( ^ω^)がマジ切れしたようです

6: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:17:32.24 ID:PEkqDd6Z0
( ・∀・ )「どうも、おはこんばんにちわ。モララーと申します」


( ・∀・ )「お久しぶりの人も始めての方も、今日はどうぞごゆっくりと」


( ・∀・ )「さて、あいさつはここまでにして、本題に入りますか」


( ・∀・ )「合わせ鏡に無限の世界ができるように、
      世界は無限の可能性を秘めています」


( ・∀・ )「可能性は幾重にも積み重なり、世界を構成します」


( ・∀・ )「しかし、可能性が交差した時、一体何が起こるのでしょうか」


( ・∀・ )「今回はそんなお話……おっと、お喋りはいけないいけない」



( ・∀・ )「僕の悪いクセですね。それではどうぞ」



9: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:20:49.29 ID:PEkqDd6Z0
合作最終話 希望を胸に すべてを終わらせる時…! 第38巻は、発売未定です。 コッチミルナ
( ^ω^)「チクショオオオオ!くらえサイアーク!新必殺音速火炎斬!」
(=゚ω゚)「さあ来いヤマトオオ!オレは実は一回刺されただけで死ぬぞオオ!」
(ザン)
(=゚ω゚)「グアアアア!こ このザ・フジミと呼ばれる四天王のサイアークが…こんな小僧に…バ…バカなアアアアアア」
(ドドドドド)
(=゚ω゚)「グアアアア」
('A`)「サイアークがやられたようだな…」
(`・ω・´)「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
( ∵)「人間ごときに負けるとは魔族の面汚しよ…」
( ^ω^)「くらええええ!」
(ズサ)
('A`)(`・ω・´)(∵)「グアアアアアアア」
( ^ω^)「やったお…ついに四天王を倒したお…これでベルゼバブのいる魔龍城の扉が開かれる!!」
(´・ω・`)「よく来たなソードマスターヤマト…待っていたぞ…」
(ギイイイイイイ)
( ^ω^)「こ…ここが魔龍城だったのかお…!感じる…ベルゼバブの魔力を…」
(´・ω・`)「ヤマトよ…戦う前に一つ言っておくことがある お前は私を倒すのに『聖なる石』が必要だと思っているようだが…別になくても倒せる」
( ^ω^)「な 何だって!?」
(´・ω・`)「そしてお前の両親はやせてきたので最寄りの町へ解放しておいた あとは私を倒すだけだなクックック…」
(ゴゴゴゴ)
( ^ω^)「フ…上等だお…オレも一つ言っておくことがある このオレに生き別れた妹がいるような気がしていたが別にそんなことはなかったお!」
(´・ω・`)「そうか」
( ^ω^)「ウオオオいくぞオオオ!」
(´・ω・`)「さあ来いヤマト!」
ヤマトの勇気が世界を救うと信じて…! 合作のご愛読ありがとうございました!



12: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:23:12.55 ID:PEkqDd6Z0
( ゚д゚ )フゥ…

(・∀・)「お疲れ様です」

VIP街のとある高層マンション、その一室。
最後のトーン貼りを終えて、ミルナは仕事にケリをつけた。

(・∀・)「いやでもしかしホント長かったですよね。
     アニメ化したらまさかの連載復活ですからね。
     そっからの延命ときたらそりゃあもう酷くて酷くて……
     結局こんな露骨な打ち切りになってしまいましたけど、
     まぁ別に漫画家が本業じゃないからいいですよね答えは聞いてません」

( ゚д゚ )「……」

どこからともなく小さなホワイトボードが出てくる。
どうやら喋るのが億劫なので書いて伝えるようです。



13: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:26:07.58 ID:PEkqDd6Z0
( ゚д゚ )つ[うるさい]

(・∀・)「そんなに怒らないでくださいよホント。
     おしゃべりなのが僕なんだって昔から知ってるでしょ?」

( ゚д゚ )つ[うるさいよ]

(・∀・)「そういえば、最近ヒマじゃないですか?」

( ゚д゚ )…

( ゚д゚ )つ[モララーもいなくなったしな]

(・∀・)「ですよね。旅に出ても結局ここに戻ってきちゃうし、
     かといってモララーさんもいないしホントクソですよね」



16: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:28:39.09 ID:PEkqDd6Z0
( ゚д゚ )つ[私はこの街から出ないからどうでもいいのだが]

(・∀・)「ミルナさんはこの街が大好きですからね」

そう言うと、ジエンは窓を開けてベランダに出た。
太陽は沈み、月が昇る。街はポツポツと光が灯っている。

まるで蛍の光のようだ。儚くも美しい姿。
今にも壊れそうで、消えてしまいそうな光。
マンションのベランダから見えるこの景色が二人は好きだった。

(・∀・)「綺麗ですね」

( ゚д゚ )つ[そうだな]

肘を手すりにかけ、ジエンは何か話し始める。



18: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:32:02.92 ID:PEkqDd6Z0
(・∀・)「でもね、僕、時々この景色を全部ブチ壊したくなるんですよ。
     わかります? 大切なモノを壊した後の虚無感。
     あれがたまらなく好きなんですよね」

( ゚д゚ )…

ジエンの隣に立ち、顔をしかめて睨みつけるミルナ。

(・∀・)「まっ、ミルナさんがいる限りそれも無理そうですけどね」

ミルナはこの街の審判者。
悪には罰を与え、街のことを知ろうとする者にも罰を与える。

ジエンは気ままな流浪の存在。
宿り木を求めず、根を生やさず、流れ続ける。

彼らが一体何者であるのかは誰にもわからない。
街が創り出した存在かもしれないし、人々の噂から生まれたのかもしれない。
曖昧で不安定で、触れれば消えてしまいそうな……。



21: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:35:15.80 ID:PEkqDd6Z0
(・∀・)「……モララーさんがいなくなってもう一年が経つのか。
     いやあ、季節が巡るのは早いですねぇ」

( ゚д゚ )つ[そうだな]

一年ほど前。モララーはいわゆるあの世へと去っていったらしい。
ジエンもミルナもあの世の存在は信じていないのだが、
自分達自身存在が曖昧なので一応の納得はしていた。
しかしどうにもしっくりこない。何故だろうか。

(・∀・)「こう刺激がないと詰まらないですよね」

( ゚д゚ )…

( ゚д゚ )つ[僕の肛門も封鎖されそうです]

