( ^ω^)がマジ切れしたようです

92: 代理 :2007/10/05(金) 23:27:44.38 ID:/rjBXgxY0
( ゚∀゚)「その2!」




曲が終わって、最初に聞いたのは、拍手でもなく歓声でもなく、





( ,'3 )「くぉらぁ!貴様ら何やってるんじゃ―――――!!」




どっかのお爺さんの叫び声だった。




94: 代理 :2007/10/05(金) 23:30:50.85 ID:/rjBXgxY0
(;゚∀゚) 「げ!あのくそじじい……」

从'ー'从「やばい人?」

(;゚∀゚) 「あ、ああ。早く逃げんぞ!」

从;'−'从「あ、ちょっと!」

長岡くんはマイクスタンドを手早く崩し、マスターボリュームがオフになっていることを確認すると、アンプの電源を引き抜く。その時間、二秒。

(;゚∀゚) 「ほら、そのギターとっととしまえ!」

从;'−'从「あ、うん!」

ポールリードスミスをケースに入れ、背負った。レスポと比べてだいぶ軽いなぁ、なんて思ってるうちに、長岡くんはギターを背負い、あたしの手をひく。

从;'−'从「あ」

(;゚∀゚) 「向こうにマジェを停めてある。走るぞ!」

从;'−'从「ごめんなさーい、通してくださーい」

集まっていた見物人の中を掻き分けて、その場から離れる。改めて、集まっていた人の多さにおどろいた。これ、五十人以上は居るんじゃないか?



96: 代理 :2007/10/05(金) 23:34:39.80 ID:/rjBXgxY0
('A`)「渡辺さん、ジョルジュさん!こっち!」

从;'−'从「ドクオくん!」

(;゚∀゚) 「ようドクオ!見てたのか?」

(;'A`)「話は後っすよ!」

(;゚∀゚) 「まさかバルケンが見てるとは……」

(;'A`)「つかまると面倒っすよ」

从;'−'从「あ、ちょっと」

あたしの手を引いて、駆けていく長岡くん。それを先導するドクオくん。知り合いみたいだったけど、いったいどういう関係なんだろう。

(;゚∀゚) 「俺の歌、どうだったよ?」

(;'A`)「ミッシェルなら『世界の終わり』をやってほしかったなぁ」

(;゚∀゚) 「おう、また今度な……っと」

ここまでくれば大丈夫かな、と言って、長岡くんは足を止めた。ドクオくんも慌てて止まる。

駅から離れた、ビルの裏。
すでに日は落ちていた。その場を照らしているのは、電信柱に取り付けられた街灯だけ。



99: 代理 :2007/10/05(金) 23:37:28.15 ID:/rjBXgxY0
从;'−'从「はぁ……はぁ」

(;゚∀゚) 「ごめんな、渡辺さん。大丈夫かい?」

从;'−'从「だい、じょうぶ」

(;゚∀゚) 「……まぁ、とにかく捕まらなくてよかったな」

从;'−'从「さっきのお爺さん誰?警察?」

(;゚∀゚) 「んー、警察よりももっとやばいもんさ」

从;'−'从「?」

(;'A`)「話はそのくらいにして、とにかくもうちょっとここから離れましょう」

(;゚∀゚) 「……そうだな」

長岡くんはキーを取り出し、路肩に停めてあった黒いバイクのエンジンをかけた。ヘルメットボックスを開けて、あたしにヘルメットを投げてくる。

从;'−'从「わっ……」

( ゚∀゚)「後ろ、乗れよ」

('A`)「ジョルジュさん、マジェスティなんすか」



103: 代理 :2007/10/05(金) 23:41:46.99 ID:/rjBXgxY0
( ゚∀゚)「おうよ。そういうお前はZXかよ。DQNバイク乙www」

