( ^ω^)がマジ切れしたようです
- 110: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/15(月) 23:51:20.10 ID:Tl/+pVvj0
- J( 'ー`)し(そろそろ入れ時、かね。【熱】!)
手の振動を止め、今度は自身の性器へ意識を向ける。
段々と熱気を帯びていくのが感じられた。
淫らな蜜も、止め処なく溢れ出してくる。
J(*'ー`)し「ふぅ……ふぅ……私も燃えてきたよ」
口をモララーから離しながら、体を上の方へ這い上がらせる。
自分の服を脱ぎながら。
モララーの服を脱がせながら。
自分の服は既に乱れていたので、すぐに脱げた。
が、モララーの場合は違う。
下半身は裸なくせに上半身はスーツ姿だ。変態か。
脱がせると言うよりは破き捨てると言った方が正しいのだろうか。
強引にモララーを全裸にさせた。
(;・∀・)「ちょっ、僕のスーツが……」
一瞬、素に戻るモララー。
- 111: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/15(月) 23:53:22.50 ID:Tl/+pVvj0
- J(*'ー`)し「男はそんな小さな事気にするんじゃないよ」
モララーの言葉を受け流して、自分の淫らな入り口を欲望のままに竿に当てる。
そしてそのまま、
J(*///)し「ぁっ……」
(*; ∀ )「くっ……」
二人は一つとなった。
熱い蜜壺に、熱い欲棒。
中を掻き回し、それを快楽へと繋げる。
J(*///)し(ん……つ、【痛】!)
男の上で腰を振りながら、次の技を掛ける。
それによって【熱】の効果は消えたが、それでもまだ彼女の性器は熱を持ったままであった。
(*; ∀ )「ぐぁ……」
モララーは、自分の金の袋に微かな痛みを感じていた。
しかし適度な痛みは、快感となる。
彼の欲望は、限界を超えて更に硬く大きく成長した。
- 114: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/15(月) 23:55:34.15 ID:Tl/+pVvj0
- J(*///)し「あっ……あっ……」
自分で腰を打ち付ける度に、意志とは関係無く淫らな声が漏れていた。
自分のとは思えないように艶やか。
そして、その声を聞く事で自身の欲望を更に掻き立てていた。
J(*///)し(ぅん……【圧】!)
肥大化した欲望が掻き回す子宮に、狙いを定める。
瞬間、内側に引っ張られる感覚。
モララーの肉棒に、とてつもない膣【圧】がかかる。
(* ∀ )「ぅぁ……」
いつの間にか、下からもモララーが腰を突き上げていた。
結合部からは淫らな汁と音を出して、キンタマスターの若干垂れている胸も弾んで。
二人は、そのまま絶頂に向けて、ただ真っ直ぐと向かっていった。
J(*///)し「また何か……何にかがきちゃう……!」
(* ∀ )「そろそ、ろ……出……っ!」
ほぼ同時に、二人は声を漏らした。
- 115: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/15(月) 23:57:15.43 ID:Tl/+pVvj0
- 腰の動きが更に強くなる。
キンタマスターの中が、モララーの肉棒で激しく擦れる。
快感から、愛液が留まる事を知らずに溢れてくる。
より深く、強く。
出来る限り奥まで入れられるように、上から手を回し、抱き締める。
モララーの、全てを飲み込んだ。
腰をゆっくりと回し、限界以上に迎え入れようとする。
深い、もう既に奥まで当たっている。
しかし、そんなことなど関係無いのだ。
より気持ち良く、それだけで。
そして、時は遂に来る。
(*; ∀ )「クッ……! 出る……っ!」
J(*///)し「出して! 私のマンコにたっぷりと注いでぇ!!」
二人の声が、密室に響いた。
その声を合図に、二人は繋がったまま動かなくなった。
多少の痙攣だけ残して。
- 117: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/15(月) 23:59:04.48 ID:Tl/+pVvj0
- モララーのそれが脈を打つ度に、ドロリとした欲望を吐き出しているのが感じられた。
答えるように、キンタマスターの膣も収縮を繰り返す。
まるで最後の一滴まで、精液を搾り取ろうとするかのように。
熱い、熱い、熱い。
自分の中に、熱い液体が絶えず流れてくる。
その熱がまた、気持ち良かった。
頭の先から足の先まで。
全ての感覚を快感が支配した。
J(*///)し(第六姦、全部を使ったこれが……【愛】……なんだよ……)
未だに繋がりながら、心で語りかける。
愛と、性交の関連を考えながら。
最後に強く抱き締めて、ゆっくりと引き離す。
堅さを無くした肉棒は、項垂れるようにして彼女の性器から抜けた。
空間を取り戻した膣からは、白くとろみのある液体が、自身の愛液と混ざって流れ出てくる。
J(*///)し(私の知るモララーとどこか違うモララーよ、おやすみ。【愛】!)