(・∀・)「どさまぎで何書いてはるんですか」

( ゚д゚ )…

( ゚д゚ ) や ら な い か

(・∀・)9m「あ〜っ、いい男だぁ〜!」



23: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:38:49.31 ID:PEkqDd6Z0
( ゚д゚ )つ[冗談だ。私はそんなキャラじゃない]


「君達は何時でも変わらないね」

(・∀・)「ん? って……アンタ」

後から声が。その主は


( ・∀・)ノ「やぁ。お久しぶり」


( ・∀・)( ゚д゚)……

(・∀・)( ゚д゚ )

( ・∀・)「こっちみないでください」

(・∀・)「てゆーか、なんでモララーさんここにいるんですか?」

当然の疑問だが、何故ここに消えたはずのモララーがいるのか。
まったくもって理解できない展開に、二人は戸惑っていた。



27: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:42:45.03 ID:PEkqDd6Z0
( ・∀・)「いやぁ、なんか気がついたらここに来ていたんだよ」

(・∀・)「整合性とかなんかもう色々なモノ全て無視してませんか」

( ・∀・)「まぁ、僕もこの街に呼ばれたのかもしれないね」

この街は人々を引きつける奇妙な力がある。
それが悪人であろうと善人であろうとも。もちろん死人でも。

(・∀・)「……まっ、いいんですけどね。
     予定調和? 秩序? 欠伸がでてきますから」

( ゚д゚ )…

( ゚д゚ )つ[おかえり]

( ・∀・)「ただいま」

なんだかんだで祝福されたようで、気がつけば何時間も経っていた。
そして何事も無いように太陽はまた登る。
朝焼けの街はどこかノスタルジィを感じさせる。
一日の始まりを告げるように。



30: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:45:40.84 ID:PEkqDd6Z0
( ・∀・)「……フフフフハハハハ」

(・∀・)「?」

( ・∀・)「左手のタトゥーが疼くぜ……」

( ゚д゚ )?

( ・∀・)「まさかこの神のタトゥー(ゴッド・タトゥー)も喜んでるというのか……
      これも神からの祝福のファンファーレなのか……」

(・∀・)「……しばらく見ないうちに変わりましたね。まさかの邪気眼発症だなんて」

( ゚д゚ )つ[お赤飯でも炊こうか]

(;・∀・)「……ごめん、ごめんなさい、調子乗りましたホント」

(・∀・)「いいですよ。誰だって通る道じゃないですか……」

( ゚д゚ )つ[一歩大人になったな]

(;・∀・)「ホント……胸の奥にしまってください……
      見なかったことに、ね?」

じゃあやるなよ。



32: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:49:01.51 ID:PEkqDd6Z0
―――


( ´_ゝ`)「兄者です」


l从・∀・ノ!リ人「妹者なのじゃ!」


( ´_ゝ`)「え〜、今回は書き手が違うそうですが」


l从・∀・ノ!リ人「気にすると禿げるのじゃ!」


 /⌒ヽ
( ´_ゝ`)「もう禿げてます」


l从;・∀・ノ!リ人「……」


l从・∀・ノ!リ人「じゃっ、じゃあそーいうわけで本編はじめるのじゃ!」


ヽ( ´_ゝ`)ノ「れっつごー」



34: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:52:45.50 ID:PEkqDd6Z0



( ^ω^)ブーン達は街に生きるようです

                          and

                             ( ´_ゝ`)兄者が安価で行動するようです。



〜『( ・∀・)゚д゚ )・∀・)モララー達が自分を探すようです』〜



38: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:55:58.22 ID:PEkqDd6Z0
ヽ(・∀・)ノ「電車、電車〜!」

( ・∀・)「そういやぁ電車に乗るのも久しぶりだ」

( ゚д゚ )…

三人はただ今電車に乗っていた。行き先? 終点? そんなものは知らんがな。
朝のラッシュの時間から少し遅れてガタンゴトン。ゆらり揺られてガタンゴトン。

( ・∀・)「う〜ん、電車なんて久しぶりだよ」

(・∀・)「電車、ねぇ」

電車。

交通の利便が高度に発達し、国の端から端まで何時間かでいけるようになった。
しかし、そのおかげで何かを失ったような気がしなくもない。
旅とは、もっとゆとりを持ってやるべきだ。

(・∀・)「電車酔いが怖いんですけどねぇ」

というのは建前で、本当は電車酔いが怖いだけ……らしい。



39: ◆ERGS03OiNo :2007/10/13(土) 23:57:41.95 ID:PEkqDd6Z0
( ゚д゚ )つ[ところで、私達はどこへ行くんだ?]

( ・∀・)「ドコ行きますか?」

( ゚д゚ )…

( ゚д゚ )つ[そう言われるとなぁ]

( ・∀・)「僕らの未来に決められた道は無いですよ」

(・∀・)「それもそうですね……て、ゆーか」

ジエンは何かに気づいた。この車内の妙な雰囲気に。

(・∀・)「何故僕達以外に人がいないんでしょう」

電車の中に人がいない。乗った当初は十数人ほどいたはずだったのだが。
気がついた時には人はスーッと消え去っていたのだ。



45: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:01:10.82 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)「あっれ? おかしいですよね」

( ・∀・)「ヘイヘイジエンくんビビってるぅ〜!?
     電車が怖いのかい! 電車酔いが怖いのかい!?」

(・∀・)「うっせーよカス」

( ;∀;)「ブハハwwwwwwwwスイーツ(笑)」

(・∀・)「気が狂っとる」

じゃあ車掌はどうなんだ、と。
車両の先頭までいってはみたものの、やっぱり人はいない。
完全に無人電車です。ありがとうございました。ちんこ

( ゚д゚)チンコ…

( ゚д゚ )

こっちみんな。



48: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:03:09.71 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「どうやら大丈夫っぽいなりだすですよ」

電車はゆっくりゆっくりとスピードを落としていた。
どうやら停車するようだ。

(・∀・)「へぇ、面白いですね」

窓から見える景色。そこはひとつの駅。



50: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:04:51.38 ID:Q9zokdzm0
( ゚д゚ )つ[でもおかしくないか? こんな駅、私は知らない]

誰も知らない駅。一体ここはどこなのだろうか。
やがて電車は完全に止まり、扉が開いた。

(・∀・)「降りろ、って……とこですかねぇ」

( ・∀・)「まぁいいんじゃないかな。
      見知らぬ土地、見知らぬ人々を見ることによって……」

( ゚д゚ )つ[また新しい自分を発見する、か?]

