( ^ω^)とひぐらしのなく頃に。のようです

43: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:11:58.31 ID:QEFFpvtn0
【古手梨花の失踪】

レナ「圭一君、見つかった?」

圭一「いや、見つからねぇ。くそ、一体どこに行っちまったんだ!」


梨花ちゃんが居なくなったという電話を聞いて俺たちはすぐに捜し始めた。

綿流しは明日だから、今日は何も起きないと思っていた警察も大慌てである。
村の人たちは、いなくなったのが梨花ちゃんだったので祟りが起きるんじゃないかと不安げな表情をみせる。

・・・時刻はもうすぐ、12時を過ぎる。



44: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:13:47.69 ID:QEFFpvtn0

沙都子「梨花、梨花ぁ!一体どこに行ってしまったんですのぉ!」

魅音「沙都子・・・。ちょっと休んだ方がいいんじゃないの?」

沙都子「いえ、絶対、私が見つけて差し上げますのよ・・・!」


沙都子は泣きながら梨花ちゃんを捜していた。
自分の一番の親友が居なくなってしまった不安はきっと、計り知れないものなんだろう。

・・・その姿は見ているのが、忍びないほどだった。



46: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:15:22.32 ID:QEFFpvtn0

圭一「なぁ、ブーンはどうだった?」

( ^ω^)「僕も全然だお・・・。必死に捜しているんだけど・・・。」

圭一「そうか・・・。よし、もういっちょ皆でがんばるか!」


そう意気込んだところで、魅音が申し訳なさそうに言った。

魅音「圭ちゃん、子供たちはそろそろ終わりにしなさいって。後は、大人達で捜すからって・・・。」

圭一「でもよ、梨花ちゃんが・・・。」


話を続けるつもりだったが、魅音が後ろを見るように顔でサインを送る。

振り返ると、沙都子は既に限界に近づいているようだし、ブーンも相当な疲労の色をみせていた。

正直、俺も体は既にボロボロである。



47: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:17:11.27 ID:QEFFpvtn0

レナ「不安なのはわかるけど・・・、ここは大人の人達を信用してみないかな、かな?」

圭一「・・・そうだな。このままだと、俺たちまで危険な目にあったりしそうだもんな。」

沙都子は不満そうだったが、自分の限界も分かっているようで渋々、理解してくれた。



・・・梨花ちゃんはどこに行ってしまったんだろうか。

明日はお祭り。
前から、楽しみにしていたのに、こんな事になるなんて・・・。



48: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:18:10.86 ID:QEFFpvtn0

言いようもない不安が俺を襲う。

もしかして、これが鬼隠しってやつなのか?
でも、綿流しは明日なのに・・・。

ふと、横を見ると青ざめた表情のブーンがいた。


圭一「お、おいブーン。大丈夫か?」

( ´ω`)「だ、大丈夫だお・・。ちょっと疲れているだけだお・・・。」


こんな風になるまで、梨花ちゃんを捜していたなんて・・・。

よっぽど心配だったんだな・・・。



51 名前: ↑またまた訂正orz 投稿日: 2007/06/24(日) 23:21:26.23 ID:QEFFpvtn0
でも、俺は薄々感づいていた。


幸せだった日々が終わりを告げていること。

何か大きな悲劇が起きているんじゃないかということ。


雛見沢の夜は暗い。

・・・深い闇に吸い込まれそうな錯覚を覚える。

いや、もしかしたら、ここは既に・・・。



53: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:23:31.73 ID:QEFFpvtn0
【終わり】

富竹「鷹野さん、梨花ちゃんがいなくなってしまったというのは本当かい?」

鷹野「え、ええ、どうやらそのようね・・・。」

富竹「これはまずい事になったぞ・・・。綿流しは明日だから、少なくとも今日は何も起きないとおもっていたんだがね・・・。」


入江診療所でジロウさんと私は古手梨花失踪事件について話していた。

もっとも、私は早く彼にこの場から立ち去って欲しい気持ちでいっぱいである。


鷹野「ねぇ、ジロウさん。私は梨花ちゃんに恩があるから、彼女を探すのを手伝ってきてもらえないかしら?」

富竹「大丈夫!梨花ちゃんも、君の笑顔も僕が守ってみせるさ!」

うざったい一言を残して彼は去っていった。



54: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:25:11.79 ID:QEFFpvtn0
鷹野「小此木・・・。」

小此木「は、はい。なんでしょう?」

鷹野「見張りをつけておけと言ったわよね?これはどういうこと?」

小此木「・・・詳しくは見張っていた奴、本人に聞いてください。」


彼がそう言うと、山狗の下っ端が一人現れた。
私は彼に問い詰める。


鷹野「一体、何があったの?教えてくださる?」

A「え、えーとですね。今日、Rは明日の綿流しの会合に出席していた訳なんですが・・。」

知っている。
綿流しの日こそ、私の計画実行日であるからだ。



55: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:26:36.78 ID:QEFFpvtn0

A「それでですね・・・会合が終わった後、少し目を離していたうちに、急いでどこかへ行ってしまった様で・・・。」

鷹野「ふざけないでちょうだい!!」

私の叫び声に彼は震え上がる。
しかし、私の怒りは収まらない。

もう一度、彼に怒りをぶつけようとした所で小此木が言った。


小此木「他の会合参加者が、少年と一緒にRが走って行ったのを見かけたと言っていました。
・・・恐らく、その少年が行方を知っているか、あるいは・・・。」


鷹野「その、『あるいは』があってしまっては困るのよ!一刻も早く、Rの行方を捜しなさい!!」



56: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:28:27.85 ID:QEFFpvtn0

私の一言で小此木が山狗に命令をだす。
一刻も早くRを捜し出せ、と。


もし、彼女が死んでしまっていて・・・。

その死体を確認できないまま、時間が経ってしまって・・・。

雛見沢住人の暴走が確認出来なかった時・・・。



いや、そんな事は絶対におきない!

私とおじいちゃんの研究は間違ってなんかいない!!



57: ◆9d9cVF02x2 :2007/06/24(日) 23:29:28.48 ID:QEFFpvtn0

でも、もし・・・。

もし、そんな事が起きてしまったら・・・。


私とおじいちゃんの研究は認められない。

歴史に名を残せない。

神になんてなれない。


・・・そんなのは、いや、いや。

いや!いや!

いやああああああああ!!



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