノハ*゚听)「うん!……ところでさ!」

先頭を元気に手を振りながら歩いていた灯兎が振り返り、質問を投げかける。

ノハ*゚听)「くるうがさっきいってたけど、みんなのしょうらいのユメってなんだ!?」

ノハ*゚听)「あ、あたしはおよめさんだけどぉ……」

lw*´‐ _‐ノv「米屋。そしてコメとユメは似てる」

ノハ*゚听)「そ、そうか!かわったユメだな!くうるおねえは!?」

川*゚ -゚)「わたし?わたしは……」



21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:36:13.00 ID:W7QQ9lGI0
川*゚ -゚)「わたしはこのままずっとずーっとなかよく
    よにんいっしょにいられたらいい」

川*゚ -゚)「ずっと…ひいとと、しゅうと、くるうと…いっしょにいたい」

ノハ*゚听)「………ぷふっ!くうるおねえ、かおまっか!」

川;゚ ー゚)「な、ひいと!ちゃかすな!!」

川*゚ 々゚)「あはは♪ほんとうにそうなるといいよねっ!」

lw*´‐ _‐ノv「冒頭では言えなかったが、今の空気なら言える」

lw*´‐ _‐ノv「夢は108式まである。いや、それ以上―――無限かもしれない」

それならば最良の夢を目指そうじゃないか。
皆、それぞれの理想像に向かって。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 15:39:24.90 ID:W7QQ9lGI0
「「「「ただいまーっ!」」」」

川;゚ -゚)「遅かったな…心配したぞ!」

川*゚ー゚)「ちょっといろいろあったんだ」

ノハ*゚听)「ちゃんとまちがいなくかってきたぞおおおぉぉぉ!!」

lw*´‐ _‐ノv「ダンシングフラワーを買えなかったのは悔やまれるけど」

川*゚ 々゚)「楽しかったよねっ!また行きたい♪」

(;A;)「おっ、帰って来たのか。心配しすぎて涙で衣を濡らしてたんだぞ」

そう言うドクオのシャツには涙ではなく、口紅の跡があった。
こんな男とは結婚するまいと幼心に誓う四人であった。



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