川*゚ ー゚)ノハ*゚听)lw*´‐ _‐ノv川*゚ 々゚)はよつばのようです

62: 川*゚々゚)がデートするようです :2007/06/01(金) 17:19:28.89 ID:W7QQ9lGI0
ノハ;凵G)「あたしのへやにゴキさんがああぁぁ!!」

川;゚ー゚)「そ、そんなのはくるうに言ってくれ!」

ノハ;゚听)「くるうううぅぅぅ!……いないぞおおお!」

川*゚ー゚)「ああ、そういえばくるうは公園で、でーとのやくそくがあると言ってたな」

lw*´‐ _‐ノv「何と。明日のトップニュースは決まったね」

ノハ;凵G)「そんなぁぁ……あたしのヘやはおわりだああああぁぁぁ!」

カーペットに膝を着き絶望の表情を浮かべる灯兎。
そんな灯兎の肩に空流が手をぽんと置く。

川*゚ー゚)「あきらめろ」

ノハ;凵G)「……」



63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:21:29.08 ID:W7QQ9lGI0
魔少年公園。
そこにはおままごとをしている二人の子供が居た。

川*゚々゚)「あらあなた、おかえりなさいっ♪」

/ ゚、。 /「ただいま、くるう」

川*゚々゚)「あれれ?あなた…このキスマークは何!?」

/ ゚、。;/「こ、これはでんしゃで!」

川*゚々゚)「うそ言って……。いいわ、あなたを殺してわたしも死ぬっ!」

包丁を鈴木に向けて振りかざす。
鈴木は断末魔の悲鳴をあげ死んだ―――かのように見えた。
……と、ここでネタばらし、この包丁実はプラスチック製だったのである。

/ ゚、。 /『もううわきなんかしないよ。でもふりんなら良いよね』

これには流石の来羽も呆れ顔。
まったく、懲りない園児である。



64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:23:31.24 ID:W7QQ9lGI0
川*゚々゚)「すずきっ!うわきもふりんもわたしはイヤだよ…?」

両頬を紅く染め、真剣な顔で鈴木に言う。
金色に彩られたポニーテールが僅かに震えている。

/ ゚、。 /「分かってるよ、くるう」

川*゚々゚)「うんっ♪裏切ったら殺すからっあははっ♪」

その言葉を聞いて安心したのか、
ぱあっと明るい笑みをこぼす。

川*゚々゚)「大好きだよっすずき!」

/ ゚、。 /「僕も大好きだよ、くるう」

抱き合う園児カップル。
周りから見たらきっと微笑ましい光景だろう。

/ ゚、。;/「でも、僕のむねにホンモノの包丁をつきたてないでね……」

川*゚々゚)「あははっ♪」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:26:12.88 ID:W7QQ9lGI0
ほのぼのとしたおままごとを終え、
二人は並びながらブランコに乗る。
少し漕ぐとキコキコと音を鳴らした。
暫しの沈黙の後、来羽が口を開いた。
憂いを含んだ表情をしている。

川*゚々゚)「……ねー、すずき」

/ ゚、。 /「うん?なんだい?」

川*゚々゚)「わたしといてつかれないかなっ?」

/ ゚、。 /「……」

川*゚々゚)「ほら、わたしってどっかおかしいからさっ」

川*゚々゚)「すきな子をじぶんのモノにしたくなっちゃうんだ」

―――殺してでも。

川;゚々゚)「わたし、おかしい子だよねっあははっ♪」

/ ゚、。 /「……」



67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:27:55.29 ID:W7QQ9lGI0
/ ゚、。 /「くるう」

川*゚々゚)「なぁに?」

/ ゚、。 /「僕はむずかしいことは分かんない」

/ ゚、。 /「くるうがどう思ってるかは、おっきくなるまでわかんないと思う」

川*゚々゚)「……」

/ ゚、。 /「でもさ、ぼくはくるうが好き。ありのままのくるうが好き」

/ ゚、。 /「あかるくて、やさしくて、いっしょにいるとあたたかくなるんだ」

たまに怖い事もあるけどね。
と、鈴木が苦笑いで付け足す。

/ ゚、。 /「僕はくるうのこと、ぜんぶすきだよ」



69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:29:32.87 ID:W7QQ9lGI0
川*゚々゚)「……ふふふっ♪」

/ ゚、。 /「な、なんだよー!まじめに言ったのに!」

川*゚々゚)「あはははははっ♪……ごめんねっ♪」

/ ゚、。;/「もう!僕はおなじこと言わないからね!」

川*゚々゚)「すずき」

/ ゚、。 /「うん?」

川 ゚々゚)「ありがとう」

何時もの笑顔とは違う真剣な面持ちで来羽が言う。
そんな来羽を見て鈴木は頬を紅く染める。

/ ゚、。*/「!!そ、それより駄菓子屋さん行こうよ!」

川*゚々゚)「うんっ!」

漕いでいたブランコから勢いよく降りる。



71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/01(金) 17:31:37.79 ID:W7QQ9lGI0
手を繋ぎ、歩いて行く来羽と鈴木。
公園から二人の姿が消えて行った。

これから二人は色々な障害が待ち受けているだろう。
時にはすれ違い、時には衝突し、時には間違うだろう。

しかしお互いが理解し合えばそれらを乗り越えられるかも知れない。

二人の道はまだ始まったばかり。
その道程に幸多からん事を。


二人が乗っていたブランコは今でも仲良く揺れていた。



72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 : 2007/06/01(金) 17:34:14.49 ID:W7QQ9lGI0
川*゚々゚)「〜〜♪〜〜♪」

デートから帰り鼻唄を唄いながら、
リビングのソファーで寛いでいる来羽。

lw*´‐ _‐ノv「とうとうヤってしまわれたか」

川*゚ー゚)「くるう、たのしそうだな」

ノハ*゚听)「おでーとってのは、そんなにたのしいものなのか!!」

川*゚ー゚)「わたしにはよくわからないぞ」

ノハ*゚听)「たのしいならしたい!こんど、たかおかとおでーとするうううぅぅぅ!!」

lw*´‐ _‐ノv「百合……深いね、灯兎姉さん」

ノハ*゚听)「だめなのか???」

川*゚々゚)「ふふふっ♪」

川*゚々゚)「―――もっと殺したくなっちゃったっ♪」

ナイフに突き刺さったゴキを見ながらそう呟いた。


来羽編おわり



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