( *・∀・)「んもう! おいしいトコとんないでちょうだい!」

(;゚д゚ )キモッ…

(;・∀・)「こらそこ! これはお茶目だよ、お茶目! ちょっとした!」

(・∀・)「キモい人の冗談は置いといて、早く駅から出ましょうよ」

……と、まぁだらだらしたムードを維持したまま、
三人は駅の外の街へでた。



53: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:07:26.06 ID:Q9zokdzm0
街へ繰り出す三人。行く宛は無い。

ある者はハンバーガーショップへ行きたそうに涎を垂らし、
ある者はダルそうに前を行く二人についていく。
またある者は気持ち悪いくらいテンション高めではしゃいでいる。

( ・∀・)「いぃぃよっしゃああぁぁぁ!!」

( ・∀・)「未開の地! 未だ見ぬ世界! 掻き立てられる好奇心!」

( ・∀・)「これぞ! これぞ冒険! アドベンチャ〜!!」

( ゚д゚ )つ[ハラ減った]

(・∀・)「見てるこっちが恥かしいですよぉ〜」

と、いっても街は街。基本的には街なんですよ。
ええ、街です。VIP街みたいに変なことが起きないだけ……。
あんまり大きな変化は無い。似たような景色が広がっているだけ。



54: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:10:10.51 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「おもす……やっぱつまんね」

( ゚д゚ )つ[お前人格変わってない?]

(・∀・)「ブランク長いですからね」

既にgdgdムードをかもし出す三人。
大体違う街にまで来て一体何をやってるんだ。
そう思いはじめる時、ありませんか?

そんなこと考えてるといわゆる一つの学校ってヤツが見えた。

( ・∀・)「う〜ん、学校なんて小学校以来だよ」

(・∀・)(ハッ! まさかモララーさんいじめられて不登校に……
      それを苦にして自殺、そして……つじつまは合うぞ!)

(;∀;)ナンテカナシイハナシナンダー

(;・∀・)「あのねぇ……また変なこと考えてるでしょ」



58: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:12:38.73 ID:Q9zokdzm0
ともあれ、学校。

いじめやらなんやらあるけど基本的には平和なトコ……だと思う。
校門の前に立つ三人。そして見上げてみる。

( ゚д゚ )つ[中々いいところじゃない]

(・∀・)「学校って意味わからないルール学ぶトコなんでしょ?
     ちょっと興味はあるかもしれないですね」

( ・∀・)「じゃあ入りますか」

実は三人は、任意で姿を消すことができる。
だから、ドコで何をしても大抵の人間にはわからないのだ。

ただ、この力にも弱点はある。

それは……



64: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:15:43.92 ID:Q9zokdzm0


『いぃぃぃぃぃぃいいいやっっっはぁぁぁ――――!!!』


( ・∀・)「?」

校門の奥から叫び声が漏れてくる。
それはどんどん大きくなり、声の主が飛び出してきた。


( *´_ゝ`)「よぉぉぉぉぉっしゃああああああああ!!!
       嵐の新学期スゥタァァァトォォォ!!!」


( *´_ゝ`)「弟者に新しいとびっこ買ってあげるんだぁぁぁぁ!!!」


まさしく神速、疾風、迅雷。
怒涛の勢いで彼は校門の外へ飛び出す。

当然、某種・種死の雑魚のように情けなく突っ立ってた
三人と激突するハメになってしまった。



66: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:18:28.53 ID:Q9zokdzm0

あべし!

(;´_ゝ`)「OH! こいつはいてぇぜ」

予想だにしない衝突。これは竹原も予想できない、と思う。

( ´_ゝ`)「……つーかマジいてぇんですけど。骨折してるよ多分。
       落とし前つけてくれんのかよ……」

校門で弟者のケツのことを考えながら接触事故。
いきり立つ校門にぶつかったわけも無いのにこの衝撃、この感覚。
8割の痛みに2割の快感。兄者の肛門は何故かヒクヒクしていた。

( *´_ゝ`)(な〜んて、ね(はぁと)

『この人大丈夫ですかねぇ』
『う〜ん、どうでしょう』
[頭打ったのだろうか……]

( ´_ゝ`)「サウンドオンリー!? ノットファウーンド!?
       そんないたずら坊や達は……」

m9´_ゝ`)9m「そこだぁぁぁ!!」



70: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:21:15.44 ID:Q9zokdzm0

( ゚д゚ )( ・∀・ )(・∀・)……

   ( 兄者背中 )……

( ´_ゝ`)「こっちみんなよ……」

(;・∀・)「何故バレた……」

( ´_ゝ`)「常識的に考えろよ。いてーだろうが」

(;・∀・)「あのね、ぼくらのこと……見えてる?」

( ´_ゝ`)「いや、見えなかったらこうして会話できないじゃない」

(・∀・)「ですよねー」

( ゚д゚ )つ[普通は私達のことが見えないハズだが……]

( ´_ゝ`)「そんなの知らねーよwwwwwwww」

ちょっと口調がDQN風味の兄者。
彼の心は弟者への想いと怒りと優しさと世界への不条理を抱いていた。
ついでに未知への好奇心も。弟者のケツの中のヘンダーランドにも。
そんな兄者が荒れないわけがない。欲求不満なのだ。



72: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:24:20.70 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「そうか……好奇心の強い人ほど
      僕達のことが見えるようになるんだっけ」

(・∀・)「随分と後付け臭い設定ですねぇ」

( ゚д゚ )つ[目をつぶってやれ。
     それに集中してなかった私達にも問題はある]

( ´_ゝ`)「あっれ? もしかして不法侵入ですか?]

( ・∀・)「いえいえ、転入生ですよ」

( ´_ゝ`)「mjsk」

(・∀・)「mjmj。しかも三人」

(;゚д゚ )つ[何言ってるんだお前達……]

なんとも突拍子の無いやりとりにミルナは焦りの表情を隠せない。


( ゚д゚ )


こっちみるなよ!



74: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:26:46.56 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)(まぁまぁ。ここはモララーさんに合わせた方が面白そうですって)

( ゚д゚)…

( ゚д゚ )

いやだからこっちみるなよ!