行為を終えてグッタリとした様子のモララーに、最後の技を放つ。
【快】【冷】【震】【熱】【痛】【圧】
全てを乗り越えた後の、【愛】
モララーは静かに意識を手放した。
キンタマスターの優しき技によって。
- 118: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:01:15.74 ID:KWX1orMD0
- ( -∀-)「……zzz」
モララーが安らかに寝息を立てている。全裸で。
隣では優しく見守りながら、引きちぎったスーツを戻していくキンタマスターの姿。
その瞳は、先程の男女愛とは違う、母性愛、慈愛の心が満ち溢れていた。
J( 'ー`)し「こんなにスーツを引き裂いちゃって……。男って何歳になっても子どもなんだから」
眠っている男のやんちゃな行いに、軽く眉を顰めながらも、それでもスーツを戻す作業は止めない。
まぁセロハンテープで止めているだけだが。
J( 'ー`)し「よし……っと、こんなもんかね」
先程から修復してきたスーツをパンッと広げる。
テープで止めた繋ぎ目など、一切見当たらない。テープまみれだが。
それどころか、何故か新品以上に綺麗に仕上がっていた。
カーチャンすげぇwwwwww
あ、キンタマスターだった。
J( 'ー`)し「でも……こんなに尽くしても、目覚めたときには私の事忘れているんだね……」
ふと、哀しげな表情を見せる。
最強、キンタマスターとしてではなく、一人の女としての表情。
- 119: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:03:11.52 ID:KWX1orMD0
- キンタマスターが最後に掛けた【愛】
それは、ただ単に相手の睡眠を誘うだけではなく、起きる頃にはトラウマ的な記憶を消してくれる技。
精神科医はきっと涙目。
おそらく先程の性交は彼にとって、精神的に大ダメージを与えたであろう。
そんな忌まわしき思い出など、消し去ってしまえば良い。
これが、彼女なりの【愛】なのであった。
J( 'ー`)し「だけど……これでお別れ、だね」
つまりは彼女自身に対する記憶すらも、【愛】はモララーから奪っていってしまう。
モララーにとって、彼女はトラウマ以外の何者でもない。
一番、消すべき記憶なのだ。
J( 'ー`)し「最後に何か……」
全ての思い出が消え去ってしまう前に、せめて何か自分に残しておきたい。
相手が自分を消してしまうなら、自分が相手を残せば良いだけ。
そう考えて、完全に修復したスーツを漁る。
J( 'ー`)し「ん? これはなんだい?」
カサッ、とした触感がポケットの中から感じられた。
取り出してみると、丁寧に折りたたまれた、綺麗な手紙であった。
- 122: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:05:26.01 ID:KWX1orMD0
- J( )し「私という存在がありながら……私という存在がありながら……!」
手紙を持った腕が、小さく震え出す。
決して【震】による震えではない。
力のこもった、怒りによる震えであった。
J(#'ー`)し「ラブレターだとぉぉぉぉおぉぉおおぉおおぉおおお!!!!!」
激しく吼えながら、手紙を破り捨てる。
そして力一杯ベッドに叩き付けた。
愛液と精液で、まだ乾ききっていない場所に。
破かれた手紙は、その液体を吸い取っていく。
書かれた文字は、滲み、そしてぼやけた。
J(#'ー`)し「誰からのラブレターだ! いや、恋文だ! 見つけ出して【愛】で殺してやる!」
手紙の主を確認しようと、叩き付けた手紙を拾い上げ、読もうとする。
所々読めないのが、キンタマスターに確実にストレスを与えていった。
なら破らなきゃ良いのに。汚さなきゃ良いのに。
J( 'ー`)し「ふむふむ……」
その手紙には、こう書いてあった。
- 123: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:07:11.95 ID:KWX1orMD0
- 『 あなたにとってこれは、きっと突然のお手紙となっていることでしょう。
以下には私が経験から得た事実を認めます、助けになれば本望です。
あなたは今、どこにいますか?