('A`)「けっ。そっちこそオートマなんて男らしくねぇ」

イグニッションスイッチを押して、エンジンをかける。回転を始めたエンジンの音が、あたりに響き渡る。

('A`)「俺と、渡辺さんの仲間んところに行きましょうか。ジョルジュさん、ついてきてください」

( ゚∀゚)「お前渡辺さんと知り合いなのか?」

('A`)「ええ、まぁ。っていうかジョルジュさんがどうやって渡辺さんと知り合ったのかこそ興味ありますよ」

( ゚∀゚)「んー……まぁ、逆ナンってやつ?って、痛っ」

从'ー'从「しがない演奏を聴いてやったたった一人のオーディエンスだろがあたしは」

(;゚∀゚) 「はいはい……。で、しっかりつかまったか?」

長岡くんの背中から手を回す。

从'ー'从「うん」

( ゚∀゚)「よし、おk。ドクオ、出ても良いぜ」

('A`)「合点」

静寂を破って、二台のバイクは闇を照らしながら走り始める。



109: 代理 :2007/10/05(金) 23:44:58.26 ID:/rjBXgxY0
ハンドルを握る長岡くんの背中はそんなに大きくなくて、この体のどこからあんな声が出るんだろうと思った。

从'ー'从「(まぁ、それはあたしの世界のドクオくんも同じか……)」

頭を押し付けた背中のTシャツは、少し濡れていた。




( ゚∀゚)「つまり」

ふんふんと長岡くんは頷いて。

( ゚∀゚)「君たちはこの世界の人間じゃないと。ドクオ以外は」

('A`)「まぁ、俺も他の世界に行けば他の世界の人間になるんですけどね」

(´・ω・`)「ちなみに他の世界第一号だよ、ここは」

(炎^ω^)「おっおっ。他の世界は新鮮で楽しいお」

川 ゚ -゚)「ここは綺麗なところ以外はあんまり見所がなかったけどな」

从'ー'从「パスタはおいしくないし」

あたしたちの話を目を点にして聞く長岡くん。



112: 代理 :2007/10/05(金) 23:48:22.40 ID:/rjBXgxY0
从'ー'从「明日には帰ることになるかな」

(;゚∀゚) 「へぇ……って信じられるかぁっ!!」

从'ー'从「長岡くん、クールダウン」

(´・ω・`)「信じる信じないは勝手だけど、明日には僕たちはもう居なくなるからね、ここの世界からは」

(;゚∀゚) 「なんでお前らそんな淡々としてるんだ……」

(´・ω・`)「事実だからさ」

(;゚∀゚) 「むぅ」

場所は公園。女神像公園、というらしい。十二個の女神像を模したゴミ箱が並び、息苦しくなるほど手の入れられた草や木。
まさに公園の極みといったところ。

从'ー'从「さっきタイムリープ、って言ったのはそのことだよ。世界を移動するときに、時間を巻き戻してもらえばお金は戻ってくるじゃない」

(;゚∀゚) 「そういえばそんなこといってたな」

再び頭を抱える長岡くん。きっと今、彼の頭の中では常識的な長岡くんと非日常を受け入れる長岡くんが戦っているんだろう。

川 ゚ -゚)「なんならドクオ、君いっかいジャムんとこに帰ってみたらどうだ?」

(;'A`)「なんで俺が」



115: 代理 :2007/10/05(金) 23:50:52.91 ID:/rjBXgxY0
川 ゚ -゚)「君だからさ」

(;'A`)「理不尽だ」

(炎^ω^)「まぁまぁ。でもどこの世界でもドクオは変わらないお」

川 ゚ -゚)「私の世界ではドクオは私の彼氏だぞ」

从'ー'从「あたしんところドクオくんもクーの彼氏だよ〜」

(;'A`)「な、なんで俺は……」

川 ゚ -゚)「くやしいのうwwwwくやしいのうwwww」

(;'A`)「……」

(´・ω・`)「で、どうだい。信じてもらえたかな。もっとも、君が信じる信じないも僕らにはほとんど関係のないことだけどね」

(;゚∀゚) 「わーったよ。信じるよ、信じるしかねぇよもう」

両手を上げて、まさにお手上げって感じで長岡くんは言う。そして、そのままの勢いでベンチに座った。あたしも、その隣に座る。

从'ー'从「よかった、信じてもらえて」



117: 代理 :2007/10/05(金) 23:52:54.88 ID:/rjBXgxY0
(´・ω・`)「で、君たちはどうやって知り合ったのさ。駅前で、あんな目立つことをして」

