( ^ω^)とひぐらしのなく頃に。のようです
- 47: それではTIPS ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:39:43.94 ID:Ha6ha7F70
【ツンの日記A】
6月21日
もう、限界。
『あの人』が生き続けているのに、ブーンはいない。
こんな世界はもう、嫌。
- 48: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:40:50.60 ID:Ha6ha7F70
・彼女の机の引き出しにあったもの。恐らく、日記と思われる。
・日記にはいたる所に血がついている。
・この日を境に日記は記されていない。
- 49: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:43:06.37 ID:Ha6ha7F70
- 【もうすぐ綿流し】
魅音「あーもう、わかんないよー。」
圭一「だから、それはこの式を代入するんだって。・・・さっきと同じような問題だぞ。」
魅音「わかんないもんは、わかんないんだもん。圭ちゃんの勉強の知識を半分欲しいよ。」
圭一「部活とかの悪知恵は働くのに、勉強はホントにダメなんだな・・・。」
各自が自由に自分のすべき事をやっている。
・・・こんなのでも一応は授業中である。
といっても、うちの学校は学年混同なので先生一人では全員を構いきれない。
なので、俺のように生徒が生徒に勉強を教えることもよくある風景なのだ。
だけど、魅音は俺より年上の筈なんだけどな・・・。
- 50: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:44:23.13 ID:Ha6ha7F70
- いつもなら、レナもこの輪に加わっているのだが、今日は下級生の面倒をみているようだ。
しょうがないから、魅音と二人で勉強するか、と言ったら、頑張ってねと言われた。
?そりゃ、頑張るけどさ。
ちなみに、何故か魅音は赤くなっていた。
他の部活メンバーをみてみたが、やはり行動はバラバラである。
沙都子と梨花ちゃんは二人で勉強中。
というか、梨花ちゃんが沙都子を馬鹿にしているようである。。
梨花ちゃんも好きだよな・・・。
ブーンは眠っている。
まぁ、いつもの事である。
先生に怒られた時以外は、大抵、授業中は眠っている。
よほど退屈なのだろう。
- 51: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:46:32.59 ID:Ha6ha7F70
俺も昔はかなり勉強をしていた筈だが、ブーンには敵わなかった。
やっぱり、上には上がいるもんだなぁ、と思い知らされた。
魅音「そういえば、もうすぐ綿流しだねぇ〜。」
圭一「ああ、綿流しの日って確か、お祭りをやるんだろ?」
魅音「そうだよ。雛見沢の住人だけじゃなくて、興宮の方からも人が来るからね。それはもう大賑わいなんだよ!」
圭一「へぇ〜。それはすげぇな。もちろん、部活メンバー全員で行くんだろ?」
魅音「当たり前じゃん!・・・まぁ、普通にお祭りを楽しめるとは思わないほうが懸命だけどね。」
圭一「その言い方だと、屋台で早食い勝負とかやる気だな?」
魅音「ご名答!罰ゲームもあるから、覚悟しときなよ〜。」
- 52: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:48:49.13 ID:Ha6ha7F70
圭一「それは負けるわけにはいかないな!あ、でも、今年は何も起こらないといいよな。」
何気なく発した一言。
しかし、その言葉を聞いた瞬間、魅音の目が大きく見開いた。
その目はまるで、獲物を狙う鷹のような目。
魅音「圭ちゃん、その言葉どういう意味?」
魅音のあまりの変わりように俺は少し怖気づいてしまう。
圭一「え、その、綿流しの日には毎年、何らかの事件があるんだろ?それが今年はなければいいなぁって・・・。」
魅音「その話、一体誰に聞いたの?」
圭一「え、富竹さんに少し・・・」
- 53: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:51:54.20 ID:Ha6ha7F70
魅音「富竹のおじさんか・・・ここに住んでいる訳でもないのに余計な事を・・・。」
その後、ブーンに詳しく聞いたと言おうとしたのだが、魅音の言葉の冷たさに俺は一度、口を閉ざしてしまった。
でも、俺は仲間に不信感を抱いたりはしない。心に決めてある筈だ。
魅音「その話の事なんだけどさ。」
圭一「わかってる。俺に雛見沢に偏見を持たせない為に今まで言わなかったんだろう?」
魅音「・・・え?」
魅音は予想外だったのか、驚きの表情をみせる。
ブーンに言われた通りに言ったのだが、どうやら当たりのようである。
圭一「でもさ、俺がこんな事で雛見沢に偏見を持ったりはしないって事だけはわかってくれよ。」
魅音「うん・・・ごめんね。別に隠してた訳じゃなかったんだけど・・・。」
- 55: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:55:02.50 ID:Ha6ha7F70
- 圭一「だから、わかってるって!魅音なりの心遣いなんだろ?サンキューな。」
そう言って魅音の頭をわしゃわしゃと撫でた。
魅音の顔が急激に赤くなる。
最近、こんな魅音をよく見る気がするなぁ。
魅音「わ、わ!あ、えと・・・どういたしまして。」
その時、後ろに感じる異様な気配。
振り返ると・・・そこには知恵先生が立っていた。
知恵「前原君と、園崎さん・・・?楽しそうですねぇ。よければ、先生も話しに混ぜてくれませんか・・・?」
一見、とても優しく微笑んでいるようだ。
しかし、それは違う。これは怒りの表情の上に笑顔というなの仮面をつけている・・・!
魅音「あはははは・・・私たちでよければご一緒しますよ。」
知恵「・・・何を言っているんですか!委員長のあなたが、そんな態度でどうするんです!?
前原君も!上級生としての自覚を持ってください!」
- 57: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/22(金) 21:57:18.26 ID:Ha6ha7F70
知恵「それから、ブーン君!あなたはいつもいつも寝てばかりで・・・今回は許しませんよ!!」
(;^ω^)「むお!!キャーこないでぇ!!」
怒りの矛先がブーンに向かったようである。
ごめんなブーン。
ご冥福をお祈りします。
もうすぐ、綿流しのお祭り。
皆で遊んで、皆で騒いで、皆で楽しんで
・・・本当に楽しみだ。
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