明確な返答は、恐らく出来ないでしょう。
ただ、自分のいるべき世界ではない、どこか別の場所に迷い込んでいることは分かって頂けるでしょう。
結論を言いましょう、あなたは 。
自身はまるで人形にでもなったのでしょうか、私も初めはまったく理解できませんでした。
様々な るのです。
居心地がいかがなものか、私に知る術はありません。
ただ、その世界は ことを理解して下さい。
そこにいる人たちは生きていますが、あなたの ではないことを把握して下さい。
そう、それは夜寝ている時に見る、束の間の、それでいてとても長い時間です。
あなたがどのように帰結するのかは分かりませんが、しっかりと現状を捉え、結論を出して下さい。
心が固まり誠の決意が定まれば、おのずと元の世界へ戻るないしその世界へ留まれることでしょう。
あなたがどういった理由でその世界に呼ばれたのかは個人によって異なるのでしょうが、』
- 125: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:10:07.16 ID:KWX1orMD0
- J( 'ー`)し「日本語でおk」
どうやらパッと流し読みしてみた感じ、決してラブレターなどでは無いようだ。
第一、「あなたは今、どこにいますか?」なんて恋文に書いてあったら相手が引いてしまう。
メンヘラか。
J( 'ー`)し「どうやら私の杞憂だったみたいだね」
一人呟き、まだ寝ているモララーに、静かにスーツを着させる。
その寝顔は、とても穏やかで。
キンタマスターは思わず、頬に口付けをしていた。
J(*'ー`)し「これが初恋の味ってやつなのかい」
J( 'ー`)し「……それじゃあ」
J( )し「さよならだね」
最後の口付けは、サヨナラの印。
寂しげな表情を残し、二人の愛を育んだ部屋から出て行く。
手には先程の手紙を握ったままで。
隣の部屋は、まだギシアンしていた。
- 127: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:12:38.76 ID:KWX1orMD0
- J( 'ー`)し「I like you. 愛 like 優。愛は優しさに似ている。
あなたに私を忘れさせる。それが私の優しさ。つまりは愛」
ドアの外から、ベットの上のモララーに話しかける。
もちろん声が届くはずもない。
それでも、彼女は言葉を投げ掛けるのだ。
ある意味では自分のために。
J( 'ー`)し「アンタの子ども、もしできちゃってたら産んであげるよ」
起きる頃には自分の事などすっかり忘れているであろう。
それでも、自分だけでも覚えておきたいのだ。
あの情熱、快楽を。
J( 'ー`)し「もう一度言うね。『さようなら』」
ケジメをつけるため、自分自身への『さようなら』
そして突然感じる、腕への圧迫。
視線を向けてみると、キンタマスターの腕を掴む、制服に身を包んだ国家権力の犬の姿があった。
J( 'ー`)し「やっべ、私まだ全裸だった」
こうしてキンタマスターはめでたく前科持ちになったのである。
- 129: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:14:17.39 ID:KWX1orMD0
- J( 'ー`)し「わーい! 逃亡だー!」
東京のど真ん中に、全裸淑女の声が遠く響き渡った。
後ろには沢山の警察官を携えて。
垂れている胸が振り回される。
陰毛が風に吹かれて静かに揺れる。
周りの視線が自分に集まる。
J(////)し「こんなに見られて……らめぇぇえぇええぇえええ!」
目指すは自分の住んでいた土地。
新たな快感に目覚め、全裸でキンタマスターは駆ける。
不可解な出会いと別れを乗り越えて、全裸でキンタマスターは駆け抜ける。
警官「'`ァ'`ァ……オバチャンのチラ見えケツ毛、たまんねぇよ……」
目指すは目の前の全裸の淑女。