( ゚∀゚)「ん?あー、それは……」

从'ー'从「長岡くんギターで弾き語り
     オーディエンスなし
     あたし同情聴いてやる
     意気投合」


(´・ω・`)「おk。実に良い三行半だ」

(炎^ω^)「ちょっとコンビニ行ってくるお。何か欲しいものはあるかお?」

(´・ω・`)「うん、じゃあ酒をいくつか。あとドクオとクーのためにもジュースをいくつか」

('A`)「ええー俺も酒が……」

(´・ω・`)「黙れ。ぶち殺すぞ」

(;'A`)「……」

(炎^ω^)「ドクオ、このDQNバイク借りてくお」



121: 代理 :2007/10/05(金) 23:55:07.76 ID:/rjBXgxY0
言うが早いか、内藤くんはキー差しっぱなしのドクオくんのバイクに跨って、公園を出て行った。

(´・ω・`)「それにしても、ずいぶん派手にやってたね。……ジョルジュくん、だっけ」

( ゚∀゚)「ジョルジュでいいぜ」

(´・ω・`)「ジョルジュの声、すごくよかった。チバユウスケには及ばないけど……それでも」

( ゚∀゚)「男に言われても嬉しくねぇよ、クーちゃんはどうだった?」

川 ゚ -゚)b「あの選曲はナイスだ。最初のオーディエンスのひき具合が最高だった」

( ゚∀゚)「それでも、しっかり盛り上げたぜ」

川 ゚ -゚)「ああ、そうだったな。それよりも、私は渡辺のギターのほうに驚いたが」

从'ー'从「あたし?」

('A`)「確かに、ずいぶんヘヴィなリフを弾くんですね」

从'ー'从「ああー……教わった人の影響かも」

モナーくんのギターに自然と似てきたのかな。今度『southern cross』を弾いてみようかなぁ。モナーくんと同じ風に聴こえるかもね。



123: 代理 :2007/10/05(金) 23:57:02.00 ID:/rjBXgxY0
从'ー'从「で、さ。この後、どうするの?」

(´・ω・`)「とりあえずブーンが帰ってくるのを待って……酒でも飲んで……ファミレスとか漫喫で一晩明かすか、ドクオの家に特攻か」

('A`)「俺んち?ああ――……今からじゃ無理なんじゃないかなぁ。カーチャンこのこと知らないし」

从'ー'从「ってことは、どこかファミレス?」

('A`)「朝までやってるファミレスはあったっけなぁ……漫喫もないし」

川 ゚ -゚)「なんと見てくれだけの街か」

('A`)「そういうことは町長に言ってくれ」

(炎^ω^)「おいすー。帰ってきたおー」

(´・ω・`)「ブーン」

原付特有の細いエギゾーストノートの響かせて、内藤くんが帰ってきた。

( ゚∀゚)「ずいぶんたくさん買ってきたんだな」

(炎^ω^)「おっおっ。宴会は楽しく、だお」

从'ー'从「あ、あたし青りんごね」

内藤くんが投げて寄こした缶チューハイを受け取る。



125: 代理 :2007/10/05(金) 23:58:32.72 ID:/rjBXgxY0
(´・ω・`)「じゃあ、乾ぱ……ってジョルジュ、飲むのはえーよ」

( ゚∀゚)「あ?あ、悪ぃ……。じゃあ飲みかけだけど、これで」

飲みかけの缶ビールとチューハイとジュースで、全員で乾杯した。何の乾杯だか分からないけど。まぁ、雰囲気は大事だ。
缶チューハイのタブを起こし、一口すする。

从'ー'从「うま」

( ゚∀゚)「騒いだ後の一杯は格別だぜ」

从'ー'从「そうだね〜」

マジェスティに立てかけてあるギターケースを手に取った。ポールリードスミス。ずっしりとした重さを感じる。

从'ー'从「楽しかったね、たったの二曲しかできなかったけど」

( ゚∀゚)「ああ……」