( ´_ゝ`)「でも、もう学校は終わったよ?
       君達ベリベリスロウリィだよ?」

( ・∀・)「いや〜、電車が遅れちゃってね。
      仕方ないから校長室にでも行こうと思ったのさ」

( ´_ゝ`)「あぁ、そう。校長室は下駄箱から真っ直ぐ行って
       突き当りを右に曲がればあるからね」

(・∀・)「どうも」

( ´_ゝ`)「すんげぇ痛かったけど、なんかアンタ達面白そうだね。
       僕のケツから荷電粒子砲が出そうだよ、スパーキングメテオだよ」



75: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:28:36.85 ID:Q9zokdzm0
( ´_ゝ`)ノ「じゃっ」

( ・∀・)ノ「ありがとね〜」

『うぉぉぉぉあああぉぁおああああああおぉあああぁぁぁ!!!!
待ってろ弟者あああああぁぁあぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁ!!!!』

兄者はいつも忙しい。弟者のことや妹者、それと様々なしがらみ。
火の点いた馬のように全速力で去っていってしまった。

(・∀・)「なにをあんなに焦るのでしょうか」

( ・∀・)「有限の命だからかな。ちんたら歩いていたくないんでしょう」

( ・∀・)「のんびりするのも一つの手ですが、
      欲しいものは急いでも取らないとね」

(・∀・)「へぇ、なんだかよくわかんないけどわかりました」

( ・∀・)「……彼、面白そうだ。シンパシーを感じるよ」



77: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:31:22.08 ID:Q9zokdzm0
―――

日は沈み、また夜がやってきて、また一日が始まる。
テキトーにブラブラして、再び学校。

(・∀・)「寝なくてもいいってのは僕達の利点ですね」

( ゚д゚ )つ[うむ]

( ・∀・)「んじゃあ、校長室に行きますか」

なにやら三人には考えがあるそうで。

(・∀・)「何ですか? 何かやらかすんですか?」

( ・∀・)「いや、もうやっておいた。
      ジエンがマック行ってる間にね」

昨日のお昼をかなり過ぎた時、ジエンはマックで遅めの飯を食べていた。
その間にミルナとモララーで『交渉』していたのだった。実はね、うん。

( ・∀・)「さぁ入ろう」



84: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:33:16.01 ID:Q9zokdzm0

――VIPズンドコ学園――

肛門……失礼。校門から入って校長室へ。
この学校の校長といえばそう、『あの人』だ。



88: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:35:13.85 ID:Q9zokdzm0
            , '´  ̄ ̄ ` 、
          i r-ー-┬-‐、i
           | |,,_   _,{|
          N| "゚'` {"゚`lリ   お は よ う
             ト.i   ,__''_  !
          /i/ l\ ー .イ|、
    ,.、-  ̄/  | l   ̄ / | |` ┬-、
    /  ヽ. /    ト-` 、ノ- |  l  l  ヽ.
  /    ∨     l   |!  |   `> |  i
  /     |`二^>  l.  |  | <__,|  |
_|      |.|-<    \ i / ,イ____!/ \
  .|     {.|  ` - 、 ,.---ァ^! |    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l
__{   ___|└―ー/  ̄´ |ヽ |___ノ____________|
  }/ -= ヽ__ - 'ヽ   -‐ ,r'゙   l                  |
__f゙// ̄ ̄     _ -'     |_____ ,. -  ̄ \____|
  | |  -  ̄   /   |     _ | ̄ ̄ ̄ ̄ /       \  ̄|
___`\ __ /    _l - ̄  l___ /   , /     ヽi___.|
 ̄ ̄ ̄    |    _ 二 =〒  ̄  } ̄ /     l |      ! ̄ ̄|
_______l       -ヾ ̄  l/         l|       |___|


// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// /// ←ジエン
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー----−' |__////



90: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:36:55.91 ID:Q9zokdzm0
校長の格式高い椅子はそこには無く、代わりにはベンチ。
ツナギ姿の笑顔が眩しい彼、阿部さんだぁあぁぁあぁぁぁぁぁっっっ!!!

 びっくりするほどユートピア!
  びっくりするほどユートピア!!
            ,rrr、
⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y| |.l ト⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y/つ))) _ _ _
          ⊂ ヽ | __ ☆   __  _/ 巛   / /-LLl
   ミミ彡彡彡彡 ,`ー   \ | |l / \  __つ /_/ |_|
  /         彡/|| ,  \.|||/  、 \   ☆     ロ /l
 / ∠ヾ ''∠ヽ   /  __从,  ー、_从__  \ / |||     /__|
 |   ( 。、     / /  /   | 、  |  ヽ   |l _ _ _
 | \____/(/ )  `| | | |ノゝ☆ t| | |l \   / /-LLl
 |   ヽ__ノ  /   `// `U ' // | //`U' // l /_/ |_|
  \____/   /   W W∴ | ∵∴  |   ロ /l
        /    ☆   ____人___ノ     /__|
      /       /

↑ジエン(※これを10分程続けると妙な脱力感に襲われ、解脱気分に浸れる)



93: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:38:34.18 ID:Q9zokdzm0
N| "゚'` {"゚`「やぁ、よくきてくれたな」

( ゚д゚ )…

(*゚д゚*)

こっちみるなよ///

(・∀・)「ミルナさん、もしかして!!」

N| "゚'` {"゚`「ミルナ……」

(*゚д゚*)アベサン…

N| "゚'` {"゚`「おいおいミルナ、もうイチモツがパンパンなようだぜ」

(*゚д゚*)「ウホッ! いい男……」

(・∀・)「古代のどっかではホモが普通だったらしいですけど、
     まさかココで見られるとは思いませんでしたね」

( ・∀・)「スゲスゲヴォオオオオオォォォォ!!!」



96: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:41:37.84 ID:Q9zokdzm0
強烈なカリスマと男らしさを兼ね揃えた男、阿部さん。
実は書き手である私も、阿部さんになら掘られてもいいかと思っている。男らしいし。
あ、関係ない? しーましェーン!!(AAry

( ・∀・)「素晴らしきかな、いやはや」

ジエンのいない間、阿部さんとミルナさんは、
文字通り「体で」熱意をぶつけ合ったというワケだ。

N| "゚'` {"゚`「細かいことはいい。入学を許可しよう」

( ・∀・)「ありがとうございます」

N| "゚'` {"゚`「制服も教科書も用意しておいた。存分に『勉学』に励んでくれよ。
        男は度胸! なんでもためしてみるのさ」

( ・∀・)「ありがとうございます」

N| "゚'` {"゚`「よろしい、ならば俺とミルナは……」


(*゚д゚*)


N| "゚'` {"゚`「甘い一時を過ごすとするか」


( ・∀・)「僕達は行こうか」
(・∀・)「お邪魔しても空気嫁ですしね」



99: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:43:50.74 ID:Q9zokdzm0
ミルナにその気があったなんて。ジエンには到底予想できないことだった。
しかし、彼の立場上動揺するのもどうだろうか。これは自分のキャラじゃない。
焦った姿を見せたら負けるのだ。
びっくりするほどユートピアはお遊びだ、と自分に言い聞かす。

