戦え!アルバイター達!!   のようです、お客様。

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:27:54.44 ID:+r0KERe9O





第4シフト
2007、恋をした。oh 君に夢中







21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:31:09.89 ID:+r0KERe9O
闘技場の真中で男女が対峙していた。
男は流行の服に身を包み、髪の毛は整えられ、手には鋏を持っている。
女は地味な服、腰まである長い髪、『ねこのあな』とプリントされたエプロンを着ていた。
対称的なショボンと貞子の戦いがこれから始まる。

(´・ω・`)「……君が僕に勝てると思っているのかい?」

川д川「自信家なんですね、そんな人は呪まーすよ」

(´・ω・`)「ははは、まぁ楽しもうじゃないか」

ショボンは手で鋏をカチカチと遊ばせている。



22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:34:04.18 ID:+r0KERe9O
(´・ω・`)「さぁ、こちらから行くよ」

ショボンは手で遊ばせていた鋏を止め、切っ先を貞子に向ける。
そして目にも止まらぬ素速さで駆けた。

(´・ω・`)「空前絶後―――最近、お仕事の方どーっスか?」

川д川「!!?」

余りの素早さの為、貞子はまともにショボンの攻撃を受けた。
ショボンは貞子の体の一部分を切り刻む。
観客席から悲鳴が漏れた。

⌒゚川 ゚ -゚)「何て技なの…私の体が変形するなんて」

まさに鬼の成せる業だった。
明日から貞子は職場で
『髪型変えたの?似合ってるよっ♪』
という黄色い声が上がるだろう。
髪型を変えて明日は違う私。
こんにちは、新しい私。
観客席からは羨望の眼差しが降り注ぐ。



25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:38:00.31 ID:+r0KERe9O
⌒゚川 ゚ -゚)「流水の動きに縮地。そしてそこから繰り出される回天剣舞」

(´・ω・`)「君は何を言っているんだ……。ただ走っただけなんだけど……」

⌒゚川 ゚ -゚)「中々良い攻撃でしたよ?」

⌒゚川 ゚ -゚)「だけど私にはファッションには興味が無いんです」

(;´・ω・`)「なにっ!?」

⌒゚川 ゚ ー゚)「ふふふふふふふふふふふ」

貞子は奇妙な笑みをこぼす。
それと同時に貞子の姿はかき消えた。

(;´・ω・`)「い、一体どこへ!?」

ショボンは周りを見回す。

⌒゚川 ゚ -゚)「ここですよ?」

(;´・ω・`)「っ!!」

貞子はショボンの眼前に居た。
いつの間にかショボンの首元に小さな本が突き付けられている。

―――殺される。

ショボンは冷や汗を浮かべながらそう思った。



26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:42:54.81 ID:+r0KERe9O
⌒゚川 ゚ -゚)「百鬼夜行―――お客様、ブックカバーはいかがなさいましょうか?」

真正面からモロに攻撃を食らってしまったショボンは、本を手に取る。
ショボンがブックカバーを脱がし表紙を見る。
するとショボンの体が震えだした。

(;´・ω・`)「こ……これは!!狼と香辛料の最新刊!?」

(´゚ω゚`)「ぞ、続編を……楽しみにしていたんだ……」

ショボンが全身を震わせながら白目を剥く。

(´゚ω゚`)「わっちの負けでありんす……」

アルバイト力を全部持って行かれたショボンは、血を吐き出し前のめりに倒れた。

貞子の放ったこの技、凄まじく危険である。
書物は人に知識や希望を与える物である。
時には感動し、時には恐怖し、時には癒される。
そんな本達を筆者は愛している。
ブーン小説もその一端を担っていると思う。
作者さん、いつもありがとう。
観客席から感嘆の声が上がった。



28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 13:47:38.67 ID:+r0KERe9O
⌒゚川 ゚ -゚)「またの御来店をお待ちしております」

貞子が闘技場の出口を開ける。
そこには壁にもたれてながら腕を組んでいるドクオが居た。

⌒゚川 ゚ -゚)「……覗き見ですか?悪趣味ですね」

(;'A`)「おいおい、情報収集とでも言ってくれよ」

⌒゚川 ゚ ー゚)「どちらでも良いです。次に貴方と当たろうがさっきの人のように呪まーすから」

⌒゚川 ゚ -゚)「それでは、さようなら」

貞子がゆっくりと廊下の奥に消えて行く。
そんな貞子の背中をドクオはじっと見送っていた。

('A`)「…………」



第4シフト『またのご来店お待ちしております』



36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/10(日) 14:34:03.07 ID:+r0KERe9O
ちなみに

柴田淳
夏の日の1993
の提供でry



では、またのご来店お待ちしております。



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