長岡くんはビールをもう一口すする。およそ焦点の合ってないぼんやりとした目で足元を見て、もう一口すすると顔を上げた。

( ゚∀゚)「なあ、渡辺さん」

从'ー'从「ん?」



128: 代理 :2007/10/06(土) 00:00:28.25 ID:5Wxb+3Da0
( ゚∀゚)「あの、最後走ってきた爺さんの顔、覚えてるか?」

从'ー'从「え、あ、うん。覚えてるよ」

( ゚∀゚)「さっきも言ったけど、この街はほんとに綺麗な町なんだ。ごみもなければ不良もDQNもいない。ごみ箱は数十メートル間隔で置かれている、そういう街なんだ」

心なしかうれしそうな顔つきで、長岡くんは続ける。

( ゚∀゚)「そんな街で、だ。大音量で、大声で、ギターをかき鳴らして歌うなんて、ご法度もいいとこなんだ」

从'ー'从「……」

( ゚∀゚)「それをさ、仮にも街を綺麗にする側の人間が、堂々と駅前でそれをやった」

从'ー'从「……」

そうだった。長岡くんはそっち側の人間だから、本来はあんなことをしてる人を取り締まる側なんだ。なのに、あんなことをした。してしまった?というべきか。
あたしが誘ったんだから。

从'ー'从「……もしかして、処罰とかされるの?減給とか?解雇とか?」

( ゚∀゚)「あ、いや、そういうのは全然良いんだ。俺はもう、あいつらには愛想が尽きてるし。あいつらも、俺に期待なんかしてねーし」



132: 代理 :2007/10/06(土) 00:03:25.47 ID:5Wxb+3Da0
从'ー'从「……?」

( ゚∀゚)「あれだけ人に囲まれて、拍手をもらって、そんで、爺さんに見つかって、逃げて」

从'ー'从「……」

( ゚∀゚)「なんつーのかな、渡辺さん。すっげぇ気持ちよかった」

子供のような無邪気な笑顔を、あたしに向ける。その顔が赤いのは、たぶん、アルコールだけが原因じゃないんだろう。

( ゚∀゚)「普段ギターを弾いてたって、誰も見てくれねぇ。注意されることもねぇ。あれは、ささやかな反抗のつもりだったんだよ。この街に対する、俺の、な。
    それが、初めて実った。みたか?あの爺さんの顔。思い出すだけでも笑いがとまんねぇww組織ん中じゃいつも俺を馬鹿にしてる奴がだぜww」

缶を握り締めながら、うれしそうに笑う。あたしは何も言わずその言葉に耳を傾ける。

( ゚∀゚)「それも、あんたのお陰だよ、渡辺さん。あんたが居たから、あれだけの演奏ができたんだ」

从'ー'从「あたしは……」

( ゚∀゚)「おっと、何も言うなよ。俺があんたのお陰と言ったんだ。だから、な?こういうときは、そういうことにしておくもんだぜ」

从'ー'从「……」

( ゚∀゚)「ま、とにかく、サンキューな。俺は落ちこぼれだから、そんなことも満足にできなかったんだ。それができたのは、あんたのお陰さ」

 そう言って、長岡くんはぐびっとまた缶ビールを飲む。それにあわせるように、あたしもまた一口、缶チューハイに口をつけた。



134: 代理 :2007/10/06(土) 00:05:22.60 ID:5Wxb+3Da0
从'ー'从「あのさ、」

( ゚∀゚)「役立たずでもなぁ―――――!」

長岡くんが急に立ち上がった。ビールを一気にあおって、近くのゴミ箱に投げ捨てた。

( ゚∀゚)「馬鹿にすんなよ!やれるときはやるんだよぉ!CP!見てろよな―――っ!」

星の光る空に向かって、長岡くんは叫ぶ。あたしたちは目を点にして、その姿を見つめるしかない。


( ゚∀゚)「……ふぅ」



街に対する抵抗。

長岡くんはそう言ってたけど、いったいこの街はなんなんだろう。
こんなに興奮するほど、さっきのは意義あることだったのだろうか?ただ、路上で演奏しただけなのに。ただ、それだけなのに。