(・∀・)(ん? なんか変な感じだな)

ジエンは思う。「なんでこんなこと考えているんだ」と。
いつもの自分はこんなこと思っていたのか。いや、違う。

こんなことは意識していなかったはずだ。
どうしようもない違和感を抱えながら、モララーに呼ばれ、
後を付いていった。

「転入生紹介なwwwwwwwwwwwwwwwっうぇうぇwwwwww」

( ´_ゝ`)「テンション高いっすねwwwwwwwwwwww」

(´<_`;)「皆テンション高いな、おい……」

「オラ入れwwwwwwさっさとしろwwwwww」

( ・∀・)「どうも」
(・∀・)「こんにちわ」

( ´_ゝ`)


(  ゚_ゝ゚)



100: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:45:35.01 ID:Q9zokdzm0
( ´_ゝ`)「お前らウチのクラスかよwwww」

( ・∀・)「そうっすwwwwwww ごめんね〜wwwwwww」

( ´_ゝ`)「どんだけ〜wwwwwwwwwwwwどんだけ〜wwwwwww」

(´<_` )「知り合いか兄者wwwwwwwwww」

( ´_ゝ`)「おうよwwwwwww お前のケツの穴くらいお知り合いwwwwwww」

(・∀・)「草い教室だなぁ」

( ・∀・)「と、いうわけでよろしくね。案内とかさ」



104: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:47:40.60 ID:Q9zokdzm0
( ´_ゝ`)side


( ´_ゝ`)「ここが理科室な。サイエ〜ンス」

(´<_` )「うむ。ここで実験とか色々やるわけだ」

( ・∀・)「ほ〜、何十年ぶりだろ」

( ´_ゝ`)「?」

( ・∀・)「こちらの話ですよ、失礼」

( ´_ゝ`)「でもね、俺がここで一番やりたいことは……」

(´<_` )「?」

( ´_ゝ`)「弟者のケツの穴に硫酸流しこんで、
       俺のサイドンでフタしたいんだ」

( *´_ゝ`)「頼む! お願いだ弟者! やらせてくれっ!」

(´<_`;)「こいつ危険だ……危険すぎる!!」



107: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:50:56.69 ID:Q9zokdzm0
( ´_ゝ`)「で、ここが家庭科室」

(´<_` )「クッキングパパ、美味しんぼが教科書なんだぜ?」

(・∀・)「そりゃまた随分と面白い教科書ですねぇ」

( ´_ゝ`)「で、最近俺マンガみたわけですよ、マンガ」
( ´_ゝ`)「なんかね、小麦粉やその他粉々をね、大量にばら撒くとね」

兄者が準備室から袋詰の小麦粉を大量に持ち出してくる。

( ´_ゝ`)「でね、この袋を破ってばら撒く」ビリッ サラサラ

(´<_`;)「おっ、おい!」

( ´_ゝ`)「で、ポッケから使い残しの花火とマッチ。それを起爆剤にして……」キュボ
          /    \
        /, '⌒ l.r‐-、.`、
       / (   八   ) ヽ
       (   ー-'  `ー-'  ノ
        ー┐ (_八_)┌-'
           `ー┐┌┘
       -======' ,=====-
         -====' ,=====-
          -==' ,==-
______ ,r-‐   -‐、_______

(;;:;::メ::;∀・)「バカすぎですね」
(´<_;:;:;メ:;)「スマン、いつもこうなんだ」



109: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:54:02.04 ID:Q9zokdzm0
('A`)「ども、ドクオです」

( ・∀・)「こんにちわ」

('A`)「こう見えても俺、マゾなんです」

(・∀・)「で?」

('A`)「最近阿部s……校長が俺を無視しているようで……」

(*'A`)「いじめてください!!」

( ´_ゝ`)「お前にはローターだこのやろう!」

ヴィーヴィー

(*'A`)「アッアッアッ ひぎぃぃぃぃ! あふんあふん!」

(;・∀・)「変態祭り開催ktkr……」



111: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:56:20.29 ID:Q9zokdzm0
(´<_` )side

(´<_` )「紹介しよう。彼がクリフト。姉は今いないようだ」

クリ゚ー゚)フト「ども」

( ・∀・)「ハイどーもこにゃにゃちわ」

(・∀・)「こんにちふんぬらば」

クリ;゚ー゚)フト「ややや! 貴様等、ただならぬ邪気!」

クリ;゚ー゚)フト「おのれモンスターめっ! ザキ! ザラキ!!」

( ・∀・ )(・∀・)……

クリ;゚ー゚)フト「ええっ!? なんで!?」

(´<_`;)「殺すのはアウアウだろう……」

( ・∀・)(僕、もう死んでるんだけどね)

(・∀・)(僕はそもそも生きてるのかも怪しいですし)

(´<_` )「?」



113: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 00:58:21.32 ID:Q9zokdzm0
(´<_` )「そんで彼らが名物三人組ね」

川■ーб)「松浦 栞(マツウラ シオリ)でーす。猫と可愛い子と喧嘩が好きでーす」

( ・∀・)「ほほう」

(б_б川「天束 龍楽(アマツカ リュウラク)です。勉強が得意です」

(・∀・)「それでそれで」

(Φ、Φ)「黒羽 悪斗(クロウ アクト)です。肉が好きでーす」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「なんかアニメチックですねぇ。しかも兄者安価本編からコピペとかさあ。
      てゆーか名前よく役所通りましたn

チンチンモゲモゲサイドンサイドン

(メメ;∀/:;:)「これは酷すぎる……」

川■ーб)「あんまり人をなめくっさたらいけねぇぞゴルァ!!!」

(б_б;川「落ちついて、対話は重要ですから!」

(・∀・)(口より手が速い……ほあたぁ!)



