( ^ω^)机は繋がり僕らは出逢うようです。

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 18:20:06.07 ID:iIGneknw0
《そのはちてんご 約束さんねんまえ。》

ξ゚听)ξ「未来人ん?」
そっと私の額に当てられた手を押し戻す。
帰ってきたのはため息だった。

ξ゚听)ξ「藪から棒に何を言い出すと思えば」
川 ゚ -゚)「だから、ツンいわく机の君が、実は三年後の……」
ξ゚听)ξ「説明し直すな絞めるわよ」
川 ゚ -゚)「冗談じゃない」
ホントにね。もう一度吐かれたため息。
朝の喧騒から少しはずれた場所、出入り口からはひっきりなしに登校してきた
クラスメートが入ってくるが、それでもこの場所は周りと比べて静かなように思う。

ξ゚听)ξ「大体、どうしてそんな与太話信じるようになったんだか……」
川 ゚ -゚)「ん? 真剣に対応すれば、その人の真意は自ずと見えてくる」
ξ゚听)ξ「それで白だって思ったワケ? なんて言うか」
川 ゚ -゚)「何だ?」
ξ゚ー゚)ξ「あいっからわずね」
カラリと笑うツン。
まだ眠たげな瞳の中に、疑いの色はない。



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 18:22:06.24 ID:iIGneknw0

真剣に対応すれば、その人の真意は自ずと見えてくる。

川 ゚ -゚)「それを体現しているのは君自身だよ、ツン」
ξ゚听)ξ「うん?」
視線を向けて来た友人に、なんでもない。と返す。

ξ゚听)ξ「で、ロト7とか競馬とかの結果聞くの?」
川 ゚ -゚)「これなんて俗くさい」
ξ゚听)ξ「活用法なんてそれ位しかないじゃないの」
真剣に対応している結果、真意で言っていると判断。
……まったく。

川 ゚ -゚)「もう少しロマンチックにはなれないのか?」
ξ゚听)ξ「なってもいいけどそれってお金になる?」
川 ;゚ -゚)「……あの、なぁ」
今度は私が呆れる番だった。
ため息こそ出ないにしろ、視線は少し鋭くなっただろう。



9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/21(木) 18:23:16.85 ID:iIGneknw0
ξ゚听)ξ「で。どうすんの、クー」
川 ゚ -゚)「どうする、とは?」
ξ゚听)ξ「逢う約束、したんでしょ? 机の君、えーっとブーンって言ったっけ?」
わら半紙のプリントを手で弄びならがら、私は相変わらずなツンを見る。
鋭いなぁ。苦笑が洩れた。

川 ゚ -゚)「3日後の文化祭」
息を吸う。苦笑ではない笑みが洩れた。
スーピーカーから鳴ったチャイムにかき消されないように、少しだけ声を張って、

川 ゚ -゚)「そこから三年後。この教室で逢うんだ」

あっそ。興味のなさそうな声がする。
もう少し乙女っぽさが出れば、いいんだろうけどなぁ。
ダウナーなテンポのツンについて思い、それから私は三年後の今を思った。

手中にあるわら半紙が印刷した日付を一瞥する。
自然と笑みが深まった。ああ、未来がひどく楽しみだ。

《そのはちてんご 約束さんねんまえ。》終
            そのくに続く!



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