( ゚∀゚)「してやったりだぜwwCP涙目wwwざまぁwwww」

从'ー'从「だったらさ、長岡くん」

ポールリードスミスのケースをあける。現れる白いボディと黒のストラップ。弦に引っ掛けたピックを指でつまんで、シャラン、とCコードを弾いた。

( ゚∀゚)「?」

从'ー'从「長岡くんが、そう思うのならさ」



138: 代理 :2007/10/06(土) 00:08:47.15 ID:5Wxb+3Da0
適当に、簡単なコードを弾いてみる。アンプを通していない生音は頼りなげで、か細いイメージを与えた。

从'ー'从「もう一回さ、やってみない?」

川 ゚ -゚)「どれ、あたしも混ぜてくれ」

いつの間にかあたしの後ろに立っていたクーが、二本の棒を握っていた。それをたたいてカチカチと音を出す。

从'ー'从「スティック?」

川 ゚ -゚)「おう。そこのゲーセンで拾ってきた」
 
どうみてもドラムマニアのスティックです本当にありがとうございました。

川 ゚ -゚)「もし、やるってんなら、あたしも手伝うぞ」

(´・ω・`)「僕もだよ」

(;゚∀゚) 「いつの間にベースなんて用意したんだよ……」

黒いベースを持ったショボンくん。

(´・ω・`)「そこの楽器屋さんで無料で配ってた」

(炎^ω^)「それはいいことだお。まぁ、所謂盗みってやつだおねwww」

(´・ω・`)「で、まぁしばらく追い掛け回されて、ドクオのバイクはこのザマさ」



140: 代理 :2007/10/06(土) 00:10:34.98 ID:5Wxb+3Da0
(;'A`)「ちょまwwwwおい、いつの間にwwwって、俺の麻子がwww」

(´・ω・`)「タイムリープさ。後でどうにでもなるだろう?」

(;'A`)「……」

( ゚∀゚)「お前ら……」

从'ー'从「よかったじゃない。これで、本格的なバンド編成だ」

(´・ω・`)「せっかくだから盛大にやろうよ。昔ストーンズがニューヨークでやったみたいに……」

(炎^ω^)「トラックで街中に現れて、かお?……かっこよすぎるおwww」

(´・ω・`)「本当なら、僕も自分のミュージックマンを使いたいところなんだけど」」

从'ー'从「そんなこと言ったらあたしもレスポールのが良いよ」

( ゚∀゚)「んなことも言ってられない、ってか」

川 ゚ -゚)「で、どうなんだ?やるのか、やらないのか?ジョルジュ。君の一存にかかっている」

( ゚∀゚)「やるさ」

(´・ω・`)「……」

( ゚∀゚)「やるに決まってるよ。お前ら」



143: 代理 :2007/10/06(土) 00:12:27.72 ID:5Wxb+3Da0
ギターを持って、長岡くんは言う。酒が回ってるのか、ふらりと少しよろめいた。

('A`)「一本で酔ってんのかよwww」

( ゚∀゚)「うっせwwwwwwでもとにかくおまいら」

あいている手を、前に出した。全員の目を見て。

( ゚∀゚)「がんばろうぜ」

長岡くんは言った。

从'ー'从「……」

その上にドクオくんが手を重ねた。クー、内藤くん、ショボンくんが続く。

从'ー'从「……よしっ!」

あたしの手が、その上に重なる。長岡くんの目を見て、にんまりと笑っていった。

从'ー'从「がんばろ!ね?」

( ゚∀゚)「おう!」

 

手を、振り切った。
公園の木が、風に吹かれてざわめいた。乱れた髪を直しながら、あたしは残った缶チューハイを一気にあおった。



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