戦え!アルバイター達!! のようです、お客様。
- 1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 23:54:07.67 ID:Ael9l+c8O
第0シフト
熱い鼓動、輝く様に今こそ
- 2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 23:56:23.40 ID:Ael9l+c8O
- ( ^ω^)「ふう、もう7年も働いているのにいつになったら正社員になれるのかお…」
ブーンは高岡石油に長い間アルバイトとして勤めている。
車のワックスがけ作業をしながらブーンは独り愚痴る。
「ふむ、正社員か」
( ^ω^)「おわっ!社長、聞いてたのかお!?」
後ろから高岡社長に声をかけられ驚く。
从 ゚∀从「確かに内藤はよくやってくれてるぜ」
从 ゚∀从「だが足りない物がある」
( ^ω^)「足りない物?」
从 ゚∀从「それは……アルバイト力(ぢから)だ」
- 5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 23:58:28.09 ID:Ael9l+c8O
- ( ^ω^)「アルバイト力……何ですかお?それは」
ブーンは聞いた事の無い単語の意味を深く考えこむ。
そんなブーンに女社長高岡は静かに答える。
从 ゚∀从「アルバイト力ってのは……うん、あれだ、アルバイトのパワーだ」
从 ゚∀从「……そしてアルバイト力を蓄えると正社員になれる」
( ^ω^)「なんと」
高岡社長が言うにはアルバイト力を鍛えると正社員になれるらしい。
これは筆者も知らなかった。
从;゚∀从(正社員として雇う金が無いだけだがな……でまかせでセフセフ!)
( ^ω^)「何か言いましたかお?」
从 ゚∀从「何も言ってないぜ!さぁ、気合い入れてワックスワックス!」
- 7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:01:33.43 ID:+r0KERe9O
- ( ^ω^)「たっだいまー!だお!」
玄関を開け、誰も居ない部屋に向かい叫ぶ。
鼻唄を奏でながら郵便ポストに入っていた物をかき分ける。
新聞紙、チラシ、それに―――見慣れない封筒があった。
( ^ω^)「何だお?これ?」
疑問に思いつつ封筒を開け中に入っていた手紙を読んでみる。
そこにはこう書かれていた。
『アルバイター達よ!
我こそが最強と誇るアルバイター達は来る2月14日VIP国際闘技場に集うべし!
アルバイト力を奮い、見事優勝した者には1000万ペリカを進呈する!』
( ^ω^)「……」
読み終えると同時に心臓の音が高鳴った。
静かな部屋に『トクン、トクン』そんな音が聞こえるような気がする。
- 8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 00:04:27.40 ID:+r0KERe9O
- ( ^ω^)「1000万ペリカ……凄い額だお」
( ^ω^)「そんな事よりもこれはチャンスかもしれんお」
( ^ω^)「……この戦いでアルバイト力を付けられるかもしれないお」
息を深く吸い込み、腹に力を入れ叫ぶ。
( ^ω^)「アルバイト王に、僕はなる!」
正社員はどうした!?ブーン!!
そんな彼の戦いが始まった。
第0シフト『またのご来店お待ちしております』
(終わりの挨拶)
戻る/第1シフト