115: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:00:23.68 ID:Q9zokdzm0
―――


時が経つのは早いもんですね。
わずか1レスと数行の間に3ヶ月程経っているんですから。
モララーとジエンが転入し、兄者達と仲良くなってもうしばらく。

(´<_`;)『えっ!? 住居ないの!?』

( ・∀・)『う〜ん、ザッツライツです』

(・∀・)『孤独な僕らに家など要らないんですよ』

( ´_ゝ`)『すったらことさいってさねぇで、
       うちの家さ来い!』

(´<_`;)『アッレ!? 兄者!?』

( ´_ゝ`)『なんじゃあ!?』

(´<_`;)『……なんでもない(なんで妙な田舎弁になってんだ?)』

兄者はけっこう優しい。これ豆知識な。
と、いうわけで二人は意図せずして流石家に転がり込んだのだった。



118: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:03:17.58 ID:Q9zokdzm0
VIP街のことを忘れて、好きなことをする。
                       オーガ
中々これはいい。兄者、弟者、妹者、(鬼)母者、
それにクリフトやドクオ、三人組……

流石家の騒がしいながらも、暖かい生活。
時々阿部さん(とミルナ)がしつこくアナルを追い掛け回すし、
何やら怪しい儀式を行う三人組。そしてフリーセックスをかけた戦い。

刺激的だ。

( ・∀・)「これが文化なのかな」

毎日が楽しい。そう思えるようになってきた。
目標もなく、自分自身には死もない。何の為にこの世にいるのか。
そんな自分に刺激をくれる人達。この感情は……

( ・∀・)「友達……」

「友達」。ずっと忘れてた言葉だ。
一体どれくらい忘れていたのだろうか。モララーには思い出せない。



119 名前: ◆ERGS03OiNo [THE END?] 投稿日: 2007/10/14(日) 01:05:32.19 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)「友達ですか」

ジエンもわからない。
そもそも自分が人間だったのかすらさえわからないから当然か。

( ´_ゝ`)「おいおい、早くいこうぜ」

(´<_`;)「なんだろう、ケツがむず痒いんだが……」

l从・∀・ノ!リ人「気にすると禿げるのじゃ!」

( ・∀・)「んじゃあ……行きますか」

(・∀・)「そうですね」

今日も楽しい一日が始まる。

( ・∀・)「いってきまーす!」


過去より未来、これが大事。


未来を作るのは――僕達だ。


               〜〜終〜〜



123: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:07:39.44 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)「ハァ!?」

何かがおかしい。おかしいのだ。
スーパードンキーコングのキングクルール戦並に怪しい。

(・∀・)「何か変だぞ!? 僕らはこういう性格だったか!?」

思えば、この街にきてから何かがおかしい。
皆、ネジが緩み、外れているようだ。

(・∀・)「ミルナさんはホモだったか? ちがう!
     彼は冗談でホモネタを言うが、そんなタイプじゃない!」

(・∀・)「モララーさんもだ……」

モララーにも変化はある。それは中ニ病。

(・∀・)「モララーさんがこの街にくる前後……
     明らかにおかしかった」

(・∀・)「この街となにか関係があるんじゃないのか……!
     まずい、まずいよ、これ!」

(´<_` )「何やってるんだ、ジエン。早く行くぞー」

(・∀・)「あっ、はい! 今いきますよ〜」



126: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:09:00.42 ID:Q9zokdzm0


『ズレ』……


たったひとつの『ズレ』が全てを変える


僅かな『ズレ』は大きく広がり、何かを崩していく


『ズレ』は全てのモノに発生する


VIP街にも、この街にも……



128: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:11:41.06 ID:Q9zokdzm0
年の瀬も近くなり、寒さは一層厳しさを増す。
今日はクリスマスイブ。童貞達には厳しい一日。
街は絢爛豪華に彩られ、正に素晴らしいとしか言えなかった。

( ・∀・)「うわぁ、きれいだなぁ」

学校帰りのモララー達。

( ´_ゝ`)「今年はキレイだな」

(´<_` )「いや、去年『も』キレイだろう?」

( ´_ゝ`)「そうだっけ?」

(´<_`;)「もう忘れたのかよ……」

( ´_ゝ`)「なんかスポーンと抜けてるみたいだ。UWARABAwww」

( ・∀・)「兄者さんはお茶目ですね」

ジエンの持つ違和感が何なのかさえ、自身にはもうわからなくなってきている。
モララー、ミルナは何もかも忘れてしまったのだ。
VIP街で何をしていたのか、いや、それ以前にVIP街のことすらも。

(・∀・)(……)

そんな中で、なんとかジエンだけはかすかに記憶を掴み続けていた。



131: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:13:05.78 ID:Q9zokdzm0
現在時刻17:56、外はもう暗い。

( ・∀・)「うぅ〜、さむっ」

今日はまた一段と寒い。白い息が吐きでて消えた。

(´<_` )「雪が降りそうだな」

( ´_ゝ`)「?」

(´<_` )「どうした、兄者」

( ´_ゝ`)「……」

(´<_` )「どうしたんだ?」



133: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:13:55.10 ID:Q9zokdzm0








( ´_ゝ`)「兄者って、誰?」








135: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:17:31.22 ID:Q9zokdzm0
唐突な一言に、弟者は動揺を隠せない。

(´<_`;)「兄者は兄者だろう、違うか?」

(;´_ゝ`)「えっ? 俺が兄者? 君は誰?」

( ・∀・)「兄者さんて誰ですか?」

(´<_`;)「ハァ!? モララーもかよ……ん? モ…ララー……?」

(´<_` )「えっ? 君は誰?」

( ・∀・)「僕は……モララー……だったような……
      そうでもないような……」

商店街の一角で大事件。『ズレ』の影響はもう始まっていた。
周りを見渡すと、兄者達のように戸惑う人々が大勢。

とんだクリスマスプレゼントか、これは。

(・∀・)(そうだ……これは……)

放っておくと今にも忘れそうだ。忘れちゃいけない。

刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ
刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ
刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ
刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ
刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ刻み付けろ



137: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:20:18.44 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)(ズレだズレだ歪みだ歪みだ)

頭を掻き毟る。掴んだ情報を離さないように。
ポケットから取り出した一枚の紙。
そこにはびっしりと書き込まれた『忘れちゃいけないこと』。

左腕の裾を捲し上げ、地肌に刻み付けた『自分達の名前』を見やる。

(・∀・)「モララーさん!」

( ・∀・)「へ? 誰?」

(・∀・)「忘れちゃいけないんだ、僕達!」

(・∀・)「僕達が来ているから皆の記憶が消えていく!」

(・∀・)「僕達はいちゃいけないんだ、この街に!」

( ・∀・)「?」

(・∀・)「あなたはモララー、VIP街の案内人なんですよ!」

( ・∀・)「???」



139: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:22:07.94 ID:Q9zokdzm0
(・∀・)「……ええい! これでもわかんねぇのか、中ニ病が!!」

