( ^ω^)がマジ切れしたようです

191: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:22:45.06 ID:2T0qNjz00





【ξ'A`)ξここからドクオ視点】




192: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:24:15.22 ID:2T0qNjz00
次の部屋に入って、まず目にしたのが、もう一つの扉だった。
本来なら最初は一つしかないはずの扉が、既に現われていたのだ。

そして、その扉が、まさに今開いた。

('A`)「あ」

从'ー'从「あ」

向かいのドアから現われたのは、渡辺さん達一行。
無事に全員揃っているようだ。

(*'A`) 「よかった、無事に合流できましたね」

(´・ω・`) 「そうですね。ようやく、と言った所でしょうか」

他のメンバーにも、安堵の色が見られる。
やはり、渡辺さん達も、敵と戦ってきたのだろう。

(´・ω・`) 「……ですが、この平和も、ちょっと一時停止ですね」

そう言って、ショボンさんがある方向を指差す。
慌ててその場所を見ると、そこに、一人の女性が立っていた。

从 ゚∀从「その通り。今回は、俺がラスボスってこった」



194: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:26:24.96 ID:2T0qNjz00

(´・ω・`) 「残念だけど、こちらは既に5人揃っている。
       君一人で勝てないことくらい、分かるだろう?ハインリッヒ」

从 ゚∀从「わぉ。俺の名前知ってるんだな。ちょっと驚き……。
      だけど、俺が負けるっていうのは聞き捨てならないな」

何故、ショボンさんは女性のことを知り、ハインと呼ばれた女性はショボンさんを知らないのか。
疑問を持ったが、ログ読んできたら理解した。

('A`) (世界の歪みがなんちゃらね……)

从 ゚∀从「確かに、俺一人ならば、お前らに勝てることは無いだろうな」

だが、と付け加えるハイン。
ゆっくりと、ハインは目線を変えた。

从 ゚∀从「お前らが仲間割れしたら、俺は勝てる」

川 ゚ -゚)「……!!」

クーさんの方向を向き、大きく口を開けるハインリッヒ。
何かを"吸う"ような、"食べる"ような動き。
もちろんハインの口には、何も含まれていない。

ただ、クーさんの周りの空気をすっているようだった。



197: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:29:19.17 ID:2T0qNjz00

川 ゚ -゚)「……」

从 ゚∀从「まずは喜び」

一度口を閉じ、何かを飲み込む動作。
そして、もう一度、何かを"吸い"始めた。

从 ゚∀从「恐れ、楽しみ、嫉妬、哀しみ」

口を閉じては空け、吸っては飲み込む。
その動作を続けるハインを、俺やショボンさんは異質な目で見ていた。
というのも、クー自身が、何も動作をしていないからだ。

('A`) (何だ……何をやっている)

黙った相手の様子を見るのもしゃくだが、勝手に行動するのも危険だ。
クーさんが危険信号を発していない以上、勝手な動きはさけたいところだ。

从 ゚∀从「これに……憎しみを与える!」

ハインがクーを睨み付けた。手のひらを向けている。
俺等には見えない"何か"が、その場を移動した。

从 ゚∀从「くくく……」

そしてクーに、変化が現われた。



199: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:31:59.99 ID:2T0qNjz00

川 ゚ -゚)「……おい、渡辺」

从'ー'从「ふぇ?」

川 ゚ -゚)「ふぇ?とかキモいんだよ……それで人気でてるなんて……くそが」

何が起きたか分からない。
だが、クーさんが、確実に渡辺さんに敵意を向けている。

川#゚ -゚)「何気主役っぽい役だし……憎い……憎い!」

从;'ー'从「え、え?」

川#゚ -゚)「うぜぇぇんだよ!その不思議系天然キャラがああああああああああああ!!!!」

川#゚ -゚)「私だって本当はそういう役やってみたいわあああああああああああああ!!」

川#゚ -゚)「私の表情のバリエーションすくねええええええええええええええ!!」

川#゚ -゚)「憎い憎い憎いいいいいいいい!!!肉食べたい!!!ダイエットなんてやめちまうわ!」

从;'ー'从「く、クーちゃん!」




('A`)(´・ω・`)(炎^ω^)「……」  ←テンションに追いついていない人達



204: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:34:21.68 ID:2T0qNjz00

川#゚ -゚)y=-「ど頭にぶち込むぞゴルァァ!!」

突然、ポケットから何かを取り出したクーさん。
黒く、いかにも重たそうな金属質。
あれは……

(;'A`) 「銃……!!」

川#゚ -゚)y=-「オラ謝らんかい!『天然キャラ辞めます』って言わんかい!ゆうこりん見習えや!」

(´・ω・`) (絶対こいつ『憎しみ』以外にも感情持ってるだろ……)

銃口を渡辺さんに向けている。
誰もが身動きを取れないでいた。

从;'ー'从「ね、ねぇ!どうしちゃったのよクーちゃん!」

川#゚ -゚)y=-「 こ の 期 に 及 ん で ま だ 天 然 で す か ? 」

カチッ、と安全ロックを外すクーさん。
完全に、打つつもりだ。

川#゚ -゚)y=-「私は知っているんだ!お前が天然キャラを作っていることを!!
       『( ^ω^)ブーンとクラスメイト達が殺し合いをさせられるようです』第二話を見ろ!」



205: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:35:31.90 ID:2T0qNjz00

川 ゚ -゚)「男の子はここを舐められるのが好きなんだよね。恥ずかしがらなくていいんだよ?ほら、はやく出して?」

川#゚ -゚)y=-「どこの淫乱痴女ですかと!」

(炎^ω^)(作品違うだろ……常識的に考えて)

从;'ー'从「違うよ〜!人違いだよぉ〜!」

川#゚ -゚)y=-「まだ証拠はある! ( ^ω^)('A`)( ,,゚Д゚)ξ゚听)ξ(*゚ー゚)川 ゚ -゚)クー編第17話!」

川 ゚ -゚)「ね、そんなに喘いじゃって……えっちなんだ?」

川#゚ -゚)y=-「天然キャラの面影もないわ!」

(*´・ω・`) (渡辺さん……ハァハァ……うっ……ドピュ)

从;'ー'从「だから!人違いってば〜!」



川#゚ -゚)y=-「そんくらい知っている!けど憎い!」

クーさんの手に力が入る。
次の瞬間に響いた音は───



パンッ



208: ◆sHNGWXTAUA :2007/10/09(火) 20:38:23.72 ID:2T0qNjz00

从;'ー'从「ドクオ……君?」

(;'A`)「……!!」

気付けば、俺は渡辺さんの目の前まで走っていた。
クーが発砲すると同時に、俺は渡辺さんの目下まで辿り着いたのだ。

その結果、クーが放った弾丸は、俺の胸へと食い込んだ。

(´・ω・`) 「ドクオ君!!!」

(炎^ω^)「えと、名前なんだっけ……ドク……そうそう!ドクオ!!大丈夫かお!!」

从 ゚∀从「ヒャーーーーハッハハハッハ!!」



たくさんの人の声が、遠くで聞こえる気がした。
そして、俺の意識も遠くへと……。

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