新たなオカズを見付け、勃起した警官は駆ける。
不可解な性癖と発言を振り翳して、勃起した警官は駆け抜ける。
何だか濃い1日でした。
- 130: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:16:22.71 ID:KWX1orMD0
- ( ぅ∀・)「ん……ぅん……」
体が重い。
モララーが目覚めて、第一に思った事だ。
( ・∀・)「あ……れ?」
何故こんな場所に。
これが第二に思った事。
そして
(;・∀・)「うわっ!」
何故スーツがセロハンテープまみれに。
モララーの中で一番衝撃的な疑問だ。
しかも、テープまみれだというのに不思議と綺麗に整っている。
新品同様、むしろそれ以上か。
(;・∀・)「一体何が起きてたんだろ……」
辺りを見回してみる。
しかし、欠けた記憶を取り戻す鍵となる物は見当たらない。
必死に何があったのか思い出してみても、知り合いに電話を掛けた頃から先は全く思い出せなかった。
- 132: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:17:47.48 ID:KWX1orMD0
- (;・∀・)「とにかく、この部屋から出よう」
気付けば知らない部屋にいる。
これほど不気味な事はないだろう。
部屋の内装はドクオや渡辺といた部屋とは変わらない。
だが、何か禍々しいふいんきがこの部屋から感じられるのだ。
淫靡というか、エログロというか、そんな類の気配が。
(;・∀・)「あれ……? 手紙が無い……?」
扉から外界へと出て、まずは一言。
ポケットに入れていたはずの手紙が無くなっているのだ。
(;・∀・)「どこかに落としたかな……?」
記憶のない空白の時間になくしたのであろうか。
大切にしまっていたはずなのに消えている。
モララーのテンションは降下の一途を辿るのであった。
( ・∀・)「あ〜あ、本当に【愛】だな」
(;・∀・)「……愛!?」
- 133: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:20:00.38 ID:KWX1orMD0
- 思わず口を付いた言葉に違和を感じる。
普通の独り言で、こんなにスイーツ(笑)のような甘ったるい言葉が出るものなのか。
無意識にスイーツ(笑)な言葉を発している自分に、モララーは疑問を持った。
(;・∀・)「僕は何を言ってるんだ……。愛なんて……」
( ・∀・)「愛、一体何なんだろうね」
ふと、思考を巡らす。
失われた記憶の、欠けている一端。
そこに、当て嵌まりそうな気がした。
( ・∀・)「ハハ、僕らしくないか」
小さく笑ってホテルから出ようとする。
愛、自分には程遠い言葉なのかもしれない。
それでも、どこか温かい響きを感じられずにはいなかった。
空から降り注ぐ太陽の陽、照らされた親子。
後ろから押してくる追い風、歩き出す足跡。
傍から囁きかける自分の声、欹てる心の耳。
何もかも、愛から成る物なのだ。
ホテルから出て、見えた景色は何故か輝いて見えた。
( ・∀・)「人生ってわからないな」
小さく一歩を踏み出した。
それは、彼にとっては大きな一歩だったのかもしれない。
- 136: ◆qvQN8eIyTE :2007/10/16(火) 00:21:33.54 ID:KWX1orMD0
- あるところに閉鎖された土地がありました。
そこに住む一人の男は、出しゃばりすぎて村八分にあいます。
それを機に、彼は周囲の人間から距離を置かれてしまったのです。
「なんでみんなは俺を酷く扱うんだ」
「俺はただ他の村と交流を持ちたかっただけなのに!」
男の言葉に心を打たれた人々は、とりあえず男を村十六分にしました。
めでたしめでたし。
〜終わり〜
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