渾身の一発。

(; ∀ )「……やめろ」

更にもいっちょおい〜っす。

(・∀・)「何度でも言うぞ! 邪気眼野郎め!!」

必殺の一撃。

(; ∀ )「グハァッ!」

(;;・∀・)「目ェ覚ましてよ! モララーさぁん!!」

(;・∀・)「効いた、効いたよ、ジエン」

誰でも隠したい過去を抉ることによるショック療法。
少し不安だったが、割かし神経質そうな彼にはよく効いたらしい。

(;∀;)「良かった……」



142: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:24:14.37 ID:Q9zokdzm0
(;・∀・)「僕達の存在が、この街に迷惑をかけているのか」

異物は吐き出したい。生き物でも物でも。
この街に居場所は最初から無い。街のストレスがここにきて影響を与えたのだろう。

歪みはゆっくりゆっくり、誰もが気づかない遅さで進行する。
あたかも止まっているように、形成していく。
歪みきったら、もう元には戻れない。以前の形との永遠の別れ。

( ・∀・)「僕は……」

糸が切れたようにその場にへたり込む流石兄弟を見やり近づく。

( ・∀・)「歪みというカタチで、皆や街を変えちゃいけないと思う」


( ´_ゝ`) (´<_` )


モララーは静かに兄者達の前にしゃがみこんだ。



145: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:25:44.68 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「兄者君、弟者君、聞こえているかい?」

( ・∀・)「君は僕のことを覚えてないかもしれない。
      それは僕の責任なんだ」

( ・∀・)「元はと言えば僕らが来たのがいけない。ごめんね」

( ・∀・)「でも、ひとつ言わせて欲しいんだ」

( ・∀・)「僕は君達のこと、大好きだ」

( ・∀・)「君達は僕に『友達』を思い出させてくれた」


( ´_ゝ`)



147: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:26:20.13 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「それと、家族の大切さも」

( ・∀・)「すごく嬉しいんだよ、友達って」

( ・∀・)「だってさ、自分とは違う人なんだよ。
      しかも仲良くなれた。これって奇跡だよ」


(´<_` )



150: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:28:15.52 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「素晴らしいんだ。何よりも、ね」

( ・∀・)「僕はこの数ヶ月で、大切な事を学べた」

( ・∀・)「それは君達にとって何気ない言葉かもしれない。
      いつ言ったのかも思い出せないかもしれない」

( ・∀・)「『自分らしくでいたい自分が一番自分らしい』。
      君達らしい言葉だよ」

( ・∀・)「フフ……そう、君達らしいよ」

( ・∀・)「素晴らしい言葉だ」

( ・∀・)「さぁ帰りの支度だ! お邪魔むしはスタコラサッサだ!」

パンッ、と手を叩く音が響く。

( ´_ゝ`)「おろ?」

催眠術にかかったようにボケーッとしていた街の人々も目覚め始めた。



152: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:30:22.29 ID:Q9zokdzm0
(´<_` )「街中で居眠りでもしてたのか……」

二人の目の前に三人の姿。

( ゚д゚ )( ・∀・ )(・∀・)

( ´_ゝ`)「どうしたんだ、三人とも……」

(´<_` )「あなたは阿部s……校長のホモセフレだっけ?」

( ゚д゚ )つ[未だに自分がホモになっていた理由がわからん]

(・∀・)「なぁ〜に、もうどうでもいいことですよ」

( ・∀・)「お別れなんだ、兄者君弟者君」

( ´_ゝ`)「そりゃまた唐突な」

( ・∀・)「転校なんだ」

(´<_` )「でも、また会えるだろ?」

( ・∀・)「ううん、今度はすごく遠いところ。
      もう会えないかもしれない」

( ´_ゝ`)「そんな……」



154: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:30:59.83 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「悲しんでくれるのかい? それはとてもありがたいことだ」


(´<_` )「モララー……」


( ・∀・)「思い出が」


( ´_ゝ`)「思い出?」



158: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:32:42.82 ID:Q9zokdzm0
「そう、思い出。思い出は消えちゃうんだ」

「でもね、思い出はまた作れるんだ。意志があればね」

「思い出……」

「僕達との思い出は忘れるかもしれない」

「忘れないさ」

「勿論それが一番嬉しい。けど」

「失くした時、どうか泣かないで欲しい」

「君達に涙は一番似合わない」

「わかった……」

「じゃあね」


「待てよ……なにが『じゃあね』だ……!」


(#;_ゝ;)「『また会いましょう』が正しい別れの挨拶じゃこらああぁぁぁ!!」



160: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:34:29.33 ID:Q9zokdzm0
三人の姿は、もうない。
広げた手に冷たい感触。これは雪か。
降り始める雪。街は白と光のイルミネーションで更に美しさを増していた。

(;<_; )「……」

( ´_ゝ`)「もう泣かないぞ、こら」

( ´_ゝ`)「俺はあいつらを忘れない。だから泣かない」

(´<_` )「……ああ、俺もだ」

『兄者ー! 小さい兄者ー!』

l从・∀・ノ!リ人「早くしないと阿部校長主催のパーティーに間に合わないのじゃ!」

(;´_ゝ`)「ちょ、もうそんな時間か」

(´<_`;)「ヤバいぞ、スーパーピンチだ」

( ´_ゝ`)「ダッシュでGO、だ!」



162: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:36:57.92 ID:Q9zokdzm0
その後なんとか間に合った流石兄弟。
クリフト、三人組、阿部さん、ドクオ達……

一同は流石兄弟に問う。「モララーとジエンは?」
「転校だってさ。突然過ぎwwwwwwwww」と、軽く返したそうな。

( ´_ゝ`)「つーか、あいつらは絶対また来るだろ」

そうだ。彼らは絶対また来る。それまで気長に待つつもりだ。

N| "゚'` {"゚`「さぁて、何Pできるかな?」

(´<_`;)「絶倫すぎだろ校長」

( *´_ゝ`)「弟者のアナルハァハァ」

(´<_`;)「やめろ、やめろ!」

l从*・∀・ノ!リ人「小さい兄者を調教……興奮するのじゃ」

(´<_`;)「妹者にはまだ早い! ダメだよ!」

クリ゚ー゚)フト「クリスマス特別記念ザラキ!」

アネ#゚ー゚)フト「何やってんだ!! お前が死ね! ザキザキメドローア」

クリ;゚q。)フト グァァァァアッァアァァアァァァアァアッアッアッ…



163: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:38:10.28 ID:Q9zokdzm0
川■ーб)「クリスマスって殺し合いなんだろ?
     サージェントが言ってたぜ! 皆殺しだ!!」

(´<_`;)「違う! どのサージェントが言ってたんだよ!」

(б_б川「闇に抱かれて消えなさい」

(´<_`;)「だからパーティーなのに物騒なこと言うなって!」

―――

(Φ、Φ)「グミー♪ グミうめぇ〜♪」

('A`)y━「たくっ、何が楽しいんだか……」

(Φ、Φ)「あっ、グミ落としちまった」

('A`)「あっ、タバコ落としちまった」



165: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:39:42.22 ID:Q9zokdzm0
  ↓タバコ ↓グミ
  ┃    ◆
   ・


 ────────── ←地面


  ↓タバコ ↓グミ
  ┃    ◆
   ・

 ────────── ←地面


  ↓タバコ ↓グミ
  ┃    ◆
   ・
 ────────── ←地面



167: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:40:26.32 ID:Q9zokdzm0
                               ヽ`
                              ´
                               ´.
                           __,,:::========:::,,__
                        ...‐''゙ .  ` ´ ´、 ゝ   ''‐...
                      ..‐´      ゙          `‐..
                    /                    \
        .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::´                       ヽ.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.................
   .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙       .'                             ヽ      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;......
  ;;;;;;゙゙゙゙゙            /                           ゙:                ゙゙゙゙゙;;;;;;
  ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............        ;゙                              ゙;       .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙
      ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;.............................              ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙
                ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙
              ノi|lli; i . .;, 、    .,,            ` ; 、  .; ´ ;,il||iγ
                 /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li   ' ;   .` .;    il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
                `;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `,  ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
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170: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:42:23.00 ID:Q9zokdzm0
(´<_`メメ)「うう……一体何が」


(メメ´_ゝ`)「大丈夫か、弟者よ」


(´<_`メメ)「ああ、なんとか」


――荒れ果てた大地、残る人々は強く生き抜く。


( *´_ゝ`)「よし、じゃあホモセックスをしよう!
       雪降る崩壊した学校の大地でホモセックス!
       まさにアダムとイブ! 最高だ!」


(´<_`;)「やめてくれぇぇぇえぇぇぇえぇぇぇえぇぇ!!!!!!!!!!!」



172: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:43:58.83 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「随分と長くいたもんだ」

(・∀・)「全く、面倒なところですねぇ、この世界は」

( ゚д゚ )つ[必要経費だと思っておいた方がいい]

三人は「この街」のホームで電車を待っていた。
三人だけのホーム。他に人はいない。

何十分待ったのだろうか。やがて電車がやってきた。
ドアが開いて、椅子に座る。
やはりここにも人はいない。

プシュー、とドアが閉まる音。ゆっくりと電車は動き出す。
ガタンゴトン、ガタンゴトン。ゆらり揺られてガタンゴトン。

( ・∀・)「さよなら、か」

窓から見える景色。たった数ヶ月だけど、思い出の詰まった世界。

( ・∀・)「……」

ポケットから取り出された手紙。数は2枚。一つは薄汚れている。
開いて読んでみる。



176: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:46:22.25 ID:Q9zokdzm0
『兄者だよん! こないだ焼肉行っただろ?
 あん時の金がワリカンになってなかった!
 で、オシャレな俺は手紙という方法で思いついたのさ!
 制服のポケットに秘め事を書いた手紙! 萌えるだろ!?
 でもそんなの関係ねぇ! よーするに不足分を請求させてもらう!
 そんでついでにもう一枚! なんか不思議な手紙だから解読たのむ!
 いいだろう? お前この前の定期テストさ、学年20位に入ってるぐらいだしな!
 ジエンはのらりくらりで頼れないってわけ! m9( ´,_ゝ`)プゲラ
 ついでに今度のテストのヤマ教えて先生』


(;・∀・)……



180: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:49:25.01 ID:Q9zokdzm0
『 あなたにとってこれは、きっと突然のお手紙となっていることでしょう。
  以下には私が経験から得た事実を認めます、助けになれば本望です。
  
  
  あなたは今、どこにいますか?
  
  明確な返答は、恐らく出来ないでしょう。
  ただ、自分       界ではない、どこか別の場所に迷い込んでいることは分かって頂けるでしょう。
  
  結論を言いましょう、あなたは              。
  自身はまるで          のでしょうか、私も初めはまったく理解できませんでした。
  様々な                   るのです。
  
  居心      なものか、私に知る術はありません。
  ただ、その世界は             ことを理解して下さい。
  そこにいる人たちは        、あなたの          ではないことを把握して下さい。
  
  そう、それは夜寝ている時に見る、束の間の、それでいてとても長い時間です。
  
  あなたがどのように帰結するの       せんが、しっかりと現状を捉え、結論を出して下さい。
  心が固まり誠の決意が定まれば、おのずと元の世界へ戻るないしその世界へ留まれることでしょう。
  
  
  あなたがどういった理由でその世界に呼ばれたのかは個人によって異なるのでしょうが、 』



182: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:50:47.24 ID:Q9zokdzm0
( ・∀・)「しまった……ていうかこーいう手紙は直接渡すべきでしょ」

( ・∀・)「でもまぁいっか。次に会う時の口実になるし」

霧に包まれていく電車。行き先はVIP街。
こうして摩訶不思議な旅は終幕となった。

( ・∀・)「誰かと出会うこと、誰かと別れることは悲しむことではない」

( ・∀・)「それは可能性を生み出し、広がっていくのだから」

( ・∀・)「むしろ、おもしろおかしく笑うべきだ……」

( ・∀・)「不思議な手紙。君もそう思うだろう?
      だから君はどこかへと飛びたがっている」

( ・∀・)「なんとなくわかるよ。君が僕達を助けてくれたことを」

(・∀・)「最後の最後にま〜た中ニ病ですか」

( ・∀・)「最後くらい、浸らせてよ」

(・∀・)「……そうですね」



184: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:52:31.75 ID:Q9zokdzm0


始まりは終わりの始まり。終わりは始まりの始まり。


世界は変わる。きっと必ず。会いに行ける、絶対。


また会おう、そう約束したのだから。




〜( ・∀・)゚д゚ )・∀・)モララー達が自分を探すようです〜




ほんとにおしまい。



190: ◆ERGS03OiNo :2007/10/14(日) 01:57:14.26 ID:Q9zokdzm0
あとがき産業
・ここまで支援してくれた人感謝。ほんとにありがたいっすww
・久しぶりの投下もあって緊張でした。でも>>2にビビッた。VIPすげすげヴォオオォォォ!
・実は避難所にちょっとした短編があります。興味もってくれたらご一読してみてください。



明日は、超ドMキンタマさんと三人の悪魔とニ体のスタンドでお送りします。
ご期待くださいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwっうぇうぇうぇうぇwwwww



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